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Pulsar X2H Mini レビュー

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Pulsar Gaming Gearから発売する予定のワイヤレスゲーミングマウスX2H Miniをレビューしていきます。

今回ご提供いただいたのはサンプルユニットなので、製品版とは少し異なる部分がある可能性がありますことをご承知おき下さい。

本製品はレビュー用サンプルをご提供いただきました

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概要

Pulsar X2Hは左右対称形の2.4GHz低遅延ワイヤレスゲーミングマウス。以前発売されたX2のバリエーションモデルとも言えるマウスで、シェイプが異なります。

X2よりも尻が高くてサイドのくびれがあるのが特徴で、パッと見は似ていますが持った感覚は異なります。

スペック

マウスX2H Mini
カラー白・黒
接続2.4GHz無線
シェイプ左右対称
センサーPixArt PAW 3395
DPI26,000
ポーリングレート~4,000Hz(別ドングル必要)
寸法(実測)116 x 57 x 37.5 mm
重さ52g
ボタン数5
メインスイッチオプティカル
サイドスイッチHUANOブラックシェルホワイトポイント
ホイールPulsar Blue Encoder
ライティング
バッテリー300mAh/100時間
ケーブル1.8m
オンボードメモリプロファイル x 1
ソフトウェア

同梱物

サンプルユニットなので本体・USBドングル・USBケーブルのみでした。

ドングルについて

今回頂いたのはちょっと特殊で4Kドングルなんです。製品版は1000Hzのレシーバーが付属するみたいなので、そのうち発売する別売り4Kドングルを購入すれば4K対応できるようになっています。

黒の半透明で、接続すると青くぼんやり光ります。繋がってるか一目瞭然で良きですね。

マウスの購入先

公式サイトから購入できる予定です。

性能

デザイン

スタンダードカラーは黒と白、サイズはノーマルとミニの2サイズ展開で、手の大きさや好みに合わせて選ぶことができます。私が今回紹介していくのはミニサイズ。

コーティングありでグリップ感はほどほどあるけど汚れが目立ちます。拭き掃除が少し大変。

右サイドの刻印はサンプルユニットだけらしいって噂聞きました。製品版にはないかも。

底はX2と同じく穴抜きされた状態です。サンプル品ですが、シェルの剛性は高く軋みませんし、振っても音は鳴りません。

サイズ

サイズは実測で116x57x37.5cmでした。

前X2 Miniを測った時は116×56.5x37cmだったので誤差範囲でほぼ同じくらいじゃないかなと考えます。

シェイプ

X2H Mini (黒) / X2 Mini (白)

X2に準じた見た目をしていますがところどころシェイプに違いがあります。

X2HとX2をオーバーラップ。後方のコブ部分に注目

まず最も大きな違いが中央から後方にかけてのコブの形。X2よりもピークが後方側にきて急なカーブを描きます。サイドボタンの位置もX2Hの方がフロント寄りになっています。

これらによりつかみ持ちした時に手のひらでコブを強く感じるようになりました。その一方で、リラックスさせるようにまっすぐ薬指と小指を置くとやや窮屈です。立てる分には問題なし。

X2はサイドがフラットめで寸胴タイプだったのに対し、X2Hでは少しくびれが追加されてやや逆ハノジっぽくなっています。この変更によりキュッとマウスを掴みやすくなっています。

元はZA13に近い形状じゃないかという噂もありましたが、蓋を開けてみるとこれが中々他にあまり見かけないシェイプです。順当にX2からの派生という印象が強いですが、とりあえずそんなにZA13っぽくはないです。

ZA13で言えばX2H通常版の方がサイズ的に近いですが、それでもシェイプ的には異なります。

X2Hは一部MM711やMM712が1番近いと言われていますが、Xtrfy M42も似てるかも。ただそれでもX2Hの方がフロントがロープロファイルになります。Miniだと一回り小さくなるので結構感覚は違うと思われます。

重さ

実測で52.3gでした。しっかり軽めの部類に入ります。

X2Atlantis LAMZU miniNinjutso Soraも同じくらい。

センサー

搭載されているセンサーは記事執筆時点では最新となる「PixArt PAW 3395」です。

ソフトウェアがまだ発表されていないためセンサーテストは割愛。

センサー位置

センサー位置は少しだけフロント寄りです。

センサー遅延

Razer DeathAdder V3の4,000Hzと計測したところ、遅延差は約1.5ms程度でした。

無線モード遅延
2.4GHz1.5ms
MotionSyncオフ

ゲームプレイに問題ない遅延スピードだと思われます。

ソフトウェアがないため確認できませんが、MotionSyncが入っているとするとそれをオフにすることでさらに高速化します。

LOD

1mmで計測したところ0.8mmで優秀。マウスパッドはKurosun Ninjaで検証。

設定実測値
1mm0.8mm

DPIズレ

ZOWIE G-SR-SE Rougeで計測。

ターゲット実測値平均乖離値
400397.6-0.60%
800798.2-0.22%
16001597-0.19%

乖離値は最大でも0.6%ほどで、DPIズレはないといっていいです。

ただしこれまで使っていたマウスのDPIがズレていた場合、感度に影響を及ぼす可能性があります。違和感があった場合はゲーム内感度を調節すると良いでしょう。

マウスボタン

それぞれのマウスボタンについて見ていきます。

メインボタン

旧X2ではKailh GM 8.0が採用されていましたが、X2Hではオプティカルスイッチになりました。硬さはほどよくスパムしやすいです。

オプティカルというと初期のRazerスイッチを思い出してしまいますが、当時は音もクリック感もかなり微妙でした。しかしX2Hのクリックの音と感触はかなり良くて、最初は「あれ?オプティカルスイッチだよね?」って思うくらいでした。

X2の時に気になったシェルの薄さゆえかと思われる微振動のような跳ね返りもなく、かなり良くなっているように感じます。

メインボタンのクリック応答速度

応答速度はデフォルトの状態で計測したところ、2msと高速でした。Razerのオプティカルスイッチに肉薄するスピードです。

設定実測値
2ms
遅延を入れて計測した当サイトでの比較用数値

金属接点がないからデバウンスタイムという内部遅延がないので、特にソフトでも変更する数値はないと思います。チャタリング起きないし耐久回数も高いです。

サイドボタン

サイドは普通のマイクロスイッチで、X2と変わっておらずHUANOブラックシェルホワイトポイントでした。おもちゃ感は全くなくて、カチッとクリスピーな音と歯切れ良さで押し心地は良好。

X2と比べてて思ったんですけど、ちょっとだけ太くなっているようです。ノギスでざっくり測って見たんですけど0.5mmくらい違いました。さらにフロント側に位置が移動しており、押しやすくなったと思います。

スクロールホイール

スクロールエンコーダーはTTC Goldエンコーダーをやめて、新しくPulsarが自社開発したBlue Encoderです。

以前のものに比べて軽めで静かになっています。ノッチ感はやや弱めですが、指が疲れにくく、クリックも適切な硬さだと思います。

ちょっと硬いな〜と感じたTTCよりも断然好きですね。私はX2でホイール問題に遭遇しなかったのでなんとも言えませんがエンコーダーとしては物は良さそうです。

クリックは軸でダイレクトにクリックしない構造になりました。

DPIボタン

旧X2と比べて電源ボタンとDPIボタンの位置が反対になってます。

左が電源スライダースイッチ、右がDPIボタン

右手でマウスを持ってひっくり返した場合って親指でボタン操作するじゃないですか。その場合電源よりもDPIの方が操作する可能性あるので、右側にDPIボタンきたのは良い変更点だと思います。

DPIは変更するとLEDインジケーターの色が変わります。

  • 水色:400
  • 青色:800
  • ピンク:1600
  • 白色:3200

バッテリー

バッテリーは300mAhで、最大100時間連続使用可能になりました。ワイヤレスの平均が70時間くらいだとするとかなり長寿命です。

これはNordic MCUによる省電力の功績が大きいみたいです。

ただし、4Kポーリングレートで動かすとバッテリーの持続時間は減りますので注意。

ソフトウェア

サンプルユニットのためソフトは今回試せていません。Pulsar Fusionで使用可能になるはずです。

レビューまとめ

Pulsar X2H Mini
総合評価
( 5 )
メリット
  • X2より尻高でくびれあり
  • 高速なオプティカルスイッチ
  • 静かで軽いホイール
  • コーティングあり
  • シェルの剛性は高め
  • 2.4GHz低遅延無線
  • ドングルによっては4Kポーリングレート対応
  • DPIズレなし
  • 価格はリーズナブルなはず
デメリット
  • 万人受けじゃないシェイプ

以上「Pulsar X2H Mini」のレビューでした。

毎回〇〇のクローンじゃないか?と言われつつ違うシェイプ出してくるの面白いですよね〜。

旧X2は良いマウスだったと思いますが、メインボタンのクリックの反動があまり好みではなかったのでX2Hではその点も改善されていたのが個人的に超ナイス。

なぜかケーブルをさして使った時、握り込むと右サイドが少しだけ鳴るのがちょっとだけ気になりました。普段ワイヤレスで使う分には問題ありませんので別にいいかなと思ってます。個体差の可能性も全然ありますし。

尻高つかみ持ち向けシェイプが好きな人にとってたまらないマウスかも。個人的にはめちゃくちゃフィットしてます。LAMZUやXM1などよりもコブが後方にきているので、今までのクローン系とは違ったフィット感を探しているなら試す価値ありです。

Pulsarに限らず初期ロットは問題が発生する可能性もありますから、不安な方はセカンドロットから購入すれば間違いないかと思います。

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