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ゲーミングマウスのクリック応答速度を計測してリスト化してみた

ゲーミングマウスのクリック応答速度を計測してみた

マウスボタンをクリックしてから実際にパソコンで押したことが認識されるまでの時間を「クリック応答速度」と言います。

マウスごとに構造やスイッチが異なることから当然その応答速度も多種多様です。

FPSのランクゲームのように数ミリ秒がシビアな世界の場合、自分のマウスがちゃんと期待通りに高速反応してくれているのか・・これを知るだけでも自分のマウスに対する信頼度が上がりますよね。

ここでは、実際にどのマウスがどれだけ速く応答しているの?ということを計測していきます。

このテストはPCの遅延などを排除していませんので、絶対値としてはあまり役に立たないです。あくまで他のマウスと比べた時に、何ミリ秒の差でこっちのマウスのクリックの方が速い・・みたいな比較には役立つと思います。

タップできるもくじ

テスト方法

テストには音声ソフトを使用。

Reaper」というソフトを使って、マイクでマウスのクリック音を録音します。このクリック音はなるべくラグを減らして収録したいため、オーディオインターフェースのASIOを使って遅延を最小に抑えます。

ASIOのConfigではバッファサイズを64bitにします。16bitまで下げられるんですが、Reaperだと1msよりも細かく分解することができないので逆に計測しにくくなると思いました。

つまり、本来の応答スピードは本記事の数値よりもっと速いと思ってください

X-Mouse Button」というソフトでマウスの左クリックに「M」を割り当てます。MはReaperではマーカー設置になっていて、こうすることで左クリックを押下したらマーカーがタイムラインに刻まれるようにします。

これで、マウスボタンが押下されてクリック音が鳴った瞬間からマーカーが表示されるまでの時間をミリ秒で計測します。

本当はNVIDIA LDATっていうの使ってみたいんですけどね、一般には公開されてないのでRTING.comで採用されているこの方法を当サイトでも利用させてもらうことにしました。

この計測方法だと手動による曖昧さがないので結構信頼できる数値になると思います。

繰り返しになりますが、これは絶対値としてはあまり機能しなくて、当サイトでの計測結果で比較するのに役立つ程度です。実際の反応速度は全体的にもうちょっと速いと思います、たぶん1msくらいは。

他に策定した条件
  • ポーリングレートは1,000Hz固定
  • デバウンスタイムは最小値に(変更できるもの)
  • 6回クリックし、最初以外の5回の平均値を算出
  • 無線は2.4GHzのみ計測
  • PCは毎回同じものを使用
  • ボタンアサインは必ずX-MouseButtonで変更

この中でも補足説明がいりそうな項目だけ抜粋して解説します。

ポーリングレート

ポーリングレートとは、毎秒何回マウスの状態をPCに伝えるかのこと。単位はHz(ヘルツ)で、この数値が多ければ多いほど頻繁に通信を行います。

現在最も一般的なのは1,000Hzです。

ポーリングレートによる応答速度の違い

これは125Hzと1,000Hzでは、カーソルを動かした時に反応の差があるという図。クリックに関しても全く同じことが起きるため、クリック遅延が増えます。

GameGeek

今回のテストではポーリングレートは全て1,000Hzに固定しました

例外としてFinalmouse Ultralight 2が500Hzで固定となっています。厳密にいうと1000Hzに外部ソフトを使えばできたはずですが、マウスの性能としては500Hzが基本として設計されているわけなのでそのまま計測しました。

デバウンスタイム

メカニカルスイッチは金属の接触で信号を送りますが、マウスボタンをクリックした時にその接点が何度もバウンスして接触することがあります。

そうすると、チャタリングといって意図しないダブルクリックなどが起きてしまうため、それを防ぐために一定時間クリックの反応を遅らせます。それがデバウンスタイム。

デバウンスタイムは変更できるものはソフトやマウス本体で最小値に設定してから計測を行っています。

この値は小さければ小さいほど反応が速くなりますが、チャタリングを誘発する可能性が高まります。今回の計測ではそういった実用的な部分はある程度置いておいて、最速の設定にしています。

ちなみにオプティカルスイッチは物理的な接触がないため、デバウンスタイムという設定は存在しません。

無線マウスの接続方式

無線マウスはBluetoothモードも搭載しているものがありますが、ゲームで使うのに適しているのは2.4GHzなのでBluetoothでの計測は行っていません。

Bluetoothはポーリングレートが125Hzで固定されるものが多く、遅延が大きくなります。作業に使ったり、カジュアルにゲームしたりするには便利ですが、判定がシビアなゲームには向いていません。

クリック応答速度のリスト

この表はソートしたり検索したりできます。

マウス遅延(ms)#接続方式スイッチタイプデバウンスタイムポーリングレート
Razer Viper 8K1.41有線オプティカル-1000Hz
ROCCAT Burst Pro1.62有線オプティカル-1000Hz
Razer DeathAdder V2 Mini1.83有線オプティカル-1000Hz
Razer Basilisk V324有線オプティカル-1000Hz
Razer DeathAdder V2 Pro24無線オプティカル-1000Hz
Razer Viper Mini2.26有線オプティカル-1000Hz
ROCCAT Kone Pro2.26有線オプティカル-1000Hz
Razer Viper Ultimate2.48無線オプティカル-1000Hz
Razer DeathAdder V22.69有線オプティカル-1000Hz
Razer Naga Pro2.69無線オプティカル-1000Hz
ROCCAT Burst Core2.69有線オプティカル-1000Hz
Logicool G Pro X Superlight2.812無線メカニカル-1000Hz
ROCCAT Kone Pro Air2.812無線オプティカル0ms1000Hz
ROCCAT Kone Pure Ultra3.214有線メカニカル0ms1000Hz
ROCCAT Kain 100 AIMO3.415有線メカニカル0ms1000Hz
Finalmouse Starlight-12 Phantom3.616有線メカニカル-1000Hz
Logicool G203 LIGHTSYNC3.616有線メカニカル-1000Hz
Endgame Gear XM1r3.818有線メカニカル-1000Hz
Razer Orochi V2419無線メカニカル-1000Hz
Logicool G303SH4.220無線メカニカル-1000Hz
ASUS ROG Keris Wireless4.421無線メカニカル-1000Hz
Endgame Gear XM14.421有線メカニカル-1000Hz
VAXEE Zygen NP-01S4.823有線メカニカル2ms1000Hz
Glorious Model O Wireless5.424無線メカニカル0ms1000Hz
Logicool G3045.424無線メカニカル-1000Hz
Pulsar Xlite5.424有線メカニカル2ms1000Hz
Mountain Makalu 675.627有線メカニカル2ms1000Hz
VAXEE Outset AX5.627有線メカニカル2ms1000Hz
Logicool G502 Wireless5.829無線メカニカル-1000Hz
VAXEE Zygen NP-01G5.829有線メカニカル2ms1000Hz
Glorious Model D- Wireless631無線メカニカル0ms1000Hz
G-Wolves HT-S 3370 Wireless6.232無線メカニカル0ms1000Hz
G-Wolves Hati HT-S6.433有線メカニカル4ms1000Hz
Glorious Model D Wireless6.433無線メカニカル0ms1000Hz
Xtrfy M46.433有線メカニカル-1000Hz
Glorious Model O-6.636有線メカニカル4ms1000Hz
Endgame Gear XM1 RGB6.837有線メカニカル-1000Hz
Finalmouse Ultralight 26.837無線メカニカル1.5ms1000Hz
CoolerMaster MM711739有線メカニカル4ms1000Hz
Glorious Model D739有線メカニカル4ms1000Hz
Glorious Model O- Wireless739無線メカニカル0ms1000Hz
SteelSeries Prime Wireless739無線オプティカル-1000Hz
Xtrfy MZ1739有線メカニカル2ms1000Hz
G-Wolves SK-S ACE7.244有線メカニカル4ms1000Hz
ZOWIE EC3-C7.244有線メカニカル1000Hz
Glorious Model D-7.446有線メカニカル4ms1000Hz
Pulsar Xlite Wireless7.647無線メカニカル0ms1000Hz
SteelSeries Rival 37.647有線メカニカル-1000Hz
Xtrfy M4 Wireless7.647無線メカニカル2ms1000Hz
Xtrfy M427.850有線メカニカル-1000Hz
CoolerMaster MM7208.251有線オプティカル4ms1000Hz
HyperX Pulsefire Haste8.251有線メカニカル-1000Hz
SteelSeries Aerox 3 Wireless953無線メカニカル-1000Hz
ZOWIE EC1-B DIVINA953有線メカニカル-1000Hz
Ducky Feather9.455有線メカニカル-1000Hz
ZOWIE S110.456有線メカニカル-1000Hz
ZOWIE S210.456有線メカニカル-1000Hz
Zephyr Gaming Mouse10.658有線メカニカル-1000Hz
ROCCAT Kain 200 AIMO10.859無線メカニカル-1000Hz
ZOWIE EC2-B DIVINA1160有線メカニカル-1000Hz
SteelSeries Prime Mini Wireless11.461無線オプティカル-1000Hz
Pwnage Ultra Custom Wireless Ergo16.462無線メカニカル-1000Hz
Xtrfy M1 RGB17.863有線メカニカル-1000Hz
G-Wolves Hati HT-M22.464有線メカニカル4ms1000Hz
REALFORCE MOUSE24.265有線静電容量無接点-1000Hz

で、一応グラフにしてみました。マウスが多くてなんかゴチャゴチャして見えますけど。

評価
  • ~3:超高速
  • 3~5:高速
  • 5~10:普通
  • 10~15:遅い
  • 15~:遅すぎ
GameGeek

分布を見てなんとなく分けてみました

計測の所感

オプティカルが最速なのは間違いない

やはりオプティカルスイッチは爆速でした。デバウンスタイムの設定が必要ない分、足を引っ張るものが何もなく超高速です。

Razerが上位をほぼ占めており、有線は当然ながら無線のマウスでもかなりの高速反応です。ROCCATのTitanオプティカルスイッチも大健闘しています。

CoolerMasterのMM720とSteelSeries Prime Wirelessもオプティカルなはずなんですが、かなり遅いです。どうした?って感じですが、この子に関しては一旦忘れるとして。

オプティカルはメカニカルに比べてクリック感がモタっとしているのが懸念点ですが、単純にスイッチの応答速度だけでいったらオプティカルに勝てるメカニカルスイッチはほぼないと言ってもいいです。

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メカニカルスイッチで速いのは

メカニカルスイッチだと「ROCCAT Kone Pure Ultra」が最速でした。次点で「ROCCAT Kain 100 AIMO」。

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メカニカルで3番目に速かったのがLogicoolのG Pro X。無線ながらもかなり高速です。Logicoolのマウスは全体的に応答速度が安定して速いです。

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メカニカルスイッチに関して言うと、デバウンスタイムをいじれなくて高速なのが1番信頼度が高いと思います。

デバウンスタイム、一応いじれるようにしてるけどあんまり速くするとチャタリング起きるかもよ、知らないよ〜ってスタンスの可能性があるからですね。

デバウンスタイムをいじれないということは、その数値が保証されているということなのでチャタリングは起きにくいと思われます。全く起きない・・とは言えないですけど。

そういう意味ではROCCATシリーズはデバウンスタイムを0msに設定していますので、そこを除外すると「Logicool G Pro X Superlight」がトップになります。

ほどほど応答速度のマウスたち

VAXEEのマウスは2msに設定すれば全体的に安定した速さですが、激しくヒットすると誤クリックが起きることがあります。

ZOWIE、Xtrfy、Gloriousあたりはそんなに速くはないという結果に。

残念な子たち

最も残念な結果に終わったのはPwnage Ultra Custom Wireless Ergo、Xtrfy M1、3360を搭載した古いクラシックG-Wolves HT-M、そしてRealforce Mouseでした。

G-Wolvesは最近のモデルになるにつれて改善されています。だがRealforce Mouse、キミはダメだ。出直してきなさい。

さいごに

どのマウスもデバウンスタイムを最速設定にして計測した結果です。

ほとんどのマウスはデバウンスタイムの設定ができません。しかし、設定できるマウスの多くはデフォルトで割と遅めに設定されています。箱から出してそのまま使ってたら反応速度が遅い可能性も。

チャタリングの危険性との戦いなので、チャタらないで最速の設定を研究してみるのが良いです。

また、ポーリングレートが500Hzだと遅延が増すので、基本的に1000Hz推奨です。

ちなみにViper 8Kは8,000Hzでも試してみましたがそんなに変わらなかった気がします。もはや最速っていうのもありますけど。

このクリック応答速度の数msが勝敗を喫する要因になるかといったら、もっとフィット感とか重さとか重要視する部分はたくさんありますので、指標の1つとして捉えてもらえばいいかなと思ってます。

GameGeek

LDATくれ~

LDATがあればもっと正確な計測ができる・・ような気がする。

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