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Pulsar X2V2は旧作から何が変わった?前作からさらに高まった完成度をチェック

Pulsar X2V2 レビュー

Pulsar Gaming Gearから発売されているワイヤレスゲーミングマウスX2V2をレビューしていきます。

本製品はレビュー用サンプルをご提供いただきました

タップできるもくじ

概要

Pulsar X2V2は2.4GHz低遅延無線と4Kポーリングレートに対応した(別途4Kドングルが必要)、わずか重さ54gの軽量マウス。

アップデートのスピードが業界一といっても過言ではないくらい速く、前作のX2発売から1年ほどしか経っていませんが中身をアップグレードしたV2を販売開始しました。

X2V2は過去作のX2と比べ、コーティングによるグリップ力の向上、オプティカルスイッチ搭載、さらなるシェルの堅牢化、4Kポーリングレートなどに変更されています。

スペック

マウスX2V2
カラー黒・白
接続2.4GHz無線
シェイプ左右対称
センサーPixArt PAW 3395
DPI26,000
ポーリングレート~1,000Hz, (4K)
寸法120 x 63 x 38 mm
重さ54g
ボタン数5
メインスイッチRAESHA オプティカルスイッチ
サイドスイッチHUANO Black Shell White Dot
エンコーダーPulsar Blue Encoder
ライティング
バッテリー300mAh/100hr
ソフトウェア

マウスの購入先

Amazonや公式サイトから購入できます。

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性能

デザインの変更点

デザインはオリジナルのX2と大きく変わりません。

左右対称型、サイドはフラットな絶壁、マウスボタンがロープロファイルになっているシェイプで多くのファンを獲得しています。

横から見るとEndgame Gear XM1rに似ていますが、ややホイールの位置が異なるのとサイドのくびれ具合が異なります。

細かい変更点で言うと、まずPulsarのロゴがX2V2の方が大きくなっています。パフォーマンスに全く影響しない部分ですが。

さらにシェルの継ぎ目がなくなり、X2V2では一体型のシェルになりました。X2が特段気になっていたわけでもありませんが、両方交互に握ってみるとX2V2の方が滑らかに感じます。

また、サイドボタンの4と5の隙間が小さくなりました。個人的にはこっちの方が好きです。

底面を見てみると、基板の形状がやや異なること、そして電源ボタンとDPIボタンがひっくり返っています。マウスソールは全く一緒。

重さは変わったか

X2V2

実測で54.1gです。公称値が53±1gなのでこれくらいなら許容範囲かなと思います。

X2

X2は56gなので、なんとX2V2になって2gほど軽量化されています。

X2V2では内部構造が再構築され、シェルの剛性は以前よりも高まっているようです。グッと強く握っても軋み音はありませんし、変に曲がることもありません。

コーティングアップグレード

シェルを覆うコーティングが追加され、握った時に滑りにくくなりました。非常にグリップ力に長けています。個人的にはかなり好き。

X2はほぼ素のプラスチックという感触でほぼグリップ力はなかったため、嬉しいアップデート部分です。

ただし脂がくっついて目立ちがちで、定期的に掃除しないといけないのでちょっと疲れます。神経質な方は白色選んだ方がストレスなさそうです。

4Kポーリングレートに対応

X2V2単体でのポーリングレートは1,000Hzまでですが、別売りの4Kドングルを購入して組み合わせることで2,000Hzと4,000Hzをアンロックできます。

Razerのポーリングレートテスターで試してみると4K出ていることは確認できました。4KはPCへの負荷も大きくかかるようになりますので、使用する場合はPCスペックにも注意しましょう。

今では2Kでいいんじゃね説も出てますが、とりあえず今のとこは好きな方使えば良いと思います。

余談ですがドングルペアリングガイド動画出してます。

オプティカルスイッチへ変更

X2ではKailh GM 8.0という一時期めちゃくちゃ人気だった硬めのマイクロスイッチを採用していましたが、今回からオプティカルスイッチが搭載されています。Kailhはいい加減飽き飽きしてた面もあるのでナイス進化です。

オプティカルスイッチは金属接点がないためチャタリングが起きる心配がなく、必然的にデバウンスタイムという遅延も必要ありません。長寿命かつ高速反応となります。

サイドボタンは旧型と同じHuano Black Shell White Dotです。

クリック応答速度を確認

メインボタンのクリック応答速度はX2と比べてどうなのか?OSLTTという機械を使って音トリガーで計測してみました。

オプティカルスイッチにはデバウンスタイムはなくて良いはずなのですが、ソフトウェアで設定可能だった0msまで引き下げてから計測。ポーリングレートは4Kです。

設定実測値
X2V20.48ms
X23.852ms

オプティカルスイッチだけあって超高速反応で、数多あるマウスの中でもトップクラスです。また、X2のマイクロスイッチからは3ms以上の高速化となります。

エンコーダーが独自に

Pulsar Blue Encoderという共同開発された専用エンコーダーに変更されています。青い。

回し心地は旧型よりも軽くなっており、粘り気が弱めです。クリックも軽くなっているため、叩きつけるようにスクロールホイールを回転させると誤爆する可能性が高いです。

バッテリーには変化があったか

X2V2のバッテリー容量は300mAh。

X2の写真を掘り起こしてみたら全く同じバッテリーのようです。元々は70時間だったのが100時間に伸びていますが容量が違わないということはMCUによる省電力化で寿命が伸びているのかと思われます。

内部構造を見てみる

分解構造チェック。分解すると保証が効かなくなるなど注意事項があるのでやる場合は自己責任です。

後方のマウスソール下に隠れているネジ2つを外すだけで簡単に分解できる思いやり構造。あざす。

センサーはX2と同じでPixArt PAW3395です。ここ最近新しいセンサー発表されないですね。いよいよ4000か?4000なんてあるんかな。

MCUはNordic nrf52833。最近は52840が多かったのですが、実は52833の方がリリース日は新しいです。私も詳しくはよう分からんのですが、メモリの容量などが異なります。

レビューまとめ

Pulsar X2V2
メリット
  • X2が正当進化
  • 高速反応するオプティカルスイッチ
  • グリップ力に長けたコーティング
  • 継ぎ目のなくなった滑らかシェル
  • 旧型よりも2g軽量化
  • 4Kポーリングレートに対応
  • 価格は安い
デメリット
  • ホイールクリック誤爆しがち

以上Pulsar X2V2のレビューでした。

旧型のPulsar X2は完成度は高いと思いつつクリックの微振動のせいでそこまで好きにはなれなかったのですが、X2V2では気になっていた部分がしっかりアップデートされており、かなりクオリティの高いマウスに仕上がっています。

価格的にも他ブランドのフラッグシップマウスより一回り二回り安いですし、余裕でメインマウスになる性能を持った強マウス。前作がうーんと思った人でも手に取ってもらいたい。

ただ私はX2H Miniのシェイプがめちゃくちゃ好きなので、そっちも推したい。

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Pulsar X2V2 レビュー

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