Kurosun Ninja Speed レビュー
Kurosunから発売されているマウスパッド「Kurosun Ninja Speed」をレビューしていきます。
概要
Kurosun Ninja Speedはどでかく描かれた忍者のデザインが特徴的なスピードタイプの高速滑走マウスパッドです。
アルファセルベースという超高密度メモリーセルポリウレタン素材を採用しており、ポロンベースとはまた違う素材ですが防滑性は極めて高くなっています。
ていうか最近のマウスパッド、高品質すぎない?
パッケージ
箱は完全なフラットパッケージ。裏に切り取り線があるタイプで、InfinityMiceと同じボックスっぽかった。
箱から取り出したと思ったらまさかの箱in箱。裏面じゃないです、コレ。並々ならぬ梱包パワー。
さらにパッド底面を半透明のシートで保護しています。
もちろんパッドを取り出しても巻きぐせは全くなしのフラット状態で、すぐに性能をフル発揮できます。
ゴム臭さはほとんど感じませんでした。
購入先
LITで取り扱い交渉中です。
海外の公式サイトから買おうとすると送料が尋常じゃないので、日本販売を待つ方が良いかもしれません。販売時には争奪戦になりそうですが…。
デザイン
漆黒の表面と対照的な白ステッチのモノクロで、大きな忍者のプリントが印象的なマウスパッド。
デザイン的には好き嫌い分かれそうですが、線画だからかな、なんか愛着沸きます。
マクロレンズで撮影してみると分かりますが、忍者部分はインクプリントなので素材は変わらず、上をマウスが通過してもデコボコしません。
ここまで拡大すると少しボケて見えるかもしれませんが、肉眼で見るとクッキリとしたシャープな輪郭をしています。
右下には小さくKurosunのロゴ。黒いサン(太陽)ってことなのかな。
実はロゴの方はマウスパッドとは素材が違うインクのため、指でなぞるとしっかり凹凸を感じます。
そこそこ右下の方ですしそんなに大きくはないので使用にはあまり影響ないと思われますが、ここをマウスが通過するとザラつくためここまでしっかり使い込む人は注意です。
サイズ
ワンサイズ展開です。特にXLといった表記はありません。
490 x 420 x 3 mm
小さすぎず大きすぎず、オーソドックスな寸法です。
ステッチ
安定した綺麗なステッチで、ほつれなどはなく綺麗です。幅は細めですが、縫いはやや大きめで、折返し部分の糸がややザラつきを感じさせます。
なぞってみるとパッド表面よりほんの少し高いので、マウスが乗りあげると少しだけ凸凹を感じます。
パッド表面より低いか、もっと細い糸でザラつきを感じないのが理想でしたが、それでもその他多くのマウスパッドと比べてグレードは高く、大きくスワイプしてマウスが通過しても許容範囲かと思います。
中間層
中間層はArtisanで例えるとSOFT~MIDの中間くらいでやや硬めです。ハードパッドとは違い、押し込みによるマイクロコントロールは可能ですがそこまで鈍化するわけではありません。
指で押し込むとやや速く底打ちするように感じたのは3mmだからかと思いましたが、もしかするとアルファセルベースの影響かも。最初はやや柔らかめに押し込めるんだけどすぐに硬くなるので、密度がかなり高いと思われます。
底面素材
アルファセルベースは防滑性が極めて高く、木の机に置くと微動だにしません。粘着質…とは特に感じませんが、揺すってもほぼ動かないので優秀です。
マクロレンズで見てみると、小さな山のような凹凸に隆起しています。ポロンよりも光沢があってツヤツヤしています。
表面素材
今度は表面をマクロレンズで接写。横方向と縦方向で糸の密度が異なっているのがユニークです。
ぎっしりとした綺麗な梨地織のポリエステルで、湿気や温度変化に強いです。
最初の数日間、毛羽立ちではないのですが、横方向に手をなぞるとパリパリっとちょっと静電気のようなものを感じました。
数日使うとその感覚は消えてサラサラとスムーズな表面へとこなれました。
使用感
Kurosun Ninja Speedの初動は軽く、滑りも速め。
スピードタイプの布パッドは、紫電改やVANCER ICEを始め表面に特殊なコーティングが施されているものも多いですが、それらとは異なりコーティング感はないタイプです。
また、それらよりも少し遅いスピード系はArtisan HienやRazer Striderを始め表面がちょっと特殊でザラザラしていることがありますが、それらよりも遥かに表面がスムーズで肌への影響がほぼありません。
- Artisan 紫電改より遅い
- VANCER ICEより遅い
- Endgame Gear MPC 450より遅い
- Artisan Hienより遅い
- Artisan Zeroより速い
- VAXEE PA Mousepadより速い
いろんなマウスパッドで交互に滑りを試してみた所感は上記の通りです。パッドによっては劣化しているものもあるので参考程度にお願いします。
ハードタイプやコーティングを持った超スピードタイプよりは遅く、バランスに近いところに位置していると感じました。
縦と横の滑りはほぼ同程度なので、横だけでなく縦方向にもゴリゴリ動かすApexやOW2のようなトラッキング重視のゲームでも抜群の性能を発揮します。
ValorantやCS:GOのようなタクティカルFPSにおいても、極端なスピード型ではないので慣れ次第で問題なく使えるんじゃないかと思います。
VAXEE Zygen NP-01S WLやBenQ ZOWIE EC3-CWのような中くらい~大きめのソールを使うと、ほど良い安定した摩擦感があってコントロール性能も感じます。
Finalmouseのように小さめのソールを使うと速くなって軽快な滑りになる印象です。
ガラスソールを使うと初動の軽さや滑りがさらに速くなります。スルスル動く高速な組み合わせを求めているなら試してみる価値はありで、トラッキングエイムにはもってこいかと思います。
静摩擦と動摩擦
当サイトで計測した滑走速度や静摩擦にそよるとスピード型に分類されます。
滑走速度は17/52位となりました。スピード系ではありますが、その中でも下位でバランスに近い場所に位置します。数値だけ見るとRazer StriderやFnatic Dashに僅差で挟まれます。
初動の軽さは13/52位で、こちらも布系マウスパッドの中ではかなり軽いという評価になります。
センサーとの相性
現行センサーのいくつかでカーソル飛びなどがないかMouseTesterで確認しました。
センサー | 結果 | マウス |
---|---|---|
PMW 3360 | ZOWIE ZA13-C | |
PMW 3389 | Xtrfy MZ1 | |
PAW 3335 | HyperX Pulsefire Haste | |
PAW 3370 | ZOWIE EC3-CW | |
PAW 3395 | VAXEE Zygen NP-01S Wireless | |
Hero 25K | Logicool G Pro X Superlight | |
Razer Focus Pro 30K | Razer DeathAdder V3 Pro |
いずれも問題なく動作します。
耐水性と湿気の影響
マウスパッドの上に水を垂らして耐水性について確かめていきます。
撥水性は極めて高く、3分ほど放置しても全く染み込みませんでした。拭いてもすぐに乾きます。
湿気の影響も軽微なのでパフォーマンスが左右されることは少なそうです。
アームカバー
VANCERとCW-Xアームカバーで試したところ、特に引っかかりはなく使用可能でした
特に汗をかいたらアームカバーありの方がスムーズにマウス操作ができます。
価格について
海外での定価は49ドルとなっています。
これを140円レートで換算すると6,860円なので、消費税を足して7,546円、送料も考えると8,000円は越えるか…?
と勝手に少し予想してみたものの、まだ日本での価格については未定。
品質はすごい高いんで、べらぼうに高いってわけじゃなきゃ絶対試してみるのがオススメです。
レビューまとめ
- 滑りの速いスピードタイプ
- 初動は軽め
- スムーズな表面
- 微動だにしない防滑性
- カスタムアルファセルベース
- 縦横の滑りさは少ない
- 湿気に強い
- 右下ロゴのインク隆起
- ステッチはやや表面より高め
以上「Kurosun Ninja Speed」のレビューでした。
スピード系マウスパッドはザラザラと荒いとか中間層が硬すぎるといった、何かしらのダウンサイドがあることも多かったのですが、本マウスパッドは様々な難点をクリアしており、表面がとてもスムーズな性能の高い製品に仕上がっています。
めちゃくちゃスピードタイプというわけでもなくコントロールも効き、縦横の滑りさも少ない、防滑性も高く微動だにしない…など、非常に優秀なマウスパッドなので強くおすすめできます。
日本でいずれ販売予定なので販売情報は拾えるようにXなどを追っておきましょう。Twitter
じゃなくてXって書くとなんのことだか分からんね…。