Pulsar Superglide Glass Mousepad レビュー
Pulsar Gaming Gearから発売されているガラス製マウスパッド「Superglide Glass Mousepad」をレビューしていきます。
概要
ハイクオリティなデバイスやアクセサリーを次から次へと出すPulsarが発売したガラスパッドのSuperglide Glass Mousepadです。
マウスソールのSuperglideと同じ強化アルミノシリケートガラスが採用されており、傷やひびに強く耐久力があります。
あくまでガラスでも消耗品となりますが、基本的に長寿命なのでスピードタイプのマウスパッドを長く使っていきたい人には良いチョイスになります。
同梱物
本体とステッカー、そして注意書きのみ。
購入先
AmazonやArk-PCなどで購入可能です。
デザイン
Superglideシリーズはマウスソールの時からデザインが好きだったのですが、このガラスパッドに関してもでかめのインパクトある文字が描かれたデザインでとても良いです。
カラーは黒・白・赤の3種類。でか文字デザインなのは赤だけで、黒と白はもう少し控えめなロゴになっています。XXLの場合のみ全カラーで同じような見た目になります。
プリントは全てガラスの下にあるためガラス自体が摩耗しても影響ありません。
汚れがほとんど目立たないのも強みで、手入れするにはガラスクリーナーを吹きつけて拭くだけでOKです。ちょっとした汚れなら水拭きでもいいと思うし、布系を洗うよりも断然簡単。
サイズは3種類
サイズ | 寸法 |
---|---|
L | 420 x 330 |
XL | 490 x 420 |
XXL | 980 x 420 |
私が持っているのはXL。横幅大きめなのでモーションでかめにスワイプしても安定します。
ガラスパッドとしては見かけたことのない横長なXXLもあり、これはキーボードも載せられるサイズです。大きいぶん値段もなかなかびびりますが、ガラスパッドでこのサイズ感を求めていた人にはこれしかないかも。
エッジ処理
エッジ部分や角はちゃんとR加工処理されていて怪我しないようにできています。
中間層
厚みは底面のゴムから数えて約3.9〜4.0mmあります。
他のガラスパッドと比較すると、SkyPAD2.0は6mm、SkyPAD3.0は3.7mm、Cerapad KINは5mmなので、薄い部類に入ります。
硬質なガラスのため沈み込みは全くありません。力を込めてマウスを振っても摩擦感の増加による抵抗は感じず、一定のスピードを維持します。
クッション性に欠けるため、長時間使用していると手首が疲れてくる可能性があることは頭に入れておきましょう。
底面素材
底面の高密度シリコンラバーは全体に貼られていて、この辺りは4点ラバーのSkyPadに比べてもかなり安定感があります。
普通に使ってても特に中央がしなるようなことはありませんが、このラバーだと確実に問題ないですね。
防滑性は極めて高く、木の机で使ったところゲーム中でも動くことはありませんでした。汗をかくと素肌がガラスにくっついて摩擦が強くなりますが、それでも微動だにしません。最強すぎる。
4点ラバーに比べてかなりコスト的には高くなりそうですが、これでも他のパッドよりも低価格を維持してるのはPulsarらしくて好き。
表面素材
表面をマクロレンズで接写してみました。
非常にきめ細かい凹凸になっていて、SkyPADと似ていますが、3.0よりも2.0の方が近い気がします。
ガラスが加工されているというよりは、ガラスの上にテクスチャ加工されたレイヤーが載っているようです。
使用感
ガラスだけあって布にはない高速な滑走速度が強み。初動は軽くて滑りが速いので、思い通りのタイミングでスッとマウス操作が可能。常にエイムを動かし続けるようなゲームにおいては引っ掛かりを感じることなくスムーズにマウスを動かせます。
沈み込みはなく、極めて軽い初動などから細かい微調整は得意ですがストッピングが難しいタイプのマウスパッドです。バランスくらいの布パッドから移行すると滑りすぎて最初は戸惑うかと思います。
止める時は接地している手の摩擦を利用するとコントロールしやすいです。
SkyPADと比べたとき、2.0よりも滑らかで滑走音は静かですが、3.0と比べるとPulsar Superglideの方がほんの少しザラつきがあって滑走音があります。スピードはいずれのSkyPADよりもやや遅めという結果が出ました。
ApexやOW2などのトラッキングメインのゲームでは大活躍します。Valorantのようなゲームで使うとマウスを止めきれない場合も多く、エイムがあっちこっちにいってしまいました。
慣れの問題もあるかと思いますが、自分がメインにプレイするゲームと求められる性能も加味して購入検討するのがおすすめ。
静摩擦と動摩擦
当サイトで計測した滑走速度や静摩擦によるとスピード型に分類されます。
滑走速度は6/51位となりました。ガラスパッドの中ではややマイルドな滑りで、いくつかの布パッドよりも遅いという位置です。ガラスパッドでも滑りすぎるのはちょっと…という方は良いかも。
初動の軽さは4/51位で、こちらは布パッドよりはさすがに軽いです。他の高速なガラスパッドとほとんど同じくらい。
ソールとの相性
マウスソールはその種類やサイズによって滑走音や滑りのスピードが異なります。薄いタイプやエッジ処理が甘いソールを使うとシャリシャリと聞くに堪えない音を出すことも。
Finalmouse Starlight-12やGloriousシリーズで使われることが多い小型タイプは滑走音は静かで滑りは速め。
逆にLogicool G Pro X SuperlightやVAXEE XE Wirelessのような横長の大型タイプは滑走音がうるさめで滑りは少しマイルドになります。
ガラスソールはお互いを傷つけあうため推奨されていません。というか注意書きに使わないでねと書いてあります。実際に載せてみたところ、ガリガリかなり傷つけてる感覚があったのですぐにやめました。やばいです。
センサーとの相性
現行センサーのいくつかでカーソル飛びなどがないかMouseTesterで確認しました。
センサー | 結果 | マウス |
---|---|---|
PMW 3360 | ZOWIE ZA13-C | |
PMW 3389 | Xtrfy MZ1 | |
PAW 3335 | HyperX Pulsefire Haste | |
PAW 3370 | ZOWIE EC3-CW | |
PAW 3395 | VAXEE XE Wireless | |
Hero 25K | Logicool G Pro X Superlight | |
Razer Focus Pro 30K | Razer DeathAdder V3 Pro |
いずれのセンサーでも問題なく使用可能です。
耐水性と湿気の影響
防水性能は極めて高く、ガラスなので完全撥水します。水をこぼしても拭き取るだけですぐに乾いた状態で使用可能です。
湿気の影響も受けないため、天気や湿度によってパフォーマンスが左右されません。これはハードパッド特有の強みの1つです。
アームカバー
VANCERとCW-Xの2つのアームカバーを試してみたところ、引っかかりなどは一切なくスムーズな感触なので使用推奨です。
汗をかいてくるとガラスに素肌がくっつきやすくなって動きに支障が出ますから、アームカバーを使った方がパフォーマンスは良さそう。冬は冷たいからその辺の対策にもなりますね。
価格について
同サイズの他ガラスパッド、Razer AtlasやSkyPAD 3.0よりも安い値段設定です。
LとXLの値段差はそこまで大きくないので、スペースが許すならXLを買った方がお得な気がします。
XXLはそれなりに高くなって定価18,920円なのでちょっと勇気のいる値段ですが、このサイズのハードパッドは他にないはずなので唯一無二かと思います。
レビューまとめ
- 高品質な強化ガラスパッド
- デザインが優秀
- 滑り止めラバーが強力
- サイズが豊富でXXLもあり
- エッジのR加工あり
- 値段は比較的安い
- 耐摩耗に優れる
- 汗をかくとペタつく
- ソールが摩耗する
以上「Pulsar Superglide Glass Mousepad」のレビューでした。
特に難点の見つからないガラス製パッドです。デメリットの部分はガラスパッド共通の悩みでありますね。ソールが摩耗するのはもう仕方ないし、ソールのエッジ処理も丁寧じゃないとシャリシャリ音が鳴る可能性がある点は注意。
SkyPAD 3.0に比べると滑りが比較的遅いので、最高速を目指しているわけじゃなきゃSuperglideの方がコントロールが効くかも。それに何より値段もちょっとお安い。この辺の値段設定はPulsarは昔から価格破壊してきます。
XXLサイズちょっと気になったけどガラスだから折り畳めないし他のマウスパッドに浮気したときにめちゃくちゃ置き場所取りそう。でもこのサイズのガラスパッドって珍しいし欲しかった人にはドンピシャなアイテムになりそうです。