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BenQ ZOWIE U2 レビュー!新形状でしかもワイヤレス

BenQ ZOWIE U2

BenQ ZOWIEより新たに発売された新形状のゲーミングマウスU2をレビューしていきます。

創業チームがVAXEEにうつったことでとんと新しいシェイプを聞かなかったBenQ ZOWIEですが満を持しての登場。これはみんなもめちゃくちゃ楽しみなんじゃないですか。

しかも有線じゃなくていきなりワイヤレスでの登場なのもナイス。

レビュー用サンプルをご提供いただきました

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BenQ ZOWIE U2の動画レビュー

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概要

BenQ ZOWIE U2はS/FK/ZA/ECに続く新たな形状のマウスです。

BenQは同じシェイプのマウスでもサイズ違いを販売しますが、U2のサイズは今のところMサイズ1つだけ。今後U1みたいなサイズ違いは出てきそうですけどね。

スペック

マウスU2
カラー
接続2.4GHz
シェイプ左右対称
センサーPixArt PAW 3395
DPI3,200(26,000)
ポーリングレート~1,000Hz
寸法124.6 x 50 x 38.4mm
重さ60g
ボタン数5
メインスイッチHuano Transparent Blue Pink Dot
サイドスイッチHuano Black Shell White Dot
ホイールスイッチHuano Black Shell Blue Dot
エンコーダーZOWIE
ライティング
バッテリー300mAh/70時間
ソフトウェア

同梱物

  • マウス本体
  • USBレシーバー
  • USB延長アダプター
  • エンハンストワイヤレスレシーバー
  • USB-Cパラコードケーブル
  • USB-Cラバーケーブル
  • 予備ソール
  • クイックガイドなど

本ワイヤレスマウスから付属ケーブルが2本になっています。ラバーケーブルはエンハンストワイヤレスレシーバーに繋げておくためだそうですが、何をどう使っても自由だと思います。

ちなみにラバーケーブル硬いんだろうなと思ったらめちゃくちゃしなやかでパラコードとあんまり遜色ありません。とても高品質です。

マウスの購入先

BenQ ZOWIE公式サイトから購入できます。

性能

デザイン

ZOWIEらしくマウスボタンがシェルと一体になっている真っ黒デザイン。シンプルで安心感があります。

コーティングは防滑性に極めて長けていてトップティアですが、いつも通り油よごれがギトっとつきます。たまにお掃除推奨。むしろこんな感じで汚れが視覚化できる方が衛生観念的には良いような気がしてきた。でも写真撮るの大変すぎるんだな…。

ソールなんですけど、フロント側めっちゃ面白い形してませんか。饅頭じゃん饅頭。

真ん中が充電端子用にくり抜かれています。ポゴピンが目玉みたいで口開けスライムみたいにも見えてきたな。汎用点ソール使うなら最低3つか4つでしょうか。

サイズ

サイズは実測だと大体124.6x50x38.4mmです。最もオシリ側の太い部分は64.5mmでした。

そのオシリ部分と中央のグリップ幅にすごいギャップがあるのが本マウスのシェイプの特徴です。

シェイプ

左右対称型で両サイドが内側にグッとカーブしたマウスです。底側から見てみると瓢箪…っていうほど先端は膨らんではいませんが、後方との幅が大きく違うのが分かります。面白い形してますよね。

左のカーブは親指の曲がり具合を緩やかにし、そのおかげで人差し指によるボタンクリックが高速化されているとか。人間工学に基づいた研究がされています。

実際に人差し指が押しやすいかというと、手の大きさに結構影響されるとは思っています。

ちょうど指が置きやすい位置にくびれがあって、サイドボタンの位置と絶妙にフィットするため、確かに指の角度が緩やかになっています。

私の手は18.5×10.5cmですが、ちょっと全体的に大きめに感じてます。手が大きい人ほど親指折り畳まなきゃダメかもです。

普段使っているマウスから変えてみるとクリックが高めなので慣れるまで少し時間がかかりました。私の場合はこのマウスつかみっぽい持ち方がしっくりくるんですが、ちょっと人差し指が伸びがちになります。

右側のカーブも左と同じくびれですが、薬指と小指が置きやすくバランスよく安定した握り心地をキープできます。

横方向だけでなく多方向、つまり縦や斜めの移動もスムーズになるよう設計されています。確かにキュッとしたグリップ幅なので縦移動もしやすいです。

何に似てるのかなーって思ったときに最初はグリップ幅の細さからEndgame Gear OP1weを思いついたんですけど、それよりもサイズ感が一回り大きいのと後ろ側のふくらみ具合がU2の方が大きくて、手のひらの中で安定するって感じです。

ZOWIEのマウスだとS1/S2あたりが似てる方向です。横から見てみると、卵が軽く潰れたみたいなトップのカーブ具合とか、マウスボタンの高さがちょっと似てるんですよね。ただS1の方が高さがあって後ろ側も大きめなのでゴツく感じます。後はくびれが圧倒的に違うので持ったフィーリングは異なるものです。

eloshapeで見るとサイドからの断面図は似てないけどトップからの見た目そっくりやん!となるかもしれませんが、このサイトはフラットな2D解析しか提供しないため、U2のように底側がくびれているマウスは形を判断しにくいです。

重さ

重さは61.5gと、公称値の60gよりは少し重め。まぁ誤差範疇ってことでしょう。

2023年代のマウスとしては普通な重さ…という印象ですが、Zowieのワイヤレスマウスとして考えると、EC3-CWが76gだったので相当軽量化されています。

持ち比べてみてもかなり軽くなったなと思いますね。バランスも良いので、ECみたいに使っててふと「あ…ちょ…重いカモ…」って思うことが一切なくなりました。

ビルドクオリティ

ビルドクオリティは抜群に良いです。どこも凹んだりきしんだりしないし、クリックのかたつきなども気になるようなレベルのものはありません。

振ってもラトル音はありません。ZOWIE印で心配はしてませんが一応確認しました。今まで1回もハズレ個体当たったことないのすごいな。品質管理が高いからハズレ割合がめちゃくちゃ低いんでしょうね。

センサー

センサーはPAW3395になりました。これより前のワイヤレスシリーズは3370と少し古いものだったので遂に時代に追いつきました。モーションシンクもあります。

MCUはNordic nrf52833でした。

センサー位置

センサー位置はややフロント寄りです。

LOD

低/中/高で変更可能です。BenQ ZOWIE G-SR-SE Rougeの上で計測しました。

設定実測値
1.0mm
1.3mm
1.4mm

こだわりがなければ1mm推奨。高は1.4mmとあまり中と変わらない印象でした。

ポーリングレート

本マウスのポーリングレートは125/500/1000で調整できますが、いつか4Kまで頑張ってほしいという希望。

エンハンストワイヤレスレシーバー

U2には小型USBレシーバーと大きいエンハンストワイヤレスレシーバーの2つが同梱されています。

とりあえずシグナルが強いエンハンスト一択かなと。公式サイトの画像見ていたらなるほどと思ったのですが、エンハンストの方は音の指向性のように電波を受ける方向が決まっていて、その分受かりが良いみたいですね。

BenQ ZOWIE

また、逆側は電波干渉が少なくなる…ということで、壁の反射も弱まります。

マウスをガチャっと載せると充電もできるという充電スタンドの役割も担っています。充電し忘れるズボラな私でも充電切れの心配も少なくなるのが助かります。ケーブル毎回抜き差しするのめんどいしね。

マウスボタン

それぞれのマウスボタンについて見ていきます。

メインボタン

メインボタンはシェルと一体型タイプです。ZOWIEらしいクリック音。EC2-C WやEC3-CWと比べてみるとやや固めで、プリトラベルとポストトラベルが減ってソリッドな押し心地になっています。

実は底のソールの下にクリックの硬さ調整ネジが隠されていて、これを締めたり緩めたりすることで微妙な硬さを調節できるという仕組みです。ただし、何か違和感があるとかじゃなければそのまま触らず使うのがおすすめ。そんな万能に微調整できる感じではないかなぁと。

スイッチはHuano Transparent Blue Pink Dotを採用しています。

メインボタンのクリック応答速度

クリックレスポンスタイムはFastとNormalの2種類が選択できます。

ここでXLATというワイヤー接続してクリック応答速度を計測する機器で検証してみました。

モード平均値STdevサンプル数
Normal8473μs (8.47ms)4921,000
Fast4443μs (4.43ms)3671,000

Normalだと結構遅めの応答速度。Fastはその2倍弱速くなってます。最近のマウスは高速化に力を入れているため0.5msなど桁が1つ違うくらいには遅いです。

数値的には遅い方ですが、体感できるかはまた別のお話なのであくまで数値上ではこのようになりました。ZOWIE的にはたぶん優先順位低い項目なんでしょうね。

とりあえずスラムクリックも起きないし、Fast一択でいいかなと思います。あえてNormal使う意味もありません。

サイドボタン

サイドボタンは艶ありの大きめタイプ。平べったいシェイプなので大きくは外側に飛び出しません。

ZOWIEのサイドボタンはでかくて押しやすいのが良いところ。こちらもプリトラベルポストトラベルが少ないです。

スイッチはたぶんHuano Black shell White dot。

スクロールホイール

スクロールホイールにはベアリングが1つ入っていて、24段階で回転するいわゆるZOWIEホイール。その回し心地はかなり軽いのですが、ノッチ感は強くあります。音も相変わらずガリガリとうるさめ。

ホイールクリックは軽めで押しやすいです。スパムも簡単。かといって強くホイールを回した時に誤爆することもないので優秀といえます。

スイッチはHuano Black Shell Blue Dotです。

電源ボタン

底には電源ボタン。左が通常のUSBレシーバーで、右側がエンハンストレシーバー専用。

つまりこれはドングル2つ分ければ2つの機器で切替できちゃうっていう実は地味に使い道があるシステムだったりします。

DPIボタン

最近の軽量マウスではあまり見ることがなくなってきてしまったDPIボタン。

DPIは400 / 800 / 1000 / 1200/ 1600 / 3200の6段階となりました。いつもよりも1000と1200が増えていますね。

ポーリングレートボタン

ポーリングレートボタン。これは必要なのか?って感じはちょっとありますけど。

その他、LODやクリックレスポンスはボタンの組み合わせで変更可能です。

バッテリー

バッテリーは300mAhで、1Kでは70時間が寿命とされます。

残りバッテリーはホイールすぐ下のLEDインジケーターで確認できます。

バッテリー残量の見方
  • 3つ点灯: 51-99%
  • 2つ点灯: 26-50%
  • 1つ点灯: 0-25%

それぞれ一番上の光が点滅します。3つフル点灯している場合は100%。

バッテリーをフル充電するには約2時間ほど。

ソフトウェア

BenQ ZOWIEのマウスは歴代ソフトウェアのないドライバーレスモデルですが、最新のU2も例外ではありません。

マウス本体で設定をすべて行います。

設定変更箇所ボタン
LOD低: 左ボタン+サイドボタン4
中: 左ボタン+サイドボタン5
高: 左右両ボタン+サイドボタン4
クリック応答時間Fast: サイドボタン4
Normal: サイドボタン5
Motion Syncオン: ホイールクリック+サイドボタン4
オフ: ホイールクリック+サイドボタン5

DPIやポーリングレートは独立したボタンがありますが、他の設定は上記ボタンで変更します。

ワイヤレス状態のときは、電源を一度オフし、該当ボタンを押し続けながら電源をオンにします

BenQ ZOWIE U2のレビューまとめ

BenQ ZOWIE U2
総合評価
( 5 )
メリット
  • 持ちやすいZOWIEの新シェイプ
  • 60g付近と軽量化された
  • 滑らないコーティング
  • エンハンストレシーバーあり
  • ケーブル2本付属
  • ビルドクオリティは高い
  • クリックの硬さを調節可能
デメリット
  • 手の脂で汚れがち
  • 応答速度はやや遅め

以上BenQ ZOWIE U2のレビューでした。

ZOWIEの新シェイプ、写真を見ただけだと偉い特殊な形してるなと思いましたが、実際に握り込むと恐ろしいほどのフィット感がありました。

フロントが高めなのでZA-13のようなケツ高マウスではありません。最近はロープロファイルなマウスに慣れてしまっていたため、マウスを変えた直後は違和感がありましたが、使っていると慣れて疲れにくい形してるなと思い始めました。

60gちょいとこれまでのZOWIEワイヤレスシリーズからしても10g以上も軽量化されていて、かなり軽くなっています。重さがネックになっていた人は今後の新製品ではその点が解消されていくんじゃないかと思います。

クローンよりも新シェイプ。いつでも歓迎です。

BenQ ZOWIE U2

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