Ninjutso NPC XL レビュー
Ninjutsoから発売されるNPC XLマウスパッドをレビューしていきます。
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概要
KatanaやSoraといった軽量ワイヤレスマウスで定評を得たNinjutso(ニンジュツォ)が開発した初のマウスパッドがこのNPC XL。マウスの出来が大変優秀なのでマウスパッドも普通に期待してしまいますよね。
日本での値段がまだ発表されていないのでコスパ的な部分がやや未知数なのですが、品質は期待していいです。公式サイトでは2023年5月6日に発売開始し、日本では5月の予約で6月発送となりました。
NPCはNinjutso MousePad of Controlの省略です。
同梱物
マウスパッドのみです。箱はやや大きめなので巻きが緩く、さらに柔らかいポロンスポンジを採用していることもあって巻グセがついてきません。
購入先
正規代理店はふもっふのおみせ。
デザイン
カラーは一般的な黒色。カラーは今後どのようになるのかまだ分かりませんが、MサイズとXLサイズの販売です。とりあえずXLサイズは大きめで使いやすいです。
サイズ | 寸法 |
---|---|
M | 360 x 300 x 3.5 mm |
XL | 470 x 410 x 3.5 mm |
公式的には470 x 410 x 3.5mmなんだけど、実際に測ったところ横幅が460mmでした。いくらか製造時の誤差はあると思いますが一応書き記しておきます。
ステッチは細い糸できめ細かく処理されていて、マウスパッド表面よりも高さが低いため手首への違和感がありません。今まで見てきた中で最も素晴らしいステッチの1つ。
同じようにとても優秀なステッチ処理をしているArtisan Zero Orangeと横並びにしてみました。Ninjutso NPCの方がごくわずかですが細く、糸の細さは上のように見えます。
右下のロゴはそこまで邪魔にならない位置にプリントされています。ただし決して小さくはないサイズで、かつマウスパッド表面とは感触が違うためうっすらと凸凹を感じます。私には影響ないですが、人によってはもっと小さくていいと感じるかも。
このマウスパッド、開封して一番驚いたのはその柔らかさ。ArtisanのXSOFTほどではないですけどね。これには国産のソフトポロンスポンジが採用されています。
中間層の沈み込みとしてはArtisanのXSOFT~SOFTの中間あたりです。押し込むと沈み込む柔らかめタイプです。Artisanの4mmに比べると、3.5mmとやや薄めのためか底打ちが速い印象です。
底面ラバーはパッと見てArtisanのものとほぼ同じっぽいなと思いましたが、マクロレンズで接写してもめちゃくちゃ似てたので同じと考えてよさそうです。Artisanのはポロンの特注だったらしいので、同じような目処がたったってことなのかな。
マウスパッドの柔らかさもあって、ペタッと机にひっついて微動だにしません。私はKanademonoの木の机使っていますが、密閉による吸い着きみたいなものすら感じます。強く引っ張りすぎたらスポンジがちぎれるんじゃないかってくらいの勢いだけど、実際には途中でペリッとはがれます。
表のマウスパッド表面をマクロレンズで接写したものです。細かくギッシリと編み込まれていて、触った感触はややザラつきがあります。
他に何に似てるんだろうって考えたんですけど、VAXEE PB BlackとかPA、QCKあたりが近いかなと思います。PA Blackが一番似てるらしいんですけど、あれプレキャンであげちゃったんダヨナー…。先に挙げたマウスパッドの中では、いずれもNPCの方が網目が僅差で細かく見えます。
若干ですが斜めに裁縫されているようで、これはあえてではなく、製造時に布が柔らかすぎるためポロンに布をラミネートする際に方向が甘くなって個体差が出る…という感じのようです。そこまでガッツリ曲がってるわけではなく、これが及ぼす影響はほぼないです。
使用感
初動はやや速めで、滑走速度はバランス~遅めのコントロールパッドです。なぜかSoraを使うとソールのせいか結構滑りましたが、Finalmouse SL, VANCER Castor, EC2-CWなどで試したところ摩擦を感じて滑りは遅めだなと思いました。
マウスが軽ければ軽いほど質量が減るわけなので、コントロール感も減るかと思います。超軽量マウスを使っている方はそういった点も考慮しておきましょう。
滑らせてると抵抗感を感じるくらいには表面に摩擦があるので、素早くマウスを動かした時でも結構止めやすいです。その代わり慣性で動かそうとするとスローダウンするっていうか。
他の似たような滑りのマウスパッドと比べてみると、Zowie G-SR-SEより遅く、Artisan Zeroよりちょい遅い、そしてVAXEE PB Mousepadよりも速く感じましたが、いずれも僅差で近いものがあります。
Zowie G-SR-SE Rouge > VAXEE PA > Artisan Zero > NPC > VAXEE PB > Zowie G-SR
ざっくり滑らせてみた感じこんな印象かな…。劣化してるやつもあるんでなんとなくの指標に留めて欲しいです。G-SR-SEとかに比べると引きずるし、G-SRに比べるとだいぶ滑ります。
初動が軽めなのでちょっと動かすような細かい操作もガチコントロールパッドに比べると幾分かやりやすい印象です。
また、中間層が柔らかいため容易に沈み込ませられます。力を込めてマウスを制動することが可能ですが、でかめのソールだとそこまで強く止めやすくなるわけではありません。
ちなみに縦横の滑りの差ですが、横のほうがやや滑ると思います。
耐水性と湿気の影響
防湿性に優れているという話ですが、防水性はなく水は普通に浸透していきます。特段湿気に強そうな気はしません。
水をコップから垂らしたところ、ものの数秒で吸い込まれていきどんどん染みが広がっていきました。
手首に汗をかいてくるとブレーキがかかり始めるので、場合によってはアームスリーブの使用が推奨されます。私は普段あまり使わないのですが、VANCERに付属してきた伝説の3XLアームスリーブ使ったら割とスムーズに動いて良かったです。
価格について
サイズ | 価格 |
---|---|
M | 4,790円 |
XL | 5,590円 |
日本での価格はMサイズが4,790円でXLサイズが5,590円です。ドルだと39.99ドルと44.99ドルですが、これ税抜表示なので世界的にみて日本は20%ほど安く設定されています。逆おま国。特別価格だそうです。やったぜ。
海外と比べて安いのはめちゃくちゃありがたい。とはいっても値段的にはやっぱりArtisanと同等なので、Artisanキラーにはならないんですよね。たぶんみんな安さも求めていたと思うけど。
でも品質自体はとても優れていますし、すごく良いマウスパッドだと思ってますから、Radarよりも安いし順当な値段な気がしています。
ゼロと比べてもスピード感とか厚みの感じとか違うしね、PA Blackは持ってないけどステッチがないしベースも違います。どれの方がいいっていうか、どれもいいって感じです。良質マウスパッドの選択肢が増えるのは素直に嬉しいし。
レビューまとめ
- 初動は軽く滑りはコントロール
- 柔らかくて沈み込む
- ステッチ処理が優秀
- 吸着力すら感じる底面
- 巻きぐせの少ない梱包
- 日本特別価格(20%安い)
- 耐水性はない
以上「Ninjutso NPC XL」のレビューでした。
初動軽め滑りちょい遅めのコントロールパッドで、3.5mmとよくある4mmよりも薄いけど中間層が柔らかくて沈み込みます。沈み込み欲しいけど4mmは厚いなと感じてたらこっちの方が好きかも。
開封直後から良マウスパッドな予感がひしひしとしましたが実際に使っててもこのパッドいいねぇと改めて思いました。
Artisan Zeroよりもうちょっと滑らないやつとか、Vaxee PB/PA Black系と同等の滑りで吸着力が強くて沈み込みが少ないものが欲しいなら、ぜひ選択肢に加えておくべきマウスパッドです。