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Shure SM7dB レビュー。プリアンプ内蔵された最強マイク

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Shureから発売されるマイクSM7dBをレビューしていきます。

昔からボイスレコーディングで有名で、マイケル・ジャクソンのスリラーで録音に使われるなどの伝説を残すマイクSM7の派生系となるモデル

SM7から2回のアップデートを重ね、現在では2001年発売のSM7Bが配信用として人気抜群の主流マイクとなっていますが、プリアンプを別途購入する必要があったためセットアップが複雑でした。

今回紹介するSM7dBはSM7Bをベースにプリアンプが内蔵されたもので、これ1本でSM7Bの最高のダイナミックマイクの音質を堪能できるようになっています。

これから配信や動画用にマイクの購入を考えている人にとっては選択肢に入れるべき製品です。

本製品はレビューサンプルをご提供いただきました

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Shure SM7dBの概要

SM7dBはプリアンプ内蔵のダイナミックマイク。SM7Bがベースになっていて、見た目的にもほとんど同じで金属の堅牢な筐体をしています。

ダイナミックマイクは反射音やノイズを拾いにくくクリア。一方、入力が小さいためプリアンプといって信号を増幅させる装置やゲインを稼げるオーディオインターフェースが必要になりますが、SM7dBはアンプ内蔵のため心配いりません

そのほか下記のような特徴があります。

  • バイパススイッチでSM7Bとして使用可
  • +18dBと+28dBの2つのゲインを選択
  • 低音をカットする低域ロールオフ
  • 中高域を強調するプレゼンスブースト
  • 電磁ハムノイズの遮断
  • 振動によるノイズを防ぐショックマウント内蔵
  • 破裂音を抑えるウインドスクリーンあり

同梱物

  • マイク本体
  • 大型ウインドスクリーン
  • 変換ネジ
  • ベルクロ
  • 3Mテープ付き小型ベルクロ

標準ウインドスクリーンは最初から本体に付属します。

サンプル品なので同梱物については変わる可能性がありますので参考程度にお願いします。

購入先

Amazonや楽器ショップなど様々な販売店で購入可能です。

Shure SM7dBの外観

SM7Bのデザインをほぼ受け継いでおり、堅牢で洗練された見た目の金属筐体が特徴です。どうやら色がチャコールグレーからブラックへと変化したようです。

艶ありでShureのロゴが両サイドにプリントされています。これはSM7Bには写真を見る限りないので変更点かと思います。筐体後方からケーブルが伸びており、ヨーク部分のXLR端子まで繋がっています。

ここに端子があると後ろからXLR端子が飛び出さないため、見た目的にも良いしテンションもかからずケーブルにとって優しい設計です。

チルト角度の調整はヨークマウントのネジ締めで簡単に可能。本来の使い方としては非推奨かと思いますが、固めに締めていてもある程度調節できちゃうのが良いところ。

マイクアームに接続する部分は単独で回転させられるようになっています。マイクによってはわざわざ本体ごとぐるぐる回転させなきゃはまらない…なんていう面倒な仕様なこともありますが、本マイクは無縁です。

SM7Bとの大きな違いは背面のスイッチ部分。bypassスイッチやpreampスイッチが増えています。

プリアンプ内蔵なのでファンタム電源が必須です。

XLR接続のマイクはそのままだとパソコンに接続できないため、必ずオーディオインターフェースなるものが必要になります。もし持っていないならそこにも予算を割く必要があるため注意です。ちなみに私が使っているのはZOOM UAC-232というもの。

Shure SM7dBの特徴

本製品の特徴について紹介します。

サンプルボイスに関してはエフェクトを一切かけておらず、ノイズ除去やEQ、コンプレッサーなどのない録って出しです。聞きやすいように音量だけ調整しています。

音質・性能をチェック

まずは音質をチェックしていきます。

暖かみのある音質

SM7dB+ZOOM UAC-232で音声を収録してみました。ゲインは+28dB、音質はフラット、口元まで10cm以下のの距離感です。

滑らかで暖かみのある音と謳っていますがその通りではないでしょうか。ともいえばやや低音が強いブーミー寄りなサウンドとも言える気がします。

とりあえず私の環境では+28dBで20cmくらい離れるとノイズがやや目立つため、10cmくらいまでマイクを近づけた状態で録音し、後処理で音量を下げて調整しています。これはZOOM UAC-232が32bit float録音対応だからあまり気兼ねなくやっているというのもあります。

音質に関しては好みの分かれるところでもありますが、個人的にはフラット状態で十分良い、というか私には合っていると思いました。

あとは自分の声質と喋った時のトーンの高さによってEQで足りない部分を調整してあげるとよりプロっぽいサウンドに近くなるとは思いますが、これが難しいんす…。

ノイズを比較

私のセットアップでベースノイズがどれくらい聞こえるか確かめてみました。最初はShure SM7dBで、途中からゲインを+14dB無理やり後処理で上げています。その後にSennheiser MKE600で、同じく途中から無理やりゲインを上げています。

SM7dBはダイナミックマイクなんですけど、今まで使った他のものに比べてノイズレベルが小さいというわけでもありませんでした。あまりマイクから離れて喋ると当然ながらノイズレベルも大きくなりますので、ちゃんと近くで使うとクリーンな音質を得られます。

録りなおしで違和感が少ない

声って録りなおしすると声質が全然違うことよくあるんですよ。喋り方とか録音時のコンディションがかなり影響するけど、マイクとの距離感とかも併せて全然変わったりします。

これはダイナミックマイク的な良さでもあるんですが、SM7dBで録りなおしても結構音質が一定というか、すごい不自然に違う感じは出ていないと思います。距離感を覚えやすいというアナログな側面もありますが。

少なくとも今まで使ってきたコンデンサーマイクと比べて違和感がなくて、これは動画作る人間にとって地味にありがたい。

他のマイクと比較してみた

以下の4つの別マイクを用意してみたのでそれぞれ違いを聞いてみてください。音声ソフト上で波形が同じくらいになるよう調整しています。

  1. Shure SM7dB(ダイナミックマイク)
  2. Sennheiser MKE600(コンデンサーマイク)
  3. FIFINE K688(ダイナミックマイク)
  4. HyperX QuadCast S(コンデンサーマイク)
  5. Fumo Truth(コンデンサーマイク)

指向性のチェック

SM7dBの指向性であるカーディオイドについて、実際に360°方向から喋ってどのような特性があるのか確かめました。

モノラルなのであまりLRは関係ないのですが、どれくらい音がオフに聞こえるかについての検証です。少し外れてもマイク方向に向いていれば多少は録れます。

指向性があまりに鋭いと、少し外れただけでかなりオフな音になってしまうことがあるのでちょうど良い気がします。

プリアンプ内蔵

SM7Bから最大の変化というのがこの独自のプリアンプを内蔵していること。

これによりSM7BではCloudlifterなどのインラインプリアンプなど音量を増幅する機器、またはゲインをしっかり上げられるインターフェースが別途必要だったものの、SM7dBではそこの敷居が下がっています。

プリアンプのゲインは+18dBと+28dBの2種類から選べます。

+28dBだと相当大きくなって周辺音も上がってきますが、口元との距離や声の張り具合を調整しつつ、ポスプロで少し音を下げてあげるといい感じです。

収音する対象によって選択できるのは自由度が高くて良いですね。

周波数特性スイッチ

Shure SM7dBには低域ロールオフとプレゼンスブーストという機能が搭載されており、周波数特性に変化を加えることができます。

背面上部の横線スイッチで、左が低域ロールオフ、右がプレゼンスブーストです。

中央の実線がフラットな場合の音質。左の点線は低域ロールオフの影響、真ん中から右の点線はプレゼンスブーストの影響を表します。

低域ロールオフ

低域ロールオフは低域を抑える機能で、350Hzあたりから落ちるようになっています。特にマイクをめちゃくちゃ近づけて喋った時の近接効果による低域ブースト対策に有効です。

実際に口元から10cmのところで喋ってみたので、低域ロールオフのオン・オフで違いがどうか聴き比べてみます。序盤はオフで喋り、後半はオンで喋っています。

声の太い部分が削ぎ落とされましたが、350Hzというとちょうど良い低音の部分もカットしてしまい、温かみを奪ってしまう可能性があります。使用する場合は自分の声の太さと相談しながらオフオンして調整するのが良さそうです。

個人的には低域ロールオフ使わずにそのままがいいかなと思いました。確かにオンの方がセリフとしては聞き取りやすい気もするので、そちらが好みな場合は利用しましょう。

オフだと波形が下伸びしていますが、オンだとカットされています。

プレゼンスブースト

中高域である2,000から4,000Hzあたりまでを主にブーストし、声を明瞭にするという機能。声の高い部分を押し出したい時に有効です。

実際にオフ・オンで喋ってみたので違いがあるか聴き比べてみましょう。

声全体に厚みが足されて声が前面に押し出されたような効果があります。低めの声だけどベースカットすると薄くなりすぎるから嫌…といった場合は逆にプレゼンスブーストで全体のバランスをとるのも良さそう。

波形を見てみましたが、大きく変わっているようには見えませんでした。

ノイズ対策設計

ショックマウントが内蔵されています。ウインドスクリーンも標準と大型の2種類が用意され、用途に応じて使い分けることができます。

ショックマウントのチェック

机の振動などをマイクが拾ってしまうとボコっといった不快な音として混入してしまいますが、SM7dBにはマイクをそういった不要な微振動から保護するショックマウントが内蔵されています。

机にマイクを直置き状態にし、キーボードのタイピングを行いました。ショックマウントの働きが不十分であれば、ドコドコと不快な低音ノイズがのってきます。

特に低音によるノイズはなく、ショックマウントは優秀です。

例としてショックマウントを搭載していないマイク、HyperX SoloCastを似た状況で収録したタイピング音は以下の通りです。

不快なドコドコ音で聞くに耐えないかと思います。

ウインドスクリーン

子音によっては強めな息が口から出るため、突風による破裂したような音が混入してしまうことがあります。これを破裂音と言いますが、それを防ぐポップフィルターとしてウインドスクリーンが付属します。

最初からはまっている標準のウインドスクリーンの他、より大きな風防効果が期待できる大型ウインドスクリーンも付属します。

まずウインドスクリーンはその厚みによって声質に変化が現れるため、何も着けていない状態が最もクリアだと言えます。外した状態で破裂音をよく生むぱぴぷぺぽをマイク近くで喋ってみました。

「ぱ」と「ぽ」あたりでかなり破裂するような鋭い空気音が入っています。次に標準のウインドスクリーンを取り付けて同じ状況で喋ってみます。

破裂音は抑制されましたが、フォームの分だけ高域が少し削られます。次に大型ウインドスクリーンに付け替えてみます。

室内用に比べて大型を使うと破裂音もさらに抑えてくれますが、声の高い部分のディテールがより抑えられます。

バイパスするとSM7Bに

プリアンプのバイパススイッチが搭載されており、これを使うとSM7dBではなくSM7Bとして使用できます。

プリアンプをバイパスするのってどういうタイミングだろうと考えてみたんですけど、めちゃくちゃ爆音の激しい音楽を収録する時や歌唱を録る時がメインかなと思います。また、万が一内蔵アンプが壊れた時にでも上手く逃げられるように設計されているとも思いました。

基本的にプリアンプというものは信号を増幅するだけなので、どれを使ってもあまり音質に影響はないはず…なのでSM7dBをあえてバイパスして他のプリアンプを使うメリットは薄いのかなと思っています。ベースノイズが全然変わるとかだったらむしろ知りたい…。

重いためマイクアームに載せやすい

重量は約850gとかなり重め。SM7Bが750g台なので、プリアンプ分100g前後ほど増量しています。

アームささった感じ

私が使用しているRode PSA1というマイクアームには耐荷重があり、最低が0.7kgで最大が1.1kg。そう、最低耐荷重があるんです。

なので軽いマイクだと重りを追加してあげるなど工夫が必要でしたが、SM7dBに関してはただ載せるだけでマイクアームのポテンシャルをフルに引き出せます。

安物を買うとスムーズに動かせないことがあるため、使わない時に視界から外したい人はなるべく滑らかに稼働するアームを選びましょう。個人的3強はRode PSA1Logicool G Blue CompassElgato Wave Mic Arm

ちなみにRode PSA1には付属する3/8インチ→5/8インチ変換ネジを使わないと取り付けられませんでした。

価格について

気になるお値段ですが、希望小売価格77,000円となります。SM7Bよりも大きく値上がりしていますが、プリアンプが内蔵されたと考えると妥当な気もしています。

記事執筆時点でのSM7Bは約50,000円くらいでしたから、もし23,000円クラスのCloudlifter CL-1を買い足すと73,000円程度。たぶんSM7dBは希望小売価格よりも安くなるはずなので、同じくらいの値段だと考えるとワンパッケージになっているSM7dBの方が優位です。

すでにSM7Bを利用しているユーザーがSM7dBに買い替えるべきか?というのは難しい質問ではありますが、インラインプリアンプが邪魔であるとか、背面スイッチを簡単に切り替えたい…という場合は買い替えるのはアリですね。機器が1つ減ると机上もスッキリするし。

これからSM7Bを買おうと思っている人には間違いなくSM7dBをおすすめします

レビューまとめ

Shure SM7dB
総合評価
( 5 )
メリット
  • 最強のSM7Bが進化
  • プリアンプ内蔵で使いやすさアップ
  • 温かみのある高音質
  • 低域ロールオフなどのスイッチ
  • ショックマウント内蔵
  • 2つのウインドスクリーン
  • マイクアームにほどよい重さ
デメリット
  • マイクアームは別途必要
  • 好みによってEQが必要

Shure SM7dBSM7Bの懸念点であった音小さすぎ問題を解決した、最高クラスのマイクをさらに進化させたものでした。音質良し、ゲイン申し分なし。

限りなくノイズを減らすならゲイン上げて口元近づけて喋るのが良いです。これで大体気にならなくなります。例えば、すごく小さい音を録りたいなら他に向いているマイクがあるって感じですね。

EQに関してはデメリットってわけじゃなくてほとんどのマイクはちょっとした調整が必要であると言われてますから、自分の声に合わせて調整してあげると良くなりそうです。

最初にSM7Bにプリアンプが内蔵されるって聞いた時はめちゃくちゃテンション上がりました。実物を手にして触ってみても、さすがのShure製でクオリティは文句なしに高いです。

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