Pulsar Xlite V2 Wireless レビュー。さらに洗練された良コスパワイヤレス
Pulsar Gaming Gearから発売されているワイヤレスゲーミングマウス「Pulsar Xlite V2 Wireless」をレビューしていきます。
そのコスパの良さもあってとても人気な「Xlite Wireless」待望のバージョンアップ版となります。
旧型と比較しながら進化した点についてチェックしていきましょう。
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概要とスペック
韓国のブランドPulsar Gaming Gearから発売されている「Xlite V2 Wireless」はZOWIE EC2のクローンで、全体的な完成度が高いけど価格がかなり安い…というコスパが極めて高いワイヤレスマウスです。
V2はV1からのアップデート版ですが、シェイプや搭載スイッチなど多くの部分は変わりありません。では一体何が変わったのでしょうか。
- サイドのハニカムがなくなる
- センサー位置が後方に
- ホイールの高さが微妙に高くなる
- ホイールクリックが軽くなった
- 左右のクリック感が均一に
こういったV1で気になっていた部分が改善されており、文句をつける部分が減ってより洗練されたマウスとなっています。
V1は人気で品薄状態が続きましたが、V2も同じくかなりの人気を誇っており販売からわずか数分で売り切れてるという状況。手に入れるためにはTwitterで公式アカウントをフォローして最新情報を気にしておきましょう。
カラー | 黒・白・赤 |
接続 | 2.4GHz 無線 |
シェイプ | エルゴ |
センサー | PixArt PAW 3370 |
DPI | 20,000 |
ポーリングレート | ~1,000Hz |
寸法 | 122.66 x 66.17 x 42 mm |
重さ | 59g |
ボタン数 | 5 |
ライティング | DPI LEDのみ |
ケーブル | 布巻き 1.8m |
オンボードメモリ | プロファイル x 1 |
ソフトウェア | あり |
- マウス本体
- USBレシーバー
- USB延長アダプター
- USBケーブル
- 紙物
外観と性能
V2とV1は非常に似ているため、変更がないと思われる基本部分についてはスルーします。
V1からの変更点は先の概要項で記した通りで、今回はその違いについて紹介していきます。
それ以外の点について、例えばセンサーやLOD、ソフトウェアなどの詳細なレビューが見たい方は前作V1のレビューをあわせてご覧ください。
サイズと重さ
サイズはV1と一緒。実測では123x60x42(長さxグリップ幅x高さ)mmで、Mサイズマウスです。
重量は実測ではV1よりも1g弱ほど重く、60.4gとなりました。
重量比は0.8:1です。このサイズに対して極めて軽いという評価。
マウスフィート
V1のマウスフィートよりも滑りやすくなっていると噂。私はSuperglideに付け替えてしまって久しいので、元のマウスフィートの感覚一切覚えてません…。
改善されてるなら嬉しいですね。重心が変わってそれが影響している説もありますけど。
エッジの丸め処理は丁寧なのでひっかかりは感じにくく、PTFEで滑りは良いです。
持ち方はかぶせ持ちがベスト
一般的な持ち方とされる「かぶせ持ち」「つかみ持ち」「つまみ持ち」の3つで持った使用感について見てみましたが、所感ではかぶせ持ちが最もフィットします。
これはV1と全く変わらないので、ここでは割愛します。
その他V1と変わらない点
軽くまとめておきます。
以下に記す内容をもうちょっと詳しく知りたい方はV1のレビュー記事や動画 をご覧ください。
項目 | V1 | V2 |
---|---|---|
センサー | 3370 | 3370 |
LOD | 0.7mm | 0.7mm |
バッテリー | 70h | 70h |
マウスボタン | Kailh GM 8.0 | Kailh GM 8.0 |
ライティング | DPI LED | DPI LED |
ソフトウェア | あり | あり |
マウスフィートやグリップテープはそのままV1のものを流用できます。もちろんSuperglideも。
V1と比較してみた
ここからはV1との違いについて詳しく見ていきます。
サイドの穴が埋まった
V2では両サイドの穴が埋まりました。
これが左側。もちろん右側も同じようにしっかり埋まっています。
ハニカムというか縦線みたいな感じの穴ですが、これが埋まってソリッドシェルになったことでグリップ力が向上。
単純に穴の感触が好きじゃない方にとっても嬉しいアップデートですし、サイドを強く押してもしならずビルドクオリティもアップ。
V1では穴を隠す+グリップ力を上げるためにグリップテープがあると良い感じでしたが、V2ではその点改善されています。
サイドの穴がなくなった…ということは重量がかなり増しそうな気もしますが、1g弱しか変わっていません。
重心が後方に移動
V1では後方がスカっていたので重心が少し前にきていましたが、V2では後方に移動しました。これにより前後のバランスがより中心にきています。
底面を見てみるとV1とは大きく異なり、後方がスカスカだったのがデザイン変更されています。
V1よりも全体的にプラスチック部分がかなり増えているように見えますが、これで軽さと剛性を維持するって相当ですね。
ちなみに底を強く押し込むとサイドボタンがクリックされてしまう現象はV2でもありますが、使っている間にここをあえて押すことはないので問題ありません。
ホイールが少し高くなった
実はホイールの高さが微妙に高くなっています。見た目もホワイトバージョンだと、G Proみたいに白縁へと変わりました。
V1では確かにちょっと低めで、マウスボタンが高めなこともあって埋もれ気味に感じましたが、V2ではちょうどよくなりました。
でもこれに関しては前の方が良かったという人もいるかもしれませんね。
ホイールの回し心地は変わりありませんが、ホイールクリックは少し軽くなっています。そのおかげで 押しても指が硬直しにくくなりました。
左右のクリックが均一に
スイッチはV1と同じKailh GM 8.0です。
V1では左クリックに比べて右クリックが少し甲高い音を出していましたが、V2では改善されているみたいです。特に公言はされていないのでマイナーアップデートかな。
個体差の可能性も捨てきれないですけど、V1よりも均一です。
サイドボタンに関してはV1と一緒でペコペコっとしたままですね。ここももうちょっとカチッとなってくれれば言う事なしなんですけど。
値段はちょっとあがった
V1は定価8,490円だったのですが、V2は定価9,780円と1,000円ちょっと値上がりしました。
これはマウスの問題というより、円安と部材の値上がりが影響しています。
ここ最近価格改定といっていろんな物価が上がりまくってますからね。仕方ない部分ではあります。
それでも1万円を切るワイヤレスでここまでの性能を持った軽量マウスは他にないので、もし持っていなかったらぜひ買ってみてほしいです。
他のマウスと写真でサイズ比較
他のマウスとサイズを比較してみます。
Xlite V1 WirelessとEC2とはサイズが一緒です。
その他のエルゴワイヤレス、SteelSeries Prime WirelessとRazer DeathAdder V2 Proで挟んでみました。
Razer Viper UltimateやG Pro X Superlightと並べてみました。シェイプ自体全然違いますけどサイズ感的にはこれくらい違います。
よくある質問
- 無印から買い替える意味ある?
-
サイドの穴が気になってて、グリップテープを嫌々使ってるならアリ。またはV1がすごい好きなら今作もぜひ。
じゃなければV1でもいいかも。お金がないけどV1持ってるならそのままでいいと思う。
- PS5で使える?
-
Fortniteで試しましたが問題なく使えます。
- 売り切れで買えないんだけど!
-
Twitterの公式アカウントをフォローしておくと最新の販売情報が見られます。発売しても数分で売り切れるので頑張りましょう。
Xlite V2 Wirelessのレビューまとめ
以上「Pulsar Xlite V2 Wireless」のレビューでした。
- サイドのハニカムがなくなってグリップ力アップ
- 重心が後ろに移動してセンター気味になった
- ホイールの高さが調整・クリックは軽くなった
- メインボタンの左右のクリックがより均一に
- 価格改定でちょっと値上がり
V1からいくつかあった不満点が解消されてより素晴らしいマウスになりました。
懸念点的にはサイドボタンくらいで、後は手に馴染む馴染まない好き嫌いのレベルになりますが、エルゴノミクスシェイプのコスパワイヤレスマウスとしては右に出るものいないんじゃないかなと思います。
価格が上がったといってもまだ1万円を切りますからね、お買い得です。
かぶせ持ち派でエルゴワイヤレス探してるならおすすめ。人気すぎて買えないのが微妙な部分なので、公式Twitterフォローして販売時期を事前にチェックしておきましょう。
センサーとか部分部分の詳しい内容を見てみたい方は旧Xlite Wirelessのレビュー記事もあわせてごらんください。