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LAMZU Thorn レビュー

lamzu-thorn-thumb

LAMZUから発売されているワイヤレスゲーミングマウスThornをレビューしていきます。

本製品はレビュー用サンプルをご提供いただきました

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概要

LAMZU Thornは棘をモチーフにしたというエルゴシェイプのワイヤレスマウス。

Nordic MCU、4Kポーリングレート対応、50g前半の軽量仕様、オプティカルスイッチ搭載。

クオリティの高いAtlantisシリーズで定評を得たLAMZUですが、このマウスも変わらず良い作りです。

スペック

マウスThorn
カラー白・黒
接続2.4GHz 無線
シェイプエルゴ
センサーPixArt PAW 3395
DPI26,000
ポーリングレート~4,000Hz(ドングル別売り)
寸法 (実測)120 x 60 x 42 mm
重さ (実測)54.5g
ボタン数5
メインスイッチRAESHA オプティカル
サイドスイッチHuano Black Shell White Dot
エンコーダーTTC Silver 13
ホイールスイッチHuano Black Shell Red Dot
ライティング
バッテリー250mAh
ソフトウェア

同梱物

  • マウス本体
  • USBレシーバー
  • USB延長アダプター
  • USB-Cケーブル
  • ベルベットポーチ
  • グリップテープ
  • 底面シール
  • 予備マウスソール
  • クイックガイド

マウスの購入先

現在海外の公式サイトからのみ購入可能です。

性能

デザイン

カラーは黒と白の2色展開。

トップシェルはソリッドですが、底部分はけっこう穴抜きされて基板丸見えです。そんなに脆くはなさそうですね。

Atlantisはボトムが青色のアクリル素材だったのに対してThornは黒色のプラスチック。デザインが棘っぽいような気がする。

コーティングはグリップ力が結構あるタイプで滑りにくくなっています。白だと汚れも目立たないのでいい感じ。

端子はUSB-C。

電源スイッチが小さくてなんかFinalmouseみたいでつけにくいです。まぁそんなに頻繁に触る部分でもないしいいかなとも思いますけど。

電源ボタンの上にDPIボタン。一瞬ボタンなのか分からないくらい溶け込んでました。クリックすると左サイドにあるLEDが光ります。

マウスソールは4点タイプ。ボトムの切り抜きに上手く沿うような形になってます。滑りは良いですが、このソール、角が軽く浮いてくるので、サードパーティ製があったら変えた方が良いかも。

サイズ

サイズは実測で120x60x42cmです。

他のマウスだとZowie EC3-CWとかOutset AXなんかと似ているサイズ感です。

ビルドクオリティ

ビルドクオリティはそれなりに良くて、軋みもないし振っても音しません。

クリックにカタツキはありませんが、左ボタンだけ少しサイドにズレるのがちょっと気になるくらい。

シェイプ

Thornは右手用のエルゴノミクスシェイプです。似てるかなと思ったZowie EC3-CWVaxee Outset AXElecom VM600PEを用意してみました。

他のエルゴに比べると扇形に均等に膨らんでいる印象を受けます。なので多くのECベースのエルゴからすると後方が高くなっています。

例えばEC3-CW。長さとかは似ているんですよね。でもサイドからみてみると、後方のシェルの膨らみ方が大きく異なります。手のひらの高さが変わるのでフィーリングは違います。

次にOutset AX。後方の膨らみ方が大きいので似ている部類だと思ったんですが、このマウスはお尻の端が思いっきり浮いていて、スパッと途中で切られたような形なのでそのあたりの感覚は違いました。ですけど私が持ってる中ではそれなりに似てる方かなと。

エレコムのVM600PE、eloshapeで見た感じ似てるかと思ったんですが見比べてみるとそんなでもないですね…さらに右サイドのシェイプとかマウスボタンの低さとかはまぁまぁ違って、特に似ているわけでもないです。

DeathAdder V3は全然大きいし、Vancer Gemini Polluxは小さい、Xtrfy M4も高さが低いです。

こう見てみると意外とあんまり似たシェイプがないオリジナルシェイプと言えます。やっぱOutset AXが1番近いかな…?

エルゴノミクスらしくかぶせもちみたいな緩く持つようなスタイルが最適かも。というか勝手にそんな持ち方になりました、私の場合。

接地面が多くて手にびたびたにフィットするタイプなんですが、その分指先でマウスをコントロールするようなスタイルの場合は可動域が狭くなって使いにくいと感じるかもしれません。腕全体でぶんぶん振る人にはよさそう。

重さ

実測で54.4gです。公称値よりも2gほど重い。

同じくらいのサイズのエルゴでここまで軽いとなるとなかなか数も少ないかと思います。

センサー

搭載されているセンサーは記事執筆時点では最新となる「PixArt PAW 3395」です。

MouseTesterでセンサーテストを行いました。1,000Hzポーリングレート、400 / 800 / 1,600 / 3,200 の4種類でテストした結果は以下の通りです。いずれもクリックで拡大可能。

xCount

xSum

ややxCountは荒ぶっていますがxSumでの挙動は綺麗ですので問題ありません。

MotionSync

モーションシンクをオンにするとラインに集束していきます。デフォルトではオン。遅延が少し入ります。

センサー位置

センサー位置はややフロント寄りです。

センサー遅延

1,000HzでZOWIE EC2-Cと比較計測したところ、遅延差は平均して1.6ms程度でした。0.5ms~2.5msで推移します。

無線モード遅延
2.4GHz平均1.6ms
MotionSyncオフ

ゲームプレイに問題ない遅延スピードです。

LOD

設定実測値
1mm0.8mm
2mm1.5mm

特に何もなければ1mmがおすすめです。

DPIズレ

ターゲット実測値平均乖離値
400389.8-2.55%
800778.8-2.65%
16001552-3.00%

乖離値は-2.55~3.00%ほどで、ネガティブ方向にズレています。

マウスボタン

それぞれのマウスボタンについて見ていきます。

メインボタン

カーブがきつめのメインボタン。クリックはやや軽めでスパムしやすいです。Pulsarのオプティカルスイッチに似ている感じで、オプティカルとしては普通に良いかな。

前方側と後方側でクリック感が異なり、プリトラベルが結構多いです。

スイッチはRAESHA。LKオプティカルと同等のものと言われています。

メインボタンのクリック応答速度

応答速度はデバウンスタイムを最低の0msまで下げた状態で測ると2.867msとやや速めです。

設定実測値
0ms2.867ms
8ms(デフォルト)11.2ms

OSLTTという計測装置を用いて30回クリックした計測結果です。

オプティカルとしてはそんなに速くはないですが、広範なマウスセレクションの中では速い方です。オプティカルなのにも関わらずデバウンスタイムが設定されているのは、ソフトウェアを使いまわしているからだと思われます。

サイドボタン

サイドボタンは飛び出しが大きくてやや押し込みストロークが長くふわっとした感じあります。

スイッチはHuano Black Shell White Dotです。

スクロールホイール

スクロールホイールは少し硬めな回し心地で、コリコリとタクタイル感が強いです。個人的にはもうちょっと軽い方が好きですね。

クリックは硬すぎず柔らかすぎず、スパムもしやすいしいい塩梅です。マウスボタンの形状からしてやや埋もれがちになるけど押しにくいとはさほど感じませんでした。

エンコーダーはTTC Silver 13。

ホイールスイッチはHuano Black Shell Red Dotです。

バッテリー

バッテリーは250mAhです。

公式サイト見てもバッテリー寿命はロングとしか書いてないんですけど、たぶん1kポーリングレートで100時間いかないくらいじゃないかと思います。

内部構造

分解は保証を失効させるので自己責任です。

ネジはトータルで4つ。いずれもソールの下に隠れています。シェルを分離させるためにはヘラのようなものでツメを外さないといけません。

MCUはNordic nrf52840。

マウスボタンはそれぞれネジ止めされています。

ソフトウェア

  • ボタン割り当て変更
  • DPI設定
  • ポーリングレート設定
  • LOD設定
  • Motion Sync
  • デバウンスタイム
  • マクロ作成

レビューまとめ

LAMZU Thorn
総合評価
( 4.5 )
メリット
  • オリジナルエルゴシェイプ
  • PAW3395センサー
  • 4Kポーリングレート対応
  • Nordic MCU
  • オプティカルスイッチ
  • 剛健なビルドクオリティ
  • 滑りにくいコーティング
  • 価格は安め
デメリット
  • 人を選ぶゴツさ
  • 左ボタンの横ズレ
  • 突き出たサイドボタン
  • 謎のデバウンスタイム

以上LAMZU Thornのレビューでした。

やはりLAMZU安定のクオリティです。思っていたよりもふっくらとした大きめな感触のシェイプで、かぶせもちの人には面白い選択肢の1つになりそうです。単純なクローンじゃないですしね。

結構バルキーというからチャンキーというか、ゴツイ感じがあるのでやや人を選ぶマウスとも思います。つかみとかつまみの人は引き続きAtlantisかなと。

値段は91.99ドルなんで日本円にしても13,000円くらいかな?日本に輸入されたらもうちょいするかもですね。

エルゴのかぶせ好きならハマるかも。

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