
G-Wolves Lycan 8K レビュー

G-Wolves LYCAN 8Kは約29gの超軽量ゲーミングマウス。
軽さだけでなく、クリック感やビルドクオリティも安定していて、つかみやつまみで軽快に振り回したい人と相性が良さそう。
この記事では、形状、クリック感、フロントセンサー、SPDTスイッチ、SR-Latchまで含めて詳しくレビューしていきます。
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形状とサイズ感

LYCAN 8Kは左右対称のゲーミングマウスで、サイズは約119x63x37mm。
実際に持つとややコンパクトめで、つかみ持ちやつまみ持ち向けの印象。
コーティングはないっぽくて、汚れとかは目立たないけど見た目の高級感はないかな。

特徴的なのは低めに作られたメインボタンと、後方寄りに配置されたトップピークです。
ボタン高がかなり低いため、指先を自然と低い位置に置きやすくクリック位置も安定します。
シェイプの方向性としてはNinjutso Soraが近いかと思います。
ただし、それよりも少し小型、さらにフロントは低く、サイドはややくぼみが強い印象。

お尻部分は丸みがあり、優しいフォルムになっています。
そのため、手のひら全体でガッチリ支えるというより、指先と手のひら後部で軽く支えるような持ち方と相性が良いです。

後方も面白い構造しています。軽量化にかける情熱よ。
サイド部分はボトム側がちょっと浮くような作りで、やや細めになっています。
親指が自然とサイドボタンに触れやすく、これはメリットでもありデメリットでもあるかなと。

サイドボタンの位置を探しやすく押しやすい反面、親指に常にボタンが触れている感覚があるため、好きじゃない人は好きじゃないかも。
底面構造と滑り

大胆に底面が開いた構造をしています。
最近の超軽量マウスでは珍しくありませんが、相変わらず攻めてますね。

センサー横にはドットソールが配置されている面白設計で、この辺りはG-Wolvesらしいなと思う設計です。
ソールの滑りは軽快で、特に初動は軽く、軽量ボディと組み合わさることでスムーズに動かせます。

ただし、柔らかめな中間層のマウスパッドを使って、さらに上から力をかけて持つタイプだとマウスが沈み込みやすい。
沈み込みが強いとマウスパッドと底面のエッジが擦れてしまいます。
だから、硬めのマウスパッドを使っている・軽く持つスタイル・初動の軽さ重視といった人とは相性が良いですが、柔らかいマウスパッドを使っている・力を上からかけて持つスタイルの人には扱いにくいかもしれません。
フロントセンサーの特徴

かなり前方寄りにセンサーが配置されています。
G-Wolvesは以前からフロントセンサー寄りの設計が多いですが、今回もその傾向です。
フロントセンサーのメリットは、指先側の動きがカーソルへ反映されやすいこと。
特に、微調整時の細かい動きが分かりやすく、手首や指先で狙いを微調整しやすく感じます。
軽量ボディとの相性も良くて、キビキビした操作感。
一方で、後方センサーや中央センサーに慣れている人は、少し敏感に感じるかもしれません。
同じ手首の動きでも、カーソルがやや大きく動いてしまう感覚になるかと思いますが、慣れてくると独特で面白いです。
軽量マウスを指先で細かく振るスタイルとはしっかり噛み合っています。
約29gの軽さとビルドクオリティ

最大の特徴はやはり実測約29.8gというぶっちぎりの軽さ。
サイズもXSみたいな超小型というわけでもないですし、ハニカムシェルではないソリッドシェルでこの重量なのはまぁまぁ異常です。
最近のG-wolvesはゴルフボールテクスチャが多かったので、今回の完全ソリッドは久々。

加えてビルドクオリティも良いと。
この重量で、剛性の弱さやクリック周りのガタつきがないのは相変わらずすごいですね。
基板の真後ろに補強用のポールが挟まっていました。
強く握っても大きなたわみや軋みは少なく、完成度は高いです。
G-Wolvesは昔から軽量化へ攻めたメーカーですが、ビルド品質も安定しています。
ボタンクリック

クリックはプリトラベル・ポストトラベルともに少なめ、クリック音はやや静かめ、押下圧は軽め、ストロークは浅めです。
柔らかいバウンシーなクリック感ですが、強く押し込むと薄いためかややたわみます。強くクリックする人には微妙かもしれません。

ほんの少し気になったのが、ボタン横のエッジ処理です。
サイドエッジの丸め処理がないため、外側寄りへ指を置いてクリックすると、引っかかりを感じることがあります。
とはいえそこまで端でクリックすることも稀な気もしますので、杞憂かなーと。
サイドボタン

悪くもなく良くもない普通の作り。プリ・ポストトラベルはやや多めなので押した感覚がちょっとふわっとしてます。
サイドの細さにしてはでかい気がしますね。押しやすいという意味で。
ホイール

小ぶりなホイールでノッチ感は少なめ。軽い力で回せますがしっかりと止まるタイプです。
クリックは指が硬直せずスパム可能。
Huano SPDTスイッチとは
LYCAN 8KのメインボタンにはHuano SPDTスイッチを搭載しています。
SPDTは、スイッチ内で2つの接点を切り替えられる構造です。
通常のマイクロスイッチは、クリックを押し込んで下側の接点につながった瞬間をクリックとして認識します。
一方でSPDT系は、待機状態で触れている接点と、押し込んだ時につながる接点の2つを使えます。
このうち、上側の接点から離れた瞬間をクリック検知に使えば、下側へ触れるまで待たなくてよいため、入力を少し早く認識できます。
簡単に言うと、普通のスイッチは押し込まれてつながった瞬間を見ていますが、SPDT系はつながった瞬間だけでなく離れた瞬間も利用できる仕組みです。
そのため、クリックの検知タイミングを速くしたり、安定させやすいのがメリット。
SR-Latchとは
SR-Latch回路も特徴の1つ。
これは、単純にデバウンスタイムでチャタリングを防ぐのではなく、信号を保持することで誤動作を減らす考え方です。
通常のマイクロスイッチでは、クリック時に金属接点が細かく振動することがあります。
チャタリングと言いますが、これが起きると1回クリックしただけなのに複数回クリックしたように誤認識されます。
多くのマウスではデバウンスタイムを設定し、一定時間は余計な信号を無視することで対策しています。
ただしデバウンスタイムを長くすると、誤作動は減りますがその分クリック反応は少し遅れると。
SR-Latchは単純に待ち時間でごまかすのではなく、一度入った信号を安定した状態としてキープします。
低遅延とチャタリング対策を両立しやすいのですが、クリック感が激変するというより、より安定した挙動をするようになる補助輪って感じですね。
センサー性能と8Kポーリングレート

センサーはPixArt PAW3950で、最大DPIは30000。
MCUは54L。
ワイヤレス、有線ともに8000Hzポーリングレートに対応しています。
8KはPC負荷やバッテリー消費の増加といった側面もあるので、ご利用は計画的に。
ウェブドライバー対応

G-Wolvesではもうおなじみなのですが、ウェブドライバーに対応しています。
専用ソフトをインストールせずにブラウザ上から設定できます。
UIも1ページでまとまっていて見やすく、DPI、ポーリングレート、LODなども直感的に変更できます。
SPDTスイッチは初期状態ではオフですので、使いたい方はまずここから設定変更を行いましょう。
まとめ

G-Wolves LYCAN 8Kは、軽さが限界突破したゲーミングマウス。
30g以下という異常な軽さ、フロントセンサー、PAW3950、ワイヤレス8K、Huano SPDTスイッチ、SR-Latchなどなど、攻めた仕様になっています。
その一方で、クリック品質やビルドクオリティもしっかりしており、安定して使える品質です。
G-Wolvesのマウスって刺さる人には深く刺さる製品が多い印象ですが、このマウスはやや万人向け方向かなと思いました。
何よりゴルフボールテクスチャがないのがでかい。
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