Glorious Model D-(Minus)レビュー。絶妙なサイズのちょい小型エルゴ
Gloriousからエルゴシェイプのハニカムゲーミングマウスとして発売されていた「Model D」のミニ版である「Model D-(Minus)」が発売されました。
小さすぎないその絶妙なサイズゆえ、かぶせ持ちやつかみ持ちにも適しています。
その外観と性能について見ていきます。
概要とスペック
右手用の形状をしている「Model D」から一回り小さくなった「Model D-」。
フィット感はかなり良くて、手が小さくなくても持ちやすいと感じる絶妙なサイズ。個人的にはかなり好印象です。トップから見た時のライティングもおしゃれで、ハニカムが苦手じゃなければデザイン的にもかなり優良なマウス。
カラー | マット / ブラック・ホワイト |
センサー | PMW-3360 |
DPI | 12,000 |
寸法 | 120 x 58 x 40 mm |
重さ | 61g |
ボタン数 | 6 |
ケーブル長 | 2m / Ascendid |
LEDカラー | RGB |
ソフトウェア | あり |
同梱物
サイドのオレンジ色がアクセントになっている外箱。
箱を開けるとマウスがお目見え。ケーブルはゆったり収納です。
ステッカーなどの付属品。おっさんの圧がすごい。
大型マウスフィート。ブルーは保護フィルムなので、はがしたら白いマウスフィートになります。
- マウス本体
- 大型マウスフィート
- 取説とか
- ステッカー
これで内容物は全部です。
外観と性能
「Model D-」は右手用エルゴシェイプのゲーミングマウス。右側がふくらんでおり、右手で持った時に無理のない体勢でマウスをホールドできる形状です。
サイズは実測だとこの通り。「Model D」と比べると長さが8mm、高さが2mmほど低くなっています。ただしマウスボタンの先端の高さは若干高くなっているため、持った感覚は異なります。ちなみに、持った時のグリップ幅は58mmとなっています。
公称値では 61g でしたが、実測だと 約63g でした。かなり軽い部類で扱いやすいです。
各サイドからの見た目はこの通り。左サイドのでかいおっさんロゴは健在。このおっさんのせいで敬遠する人もいそうだから、小さくするかもっと目立たなくしてもよいのでは・・。
底面もハニカム構造となっています。若干もろい作りで、力を入れて押すと歪みます。あまり強く押さないほうが良いですが、普段使いで底面をそんなに押すことはないと思うので心配はいらないでしょう。
ビルドクオリティ
強く押し込むと底側は簡単に歪みますし、サイドボタンのリア側が稀にガタつくなど、そこまで頑丈とは言えないクオリティです。個体差があるかもしれませんが。「Model D」よりも向上しているので、少しずつ良くなっているとは思います。
激しく振ってもラトル音はありません。
センサー
センサーは Pixart PMW-3360 です。センターに位置しています。
センサーテスト
ポーリングレート1,000Hzで、それぞれDPIが400、800、1,600の時のセンサーテストを行いました。
400DPI
800DPI
1600DPI
xCounts、xSum両方ともに波形は良好です。
LOD
LODは 1mm で優秀な短さです。
ソフトウェアでLODの長さを変更することができますが、デフォルトで最短に設定されているのでこれ以上いじることはないでしょう。
DPI
おっさんの顔の横にあるのが、LEDで光るDPIインジケーター。LEDの色で現在のDPIを瞬時に判断することができ便利です。
- 黄色:400dpi
- 青色:800dpi
- 赤色:1,600dpi
- 緑色:3,200dpi
デフォルトではこの通りになっています。
マウスフィート
マウスフィートは滑りの良い「G-Skates Premium Mouse Feet」。厚さ0.81mmです。4スミのものは全て微妙に異なります。
最初は水色の保護フィルムがはられてくるので、はがしてから使います。製造工程や輸送でマウスフィートを傷つけない心遣いは嬉しいですね。
付属してきた大型マウスフィートを貼った様子。面積的にはほぼ半分くらいが埋まりました。滑りをさらに良くしたい方は貼ってみると良いかもしれません。
マウスボタン
「Model D-」のメインボタンは2,000万回の耐久値があるオムロンメカニカルスイッチで、そこそこカチッとしたクリスピーな押し心地。跳ね返りは強めで、プリトラベルとポストトラベルが驚くほど少ないです。
サイドボタンは平たく・大きく作られています。軽い感覚で押しやすいですが、音はそこまでカチッとしていません。フロント側は問題ないのですが、リア側がたまにガタつくことがあります。
スクロールホイールは軽めなタッチで回り、タクタイル感はしっかりあります。どちらに回しても非常に静かです。押し込みボタンはやや重めな印象。
マウスホイールの下にあるのがDPI変更ボタン。本マウスではスクロールホイールとの距離が近くなっているので押しやすくなりました。つまり、誤クリックの可能性も僅かながらあります。
現在DPIは底にあるDPIインジケーターの色で確認することができます。
ケーブル
「Ascended Cord(アセンディドコード)」という布巻きタイプで、細くて柔らかい良ケーブルです。
ブッシュは地面と並行で、ちょっと高めに位置しています。ケーブルがマウスパッドに擦れる心配はあまりなく、マウスバンジーと併用すればかなり使いやすいでしょう。
コネクタ部分はオレンジ色。
このケーブルにステッカーが巻いてあるのほんと嫌いなんですけど、なんでここに巻くんですかね・・。はがしたくなるけど、シリアルナンバーが載ってるから捨てるわけにもいかないという悲しみ。
ライティング
Gloriousの Model シリーズではサイドのラインが美しく光りますが、本マウスでも健在です。ハニカム部分に内側から当たる光がかなりいかしてます。
マウスホイールも光ります。これらのライティングはソフトウェアを通じて光り方を変更することができます。
ソフトウェア
専用ソフトウェアをインストールしなくても問題なく使えまる本マウスですが、マクロやキーバインドなど細かい設定をしたい場合はGlorious公式サイトより「Model D Software」をダウンロードしてインストールします。
これは「Model D」のソフトウェアと併用することになりますので、すでにインストールしている人はそのまま使えばOK。
キーバインドやライティングの設定が可能です。そこまで作り込まれたソフトウェアでもないので、設定できることは多くありません。
Model D と比較
通常サイズの「Model D」と小型版の「Model D-」を比較してみました。
形は全く一緒ですが、「Model D-」の方が長さがかなり短くなっています。また、スクロールホイールとDPIボタンの距離も異なることが分かります。
後方シェルの長さは似ていますが、マウスボタンはかなり短くなっています。
前方から見ると分かるのですが、右側の「Model D-」の方がマウスボタンが高いです。このおかげでかぶせ持ちした時のフィット感が向上しています。
また、マウスボタンの厚みに注目してほしいのですが、マイナスではかなり薄くなりました。
中央の高さはあまり変わっていないように見えますが、約2mmほど低くなっています。その他大きく変わっている点はありません。
持ち方とそれぞれの使用感
かぶせ持ちがフィットするマウス。やや小さめですがそこまで小さい感じはしなく、絶妙なサイズ感となっています。
かぶせ持ち | つかみ持ち | つまみ持ち |
---|---|---|
◎ | ◯ | ◎ |
かぶせ持ち
トップの急すぎないなだらかな傾斜が手の形にフィットし、絶妙に持ちやすいです。
つかみ持ち
マウスボタンはやや高めですが、つかみ持ちはまずまず。
つまみ持ち
つまみ持ちは問題なく使いやすい。60g前半とかなり軽い方なので操作もしやすいです。サイドボタンも大きいので簡単に押せます。
分解してみる
分解すると保証が効かなくなることが多いので自己責任でやりましょう
後方マウスフィートをはがすと下にネジがあるので、精密ドライバーを使って外します。
ベースとトップシェルを分離。LEDストリップが2本と4ピンケーブルが接続されているため、完全に外すためには丁寧にこれらのコネクタを引き抜く必要があります。
これでトップとベースが分離しました。
ベース部分。後方はスカスカになっています。
メインはオムロンのメカニカルスイッチ「D2FC-F-7N(20M)」です。
トップシェル側。
サイドボタンとDPIのスイッチには「HUANO グリーンポイント」です。
レビューまとめ
- 良いところ
-
- 小さすぎない絶妙サイズ
- 60g前半とかなり軽量
- ライティングが美しい
- 大型マウスフィート付属
- かぶせ持ちに最適
- 低価格
- イマイチなところ
-
- ややビルドクオリティに難あり
- おっさんロゴがうっとうしい
「Model D-」はミニ版といえどそこまで小さいわけではなく、程よいサイズとなっていてウケが良さそうです。
個人的には最高に使いやすいマウスなんですけど、毎度ビルドクオリティちょっと微妙なことがありますね。個体差はあるのかなと思いますが、「Model D」のときよりも向上していると思いましたので、さらに品質向上してほしいです。