滑りがめちゃくちゃ速いスピード系のマウスパッド5選
非常によく滑るスピードタイプのゲーミングマウスパッドを5つ紹介していきます。いずれも当サイトの計測でトップクラスに速いものを集めました。
スピードタイプの特徴
マウスを動かす時に必要な初動の力が少なく、滑り始めたら最小限の力で滑り続けていきます。
メリット
- 力を入れずに素早くマウスを動かせる
- 微細なマウスの動きをスムーズに行える
- トラッキングエイムがしやすい
デメリット
- ストップが効かせにくい
- 少しの力でマウスが動いてしまいがち
- マウスを素早く動かすフリックエイムで精度が落ちる
CS:GOやVALORANTのように一瞬のHSで勝負が決まるようなゲームでは、素早くマウスを動かすフリックエイムがどうしても必要になってきます。素早くマウスを動かすと、スピードタイプではストップが効かせにくいため、標的を通り過ぎてしまったり、着地点でエイムがブレてしまったりします。
逆にApex Legendsのように相手を常に追いかけ続けるトラッキングエイム(または追いエイム)が重要な場合、少しの力でマウスを動かし続けるスピードタイプは活きるでしょう。つまみ持ちなどはマウスに伝える力が繊細なので、スピードの方がコントロールしやすいかもしれません。
こういう場合はこっちの方がいいかもよ、って話なだけで、慣れといえば慣れなのかなとも思います。
ゲームごとにマウスパッド変える?って言われたら、普通に変えない人の方が多いでしょうし。ゲームごとに変えてすぐにフルパフォーマンス発揮できたら適応能力すごすぎですね。
スピード系にはハードタイプもある
プラスチックやガラスでできているハードタイプのマウスパッドは、布のソフトタイプに比べてスピードが速いです。
ではハードタイプのメリット・デメリットにはどんなものがあるのでしょうか。
メリット
- 耐久値が高く、長く使えるものが多い
- 初動・滑りともにスピードが非常に速い
- 中間層が沈み込まず、一定の操作感
- 湿気が関係ない
デメリット
- 速すぎて扱いが難しいものが多い
- マウスが沈まないため、マイクロコントロールが難しい
- マウスフィートがゴリゴリ削れる
- 折りたためないので片付けに困る
布系に比べて湿気の影響がなく、中間層の沈み込みもないため、環境に左右されず常に一定のパフォーマンスが期待できます。ただしスピード系の中でもトップクラスの滑りになり、扱いが難しいものが多いです。
マウスフィートの削れ具合が超速いので、予備をいくつも買っておかなきゃいけないのが金銭的にネック。後はガラスだと厚みがあったり、プラスチックだとエッジ処理がギザギザしていたりするので、アームカバーの用意を推奨。
スピード系がいいからって何もハードタイプを選ばなきゃいけないわけじゃなくて、布タイプでも速く滑るものはあります。
スピードタイプのマウスパッド5選
ランク | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 |
---|---|---|---|---|---|
商品 | AORUS AMP500 | Artisan 紫電改 MID | Endgame MPC 450 | Xtrfy GP3 | SkyPad Glass 2.0 XL |
タイプ | ソフト | ソフト | ソフト | ハード | ハード |
素材 | 布 | 布+ガラスコーティング | コーデュラ | プラスチック | 強化ガラス |
サイズ | L | S / M / L / XL | 450 / 890 / 1200 | L | XL |
静摩擦 | 8位 / 35 | 7位 / 35 | 5位 / 35 | 3位 / 35 | 2位 / 35 |
動摩擦 | 9位 / 35 | 5位 / 35 | 4位 / 35 | 3位 / 35 | 2位 / 35 |
底面ラバー | ◯ | △(MID) | ◯ | △ | ◯ |
エッジ処理 | 熱成形処理 | スティッチ加工 | スティッチ加工 | 粗い | 丸め |
5位〜1位まで、ランクが上がるごとにより速く滑るスピードタイプです。5位〜3位までは布タイプ、上位2枚はハードタイプになりました。
これらはあくまで私が持っているマウスパッドの中での話ですので、他にも候補はあるかと思いますが。そのへんはなにとぞ。
「静摩擦」は静止した状態からマウスが動き出すのに必要な力。
「動摩擦」はマウスの滑走を維持するために必要な力。
5. AORUS AMP500
素材 | 布 | サイズ | L: 430x370x1.8mm |
静摩擦 | 8位 / 35 | ラバー | シリコンベース、防滑性◯ |
動摩擦 | 9位 / 35 | エッジ処理 | 熱成形、スムーズ |
表面は硬く、布というよりもプラスチックっぽいフィーリングです。 他のマウスパッドでは見られない卵のような形状をしています。
スピードテストでは静摩擦は 8位 で、動摩擦は 9位 となっています。初動は軽く、滑りもそれなりに速い。
中間層は非常に固く、押し込んでもあまり沈み込みません。耐水性があり、湿気にも強いため、布タイプですが湿気が多い中でも一定のパフォーマンスを維持します。
エッジはスティッチ加工ではなく、熱成形処理されています。これによって、段差はなく、丸みがある縁となっています。しかし、経年でほつれやすいのがたまに傷。
底面は鮮やかなオレンジ色をしたシリコンベースで、防滑性は高いです。
左下のAORUSロゴが大きくて邪魔。凹んでいるため、ここをマウスが通ると凸凹します。ただし、私個人としてはここにマウスを通すことがほぼないため影響がありませんでした。
4. Artisan NINJA FX 紫電改
素材 | 布+ガラスコーティング | サイズ | S: 240x210x3mm M: 310x240x3mm L: 420x330x3mm XL: 490x420x3mm ※XSOFTは4mm厚 |
静摩擦 | 7位 / 35 | ラバー | 防滑性△(MID) |
動摩擦 | 5位 / 35 | エッジ処理 | スティッチ加工、スムーズ |
光が当たるとキラキラと雪のように反射する表面が特徴。これはガラスコーティングが施されているためです。さわり心地も布っぽくなくてハード寄り。
滑走速度はかなり速く、初動もかなり軽い。抵抗を感じない滑り心地で非常に面白いです。しかし、ガラスコーティングの摩耗が速いため短命。
スピードテストでは静摩擦では35マウスパッド中の 7位 、動摩擦は 5位 となっており、布タイプの中では2位となりました。初動は軽く、滑りもスルスル速い。
スティッチ処理は丁寧でほつれはほとんどありません。細くて段差も少ないため、違和感のない優秀なエッジとなっています。
紫電改では中間層をXSOFT/MIDの2種類から選べますが、この紫電改はMIDを選んでいます。硬い中間層であまり沈み込みません。
ただし、MIDだと防滑性にやや難を感じました。マウス操作でズレることはありませんが、手が擦れると場合によっては大きくズレてしまいます。XSOFT版を触ってないので断言できませんが、そちらの方が机から滑らないかも。
3. Endgame Gear MPC 450
素材 | コーデュラ | サイズ | 450: 450x400x3mm 890: 890x450x3mm 1200: 1200x600x3mm |
静摩擦 | 5位 / 35 | ラバー | 天然ゴム、防滑性◯ |
動摩擦 | 4位 / 35 | エッジ処理 | スティッチ加工、粗め |
米インビスタ社が保有するCORDURA(コーデュラ)という強靭な合成繊維を使っています。これはミリタリー製品にも使われる耐摩耗・撥水性を備えた丈夫な素材です。
マクロで見てみると針金のようにビッシリ綺麗に敷き詰められています。さわり心地も他にないザラ感で、洋服のジャケットとかにありそうな質感です。
当サイトのスピードテストでは35枚あるマウスパッド中、静摩擦が 5位 、動摩擦が 4位 となりました。布タイプの中では初動の軽さも滑りの速さもほぼトップとなっています。
本当にハードとソフトの中間だなっていう印象ですね。かなりピーキーな操作感で、トラッキング系は良さそうですがフリック系だと扱いにくいと思います。
スティッチはところどころほつれや淀みがあるのですが、それは大きな問題じゃありません。スティッチ部分が若干盛り上がっていてエッジが立っているので、手首が少し痛くなる可能性があります。
底面ラバーの防滑性は十分で、激しくマウス操作してもズレることはありません。
2. Xtrfy GP3
素材 | プラスチック | サイズ | L: 420x350x2.5mm |
静摩擦 | 3位 / 35 | ラバー | ノンスリップ、防滑性△ |
動摩擦 | 3位 / 35 | エッジ処理 | 切りっぱなし、粗い |
非常に細かい凹凸が刻まれたプラスチックのハードタイプマウスパッド。触った感じではザラザラっとしています。
ハードタイプなだけあって静摩擦・動摩擦ともに布タイプトップである MPC 450 を引き離します。静摩擦・動摩擦の両方で 3位 で、ガラスのSkyPadとあまり変わりません。
プラスチックなので湿気に左右されることはありません。また、中間層は全く沈み込みませんので、一定のスピード感を得やすいです。
表面の硬い凹凸が作用して、滑走音が比較的うるさく、そしてマウスフィートの削れがめちゃくちゃ速いです。特に力を込めたら一気に削られる感じがあります。
例えばGloriousだとセラミックマウスフィートがあるので、それと組み合わせると長持ちしそうです。
エッジは切りっぱなしで処理がされていないため、尖っていて腕が痛くなるかも。アームカバーがおすすめです。
マウス操作でパッドがズレることはありませんが、ハードなせいか防滑性にはやや難あり。手首が擦れたりすると大きくズレてしまうことがあります。
1. SkyPad Glass 2.0 XL
素材 | 強化ガラス | サイズ | XL: 450x370x6mm |
静摩擦 | 2位 / 35 | ラバー | ゴム足、防滑性◯ |
動摩擦 | 2位 / 32 | エッジ処理 | 丸め処理、スムーズ |
強化ガラスで作られた人気のハードタイプマウスパッド。きめ細かい凹凸がありますが、さわり心地はとても滑らかでサラサラと気持ち良いです。ただし寒い冬に使うとひんやり・・。
当サイトのスピードテストでは静摩擦・動摩擦ともに 2位 で、まぁとにかく軽いし滑ります。ハードタイプでも滑りの速いものを選ぶならコレですね。
ガラスなので湿気の影響は皆無、沈み込みもなく一定のスピード感を得やすいです。
カラーリングには白と黒があります。白は若干青みがかった半透明デザイン。SkyPadのロゴはガラスの下に刻印されているため、摩耗もしないし滑りの邪魔もしません。
厚みはオフィシャルだと6mmと言っていますが、これは滑り止めのゴムを含めた厚みのこと。実際のガラス板は3.6mmほどの厚みです。
ゴムは底面の四隅に丸いものが貼られており、防滑性が非常に高くズレることはありません。ただし、個体差があって、モノによっては段差があってカタつくことがあります。
滑走音がまぁまぁうるさいのがネック。それと、GP3の時はセラミックマウスフィートいいよって言ったんですが、このガラスだと相性が悪いです。でもマウスフィートの削れはプラスチックよりも軽微だと思う。
布ではないため、手首や腕が長時間の使用で痛くなったり跡がついたりするかもしれません。こちらもアームカバーの用意があるといいかもしれない。
非常に耐久値が高く、お手入れもガラスクリーナーをスプレーして拭き取るだけ。長く使っていける相棒です。
ちなみに現在Kickstarterで3.0を予約購入できます。私はもう買いました。なんか薄くなってさらに速くなってるらしい。これ以上速くなったら使える人いなくなるのでは?
さいごに
当サイトで計測したマウスパッドの滑り具合、速いものを5位~1位として紹介しました。
ランク | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 |
---|---|---|---|---|---|
商品 | AORUS AMP500 | Artisan 紫電改 MID | Endgame MPC 450 | Xtrfy GP3 | SkyPad Glass 2.0 XL |
タイプ | ソフト | ソフト | ソフト | ハード | ハード |
素材 | 布 | 布+ガラスコーティング | コーデュラ | プラスチック | 強化ガラス |
サイズ | L | S / M / L / XL | 450 / 890 / 1200 | L | XL |
静摩擦 | 8位 / 35 | 7位 / 35 | 5位 / 35 | 3位 / 35 | 2位 / 35 |
動摩擦 | 9位 / 35 | 5位 / 35 | 4位 / 35 | 3位 / 35 | 2位 / 35 |
底面ラバー | ◯ | △(MID) | ◯ | △ | ◯ |
エッジ処理 | 熱成形処理 | スティッチ加工 | スティッチ加工 | 粗い | 丸め |
実は本当の1位は Razer Firefly V2 というハードパッドなんですが、サイズも小さいしRGBいらないでしょだし、おすすめできる感じじゃないので除外しています。
また、布としてはかなり速いDuckyマウスパッドも除外しました。これは購入したものじゃなくて、Duckyマウスを買った時についてきたもので、たぶん非売品なので。
また順位が入れ替わるようなことがあれば更新します。