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Razer DeathAdder V2 Mini レビュー。小さくなった定番エルゴマウス

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右手用ゲーミングマウスとして長らく人気のデスアダーシリーズ。センサーやクリックが刷新された「Razer DeathAdder V2」が登場しましたが、今度はさらにその小型バージョンである「Razer DeathAdder V2 Mini」が発売されました。

デザインはデスアダーそのままですが、サイズがグッと小さくなっています。

DeathAdder V2が大きいと思った人は手に取ってみると良いかも?

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動画で見てみる

概要とスペック

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右手用エルゴシェイプの小型ゲーミングマウス「Razer DeathAdder V2 Mini」。V2無印と比べてサイズが小さくなり、センサーが廉価版になりました。

V2にはなかった、メインボタンとサイドボタンに任意に貼れるグリップテープが付属します。

カラー
接続有線
センサーPAW3359
DPI8,500
寸法114.2 x 65.4 x 38.5 mm
重さ62g
ボタン数6
ケーブル長1.8m
LEDカラーRGB
オンボードメモリ1
ソフトウェアあり

同梱物

デスアダーミニ - 外箱

コンパクトな外箱。通常版のものより小さいです。

デスアダーミニ - 中身

マウスボタンなどに貼り付けられるグリップテープがついてきます。

  • マウス本体
  • グリップテープ
  • 取説
  • ステッカー

これで以上。

替えのマウスフィートが付属しないのが残念。

デザインと性能

Razer Deathadder V2 Mini

Razer DeathAdder V2 Mini」は小型エルゴゲーミングマウス。左右非対称で右手用となっています。

サイズ

サイズは上記実測値で 115 x 38 x 62 mm でした。公称値は 114.2 x 38.5 x 65 mm です。

重さ

重さは実測で 62.3g でした。かなり軽い部類です。通常版は82gなので、20gも軽量化されています。

フロントから

右マウスボタンが左に比べて下がっており、ボタンのS字カーブは深め。

かぶせ持ちが最もしっくりくるシェイプなのですが、手のサイズによっては全然ダメです。指がはみでます。

左サイドの見た目

左サイドからの見た目。通常版では親指の位置あたりがラバーテクスチャ仕上げとなっていましたが「V2 Mini」ではそれがなくなりました。

右サイド

右サイドから。こちらもラバーテクスチャはなくなりました。

滑らかな表面

滑らかな表面になりましたが、グリップ力が弱くなりました。付属のグリップテープを任意に貼ることで解決策としているようです。

後ろから

真後ろからの見た目。左右非対称な感じがよく分かります。

センサー

底面

底側。センサー位置はほんの少し前方寄り。

センサー

センサーが最大DPI20,000のFOCUS+から、廉価版の8,500DPIのものに変更されています。型番はPAW3359です。

センサーテスト

ポーリングレート1,000Hzで、それぞれDPIが400、800、1,600の時のセンサーテストを行いました。

400DPI

800DPI

1600DPI

xCounts、xSum両方ともに波形は良好です。

LOD

LODチェック

LODはバチバチに長く、3mmでした。長すぎる。これはつまり、マウスを十分に高く持ち上げないとセンサーが反応してポインタが動いてしまうことを示します。

あまりに長すぎたので「Razer Gigantus V2」でも試したところ、こちらでも 3mm でした。

マウスパッド較正

一応ソフトウェアの較正でマウスパッドを選択すれば若干コントロールできます。Razer Gigantus の表面を追加し、リフトオフ距離を1にしたところ、LODが1.8mm程度になりました。

マウスフィート

後方マウスフィート

マウスフィートはPTFE。滑りは上々。

ビルドクオリティ

押し込んでもきしまない

ビルドクオリティはとても頑丈で、強く押しても軋むようなことはありません。

強めに振ってもカタカタというような異音はしません。

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グリップテープを貼ってみる

グリップテープ貼付け後

通常版は問答無用でサイドがラバーテクスチャとなっていましたが、今回からはステッカータイプとなり、自分で貼り付けするかどうか選択できるようになりました。

このラバー系は好き嫌いが結構顕著に出るので、グリップテープにしたのは正解でしょう。

グリップテープ

付属してくるグリップテープは4枚。メインマウスボタン、そして左サイドと右サイドです。

グリップテープのタイト

かなり薄めで、一度付けても綺麗にはがすことができました。時間が経ったらどうかはまだ分かりません。

グリップはすごい

グリップ力はものすごいです。手から全然ブレなくなるので、一度試してみると良いかも。

マウスボタン

マウスボタン

Razer DeathAdder V2 Mini」のメインボタンにはオプティカルマウススイッチが採用されています。最高速 0.2 ミリ秒という驚異の応答時間で、従来のメカニカルスイッチの3倍の速さを誇っています。

押し心地はメカニカルよりもモタッとしてます。クリッキーな感じではないですね。これはオプティカルスイッチ全体に言えることですが、ミニは特にそう感じました。

サイドボタン

サイドボタンはやや大きめ設計で押しやすいです。クリック感はカチカチとしています。

スクロールホイール

スクロールホイールは軽めのタッチ。スクロールダウンはスムーズですが、スクロールアップの時は若干音がうるさい印象。

DPIボタン

スクロールホイールのすぐ後ろにはボタンが1つ。デフォルトではDPIの感度サイクル。ペコッというクリック感。

結構指を曲げなきゃ届かないので、咄嗟に押したいボタンとしては微妙です。その分誤クリックも少ないでしょう。

スピードフレックスケーブル

ケーブル

ケーブルは やや硬め です。最初はカチコチという印象だったのですが、使っているうちにそんなに硬いわけでもないなと思いました。

折れめみたいなのはあんまりとれないですけど、マウスバンジー使えば問題ないでしょう。

ケーブルの直径

軽めに押し当てて測ると3.5mmくらい。強めに押し込んで測ると2.7mmくらい。この辺は力加減によるのでなんとも言えないですが、中の配線とケーブルのガワの間に遊びがあります。

強めに押し込めば基本どんなマウスバンジーでも使えそうです。ただしRazerの初代のバンジーなど古いタイプのものは例外です。

ブッシュ

ケーブルブッシュは地面とほぼ平行です。

ライティング

光るのはRazerロゴのみ。発光は綺麗です。

光るロゴ

Razer Synapse を通して光り方の調整が可能です。気に入らない場合は完全にオフにすることも出来ます。

ソフトウェア

Razer Synapse に対応。

synapse ボタン

キーバインドをアサインできます。

ライティング設定

他、感度設定の変更が可能やライティングの設定が可能です。

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V2 Mini と V2 を比較

デスアダーv2比較

Razer DeathAdder V2 Mini」の見た目・シェイプは「V2」と大きく変わりません。違うのはサイズですね。もう全然違います。

まずはスペックの違いを見てみましょう。

マウスV2 MiniV2
カラー
接続有線有線
センサー3359FOCUS+
DPI8,50020,000
寸法114.2 x 65.4 x 38.5 mm127 x 72.7 x 42.7 mm
重さ62g82g
ボタン数68
ケーブル長1.8m2.1m
LEDカラーRGBRGB
オンボードメモリ15
ソフトウェアありあり

同ポジ、同画角で撮影した通常版とミニを重ねてサイズ比較してみました。

なるべく正確にしようと努めましたが、微妙には違うかもしれませんので参考程度に。形はそのままにサイズだけ小さくなったことが分かります。

パッと見でわかるサイズの違い

重ね合わせると長さの違いは歴然。通常版が大きいと感じた人には試してみてもらいたいところ。

底面の比較

通常版ではプロファイル切り替えスイッチがありましたが、ミニでは撤廃されています。

マウスフィートは、後方の形は似ていますがサイズ感が異なります。また、前方の形は結構違いますね。左のミニの方が色が白いですね。

v2 mini と v2 重ねて比較

上が「V2 Mini」で、サイド部分は滑らかです。下は「V2」で、一部ラバーテクスチャとなっています。

ミニではグリップテープが付属してきますので、グリップ力を求める人は貼り付けると幸せになれるかも。

ボタンなど比較

感度変更ボタンは2つから1つになっています。そしてスクロールホイールは細くなっています。

マウスのブッシュ

ケーブルブッシュはミニの方が細くなっています。

ケーブルの違い

上がミニ、下が通常版。太さがだいぶ違います。

持ち方とそれぞれの使用感

小さめサイズのエルゴマウスなので、手のサイズによってはかぶせもちが厳しいでしょう。必然的につかみ持ちかつまみ持ちになると思われます。

かぶせもちが微妙という時点で通常のデスアダーとは全く別物と考えて良さそうです。

かぶせ持ちつかみ持ちつまみ持ち

かぶせ持ち

手が小さい人にはフィットするかもしれないかぶせ持ち。エルゴなのでかぶせ持ちが本来最もしっくりくるシェイプですが、リラックスした状態で持つと指がはみ出してしまうため個人的には不可でした。

つかみ持ち

かぶせ持ちで指がはみ出してしまう人は必然的につかみ持ちになります。手前側のサイドボタンが押しにくいですが、打倒な握り心地かと。

つまみ持ち

小型マウスといえばつまみ持ち。マウスも軽いですし、つまみ持ちが最適な感触です。

分解してみた

分解すると製品の保証が受けられなくなったり、マウスが破損する可能性があります。分解は自己責任で行って下さい

ネジ穴

ネジ穴は前方2つ、後方1つと全てのマウスフィート裏に隠れています。

分解した様子

トップシェルとベースを分離しました。

メインスイッチ

メインスイッチは「RAZER」とだけ書いてあるオプティカルスイッチ。

サイドボタン

サイドボタンは白スイッチのTTC。

スクロールホイールエンコーダー

スクロールホイールもTTC。

センサー

センサーはPAW3359。

ブッシュ部分

ブッシュ部分はこのような形状をしています。

ピンアサイン

コネクタはちょっと小さめ。

レビューまとめ

良いところ
  • 息の長いデスアダーのミニ版
  • 62gと軽量
  • 廉価版センサーで価格ダウン
  • オプティカルマウススイッチ
  • グリップテープ付属
  • スムーズなマウスホイール
イマイチなところ
  • エルゴなのにかぶせもちが微妙
  • LODが長すぎる
  • ケーブルが太くて硬い
  • Razer Synapse

形はそのままに、サイズが従来よりもグッと小さくなった「Razer DeathAdder V2 Mini」。センサーも廉価版になり、価格も求めやすい設定です。

通常版でしっくり来た人にはどうしても小さいマウスで、かぶせもちがかなり難しいと思います。アジア向けという特殊なマーケットなのも頷けるサイズ感。

つまみ持ちなら「Razer Viper Mini」でも良いのでは?と思ってしまうマウスで、過度な期待は禁物。ただグリップテープは結構良いですよ。

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