Ninjutso Sora レビュー
Ninjutsoから発売されているワイヤレスゲーミングマウスSoraをレビューしていきます。
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概要
Ninjutso SoraはXM1シェイプをベースとした超軽量クローンマウス。肉抜きもなく剛性も高いのにわずか47.9g(実測値)という軽さで、振り回しても質量をあまり感じません。重心も適切だからめちゃ軽い。
現状トップTierに入るマウスです。
スペック
マウス | Sora |
---|---|
カラー | 黒・白 |
接続 | 2.4GHz |
シェイプ | 左右対称 |
センサー | PixArt PAW 3395 |
DPI | 26,000 |
ポーリングレート | ~1,000Hz |
寸法(実測値) | 121.1 x 58.3 x 37.7 mm |
重さ(実測値) | 47.9g |
ボタン数 | 5 |
メインスイッチ | Huano Black Shell Pink Dot |
サイドスイッチ | Huano Black Shell White Dot |
ホイールスイッチ | ? |
ライティング | |
バッテリー | 250mAh / 最大70時間 |
ケーブル | 1.8m |
オンボードメモリ | プロファイル x 1 |
ソフトウェア |
同梱物
- マウス本体
- USBレシーバー
- USB延長アダプター
- USB-Cケーブル
- 予備マウスソール
- クイックガイド
マウスの購入先
正規代理店であるふもっふのおみせから購入できます。
性能
デザイン
カラーは黒と白の2種類です。左右対称型で、サイドボタンは左サイドのみなので、実質右手用マウス。
後方にはNinjutsoの手裏剣ロゴ。表面はサラサラとしていてグリップ力はほとんどないため、滑るのが嫌な人はグリップテープの使用が推奨されます。付属してきたら嬉しかったかも。値段上がっちゃうならウーンだけど。
端子はUSB-Cです。差し込み口は狭く見えますが、実際には汎用ケーブルも使えるような広さです。
底にはUSBレシーバーを格納しておけるソケット。マウスを持ち運ぶ時やしまう時にこれがないとレシーバーが神隠しにあうことがあります。逆にレシーバー見つからないと思って散々探した挙句ココに入れたの忘れてたパターンもある。個人的には嬉しいデザイン。
ソールの厚みは大体0.64mmくらいでした。
このソールあんまり好きじゃないのは、糊部分が簡単に分離してしまうので一度剥がそうものならほぼバイバイしなきゃいけない点。滑りは良いんですけどね。
替えのソールは形が違いますが、付属するのはとてもありがたい。面積が広めなので接地面が増え、初期ソールよりもコントロール寄りに属することになります。
サイズ
サイズは実測で121.1 x 58.3 x 37.7 mmほどです。分類的にはMサイズ。
シェイプ
Ninjutso SoraのシェイプはXM1シリーズのクローン。つかみ持ちに適していて、フロントが低くて後方のふくらみが大きくなっています。ですので手のひらへのホールド感をキープしつつ精密なエイムとクリックが可能です。
クローン元であるXM1rと比較してみると、わずかに全長が短い他、後方のカーブは似ているもののフロントにかけての高さがSoraの方が低いです。持った感じでもSoraの方がわずかにロープロファイルな気がします。
サイドのくびれはほどほどで、後方にかけてふくらんでいきます。深めに握るつまみ持ちは適性がありそうですが、浅すぎるとこのカーブ部分にやや違和感があるかもしれません。
マウスボタンはXM1rに比べると小さいですが、くぼみがなくほぼフラットなのは同じ特徴。サイドは逆台形なので持ち上げも容易です。本体の軽さもあって切り返しは流れるように行えます。
私の手は大体18.5×10.5cmですが、かぶせもちしようとすると指の関節が浮きがちになるなどあまりフィット感があるとは言えませんでした。やはりこのシェイプはつかみ持ち最強だと思います。
重さ
実測で47.9g。公称値の45gよりは重いものの、それでもとても軽い部類に入ります。似たシェイプの競合マウスLAMZU Atlantis Miniよりも4gほど軽いです。
XM1rは70gだったので、22.1gもの差があります。これはけっこうデカい。
60g〜70gくらいのマウスもそこそこ軽い方なはずですが、Soraを使った後に持ち直すとちょっぴりズッシリとしてますね。肉抜きなしでこれはスゴイ。
重心はセンターにきています。
ビルドクオリティ
どこを押しても軋まない剛性の高さ。振っても音は鳴らず、スイッチのかたつきやサイドへのヨレもありません。極めて優れたビルドクオリティです。
センサー
搭載されているセンサーは記事執筆時点では最新となる「PixArt PAW 3395」です。最大26,000DPI、最高速度650IPS。
MouseTesterでセンサーテストを行いました。400 / 800 / 1,600 / 3,200 の4種類でテストした結果は以下の通りで、いずれもクリックで拡大可能。使用したマウスパッドはNinjutso NPC XLです。
xCount
xSum
xCount・xSumともに安定して綺麗な波を描きます。センサー挙動は問題ありません。
xCountの収束を見るとMotionSyncオンにしてはやや切り返しの点群の吸い付きがイマイチに見えますが、中の人に聞いたところオンみたいです。これはソフトウェアでもオフにできませんし、今のところどうやってもオフにすることはできないみたいです。
センサー遅延
センサー遅延は有線のZOWIE EC2と比べると~2.5msにとどまります。有線接続すると遅延差は減少します。特に問題ないレベルでしょう。
接続 | 遅延 |
---|---|
有線 | ~1.5ms |
無線 | ~2.5ms |
センサー位置
センサー位置はフロント寄りです。
LOD
設定 | 実測値 |
---|---|
1mm | 0.8mm |
2mm | 1.3mm |
何もなければ1mmがおすすめです。
DPIズレ
ターゲット | 実測値平均 | 乖離値 |
---|---|---|
400 | 401.4 | +0.35% |
800 | 801.6 | +0.20% |
1600 | 1600.8 | +0.05% |
乖離値は高くても0.35%で、DPIズレはありません。しっかり調整されています。
マウスボタン
それぞれのマウスボタンについて見ていきます。
メインボタン
クリック感は歯切れがよくちょうどよい軽さ、ストロークは普通くらい。プリトラベルとポストトラベルもちょうどよく、遊びの少ないソリッドなボタンです。
ホイールより手前側をクリックすると微振動によりバコバコしますが、ホイールあたりからしっかりした押し心地になります。
スイッチはHUANO Black Shell Pink Dotです。
メインボタンのクリック応答速度
応答速度はデバウンスタイムを最低の0msまで下げた状態で測ると5.6msでした。他のマウスと比べると普通くらいの速さです。
設定 | 実測値 |
---|---|
0ms | 5.6ms |
5秒間何もせずに待ってからクリックすると、一部のマウスではアイドルに入ってクリックに大きな遅延が入りますが、Soraでは遅延は確認できませんでした。
サイドボタン
サイドボタンの位置や出っ張り具合は適切で押しやすいです。丸みのあるボタンは押しやすく、プリトラベルはちょうど良いのでパキッとした押し心地です。
スイッチはHUANO Black Shell White Dotです。
スクロールホイール
カタカタとノッチ感を強めに感じる回し心地で、スムーズに軽く回せます。クリックはちょうどよい軽さで、誤爆はないし、押し込んで硬直することもありません。
DPIボタン
底面のセンサー左に位置するDPIボタン。
- 赤色:400
- 桃色:800
- 青色:1600
- 緑色:3200
トップシェル側のLEDが光ります。
バッテリー
バッテリーは250mAhを積んでいます。
最大連続使用時間は70時間と普通くらい。軽量なのにバッテリー寿命を犠牲にしていないのは好印象。
内部構造
ネジは珍しく前側にもある4点どめです。
シェルを分解した様子。上下はリボンケーブルで繋がっていますので勢いよく外さないこと。
ボトムベース。
トップシェルの上部にはサイドボタン。
SoCはTLSR8355です。
ソフトウェア
公式サイトからNinjutso Sora専用のソフトウェアをダウンロードしてインストールします。
- プロファイル変更
- ボタン割り当て変更
- DPI設定
- ポーリングレート設定
- LOD設定
- デバウンスタイム
デバウンスタイムは0ms~16msで選択可能です。初期段階では12msだったはずなのでかなり遅めに設定されています。チャタリングとの様子見ですが、問題なさそうなら0msまで下げてしまうことをおすすめします。
起動時に管理者権限を求められますのでOK押してください。稀にマウスとの通信が確立されておらず、設定を変更したつもりが変わっていないことがありましたが、ちょっと現象を再現できないので謎です。設定変更時に「Configuring…」とローディングが入れば問題なさそうです。
レビューまとめ
- 50gを切る超軽量仕様
- ビルドクオリティは非常に高い
- つかみ持ち向けXM1シェイプ
- 歯切れの良いクリック感
- センサーの挙動良好
- DPIズレなし
- バッテリーは70時間
- 値段はリーズナブル
- シェルは滑る
- ソールの糊が剥がれやすい
以上「Ninjutso Sora」のレビューでした。
スペックもセンサー調整も良いし、軽くて剛性は高い、シェイプはつかみ持ち向けのファンが多いXM1クローン。なかなか素晴らしい出来だと思います。
現状間違いなくおすすめできるトップTierマウスかと思います。