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Logicool G435 レビュー。わずか165gの小型ワイヤレスヘッドセット

Logicool G435 レビュー

Logicoolから新たに発売されるワイヤレスゲーミングヘッドセット「Logicool G435」をレビューしていきます。

本製品はロジクールG公認サポーターとして製品提供していただきました

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概要とスペック

Logicool G435」は重さわずか165gという超軽量のワイヤレスゲーミングヘッドセット。前回発売された「Logicool G335」は実測221g程度でものすごく軽い印象だったのですが、それを圧倒的に上回る軽さ

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しかもワイヤレスで、です

ワイヤレスは低遅延のLIGHTSPEEDとBluetoothの両方に対応しています。Bluetoothが使えることで、その携帯性を遺憾なく発揮できるようになりました。

ヘッドセットで一般的なブームマイクがなくなり、ビームフォーミングマイクという擬似的なマイクを作り出す技術が使われています。

本当にそれで声拾えるの?と不安になるのは分かります。私も最初なりました。でも想像以上にしっかりと音を拾ってくれます

本製品は万人が使えるように・・ということを念頭に置いて設計されており、子供から大人まで使えるような絶妙なサイズ設計となっています。

ただし、頭が大きい方はフィットしない可能性がかなり高いので、実際に店頭で試着するのが良いですね。

カラーバリエーションは3色。左から順にオフホワイト&ライラック、ブルー&ラズベリー、ブラック&ネオンイエロー。 黒でもアクセントに黄色が効いていたりと、配色センスは良いです。

定価で1万円しないというリーズナブルな価格設定。色々と野心的に挑戦しているヘッドセットです。

Logicool G(ロジクール G)
¥6,714 (2024/03/26 10:05時点 | Amazon調べ)
カラー黒 / 白 / ラズベリー
接続無線 2.4GHz / Bluetooth
オーディオステレオ
タイプ密閉型
重さ165g
スピーカーサイズ40mm
スピーカー周波数特性20Hz – 20kHz
インピーダンス45Ω
感度83.1 dB SPL/mW
最大ボリューム100dB または 85dB制限
マイクデュアルビームフォーミングマイク
マイク周波数特性100Hz – 8kHz
バッテリー最大18時間
ライティングなし
接続端子USB-C
対応コンソールPC / Mac / PS5 / PS4

同梱物

歴代のロジクールヘッドセットから比べるとかなりコンパクトになった外箱。

G335」と比べてもこれだけ違います。

パッケージにはFSC認証を受けている原料のみを使っていたり、生産過程のCO2を少なくすることで取得できるカーボンニュートラル認証済みなど、サステナビリティへの配慮が進んでいます。

同梱物
  • ヘッドセット
  • USBレシーバー
  • USB-Cケーブル
  • 保証書など

USBレシーバーは小型化されています。「G733」のものと比べるとこの通り。G733は結構大きいなという印象でしたが、G435のレシーバーは小さくて嵩張りません。

本製品には説明書のようなものが同梱されていません。その実、結構操作が複雑なので、まずはこちらのマニュアルにアクセスして読みながら設定するのがおすすめです。

デザイン

ブームマイクがない分かなりスッキリとした見た目。

G733」や「G335」に比べると、ヨーク部分は細くなってハウジングが少し丸みを帯びたデザインになりました。

素材はマットな質感のプラスチック。凹んでいる部分のみ光沢あり。22%ぶんリサイクルプラスチックを使用しています。

ハウジングにはG435やロジクールGのロゴが彫られていますが、そこまで主張しすぎないミニマルさ。光沢があるので光の反射によって立体感が出ます。

左右のヨーク部分には「L」と「R」の点字があるユニバーサルデザイン。

ヨーク内側にはプレートがついていて、そこでもLRは識別できるようになっています。

カールしたコードが露出しています。これのおかげで見た目の可愛さが倍増。

ヨークの内側なので、どこかに引っ掛けて壊してしまうといった可能性は低いです。

操作ボタンについては後ほど触れますが、全て左側のハウジング後方に集約されています。

サイズの調整幅は広めで、小さな子供から大人まで使用できます。

とはいえ、最も大きくしても「G335」と一緒くらいなので、最大値は小さめです。頭のサイズが大きな人には合いません。

重さ

重さは実測で 164.5g でした。

ワイヤレスの「G733」は約285g、有線の「G335」ですら約221g。普通ワイヤレスにするとバッテリーなどで重くなるのですが、軽量化にかなりフォーカスした製品となっています。

ヘッドバンド

ヘッドバンドには伸縮性のある布が張られています。強くひねっても軋むような音はなく柔軟です。

中央部分は空洞になっています。

懸念点は布の取り替えが難しそうなところ。さわり心地は良いのですが割と薄手。長期間使ったらボロボロになりそうな気がします。

布を少しズラして中の構造を見てみます。「G335」や「G733」も似たような構造ですが、それよりも少し細く作られています。

頭にかかる負荷を分散させるようなクッションやバンドのようなものは存在しませんが、ヘッドセット自体がめちゃくちゃ軽いので全く痛くなりません

イヤーパッド

低反発イヤークッションで側圧はゆるめです。スピーカーがダイレクトに見えます。

密閉感も遮音性もあまりないです。ドアをあけてたら、別の部屋で喋っている人の声も聴こえるくらい。なので遮音性が特に重要な場合は注意が必要です。

イヤーパッドは取り外し可能。素材はPUレザーよりも通気性に優れたファブリック。

内寸は 37.0(横幅)x 64(縦幅)mm くらいです。

押し込むと少ししてから元に戻ります。

G733」よりも硬いですが「G335」よりも柔らかい。ちょうど中間くらいのレベル。

中身はブルーのウレタンスポンジ。

操作ボタン

操作ボタンは左のハウジング後方にあります。

ヘッドセットのボリュームはダイヤルタイプが多いのですが、「G435」ではボタンが2つに分かれた押し込みスタイル。

電源ボタンすぐ上にあるLEDインジケーターが重要です。

無線接続内容、設定変更、バッテリー残量など、このLEDでしか確認できません。なので読み方を理解する必要があります。

オンラインの説明書を確認しながら設定を触っていくと覚えられるのでおすすめ。

マイク

前方と真横に設置されている2つのマイクを制御して、擬似的なブームマイクを再現するデュアルビームフォーミングマイクです。

左下にマイクが見えなくなるため、視界がクリアになります。

声をちゃんと拾ってくれるのか不安になりますが、結構しっかり拾ってくれます。音質は決して良いとは言えないですが、コミュニケーションはしっかりとれます。

私の環境では静かな場所じゃないとベースノイズが気になりました。ロボット音みたいな処理ノイズのようなものが少し聴こえるってイメージ。

ただ、マイク自体にノイズキャンセル機能はない上、ブームマイクもないのに口元の集音効果はすごいです。

マイクミュートボタンを押すと電子音と共にLEDが赤く光ってマイクがミュートされます。

自分が喋る声を耳に返すサイドトーンを設定できるのですが、オンにしてもあまり変化を感じませんでした。

バッテリー寿命

バッテリーはLIGHTSPEEDでもBluetoothでも同じく最大18時間の使用となっています。

これはG733の29時間に比べると比較的短い時間ではありますが、丸1日つけていても問題ないので十分なバッテリー容量といえます。

電池残量は電源ボタンを1度押すことでLEDが光ります。詳しい数値では分からないので、定期的に充電してあげるのが安心です。

ワイヤレス接続

無線接続方式は、USBレシーバードングルを接続する低遅延LIGHTSPEEDワイヤレスと、ドングルいらずのBluetooth接続の2種類が用意されています。

音のズレが少ないLIGHTSPEEDワイヤレス接続の方が基本的におすすめです。ドングルをPCなどにさしておけば勝手にヘッドセットと繋がります。

この接続方式だとUSBレシーバーを接続する必要があります。ですので、スマホや手持ちスイッチで使うのは現実的じゃありません。

その場合はBluetoothモードで接続しましょう。

電源ボタンとマイクミュートボタンを同時長押しするとLEDインジケーターが速く水色に点滅するようになります。これがペアリングモード。

iPhoneなどでBluetooth画面を確認すると接続先デバイスとして出てくるはずなので接続します。

これでBluetooth接続は完了。

互換性

実際に接続を試してみたのでリストにしておきます。

接続先LIGHTSPEEDBluetooth
Windows 10
Mac Book Pro M1
iPhone
PS5
Switch

LIGHTSPEEDモードとBluetoothモードの切り替えはマイクミュートボタンを3秒間長押しです。

ドングルさしてるのに聴こえない!みたいになった時はちゃんとLIGHTSPEEDモードに切り替わっているか確認してください。

Switch接続のコツ

手持ちスイッチのままBluetoothペアリングしようとしたのですが、10分以上かけても一切ペアリング対象に出てきませんでした。

試しにドックに乗せてペアリング検索したらすぐに表示されたので接続。その後はドックから外しても問題なく使えます。

ヘッドセットの電源が切れると、デバイスの再接続にはまたペアリングモードに入らなきゃいけないので手間がかかりますが、ちゃんと接続できるようになります。

また、ドックにUSBドングルを接続してみましたがLIGHTSPEED経由で音は聴こえませんでした。

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音質について

40mmオーディオドライバー搭載。この値段帯とサイズにしては良い音質です。

めちゃくちゃ良いってわけではありませんが、決してダメなわけでもない、真ん中くらいから少し上という印象。

ベースが少し弱い感じはしましたが、全体的なバランスは悪くないです。

Valorantなどで足音を聞いてみましたが、音の定位はハッキリと分かりやすい。

G HUBに対応していないため、イコライザーなどで自分なりの調整が出来ないのが残念部分ではあります。

しかしこれには良い面もあって、設定不要なプラグ・アンド・プレイの方が余計なストレスが少なく済みます。

Logicool G435の良さ

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Logicool G435」を使った上で感じたメリットについて紹介します。

超軽量で負荷が少ない

約165gと非常に軽量です。持った瞬間すっごい軽くて笑います。

ヘッドバンド部分にクッションなどはありませんが、頭にかかる負荷を分散させなくても問題ないくらいに軽い。

首を横に強く振ってもブレにくかったので、その辺の使い勝手は良いです。

「G733」なんかと比べると変化は分かりやすいです。

G733との違い
  • ドライバーが異なる
  • ライティングなし
  • バッテリー寿命やや短め
  • 無線の通信距離短め
  • ダイヤルボタンなし
  • 全体的な小型化
  • ヨークが細い
  • ブームマイクがない

G733が約285gなので、120gを削る大変さが分かりますね。

子供から大人まで対応したサイズ

子供から大人まで対応したサイズ・・という謳い文句で、フィット幅は広めです。

見た目は柔らかい曲線も多くて可愛らしいので、子供に使わせてあげるのが眼福かも。

物理マイクがなく視界を遮らない

マイク音質はヘッドセットのそれって感じで、加えてノイズがロボットっぽく聞こえるなど発展途上な印象があります。

しかし、あの邪魔なブームマイクがないってめちゃくちゃ良いです。視界に入らないし、圧も感じません。

置くときとかもマイク側を上にしなきゃ、みたいな余計な手間が減ります。

持ち運びは格段に楽だし、外で付けていてもシャレたヘッドホンにしか見えないっていうのも強みです。

無線の切り替えが簡単

低遅延LIGHTSPEEDワイヤレスとBluetoothの切り替えはマイクミュートを長押しするだけ。

例えばLIGHTSPEEDでPCに接続しておき、スマホはBluetoothに接続しておけばボタン1つで切り替えできます。

iPhoneなんかは特に何を操作するでもなく勝手に繋がってくれるので、少し間はあきますがシームレスといってもギリ差し支えないかと思います。

Bluetoothは遅延が少ない

iPhoneやSwitchでBluetooth接続し、YouTubeのAudio Sync Testという動画を見て遅延をチェックしてみました。

コーデックなど何も表記されていないので多分SBCじゃないかと思ってるのですが、遅延が思っていた以上に少ないです。

WF-1000XM4」や「Nothing ear(1)」を接続して使うと目に見えて遅延しているのが分かるのですが、G435」は遅延がかなり少ないです。

遅延していないわけではないので、シビアな音ゲーにはさすがに荷が重いです。

Logicool G435の注意点

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Logicool G435」を使った上で注意が必要だと思った点についてまとめています。

頭が大きめな人には合わない

大人は頭のサイズが普通~小さめじゃないとフィットしないと思います。あくまで小型なヘッドセットなので、自信がなければ必ず店頭などで試着した方が良いでしょう。

頭が大きめだとイヤーカップが耳に被さらないですね。使えないってことではないですが、ポテンシャルは引き出せないかも。

GameGeek

もうちょっと最大サイズが大きければ・・

ボリューム操作がボタン

ダイヤルじゃない分ボリューム操作は直感的ではなく、ポチポチとボタンを押す必要があります。

長押しすれば音量はそのまま継続して変化していくので、そこまで面倒ではありませんが、ダイヤルの方が使いやすかったですね。

G435」には子供用に最大ボリュームを85dBに制限する機能がありますので、これは結構便利かもしれません。

G HUBには非対応

りょ、りょうかい!

本製品はプラグ・アンド・プレイなのでソフトウェアには対応していません。G HUBを起動すると上記のようなメッセージが表示されます。

イコライザー機能がないのは残念に感じる人は多いかもなと。

レビューまとめ

良いところ
  • 配色センスが光るカラー3色
  • ワイヤレスなのに超軽量
  • 子供から大人まで対応したサイズ
  • ブームマイクがなく視界がクリア
  • 柔らかめな低反発イヤーパッド
  • 無線の切り替えは簡単
  • Bluetoothも低遅延
  • 40mmの良い音質
  • マイクは声をしっかり拾う
  • 子供向けの音量制限機能
  • 価格は1万円をきる
注意点
  • 頭が大きな人には合わない
  • ボリューム操作がボタン
  • マイク性能は微妙
  • 遮音性は低め
  • G HUB非対応

以上「Logicool G435」のレビューでした。

定価で1万円を切るという低予算なゲーミングヘッドセットなのにこれだけの機能群は素直にすごい。

遅延けっこうあるんじゃないかな・・と思っていたBluetoothも使ってみると遅延は少なく、Switchにダイレクトに繋いでも全く違和感なく使えました。

マイクはまだ若干発展途上かなと思いつつも、自分の声をしっかり拾ってくれるのでカジュアルにチャットするならむしろブームマイクがないことによる視界のクリアさが最高に感じます。

ただ大人だと普通サイズ~大きい人はたぶんフィットしないので、実際につけてみてから買いましょう。

コスパに優れた低予算ワイヤレスヘッドセットといったら間違いなくこの「G435」がおすすめです。

こんな方におすすめ
  • 低予算で低遅延ワイヤレスが欲しい
  • 外出先で使ったり、Bluetooth接続を多用する
  • 子供へのプレゼント
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Logicool G435 レビュー

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