HyperX Solocast と Razer Seiren Mini を比較。小型マイクはどっちが良い?
コンパクトで優秀なコンデンサーマイクである「HyperX Solocast」と「Razer Seiren Mini」。
お互いエントリーレベルの低価格帯であることから、立ち位置的にはライバルになる製品です。
ここではこの2つを比較して、それぞれのメリットやデメリットについて見ていきたいと思います。
Solocastの強みと弱み
Solocastの強みと弱みはこのようになっています。
- コンパクトで省スペース
- クリアで高音質
- タップ式ミュートボタン
- 大型LEDが見やすい
- 可動域の広いスタンド
- USB-C端子
- 深めの5/8インチネジ穴
- 値段はそれなりに安い
- ショックマウント内蔵なし
- ミュート時のLED点滅がうるさい
- インプット音量がやや小さめ
「HyperX Solocast」の特徴はタップ式ミュートボタンと可動域の広いスタンド。これはどちらもSeiren Miniにはないものです。
ワンタップでマイクをミュートできるのがめちゃくちゃ快適でストレスフリーです。ただしミュート時って前面の大型LEDが点滅するのですが、それが結構うるさい。上からマスキングテープとかで隠すと良いかも。
スタンドは可動域が広いため、背丈を低くしてモニターをかわしたり、自分の口元を狙うような角度にするのが簡単です。
ただスタンドは優秀なのに本体がショックマウントを内蔵していないため、キーボードの近くとかに置くと振動がドコドコ伝わってうるさめ。
マイクスタンドに外部ショックマウント付きで取り付けるのが最善です。インプット音量がやや低いという微妙な点も、マイクを口元に近づけることで解消できます。
もしPS5とかをメインに使っていて、コントローラーでゲームするからキーボードによる振動の心配がほとんどない。そういう状態ならマイクアームに乗せずとも本マイクの性能をフルに発揮できるでしょう。
もしマイクアームが使えないならインシュレーターを敷くなどなんとか振動を軽減する方法が必要になるかも。
音質は変にフィルタリングのかかっていない生の声を録音でき、この小型マイクとしては十分な音です。ただし小さい音を拾うのは難しいです。
Seiren Miniの強みと弱み
「Seiren Mini」の強みと弱みはこのようになっています。
- 見た目がおしゃれで色を選べる
- コンパクトで省スペース
- やや丸みのある高音質
- 周辺音フィルタリングが優秀
- ショックマウント内蔵
- 組み立て式でさらにコンパクトに
- 値段はかなり安い
- スタンドの可動域は狭い
- マイクロUSB端子
「Razer Seiren Mini」の特徴はまずその丸みを帯びた可愛らしい見た目。カラーも3色から選べ、視覚的にも楽しめるデザインです。
組み立て式で3つのパーツに分解できるため、かなりコンパクトになります。軽さも含めてSolocastよりも携帯性に優れています。
本体にはボタンが一切ついていません。シンプルとも言えますが、ミュートすらできないので不便に感じることもあります。これはSolocastに劣る点ですね。
ショックマウント内蔵、周辺音フィルタリングが搭載されていて、多少の振動や雑音に左右されないという強みがあります。
音質はやや丸みがかっていますが高音質で聞き取りやすいです。インプット音量もSolocastよりも大きいので口元からの距離はある程度稼げます。
スタンドの可動域が狭いため、マイクを口元方向に向けようとすると場所によっては高さを上げるなどといった工夫が必要になるかも。
これもマイクアームに乗せるのがベストですが、本体がかなり軽いためアームの最低荷重によっては少し跳ね返り気味になるかも。とはいえそこまでの問題にはならないと思います。
どちらがおすすめか
項目ごとに「Solocast」と「Seiren Mini」を比較してリスト化しました。
項目 | Solocast | Razer Mini |
---|---|---|
カラー | ブラックのみ | 3色 |
シェイプ | マイクらしい | 丸みがあって可愛い |
サイズ | 小さい | かなり小さい |
重さ | 軽め | かなり軽め |
音質 | 生っぽい | 丸みを帯びている |
感度 | 普通 | そこそこ良い |
フィルタリング | なし | あり |
ショックマウント | なし | あり |
スタンド可動域 | 優秀 | イマイチ |
持ち運び | 優秀 | とても優秀 |
ミュートボタン | タップ式 | なし |
端子 | USB-C | マイクロUSB |
ケーブル | 布巻き | ラバー |
マイクアーム | 簡単に乗る | やや微妙 |
税込定価 | 7,980円 | 6,480円 |
このようになりました。
見た目的にはSeiren Miniの方がカジュアルさがあって好きですね。マイクらしい方が好きならSolocastです。
音質はどちらも良いですが、感度やショックマウントを考えるとSeiren Miniの方がやや優位。マイクアームに乗せて口元に持ってくるなら、差はかなり少なくなります。
Solocastの方がそのままの生の声って感じで、Seiren Miniはやや丸みを帯びるようなフィルターが少しかかる印象です。どちらがいいかは好みの問題でしょう。
携帯性はSeiren Miniですが、スタンドの出来はSolocastの方が良いです。可動域が広いので狙いたい方向に簡単に向けられます。
Solocastには便利なタップ式ミュートボタンがついていますが、Seiren Miniにはボタンが何もありません。ミュートできるのはかなりの強みですね。
さいごに
ここまで「HyperX Solocast」と「Razer Seiren Mini」、2つのコンパクトコンデンサーマイクについて比較しながら見てきました。
値段・性能ともに同じエントリーレベル帯の製品ですので、どちらを買おうか迷っている人の参考になると嬉しいです。
個人的に音質でも見た目でも好きなのはSeiren Miniです。値段も安いですしね。しかし、ミュートボタンすらついていないっていうのは結構ネック。
もしミュートボタンを多用するならSolocastです。Discord側とかでミュートすると「ミュートしている」ことが見えるので、私はマイクでミュートするのが好きなんですよね。同じことを考えている方はSolocastがおすすめです。