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Razer Seiren Mini レビュー。小型でも高音質なコンデンサーマイク

Razer Seiren Mini レビュー

Razerから発売されているコンパクトなコンデンサーマイク「Seiren Mini」をレビューしていきます。

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概要とスペック

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ポータブルミニマイクと銘打っているだけあって、マイクとしてはかなりコンパクト。そのぶん、マイク本体で設定できる機能はほとんどありません。ですがこのサイズと値段で高品質な音声なので文句なし。

カラーは3色用意され、性能だけでなく見た目にもこだわりたいストリーマーを意識した製品。エントリーレベルなので、ヘッドセットのマイクしか使ってこなかった方などにおすすめ。

カラー黒 / 白 / ピンク
接続有線・マイクロUSB
寸法(本体のみ)106 x 57 x 57 mm
本体重さ122g
スタンド込みの重さ256g
サンプリングレート最低 44.1kHz / 最高 48kHz
ビットレート16bit
マイクカプセルΦ14mm
極性スーパーカーディオイド
周波数特性20Hz – 20kHz
感度17.8mV/Pa (1kHz)
最大SPL値110dB (THD > 1% (1kHz))

同梱物

外箱。

本マイクは3つのパートに分かれた組み立て式。小型なマイク本体、ベースと接続するためのサポートロッド、そして机に置くためのデスクベーススタンド。

後はマイクロUSBの1.8mケーブルとクイックガイドなど。

  • マイク本体
  • サポートロッド
  • デスクベーススタンド
  • マイクロUSBケーブル
  • クイックガイド

同梱物は以上です。

組み立ててみる

デスクベースプレートにサポートロッドを取り付けます。

ボールジョイントとなっていて、角度を微調整することができます。

サポートロッドにマイクを回転させながら取り付けたら完成です。

ポータブルというだけあって簡単に組み立て・分解できるようになっていますね。

デザインと性能

丸みを帯びた可愛いフォルムのコンパクトコンデンサーマイク「Razer Seiren Mini」。

色は黒・白・ピンクの3色用意されていますが、今回見ていくのは白(マーキュリーホワイト)です。

コンパクトでシンプル、それでいて安物感のない仕上がりになっています。本体はマットコーティングされていて滑らかな見た目。

マイク部は銀のアミアミになっていて高級感があります。

各サイドからの見た目。本体正面にLEDランプが1つ付いているだけで、ミュートや音量調整機能といった物理ボタンは全て排除されています。小さくするために極限まで機能を削り落としていますね。

背面にはケーブル端子。凹凸がありますが、付属のケーブルが合わさるようになっています。

付属ケーブルならこのようにピタッと綺麗にはまります。

デスクベースプレートの底はウレタンのような柔らかい素材で出来ています。防滑性はあまりありませんが、ちょっとした振動くらいなら和らげてくれそうです。

サイズ

実測サイズは本体のみでの高さが106mm、直径が57.5mmでした。

ベースプレートまで合わせると高さが162mm、直径は90mmになります。

ずっと Blue Yeti を使っていたのですが、小さすぎて驚きました。比較画像を見てみてください。

これだけ違います。むしろ Blue Yeti でかすぎるんですよね。ただ機能的にはめちゃくちゃ多いので、それは一長一短な部分ということで。

Razer Viper Ultimate を横に置いてみます。本体よりも少し大きいですが、似たようなサイズ感です。やっぱりこのマイク小さい。

重さ

重量はマイク単体で約122gとかなり軽い。

デスクベースプレート込みだと約256gです。それでもかなり軽いですね。

Blue Yeti は本体だけで550gもありますので、本体だけで比較した場合約1/5程度となっています。

ケーブル

ケーブルはマイクと同じ白色のラバータイプ。結構太めで、取り回しはあまりよくありません。長さは1.8m。

先端はマイクロUSB端子。横に溝がありますが、マイク側の端子の突起と合うようになっています。

汎用的なマイクロUSBケーブルがささるか試してみたところ、ギリギリ入りました。

ソフトウェア

Razerとしては珍しくソフトウェア非対応っぽいです。Razer Synapse 3 に現れません。

基本ソフトなしで使えるような設計になっているからでしょうか。または他の機能を削ぎ落としているからないのか・・ちょっと分かりませんが、安くて小さくて高音質なら他の設定は些細なものかもしれません。

ただマイクゲインだけは調整できたら嬉しかったかも。

マイクアームに取り付けてみる

私は「Rode PSA1」というマイクアームを使っているのですが、最低荷重というものがあります。700g以上先端に物が乗っていないと思うような動作をしてくれない可能性がある、という話。

先端に取り付けるのはマイクだけでなく、ショックマウントポップガードといったアクセサリーも含めます。

私が使っているのはショックマウントが203g、ポップガードが191gです。合わせて394gですので、マイクは306g以上ないと最低荷重には適合していないことになります。

しかし、一応500gちょっとあれば少し跳ね返ることはあるものの使えないことはありません。マイクが小さすぎてサイズ感が面白いですけどね。

これで口元近くにマイクを持ってこれますので、周辺音をより拾わなくなり、声がクリアになります。

ただし、思いの外問題になったのがショックマウントでした。

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これはBlue Yeti用として売り出されているものなのですが、「Razer Seiren Mini」の穴の深さが短すぎてちゃんとネジが締まりきりませんでした。ゆるゆるで落ちそうです。ネジの変換をかませるとか、ワッシャーを間に挿入すればなんとかなりそうですけどね。ちょっと面倒かな。

それと、ケーブルの差込口とマイクの向きがうまく合いません。使えないことはありませんが、やっぱり専用のショックマウントを探して取り付けた方が良さそうですね。

音質やノイズをチェック

このサイズのマイクにしては驚くべき品質です。同じUSBコンデンサーマイクとして有名な「Blue Yeti」と聞き比べてみてもそれなりに良い音質。

近くで喋ってもそこまで音割れすることもなく、シャープでクリアな音。ボリュームの微調整が直感的にできないのはネックですが、ヘッドセットしか使ってこなかった人ならかなり大きくレベルアップするはずです。

GameGeek

あなたのイケボ聞かせてやりましょう

周辺音の拾い具合

単一指向性のスーパーカーディオイドで、横方向の音を切るので手元の音はどちらかといえば拾いにくい。また、周辺音フィルタリングが良い仕事をしていて、ホワイトノイズは Blue Yeti よりもやや少なく感じます。

ショックマウント内蔵なので振動にも強め。ただし、机の上に置くと口とマイクが離れますので、キーボードやマウスクリックの音といった周辺音を拾います。これを解決するならばマイクアームに乗せて口元に近づける、さらにNVIDIA RTX Voiceを使ってノイズ除去をするといった工夫が必要になります。

また、特に風防などをつけずにマイク近くで録音すると吹かれの恐れがありますので、なるべくポップガードは使った方が良いでしょう。ポップガードある・なしで息を吹きかけてみると一発で重要性が分かります。

どこまで音を拾えるか

静かな場所でどこまで音を拾えるか試してみました。

部屋中でマイクからマウスを約20cmの距離に置いて、マウスクリックを録音。

ASMR用には感度がそこまで良いとは言えません。ホワイトノイズがきつめですね。ノイズ除去を上手く使えば聞けないレベルではないと思いますが、役不足感は強いです。

同じ位置にいつも使っている「TASCAM DR-07X」を置いて録音してみましたが、DR-07Xの方が圧倒的に音がとれました。あくまで喋り向けだと思った方が良いです。

レビューまとめ

良いところ
  • 選べるおしゃれな3色
  • コンパクトで場所を取らない
  • 組み立て式で持ち運びも簡単
  • とても軽い
  • 価格が安い
  • 値段に対してかなり高音質
  • 周辺音フィルタリングが良い
イマイチなところ
  • マイク本体で何も設定できない
  • マイクロUSB端子
  • スタンドの可動域は狭い
  • 小さい音は拾いにくい

以上「Razer Siren Mini」のレビューでした。

コンパクトで安いのに高音質。機能的には設定できることがほとんどなくてシンプル。使いやすい反面、ちょっと物足りなさがあるかもしれません。せめてゲインの調整くらいできたら嬉しかったかな。

小さなモノの音を撮るには役不足ですね。マイクアームに乗せて口元に近づけないとキーボードの音とか拾っちゃうのも仕方ない。それでも周辺音フィルタリングは有能で、ちょっとした空気音みたいなものならかなり抑えてくれます。

簡単に組み立て・分解ができるので持ち運びにもぴったりで、出先でストリーミングしたい人には良さそう。また、ヘッドセットのみしか使ってこなかった方からすると大幅なマイクのアップグレードになりますので、エントリーレベルの本マウスを試してみると結構感動するかも。

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