
GALLERIA GCR2070RGF-QC レビュー。コスパ抜群の144Hzゲーミングノート

ドスパラから発売されているゲーミングノートPC「GALLERIA GCR2070RGF-QC」をサードウェーブ様から貸与して頂いたので、レビューをしていきます。
インテルと共同開発されたPCで、ミドルレンジの RTX 2070 MAX-Q を搭載しています。価格はリーズナブル、人気な価格帯の20万円以下で買える製品です。
モニターは144Hzと高リフレッシュレートで、グラボのパワーを十分に活かせるシステムになっています。

値段も手頃でバランスのとれたゲーミングノートPCです!
デザインや機能性をチェックしながら、ベンチマークテストで性能についても確認していきます。
タップできるもくじ
概要とスペック
コスパ抜群の RTX 2070 MAX-Q を搭載しているハイスペックゲーミングノートPC「GCR2070RGF-QC」の特徴について紹介します。
注目の特徴
- コンパクトで軽量薄型
- 144Hzの極細ベゼル液晶
- RTX 2070 MAX-Q 搭載
- NVMe SSD 1TB 搭載
- Wi-Fi6対応
PCゲーマーには嬉しい144Hz液晶を標準搭載しています。リフレッシュレートは高ければ高いほど1秒間に描画する映像の枚数が増えますので、目にはヌルヌル動いて見えます。また、極細ベゼルなので画面が大きく見えてゲームへの没入感が高め。
ゲームなどのソフトウェア読み出し・書き出しが高速になる NVMe SSD が1TB搭載されており、スピード的にも容量的にも満足です。もし足りなくなっても内部に追加で増設することも可能。
同社の RTX 2080 を搭載したハイエンドゲーミングPC「GCR2080RNF-E」と比べるとかなりコンパクトで薄く作られており、持ち運びにより適しているモデル です。
カラー | ガンメタリック / ブラック |
CPU | Core i7-9750H |
グラボ | RTX 2070 MAX-Q |
メモリ | 16GB |
SSD | 1TB NVMe SSD |
HDD | なし |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 15.6インチ 非光沢 144Hz |
サイズ | 356.4 x 233.6 x 20.5 mm |
重量 | 約1.87kg |
バッテリー | リチウムイオン(約10時間以上) |
無線LAN | Intel Wi-Fi 6 AX200NGW |
LAN | 1000BASE-T LANポート |
WEBカメラ | Windows Hello対応 WEBカム |
Bluetooth | Bluetooth 5 |
値段 | 181,478円(税込) |
同梱物

- PC本体
- ACアダプター
- クイックスタートガイド
- Windows10 CD
これらが同梱されています。貸与品なので新品ではありませんが、中身はほとんど変わらないはずです。

ACアダプターはグラボを動かすために大きめなサイズです。
それぞれの重量。両方足すと合計約800gです。

クイックスタートガイドは簡潔に本ゲーミングPCのシステムがまとめられているので目を通しておいて損はありません。
Windows10のCDはいつか必要になる可能性があるので大切に保管しておきましょう。
デザインと性能

「GCR2070RGF-QC」は RTX 2070 MAX-Q グラフィックボードと 144Hz 液晶ディスプレイを搭載した15.6インチのゲーミングノートPC。
ゲーミングPC!という見た目ではなく、とてもシンプルな作りで普通のノートPCみたいです。

ドスパラ直販モデルのカラーはガンメタリックないしグレー。スベスベと触り心地の良いマグネシウム合金シャーシ で、汚れはつきにくいです。

サイズは 356.4(幅)x 233.6(奥行)x 20.5(高さ)mm となっています。15.6型液晶なので、17インチほど大きくなく14インチほど小さくない、ちょうど良い大きさ。
厚みが少ない薄型ボディとなっており、ゲーミングノートとしては持ち運びに便利な薄さです。

重さの公称は内蔵バッテリー込みで 約1.87kg でした。実測値では 約1.85kg で、ほぼ公称値と同じです。アダプターを足すと大体 2.65kg くらい。
これくらいならゲーミングノートとしては 持ち運びにも適している といえるでしょう。

正面からの見た目。

手前ではLEDバーが光ります。このライト自体に特に意味があるわけではなく、オシャレ要素です。色はパソコンで設定変更可能。

右サイドの見た目。

- SD/SDHC/SDXC カードスロット
- USB3.1 Gen1 端子 x2
これらの端子があります。

左サイドの見た目。画像一番左は盗難防止用のワイヤーロックを通す穴です。

- USB 3.1 Gen2 端子
- マイクジャック
- ヘッドホンジャック
端子はこの通り。

背面の見た目。

- THUNDERBOLT 3
- HDMI
- LANポート
- 電源
最大40Gbpsという転送速度のTHUNDERBOLT3を搭載していて、4K画像出力にも対応しています。

底面には冷却対策の通風孔があります。スピーカーも底面に配置されていますが、音質はあまり良くない です。イヤホンやヘッドホンの使用を推奨します。

ゲームをするとグラフィックボードがかなり発熱するので冷却機能の良し悪しはかなりパフォーマンスに影響します。本ゲーミングPCは普通くらい、部分的に熱くなりますが触れないほど熱くなるわけではありません。

サイドや背面など至るところに排気口があり、排熱処理をしています。最大負荷がかかった時のファンの音は かなりうるさい です。
音が重要なFPSなどをプレイするならイヤホン・ヘッドホンは必須です。

極細ベゼルが採用されており、サイドは約5mm。映像が表示される領域はさらに約1mm内側です。かなり細いベゼルなのでスタイリッシュですし、何より画面が大きく見えます。
トップ部分にはゴムがはられており、ディスプレイを閉じる時の緩衝材になっています。

WEBカムは標準搭載。両脇の黒い小さい点はマイクです。
液晶パネル

144Hz液晶パネルについて見ていきます。15.6インチなのでほどよいサイズ感。

ここまで斜めにしてもハッキリ画像が見えるので、おそらくパネルはIPS系統だと思われます。
視野角が広いと、正面からでなくても画面が見やすいのがポイント。ノートPCだと寝転びながら使うこともありますから、ありがたいですね。

ノングレアパネルなので映り込みは少ないですが、多少はあります。光の反射はさすがに辛い。

「Blur Test」にて144Hz表示のテストを行いました。残像との距離感を見てみると、144fpsの時が圧倒的に近いことが分かります。
この画像はシャッタースピードを高速(1/1000)にして撮影したものです。

「X-rite i1Display Studio」でカラーキャリブレーションを実行しました。

ガンマ補正曲線は比較的キレイな直線を描いています。青と緑が強くて寒色系に引っ張られていることが分かります。キャリブレートされたプロファイルを適用すると暖色系の正しい色になりました。
正しい色とゲームのしやすさは必ずしも比例しませんので、キャリブレーションが必須ということではありません。
sRGBカバー率 93.5% AdobeRGBカバー率 71.2%
当サイトで計測した色域は以上の通りとなりました。色域はそれなりに広め で、ゲームプレイに全く問題ありません。
キーボード

光学式スイッチを採用したRGBに光るキーボードです。数字パッドがないテンキーレスです。BackspaceとHOMEボタンが隣り合わせになっており、打ち間違えるとちょっと面倒です。慣れるまで少しかかるかも。

フロートタイプっぽい作り、タッチは軽めで打鍵感があります。タイピングはしやすい部類。キーストロークも打鍵音も良いです。
表面はグリップ感があって滑りにくい質感です。

初期では白色LEDで点灯していましたが、最初からインストールされている「Control Center」で設定を行うことができます。

光り方の制御は数種類から、バッテリーモードとAC駆動モードでそれぞれ輝度の調節をすることも可能。

右上にある2つのボタン。左側はバッテリーモードの変更、右側は電源ボタンとなっています。
タッチパッド

タッチパッドのサイズは 72(横) x 111.5(縦) mm。クリックボタンが一体型となっているタイプで、全面でクリックができます。
触り心地はスベスベとしています。クリック感があって、やや強めに押さないといけません。連打などがしにくく、やや使いづらいため、ゲームをするならマウスは必要 になります。

位置はセンター寄りですが、わずかながら左側に位置しています。

左上のスミをダブルタップすることで、タッチパッドの無効化・有効化ができます。LEDインジケーターが点灯していると無効になっています。
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バッテリー
バッテリーは 約10時間以上 の連続使用が可能なリチウムイオン。これはアイドル時の話なので、ゲームをプレイするなど負荷をかけると時間はさらに短くなります。
基本的にゲームをするときは バッテリー給電が必須 です。なぜかと言うと、バッテリーを繋いでいないと RTX 2070 MAX-Q ではなく Intel UHD Graphics(オンボードGPU)の方を使うので重くてそもそもゲームになりません。
内部構造
裏蓋を開けて内部構造を見てみます。

各パーツはこの通り。メモリのスロットは2つですが、2枚ともささっていますので交換するなら両方になります。
SSDはM.2を1枚増設できるスペースがあります。
カスタマイズについて
「GCR2070RGF-QC」はBTOゲーミングノートPCですので、購入時に任意でパーツのカスタマイズが可能となっています。
しかし、本ゲーミングノートPCでは カスタマイズできる内部パーツの項目がありません。メモリーやSSDもデフォルト構成のもの固定となります。
M.2 SSDは自分で1枚増設可能で、メモリも差し替えれば32GBなどにアップグレードできると思われます。
- メモリは32GBへ
- M.2の1TBを増設
というのが理想かと思いますが、買ったときのものそのままでもハイスペックなので問題ありません。
その他の周辺機器など
ソフト系や周辺機器はお好みです。
周辺機器に関しては、あまり装備を増やすとノートPCである意味がなくなるのでせいぜいマウスやマウスパッド、キーボードくらいで良いかなと思います。
携帯用のケースなんかは買っておくと良いかもしれませんね。
ゲームの快適さとベンチマーク
ゲーミングノートPCとして最も気になるゲームの快適度とベンチマークスコアについて見ていきます。
スコアが高ければ高いほどfpsも高くなり、ヌルヌルと動いて快適なゲームプレイが楽しめます。
「GCR2070RGF-QC」では「Core i7-9750H」CPUと「RTX 2070 MAX-Q」GPUを搭載していますので、ノートPCとしてはそれなりに快適なはずです。
バッテリーモードによって結果が変化しますので、ベンチマークには最大パフォーマンスモードを設定しました
CINEBENCH R20

Time Spy

解像度 | スコア | スコア分布 |
---|---|---|
1920 x 1080 | 7129 | 上位36% |
Time Spy では上位36%というまずまずなスコアでした。
Steam VR Performance Test

解像度 | 忠実度 | 平均忠実度 | 結果 |
---|---|---|---|
1920 x 1080 | 非常に高い | 11 | VR Ready |
VRレディです。
CS:GO

解像度 | グラフィック | 最高fps | 平均fps |
---|---|---|---|
1920 x 1080 | 最高品質 | 257 | 205 |
144Hzモニターの恩恵を最も受けやすい軽めのゲーム「CS:GO」。平均で212fpsなので、144Hzならキャップします。超快適。
PUBG

解像度 | グラフィック | 最高fps | 平均fps |
---|---|---|---|
1920 x 1080 | ウルトラ | 158 | 100 |
ウルトラ設定でもかなり快適にプレイできます。ウルトラ設定でプレイする必要性もないので、もうちょっと画質を落としてfpsを高くするとなおよしです。
FF XIV

解像度 | グラフィック | スコア | 評価 |
---|---|---|---|
1920 x 1080 | 最高品質 | 13892 | 非常に快適 |
中くらいの軽さのFFXIV、非常に快適にプレイできます。今後新たなDLCが出ても全く問題ないでしょう。
FFXV

解像度 | グラフィック | スコア | 評価 |
---|---|---|---|
1920 x 1080 | 高品質 | 7125 | 快適 |
比較的重めのゲーム、FFXVでも最高品質で快適に遊べます。
SSD

NVMeなので読み込み・書き込みともに高速です。
1TBと大容量なので安心ですが、最近のゲームのデータ容量はかなり大きくなってきてますので、必要とあらばSSDを増設するなど行いましょう。
まとめ
- 良いところ
-
- 15.6型極細ベゼルの大画面感
- コンパクトで薄型ボディ
- 144Hzの液晶で視野角と発色良し
- CPUは Core i7-9750H で申し分なし
- コスパ抜群な RTX 2070 MAX-Q
- NVMe SSDで爆速・大容量
- 打鍵感のあるRGBキーボード
- THUNDERBOLT3端子あり
- Wi-Fi6対応
- イマイチなところ
-
- ACアダプターはかなり大きめ
- ゲーム中はかなりうるさい
- スピーカーはあまり良くない
ドスパラのミドルレンジゲーミングノートPC「GALLERIA GCR2070RGF-QC」のレビューでした。
RTX 2070 MAX-Q はハイエンドには見劣りするものの、最新ゲームを快適にプレイするには十分な性能を持っています。
NVMe SSDでOS起動時間やゲームのローディング時間も短縮されており、爆速でストレスフリーです。ゲームだけでなく様々なパソコン作業も高速化されますので、費用対効果は絶大でしょう。
薄型ボディでコンパクト、見た目もそんなにゲーミングっぽくないので持ち運びにも適しています。ややファンがうるさいのがネックですが、持ち運びとゲーム性能の両方が欲しい方には最高なPCです。
こんなあなたにおすすめ
- 持ち運びが楽なのが一番
- ゲーム性能もしっかり欲しい
- 144Hzのモニターで十分
- コスパを最も重視する