
Finalmouse Centerpiece 情報まとめ

革新的なキーボード「Centerpiece」が2021年冬のFinalconで発表されてからはや3年…。
もはやもう出ないんじゃないか?とまで思われた幻のキーボードでしたが、2025年1月28日にの発表にて遂に新ステージを迎えました。
名前にProがついて「Centerpiece Pro」となります。
なんでも開発を続けていくうちにさらなる技術革新があったらしく、発表されていたCenterpiece OGの開発をストップしてPro版、いわゆる新型開発に全力投球することにしたとか。
一体Centerpiece Proとは何か。新情報も交えて解説していきます。
散らばっている情報をかき集めながら書いているものですので、一部不確かなものも多くあります。詳しく分かったら書き直すつもりなのでご容赦ください
タップできるもくじ
Centerpiece Proとは

Centerpiece Pro(センターピースプロ)はFinalmouseが開発しているキーボードの名称で、打鍵域全面がディスプレイとなっている革新的な製品です。
見た事ない人はそんな風にパッと言葉で言われてもよく分からないと思うので、とりあえず以下の最新トレイラーを見て頂きたい。最初はカウントダウンが流れているだけなので、一気に後半までスクロールしちゃってください。
もしこれがタッチパネルタイプのキーボードだったらハイハイって感じなのですが、なんと普通にいつも我々が使っているようなキーボードなんです。
The Laminated DisplayCircuit Glass Stack(LDGS)という技術を採用しています。詳細は分かりませんが、ガラスとガラスの間にディスプレイを挟み込んでいるのかな。検索したらラミネートガラスに関する解説見つけました。
Discordでも水には強いと言及されていましたし、水をこぼしたら一発アウトってことはなさそうです。
透明なキーキャップとキースイッチで、Unreal Engineを使ったインタラクティブな映像スキンを楽しめるのが最大の特徴。スキンは本体に3つまで保存可能で、ウェブアプリを通してダウンロードできます。
ハイクラスAndroidタブレットなみの性能を持つとされる独自のCPUとGPUを搭載するため、PCのリソースを圧迫しません。8Kポーリングレートにも対応。
Centerpiece Proのスペック

現在判明しているスペックについて記します。
モデル | ファウンダーズ |
---|---|
フォームファクター | Exploded 65% |
寸法 | 367.88 x 135.90 x 37.01 mm |
重さ | 〜1700g |
角度 | 8度 |
キー数 | 68 |
スイッチ | 組み込み済みアナログリニアスイッチ |
キートラベル | 4mm |
スプリング | 55gf |
ホットスワップ | |
キーキャップ | 透明 |
キープロファイル | カスタム / 角度1.83 / 曲率半径67.5 |
ケース | CNC アルミニウム |
ディスプレイ解像度 | 2K |
リフレッシュレート | 120Hz |
CPU | 2Ghz Quad Core ARM-Cortex |
GPU | ARM Mali-G52 |
ストレージ | 32GB |
接続 | USB-C |
ポーリングレート | ~8,000Hz |
値段 | $349 |
購入方法
- 通常購入: 2025年2月1日11:00 PT (2月2日 04:00 JST)
- アーリーアクセス: 2025年1月31日11:00 PT (2月1日 04:00 JST)
予約購入は上記の日程で行われる予定です。トータルの販売個数は17,000ユニット。これは完全に私の推測ですが、通常販売用の個数はある程度別で確保してるんじゃないかなと思っています。とはいえ1,000個とかそういうレベルっぽいのでサイト早押しバトルになりそうではあります。
アーリーアクセス権を手に入れられる方は以下の通り。
- Starlight Pegasusを所有しつつ、DiscordでRiders of Pegasusのロールを獲得
- The Last LegendやFinalconで配られたアクリルカードを保有
- DisocordでFreethinking Lionのロールがあり、コードを配られた方
上記が条件になりますが、もう少し詳しく説明します。
Founder’s Editionって何?という話ですが、底にナンバリングがされています。それだけっぽい。その他は後に発売されるスタンダードと変わりません。
アクリルカード

上画像のアクリルカードはStarlight The Last Legend購入時に付属してきたアーリーアクセス購です。下の方にコードが書かれています。同一コードでの購入申請があった場合はビデオチャットにてアクリルカードを提示する必要があるため、オークションでゲットした場合でも物理カードを持っている人が勝ちます。
Pegasus所有者
Starlight Pegasusを持っている人はDiscordの#freethinker-trialにて所有権を写真で証明できればRiders of Pegasusというロールが付与されるはずです。
付与されなかったというお話も聞きましたが、もしPegasusを持っていてロールがまだないなら、とりあえずトライしてみると良さそうです。
Freethinking Lion
2個以上Finalmouseの製品を持っている人は同じように写真で証明すればFreethinking Lionというロールが付与されます。このロールを持っている人もDiscordにてコードが付与されました。
Free Thinking Lionは今からロールを付与されても間に合わないと言われていますが、何事も試してみるといいかも。熱意があればしれっともらえる可能性もある。いずれにせよとりあえず登録しておくと良いかも。
価格について
Wooting 60HEは175ドルほどなので2倍?と思うかもしれませんが、メカニカルキーボード界隈は奥が深いのでケースと基板だけで600ドル以上するようなモノもあります。例えばKeycultとかヤバいです。
ゲーミングブランドでもカスタムキーボードに手を出しているところがあって、Gloriousが販売しているGMMK Proは349ドルになります。これで入門っていうから深いよ沼が。
CPUとGPU積んでるので500ドルは行くかな?と予想していたら349ドルなので予想よりも安かったです。
ディスプレイいらなくてパフォーマンス重視ならWooting 60HEや他の0.01mmに対応したキーボードの方が良いでしょう。
発送予定日
予約購入後の発送は6〜7月の夏を予定しています。めちゃくちゃ先〜〜。しかも初めてのサプライチェーンだし、たぶん遅延すると思う。私は冬発送と見た。
スタンダード版は今年末か来年になるみたい。ファウンダーズが遅れれば遅れるほど影響をダイレクトに受けるでしょう。
以前のバージョンとProの違い
- キースイッチがアナログタイプになりキーボードのボディと一体化
- スイッチの重さはスプリングを入れ替える
- トップフレームの縁にあった彫刻がなくなった
たぶん他にも内部構造的に変わっているはずですが正直よく分からないし分かる必要もないかなと。だって以前のバージョンなんて発売されてないから一般人は誰も触ってないですしね。
個人的には縁の彫刻かなり好きだったのでなくなってしまったのは残念。技術的にかなり難しいため大量生産するには価格が跳ね上がってしまうらしく断念したとのこと。
Centerpiece Proの特徴
キースイッチについて
キースイッチはキーボード本体に統合されており、ホットスワップといった概念がありません。

キーキャップにマグネットが統合されています。キャップを外すとスプリングが直接取り外せます。
キーボードにディスプレイが統合されているわけなので、スイッチを取り外せると壊してしまう可能性がありそうだから丁度良いかも。キーキャップも変更できないわけですが、透明キーキャップじゃないとそもそもCenterpieceの意味がないですからね。
リニアなのでクリック感はなくスッと押し込めるタイプで、事前にルブされているらしいので打鍵感は良いと思われます。ただし軸ブレ次第では終わる。なければ歓喜。
0.1mm単位でアクチュエーションポイントとリリースポイントを設定できます。0.01mmだったら最高だなと思いましたがこの辺は多少普通ですね。パフォーマンス全振りじゃないし当然といえば当然な気もします。
ケースについて
黒くてシンプルなCNCアルミニウムケースで、縁にあった彫り物は綺麗さっぱりなくなりました。
ケースは案外簡単に取り替えられるようです。お気に入りのExploded 65%があったらいいかも。
CPUとGPUはアルミケースの底をヒートシンクのように使って冷却するみたいなので、プラスチックケースを使うのは難しそうですね。あくまでアルミ系かな。
アクリルキーキャップ

透明なキーキャップはキズに強くUVカットされたアクリルになるようです。傷にも耐性あり。
これはスイッチとは違って交換可能ですが、マグネットが統合されているので少し高くなるのかな。交換用のキーキャップをバラで販売してくれたらいいなぁ。代替品買えそうにないし。
スタビライザー
Discordで行われたQ&Aを流し聞きしていたらスタビライザーはスクリューインタイプだと明言されていました。
最もブレが少ないタイプなので期待。
8,000Hzポーリングレート
1秒間に何回PCと通信するかを表すポーリングレートは8,000Hzに対応します。

通常のキーボードは1,000Hzが主なはずなので、他のキーボードよりも8倍近く高いです。
ポーリングレートが高いとそれだけ入力がPCに速く反映されるためアドバンテージになります。しかしPCの負荷が増えてしまうという側面もあります。
Freethinker Portal
以前の発表ではThe Freethinker PortalというSteam上のアプリをインストールすることでスキンの管理が行えるようになる予定でした。
しかしPro版ではマーケットでの売買をやめにしており、ウェブアプリで設定が行えるようになります。
これらのスキンは3つまで本体に保存することができ、サイドにあるボタンによって切り替えられます。
自分で動画を用意して、適切なアスペクト比に変換すれば簡単にオリジナルスキンも作れるとか。楽しみすぎる。
XPANEL対応予定
XPANELというWebドライバーに対応する予定です。
アクチュエーションポイントやラピッドトリガー、SOCDの設定などが可能になるはず。
XPANEL上でスキンなどの変更もできるようになるのかよく分かってないので分かったら追記します。
まとめ
一覧にして一気にまとめます。
- ディスプレイ搭載キーボード
- CPU・GPU搭載でPCリソース不要
- コンパクトなExploded 65%
- キーボード一体型アナログスイッチ
- スプリングは換装可能
- スイッチは交換不可
- 透明なアクリルキーキャップ
- スクリューインスタビライザー
- CNCアルミニウムケース
- USB-C接続
- 8,000Hzポーリングレート
- XPANEL対応予定
- 映像スキンは本体に3つまで保存可能
- 自分でも映像登録可能
- 価格は349ドル
- 発送は6〜7月の夏頃予定
不確かな情報もあるので最新情報が出たら更新していきます。