【パート2】美しく光るハイエンドゲーミングPCを自作する – 組み立て編
光るハイエンドゲーミングPCを自作するシリーズ、パート2では組み立て をしていきたいと思います。
自作する上で当然ここが1番難しい部分であり、不安に思う方も多いのではないでしょうか。
色んな手順を私なりに細かく解説していきたいと思います。
実は後半疲れ切って写真を撮ってなかったりして・・
パート1はパーツ紹介編ですので、そちらも併せてご覧ください。
マザーボードの組み立て
まずはマザーボード「MSI MPG Z390 GAMING PRO CARBON」の組み立てから行っていきます。
マザーボードに触れる前に、静電気手袋 をしておきましょう。
マザーボードの裏側はピンで尖っていたりするので、壊さないよう・傷つけないように、箱かなにかの上に乗せて作業すると良いかと思います。
CPUを取り付ける
CPUをマザーボードのCPUスロットに装着します。
初めはCPUのスロットに黒い蓋がしてあります。赤矢印で示した銀色のピンを押し込んでスライドさせ、ロックを解除します。
銀色のピンがこのようになります。
そのまま上へ引っ張り上げると、CPUスロットが出現します。
矢印と切り欠けを合わせてCPUを載せます。
右側にあった銀色のピンを戻すと、黒いプラスチックの蓋が外れる仕組みになっています。ピンはかなり反発力があるので、手が滑らないように気をつけましょう。
また、黒いプラスチックの蓋はとっておきましょう。
これでCPUは無事に取り付けることができました。
メモリを取り付ける
次にメモリを装着していきます。
今回は「G.Skill TridentZ Neo 16GB x 2」と、2枚構成です。
装着を予定している水冷クーラーはメモリのスロットを圧迫することで有名なので、あらかじめメモリの装着位置はスロット2・スロット4にします。
まずはメモリスロットの両端のロックピンを押して解除します。
少し押せば外側に開きますので、これを両端で行っておきます。
メモリの端子部分を見ると切り欠けがあり、方向が決まっています。
グッと押し込むと、勝手にロックピンが元の位置に戻ります。
結構力がいることが多いので、グッと押し込んでみましょう。
2枚ささったらOK。
水冷クーラーのブラケットを取り付ける
CPU水冷クーラー用のブラケットを装着していきます。
こんなやつ。ネジ穴を移動できるのですが、全て内側にしておきます。
マザーボードを裏側にし、CPUの裏側にこのブラケットをはめます。
この両端のネジ長が同じスタンドオフを使います。
マザーボードの表側、CPUを囲むようにスタンドオフを4つ取り付けます。
これでブラケットの装着は終わり。
水冷クーラーをケースに取り付ける
水冷のラジエーターをフロントに装着する方が結構多いのですが、私はトップに装着することにしました。
単純に、「H700i」にプリインストールされている3つのフロントファンを動かすのが面倒だったからなんですけどね。
トップにラジエーターを装着する場合、トップパネル下の黒フレームをラジエーターとファンでサンドイッチしなければなりません。
マザーボードに水冷装置を取り付ける前に これを行っておかないと、黒フレームの隙間にラジエーターが通らないのでやり直しになってしまいます。
H700iのトップパネルを外す
まずは「H700i」のトップパネルを外します。
これがまた力ずくなのですが、固いので不安になります。思い切って外してみましょう。
これでトップパネルがバコッと外れました。
お目当てはトップパネルすぐ下の黒いフレームです。
これはネジ止めしてあるので、ネジを外して取り外します。
このフレームをラジエーターとファンでサンドイッチします。
水冷クーラーの準備をする
今回使用する水冷クーラー「NZXT Kraken X62」を箱から取り出して準備します。
さきほど取り外した黒パネルに水冷クーラーを通します。
X62の場合、ケースでいう奥側にケーブルを通した方が光るファンがよく見えるので良いと思います。X72なら手前側からの方が良いかも。
この辺りはかなり迷いました。自分の好きな方向を研究してみてください。
ラジエーターがこのようになります。ネジ止めはしません。
ラジエーターの下側を見てみましょう。ここのファンを載せていきます。
「NZXT Aer RGB 2 Starter Kit」から、ARGBファンを取り出して装着します。Kraken X62に付属してくるファンは光らないのでゴミ箱行きです。
ケーブルは裏側(ケーブルマネジメント側)に出るように方向調整しておきます。
付属の長いネジ を使い、ファンとラジエーターをまとめて固定します。
これで140mmのARGBファンが2つ乗りました。光る方が吸気になっているので、間違えることはないでしょう。
トップファンに装着する場合、ファンで空気を吸って、ラジエーターを通して外に放出することになります。
これでサンドイッチが完成しました。
AERファンにはこのように「IN」「OUT」という名盤がついたケーブルがあります。これを使ってHUE2から接続し、そしてファン同士を数珠つなぎしていきます。
ちなみに、リアファンも「Aer RGB 2 140mm」に換装して光るようにしました。
マザーボードをケースに取り付ける
マザーボードをケースに取り付けますが、斜めにしていれないと上手くハマらないし、バックパネルとしっかり位置を合わせなければならないので地味に難しかったりします。
バックパネルを取り外して先付け
マザーボードに付いているこのバックパネルをまず外しましょう。ネジで3点止めしてありますので、精密ドライバーを使って取り外します。
ケースのこの部分にバックパネルをはめ込みます。
ネジ止めはマザーボードを載せてからになります。バックパネルは倒れやすいので、適当なテープで外れないように止めておきましょう。
マザーボード本体を取り付ける
マザーボードを取り付けるため、ケースを横置きします。
ケースのマザーボード取り付け位置にはこのようなスタンドオフが付いています。
マザーボードの各所にはスタンドオフがはまる穴がありますので、これを合わせるようにします。
斜め45°くらいにしてケース内に入れると上手く入ります。
スタンドオフとバックパネルを目安にはめこみます。
ケースに付属のネジを使ってネジ止めします。マザーボード側にはネジが付いてきませんでした。
ネジを全てしっかり止めます。
最後にバックパネルをネジ止めします。
これでマザーボードの取り付けは完了です。ケースを縦にしてもOK。
水冷クーラーをCPUに取り付ける
マザーボードの取り付けが終わったら、今度は先程組み立てたCPU水冷クーラーを取り付けていきます。
実はちょっと順序をバラバラに組み立てたので、写真通りにならなくても大丈夫です。参考程度にしておいてください。
CPU水冷クーラーの裏側はこのようになっていますが、すでに中央にグリスが塗られた状態です。これを拭き取って自分で塗布し直しても良いですし、このまま使っても大丈夫。
水冷クーラーをマザーボードのスタンドオフにのせます。
スタンドオフにこのネジを取り付けて固定します。
これで固定されました。ちょいキツめにネジ締めしておきましょう。
次にケーブル類を接続していきます。USB制御と、SATA電源などに繋げるケーブルたちです。これらは一旦ケースの裏側へと放り出しておいても良いでしょう。
CPUファンへ接続するケーブル。4ピンの場所に3ピンを接続するのですが、これで問題ありません。
電源をケースに取り付ける
電源をケースの下部にとりつけていきます。
ケース背面の下部にこのようなスペースがあります。ここに電源をとりつけます。
ネジを外してプレートを取り外します。
このように電源を入れるのですが、その前に後ろのケーブルを繋がないと手が届かなくなってしまいます。
「Thermaltake TOUGHPOWER iRGB PLUS」はケーブルがすべて別付けのプラグイン電源です。必要のないケーブルは繋がないで良いためスペース的にも楽です。
今回の構成だと以下のケーブルを使用しました。
- 24PIN ATXをマザーボードへ
- CPU補助電源は8ピン+4ピン
- GPU電源は8ピン+8ピン
- SATA電源を2本
- ペリフェラルコネクタを1本
SSDが3台なので、それでSATA電源はほぼ1本分とってしまいます。
その他、KRAKEN水冷クーラーなどの電源も必要となります。
とりあえずはめるだけはめておいて最終的なネジ止めは最後の最後が良いでしょう。電源を一度動かさないとやりにくい配線もあります。
電源延長ケーブルを接続する
「Novonest 電源延長ケーブル」をそれぞれ接続します。
元から付いているケーブルは結構固めですし、長さが結構ギリギリ。延長ケーブルをつなぐことによってスペースは圧迫するものの、ケーブルテンションは少なくなって良いです。見た目も白で統一できるのでグッド。
特に CPU補助電源は背面からケーブルを回すと相当ギリギリ です。
CPU補助電源が8ピン+4ピンだと、Novonestのケーブル数では足りません。私は1本別で買い足しました。ちょっとケーブルの質感は違いますが、見えにくい部分なので全く問題なし。
GPU電源もこのように延長して白で統一します。
SSDを各ベイに取り付ける
SSDをケースのベイに取り付けていきます。
表の取り付け位置はこうなっています。
ワンタッチで取り外しできるクイックリリースタイプで非常に便利。ここにSSDを乗せるなら、ケーブル系はL字だと配線が難しいです。
ここに乗せる場合は、右のケーブルマネジメントバーのすぐ背面に通線口があります。ガラスパネル側ですので、光るSSDがとても映えます。
背面はこのようになっています。左下のシャドウベイは取り外しが可能となっています。電源ケーブルが多いとここがゴチャゴチャしてしまいます。私は取り外してしまいました。
これらの取り付け位置各所の好きな場所にSSDなどを設置します。
SATA電源は延長ケーブルを使った方が良いです。
HUE2を取り付ける
AER RGB ファンを光らせるため「HUE2」を取り付けます。
私はマザーボード背面のドライブベイに取り付けました。ファンなどまでのケーブル長がそんなに長くありませんので、ここの設置するのがベストだと思います。
もはやこの辺りから作業疲れで写真をほとんど撮ってません。
インターナルUSBハブを取り付ける
マザーボードからはUSB2は2つしかとれません。
KRAKENや電源などUSBコネクタを必要とするパーツが多いため、インターナルUSBハブを設置しておきます。今回の構成だとこれを使っても1つ足りません。
白部分にマザーボードからのUSBを接続し、その横の3つの端子から分配していきます。USB-Aコネクタいらないから9ピンヘッダが5つ欲しかった・・。
マグネットタイプなので、ケース内のどこかに適当に置けばOK。私はケーブルマネジメントバーのすぐ下辺りに隠してます。
ケーブル配線を行う
ケース裏側にあるケーブルマネジメントシステムを利用しながらうまくケーブルを配線していきます。
ここがめちゃくちゃ時間かかります。
上記画像はひとまずの完成形でしたが、その後SATA延長や電源延長ケーブルの買い足しでもう少しマシな配線になりました。
それでもいまだにパネルを閉める時に圧迫感があります。
グラフィックボードを取り付ける
ここまできてやっとグラフィックボードを取り付けます。
なぜ最後まで取り付けないかというと、マザーボードの配線が非常にしにくくなるからです。
この辺りに手が届かなくなります。USBピンやフロントパネルのLEDピンなど、ケーブル配線しなきゃいけないものが結構あります。これらの配線が終わってからグラフィックボードを取り付けます。
スロットのパネルを取り外します。写真では3本あけてますが、上の2本だけで良かった気がします。
ガシャーンと取り付けます。とりわけ難しいわけでもないので省略。
買っておいた「GPUサポート」を使って垂れ下がりを防止します。
最後にGPUへ電源の配線を行いましょう。
まとめ
以上、私がゲーミングPCを自作したときの行程です。
ケーブル配線部分がかなり試行錯誤しているのですが、もはや頭がパンク状態でやっていたのであまり覚えていないという・・。
朝8時から作業を開始して、昼も食べずに続けていたのに完成したのは19時過ぎでした。
11時間はヤバい・・
H700iやKraken X62を使って自作PCを作ろうとしている人の参考になれば嬉しいです。