【パート1】美しく光るハイエンドゲーミングPCを自作する – パーツ紹介編
今まで使っていたBTOゲーミングPCもはや4年ほど経ち、まだまだ使えるものの少しパワー不足かな?と思うことが増えてきました。
ゲームの必要スペックは年々どんどん高くなっていくので、年が経つにつれてスペックが不足していってしまいますよね。
次のゲーミングPCは自分で好きなパーツを集めて光るものを自作してみようと決めていましたので、今回それを実行しました!
勉強も兼ねているので、1から10まで解説していこうと思います
同じように自作したいと思うけど何を選んだらいいのか分からない、本当にできるか不安と思っている方に届けばいいなと思ってます。
今回購入したゲーミングPC用のパーツ
ブランドは自分の好きなものを選べば良いです。どれを選んだらいいのかサッパリ分からない・・という方は、お気に入りのプロがどんなゲーミングPCなのか調べてみると良いでしょう。
私の場合、多くのパーツはNZXT製。
有名ストリーマー Ninja の影響と、Krakenの簡易水冷 が最高に痺れたのでこのメーカーのパーツを多めに揃えました。
予算が許す限り欲しいパーツを買い込みましたが、途中でちょっと予算オーバー気味になってしまったのでランクを落としたパーツもあります。
また、M.2 SSD は後日追加することにしました。
CPU – Core i7-9700K
Intel CPUの「Core i7-9700K」を選びました。鉄板のCPU。
- コア数 8
- スレッド数 8
- ベース周波数最高 3.60GHz
- ブーストクロックは最高 4.90GHz。
Core i9-9900系は発熱がすごいと聞いていたのと、特にそこまでパワーがなくてもボトルネックはキツくないだろうと思ってこっちにしました。
6000番や7000番といった古いCPUの方が安いですが、きちんとその型番に対応したマザーボードを購入するようにしましょう。
Intelの対抗馬にRyzen CPUがありますが、そちらを選んだら当然Ryzen用のマザーボードを買わなきゃいけません。今はかなりRyzenも高性能になっていますので選択肢としては十分にありです。
グラボ – MSI GeForce RTX 2080 SUPER GAMING X TRIO
グラボは RTX 2080 SUPER を選びました。RTX 2080 Ti の方が性能的にはグッと上がるのですが、やはり5万円の差はちょっと厳しいものが・・。
今5万円上乗せするだけの価値があるのか自問自答した結果、他のパーツにもお金を回すべきという判断をしました。予算に余裕があるなら絶対 Ti にしといたほうが良いです。
RTX 2080 SUPER もかなりのハイエンドグラボです。今回購入したのはMSIの3連ファンモデル、GAMING X TRIO。
とにかくデカくて重いのですが、3連ファンでギンギンに冷えるし光るしオシャレです。買って悔いなし!
長時間ゲームをプレイした 最高負荷時でも最大70℃で収まっています。
以前使っていたBTOの GTX 980 Ti は負荷をかけると 90℃ まであがっていました。
いつかグラボも簡易水冷化してみたい
グラボを買う際の注意点
冷却能力や静音性を求めるなら3連ファンが良いのですが、当然サイズは大きくなります。ケースによってはクリアランスが足りなくて入らない・・なんてことも。
グラボの長さを確認し、ケースに入るか必ず計測してから購入しましょう。各メーカーでサイズが異なりますので、欲しいなと思ったグラボがあればその長さを確認です。
3連の場合は必要スロットも2.7〜3スロットも大きくなることがあります。スロットが足りているか要確認 です。
GPUステイは付属してきた
「GAMING X TRIO」は1.5kgもあるのでGPUを支えるパーツが絶対必要だと思って先に買っておいたんです。
そしたら箱の中に付属品として入ってた・・!
ただ GAMING X TRIO はめちゃ重いので、下から支えるタイプのサポートステイを購入しておくとより安心です。
購入したのは「Novonest GPU」の銀色。若干ネジ部分の作りが適当。ペンチを使わないと締まらない。他に候補があったら色々探した方が良いと思います。
このようにしてグラフィックボードが垂れ下がるのを未然に防ぎます。
ちなみに付属のステイですが、適当につけるとカタカタとグラボが音鳴りしてしまいます。たぶんファンと干渉してたのかな?もしなんだかノイズがあるぞ・・?と思ったらこのステイを疑ってみましょう。
マザーボード – MSI MPG Z390 GAMING PRO CARBON
マザーボードは「MSI MPG Z390 GAMING PRO CARBON」を購入しました。
LED制御ソフトウェアがメーカーによって異なるので、グラボなどなるべく統一した方かなと思いました。が、組み上げた今、特段Mystic Lightsを使っているわけでもないので、何でも良かったかなと今さらながら。
このマザボは値段はそこまで高くないのに、必要な機能はほぼ揃っています。
- ATXサイズ
- LGA 1151ソケット
- DDR4メモリ最大4400+(OC)対応
- MYSTIC LIGHTでRGBコントロール
- USB Type-C 端子
- M.2 SSDを冷却する「M.2 Shield Frozr」
- 高品質オーディオ「Audio Boost 4」
こういった特徴。見た目もかっこいいですし、M.2のヒートシンク内蔵は嬉しい。
バックパネルは赤と黒のMSIらしい色合い。今どきはほぼUSBが主流なのに、マウスとキーボード用の古い接続端子が搭載されているのはちょっと意味が良くわかりませんが・・。
Bluetoothや無線LANは内蔵されていません。これらを利用したい方は以下の2通りから決めましょう。
- MPG Z390 Gaming Pro Carbon AC を購入する
- 別途アダプタを接続する
メモリー – G.skill Trident Z Neo 3600
みんな大好き G.Skill の「Trident Z Neo 3600MHz 16GB × 2」を購入しました。
このヒートシンクがとってもオシャレ。重いし高級感もあります。
刃のようになってる部分はかなり鋭利なので危険。
これはどう光ってくれるのか楽しみです。
64GBはさすがにいらないかな~と思っていたのと、「Kraken」水冷キットがメモリスロットに干渉することがよく挙げられるので、2枚の方が安心だろうと思ったので 16GB x 2。
いやはや超綺麗。
クロックスピードは3600MHz。さらなる高クロックメモリを買うとなるとコストが嵩んできますので、予算を切り詰めたかったらマザボが標準で対応しているクロックのものでも良いと思います。
ちなみにNeoシリーズは本来AMDに最適化されていると言われているものですが、スペックをしっかり見るとちゃんとIntelにも対応しています。XMP2.0対応。
中にはこちらの方が値段が安いことがあるので、その都度安い方を買えば良いかと思います。
G.skillには型番がめちゃくちゃあります。買おうとしている型番がちゃんとマザーボードに対応しているかどうか、必ず QVLリスト を確認しましょう。
QVLリストというのは、メーカーが動作を確認したマザーボードのリストのことです。
ケース – NZXT H700i White
ケースは「NZXT H700i」のミドルタワーです。スマートデバイスが搭載されています。
そのシンプルでエレガントな見た目、もはやケースはこれしかないと思って最初に買っておきました。
色は黒か白が基本ですが、NinjaエディションやPUBGエディションなど様々なカラーバリエーションが発売されています。
サイドは強化ガラスパネルになっていて、中で光るパーツを眺められるようになっています。
最初からLEDストリップ2本、フロントファン3基、リアファン1基、そしてスマートデバイスが付属してきます。
NZXTには アウトレットショップ が存在し、展示品やリファービッシュ品などを格安で販売しています。売り切れていることが多いのですが、タイミングが合えばそちらも覗いてみましょう。
「H710i」というより新しいモデルも存在していますが、私は展示品を買ったので古いモデル。ちなみに10,000円オフでした。今買うなら最新のほうがおすすめです。
ケーブルマネジメントシステムのおかげで、裏の配線がかなりしやすくなっています。とはいえ、ケーブルが多すぎてギリギリしまるかしまらないかになってしまいました。地獄絵図。
案外SATA電源系が厄介で、L字だと他のパーツと干渉してしまいます。ですので、ストレートタイプの延長ケーブル をいくつか買っておくと安心です。
SSDだけでなく、水冷やスマートデバイスでもSATA電源は使うことになりますので、数はある程度あった方が安心です。
また、ほぼ裏配線になりますのでケーブルの取り回しが遠くなり、 電源からの延長ケーブル はほぼ必須 になります。
ケースのさらなる詳細については以下のレビューをごらんください。
電源 – TOUGHPOWER iRGBPLUS PLATINUM 850W
電源はRGBで光るThermaltakeの「TOUGHPOWER iRGB PLUS PLATINUM」シリーズの850W版。
実は、ARGBを兼ね備えた「TOUGHPOWER PF1 ARGB」が欲しかったのですが、売り切れて次回出荷が1~2ヶ月とかになっていたので諦めました・・。
じゃもはや電源くらいは光らなくてもいいんじゃないか・・?と、この電源とCorsair「HX 850i」で最後まで迷いました。ゴリゴリ光ると題した以上やっぱこっちを選ぶしかないということでチョイス。
上にSSDがマウントされちゃっているので見えにくくなってます。そのうちSSDは別の場所に移します。
低負荷時に自動でファンを止めるSmart Zeroファンモードもあり、静音性も兼ね備えた一品。
ケーブルを取り回しやすいプラグイン電源。
見た目のことを考えて延長ケーブルを別途購入したのですが、大正解でした。なぜなら H700i は裏配線が基本になるからで、付属のケーブルだけではどうしても長さが足りなくなりました。特にCPU系。
ケーブルの本数的には十分あるのですが、ちょっと固めのタイプ。次に紹介する延長ケーブルも合わせて買っておきましょう。
電源延長ケーブル – Novonest
「Novonest ホワイトモジュラー延長ケーブル」を購入。電源から各パーツに接続するための電源延長ケーブルが一式セットになったものです。
ケーブル自体はやや硬めなものの、コスパが抜群。
- ATX 24pin
- 4+4pin
- 8 pin PCI-E x 2
- 6 pin PCI-E x 2
今回使うケース「H700i」がホワイトなので、中のケーブルもホワイトスリーブで統一したらオシャレ感が増すと思ったので白ケーブルを購入。
併せてケーブルを束ねるためのコームも同じメーカーから購入しました。元々のケーブルセットに黒のコームはついてきます。
内部を見せるゲーミングPCの場合、色の統一感が大事です。
電源の付属ケーブルをケースの裏側まで伸ばして、途中からこの延長ケーブルを使います。見える部分を整理することでオシャレ感を作り出します。
表側は美しく。
裏側はこんなことになっちゃってます。
残念だったのはCPU用の8ピンケーブルがもう1本あればちょうどよかったことでしょうか。MSIのGaming Pro CarbonではCPUに8+4pin繋げなきゃいけなかったので、8pinが足りませんでした。
水冷クーラー – NZXT Kraken X62
「NZXT Kraken X62」を購入。鏡面とRGBイルミネーションがとても美しいCPU簡易水冷クーラーです。
最後まで1番大きいサイズのX72と悩みました。X62でも十分に冷えるということだったので、少し予算を抑えることにしました。
X62のラジエーターのサイズはシリーズの中でも2番目に大きく、140mm x 2で280mmとなっています。
クーラー部分は鏡になっていて、ライトが合わせ鏡のように光るインフィニティミラーLEDです。
なんといってもこの見た目が最高。ここから逆算してNZXTのパーツ揃えよ・・ってなったくらい。
取り付けは若干、というかかなり迷います。次の記事で詳しく解説する予定ですが、H700iのトップパネルをラジエーターとファンでサンドイッチする方法をとりました。
それと、やっぱりメモリには干渉してしまいますね。「MPG Z390 Gaming Pro Carbon」ではスロット1がアウトな感じです。
温度としては、高負荷時でも50℃くらい まで。それ以上はあんまり見た記憶がありません。
ファン – NZXT Aer RGB
「NZXT Aer RGB 2 Starter Kit」を購入。LED制御のためのコントロールユニットのHUE2と、ARGBで光る140mmファンが2つセットになったもの。
そもそもH700iにはスマートデバイスが付属しており、LED制御が可能となっています。しかし、1系統しか処理できないため、ファンとストリップを同時に光らせるためにはHUE2が必須 となります。
これがHUE2の本体。マザボとの接続はUSBで行います。
LEDストリップは光らせたいし、ARGBでギンギン光るファンを追加しておきたいので購入するしかありませんね。H700i本体にはARGBファンは付属してきません。
ARGBのファンは白いリングが付属しているので分かりやすい。
今回は見送りましたが、いつか追加で光るケーブルコームや追加のストリップを足そうかと考えています。
また、現在リアファンが光ってないのでもう1つ140mmファンを買い足す予定です。
インターナルUSBハブ – NZXT
NZXTから発売されている、内部にUSB2.0コネクタを増設するためのインターナルHUBです。
- 9ピンヘッダが3つ
- USB-Aプラグが2つ
計5つが備わっています。
水冷やLEDストリップなど、光らせるゲーミングPCではUSB端子が不足しがち。そういったパーツを組み込む予定なら必須アイテムです。
裏はマグネット式なので、スチール系のケースであればどこでもペタっとくっつけられます。白い部分とマザボを繋ぎます。
電源はUSB経由で供給されますが、接続機器が多くて動作が不安定になるならば補助電源を接続することができます。機器が少なければなくても大丈夫。
本当は9ピンヘッダがもっと欲しくて、USB-Aプラグはなくても良かった。実は1口足らずに、フロントパネルのUSB2.0が今無効になっています。もう1つハブ買うか迷うところ・・。
SSD – Samsung 860 QVO]
以前のゲーミングPCに増設したSSDトータル3台をそのまま載せ替えました。載せ換えただけなので費用はほぼ0円。
ただし、組み立てるときの注意点。NZXTのH700iでは基本ストレートケーブルじゃないと取り回しがキツイことになっています。
なので、SATA電源はストレートケーブルで延長できるようにしておかないと裏の配線が厳しいことになります。
私のPCはSSD3台でトータル2TBありますが、ゲームをインストールしまくっているとどんどん圧迫されるので、これでもまだ足りないくらい。
クリアしたゲームアンインストールすれば?という話なのですが、断捨離できない人間からすると「いや、まだプレイする可能性がある・・」となかなか決断できないわけです。
近いうちに M.2 SSD を追加しようと思います。
その他組み立て用に買ったもの
静電気手袋。冬に差し掛かっていたので静電気は天敵です。
精密機器が山盛りなので、事故防止のためにもこのような静電気手袋をはめて作業することをおすすめします。特にマザーボードなど。
グリス。CPUとクーラーを接続する際にCPU側に塗布するもの。オーバークロックする予定は特になかったのですが、念のため買っておきました。
「NZXT Kraken X62」には最初からグリスが塗布されていたので、今回このグリスは倉庫行きとなりました。
ドライバーと精密ドライバーは必須ですので、持っていなかったら購入しておきましょうね。
まとめ
パート1では自作するために揃えたパーツを全て紹介しました。
一応簡単なレビューのようなものも投稿していくつもりなので、リンクは後ほど追記していきます。
トータルでかかった費用は25万円。
コスパは良いと思うけど、組み立てがものすごく大変でした
ドスパラ
パート2では実際に組み立てるところを細かく解説します。