
VARO VM87-J レビュー

VaroのメカニカルキーボードVM87-Jをレビューしました。
なんとメカニカルで入力遅延0.2ms。
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スペック
スペック
基本仕様
| カラー | White, Black |
| 配列 | JIS |
| フォームファクター | 80% |
| 接点方式 | メカニカル |
| 接続 | 有線/Bluetooth/2.4GHz |
| 寸法 | |
| 重さ | |
| ケース | プラスチック |
| トッププレート | PC |
| マウント方法 | ガスケットマウント |
| 端子 | USB-C |
| 端子位置 | センター |
キーキャップ・スイッチ
| キャップ材質 | PBT昇華印刷 |
| 厚み | 1.7mm |
| キープロファイル | Cherry |
| キースイッチ | Very Peri Linear / Silent Mint |
| イニシャル押下圧 | 45~46gf |
| ストローク | 3.5~3.6mm |
性能
| ポーリングレート | 8000Hz |
| アクチュエーションポイント | 1.3 / 1.4mm |
| 調整感度 | 0.01mm |
購入先
| 定価 | 19,800円 |
| 販売先 | ARKショップ |
| リンク | Very Peri Linear Silent Mint |
VARO VM87-Jの特徴
VAROWORKSは韓国のカスタムキーボードブランド。
以前、同社のホールエフェクトキーボードVM75HEを紹介しましたが、カスタムキーボードを販売しているブランドだけあって非常にレベルの高い打鍵感が圧巻でした。

今回のキーボードは磁気スイッチではなく、メカニカルスイッチを採用したノーマルなキーボードとなります。
打鍵は期待して良いです。
打鍵感の良さとは別に特筆すべきは、メカニカルなのに8000Hzポーリングレート対応で入力遅延0.2msという高速っぷり。
ラピトリの恩恵をあまり感じていないゲーマーの方や、作業兼用でハイスペックを求めている方にとっておすすめできるキーボードとなります。
さらに2.4GHzとBluetoothの両ワイヤレスに対応しています。
カラーは黒と白、スイッチが2種類あるのでどちらも見ていきましょう。
このキーボードの要点
- 落ち着いたビジュアルでオフィスでも使いやすい
- 8,000Hzポーリングレートで0.2msの高速反応
- ガスケットマウントと厳選されたキースイッチの優れた打鍵感
- QMK/VIAでカスタマイズ自在
- Bluetoothと2.4GHz無線を搭載
外観とデザイン
カラーは黒と白の2種類が用意されています。

ケースはプラスチックでシンプルですが、落ち着いた質感。作業用にオフィスで使っていても全く問題ない見た目です。

ベゼルは厚めで、チルトスタンドも完備。角度は最大6度までで、自分の好みに合わせてアングルを決められます。

ワイヤレス用のドングルどこだろうと思って探したらチルトスタンドに隠れていました。なかなかトリッキーな場所にいます。

フォームファクターは80%で、92キー搭載。テンキーレスなのでコンパクトさは控えめですがキーが多いため様々な作業に適しています。

末尾にJとついている通り、JIS配列。英語配列好きな人には残念ですが、日本ではJISしか売ってないようです。

プレートは柔らかい底打ち感のあるポリカーボネートで、ガスケットマウントや内部の吸音材によって魅力的な打鍵感が生み出されています。
ガスケットマウントは、端だけでなく中央までしなやかに沈み込む設計です。

ホットスワップ対応で、3ピン5ピン両方OK。
接続方式
このキーボードは有線だけでなく、Bluetoothと2.4GHzの低遅延ワイヤレスに対応します。

スライドスイッチは背面にあり、WinとMacの切り替えスライドスイッチもあります。ケーブル端子はそのすぐ横でUSB-C。
無線は磁気スイッチにはない強みです。4,000mAhのバッテリーを搭載。
Bluetoothならデバイスを3つまで登録しておけま、Fn+Q/W/Eの3つのキーで切り替え可能です。ペアリングもプロファイル選ぶだけでスタートでかんたん。
WindowsとiPhoneの切替は2~4秒くらいかかりましたが、各デバイス間によって切り替えスピードには差があります。
しっかりゲームするなら有線、カジュアルに遊ぶなら2.4GHz、事務作業程度ならBluetoothなどシチュエーションに応じて使い分けられるのが強みです。
レビュー
VARO VM87-Jの性能について見ていきます。
キーキャップ

シンプルな見た目の昇華印刷PBTキーキャップ。印字は消えにくく耐久値は高め。フォントはセンター、JISだけど日本語表記なし。

サラサラとしていて高品質。Cherryプロファイルで、厚みは1.7mmくらい。
厳選されたキースイッチ
スイッチは2種類から選べます。

- VARO x HMX Very Peri Linear (左)
- VARO Silent Mint (右)
2つのスイッチスペックはこのようになっています。
| スイッチ | Very Peri Linear | Silent Mint |
|---|---|---|
| 動作荷重 | 45±5gf | 46±5gf |
| ストローク | 3.5mm | 3.6mm |
| スプリング長 | 22mm | 14mm |
| ステム素材 | LY | POM |
| ステム長さ | 13.6mm | 13.5mm |
| アクチュエーションポイント | 1.3mm | 1.4mm |
どちらのスイッチも押下圧は45〜46gfとやや重めです。スプリングが紫のほうが22mmと長いため、跳ね返りが強くなっています。
アクチュエーションポイントはメカニカルキーボードとしてはよくある接点位置です。
それぞれの打鍵音を聞きたい場合は、記事冒頭にリンクを貼っている動画で確認してください。
2種類のスイッチはそれぞれ全く異なる打鍵音となります。
Very Peri Linearは…
ちょっと硬めの押下圧にスタンと落ちるフィーリングがあり、リニアなんですけど、タクタイル寄りな感覚があります。歯切れ良いというか、軽快な打鍵感という謳い文句ぴったりですね。ファクトリーラブが良い仕事をしていて、スムーズに押し込めます。
Silent Mintは…
ものすごく静か。指に吸い込まれるような打鍵感…というのは確かにそうな気もする。打鍵音は静かであればそっちの方が良いという方におすすめ。ただし、ルブが足りてないのか軸が擦れる感じがあるのがやや残念でした。
Very Periの方はスムーズだったので、この感触だとSilentよりもVery Peri Linearがおすすめ。

ガスケットマウント、ポリカーボネートプレート、4重構造の吸音材もあって非常に良い、柔らかい打鍵感です。
VAROのキーボードはVM75HEに続いて2台目ですが、このブランドの打鍵感は信用して良いです。
スタビライザー

スタビライザーはプレートマウントタイプですが、基本的にブレやうるさい跳ね返りなどもなく、安定しています。
ポーリングレート
本キーボードはポーリングレートが8000Hzとなっていて、入力遅延が0.2ms.
私はちゃんとした測定ツールは持ってないので計測していませんが、メカニカルで0.2msというと非常に速い方だと思いますから、ラピトリ別にいらないけどゲームするぜって方にはめちゃくちゃいいんじゃないかと。
測定ツールをこの間購入してみたので、届いたら計測して追記するかもしれません。
ソフトウェア
対応ソフトウェアはQMKまたはVIA。
自由度は高いものの、設定には慣れが必要。
jsonファイルを読み込む工程など、初心者には少し敷居が高めです。
個人的には専用アプリが欲しいところですが、オープンソースの自由度を好む層には十分魅力的でしょう。
総評とまとめ
ここまでVaro VM87-Jを見てきました。
打鍵感がとても良く、8000Hzワイヤレスポーリングレートに対応した入力遅延の少ないメカニカルキーボード。
さらにワイヤレスも兼ねているので様々なシチュエーションで使えるのが強い。
スイッチは静音性に拘らないのであればVery Peri Linearの軽快な打鍵感がおすすめです。
また、カラーも好みによるとは思いますが、汚れが目立ちにくい白は鉄板かなと。
価格は19,800円とそれなりにしますが、VM75HEと比べると1万円ほど安め。
2万ならラピトリキーボードもそれなりなものを買えてしまいますが、メカニカルで十分な方には非常におすすめな製品です。
仕事と遊びのどちらにも寄り添う万能キーボードを手にとってみて下さい。
提供: VAROWORKS












