WLmouse BeastX レビュー。40gの超激軽マグネシムマウス
WLmouseから発売されているゲーミングマウスBeastXをレビューしていきます。
たまにレビューしてーって声があったので!私のレビューは結構後追いなんですけど、軒並み高評価なので期待してましたが、実際期待通り素晴らしいマウスだと思います。
元々これほんとに発売するのかとか、実はプラスチックなんでしょとか、色々ネットでは憶測が飛び交っていましたけど普通にガチでしたね。
Device Armoury様よりご提供いただきました
WLMouse Beast Xを動画で見てみる
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概要
WLmouse BeastXはFinalmouse Starlightシリーズのクローンで、マグネシウム合金素材をベースにした左右対称形ワイヤレスマウスです。
Starlightよりもだいぶ大きく穴抜きされているため、8〜9gくらいの軽量化が行われているのが特徴。穴の影響で持ったフィーリングはやや違いますが、メインボタンとサイドボタンにOmronマイクロスイッチを採用するあたりもStarlight感があります。
付属してくる非常に大きい液晶付きドングルもユニークな点の1つ。
スペック
マウス | WLmouse BeastX |
---|---|
カラー | 多種 |
接続 | 2.4GHz 無線 |
シェイプ | 左右対称 |
センサー | PixArt PAW 3395 |
DPI | 26,000 |
ポーリングレート | ~4,000Hz |
寸法 | 124.2 x 66.8 x 38.2 mm |
重さ | 40g |
ボタン数 | 5 |
メインスイッチ | Omron |
サイドスイッチ | Omron Blue Dot |
ホイールスイッチ | |
エンコーダー | TTC |
ライティング | |
バッテリー | 300mAh |
ソフトウェア |
同梱物
この箱がまず面白い。最初マウス2個届いた?!って声裏返りそうになりましたが、単純にドングルがでかすぎてこういう箱になってただけでした。
- マウス本体
- 液晶付き4Kレシーバー
- USB-Cケーブル
- グリップテープ
- 予備マウスソール
- クイックガイド
マウスの購入先
Device Armouryやアークストアから購入できます。
性能
デザイン
BeastXはカラーリングが豊富なんですけど、これはゴールド&ブラックという色。ツートンカラーなのが特徴的で、右マウスボタンにデザインがあしらわれています。ちょっとだけ値段が高いんですけど、いいですこの色、気に入ってます。
めっちゃくちゃ穴抜きされてます。Razer Viper Mini SEを思い起こさせるアグレッシブな穴抜きです。穴の1つ1つがでかいよね。サイドはスリットというか縦に長細い穴になってます。
端子はUSB-C。
サイズ
サイズは122x62x37mmです。ミディアムサイズですが比較的小さめな部類ですね。
62mmというのはお尻の最も広がっている部分のことで、グリップ部分は実測だと57mmくらいでした。
シェイプ
上から見ても全体的なシェイプはかなりStarlightです。ボタンはセパレートタイプで、中央付近が窪んでいるので指を置いた時に馴染みやすくなっています。
横から見てみると、あんまり大きく膨らんではいなくて、平べっためなことが分かります。小ぶりなサイズ感から言ってつまみ持ちとか、つかみ持ち向けって印象ですね。
サイドはフロントからリアにかけて少しねじれていくようになっていて、中央はフラットめですがフロント側は逆ハの字になっているので指先を引っ掛けて持ち上げやすくなっています。
めちゃめちゃ穴抜きされているだけあって、持ち方は人によっては制限されると思いました。
マウスボタンの手前側が大きく穴抜きされているので、マウスボタンを浅く押すタイプのつまみ持ちをする人には合わないです。そこクリックするとバコバコしてフィーリングも良くないです。
また、サイドの穴は握った時に結構しっかり分かるため、場合によってはスリットに指が引っかかって理想的なポジションに指を置けないなんて場合も。特に強くギュッと握り込む人には気になるかもですね。逆に穴のおかげで指位置が毎回固定されやすいという考え方もあります。
それと、つかみ持ちしてたらリア側の穴抜きされている部分、エッジが少したっていて肌に引っかかりました。これは個体差あるかもしれませんけど、デスグリップするような人には微妙かもしれんです。
私は軽めにつまみ持ちするんであまり気になったことはありません。
重さ
実測で40gです。極めて軽量な部類で、Finalmouse ULXに迫る軽さ。
Starlightが50g程度(ガラスソールつけてるので少し重め)なのに対してBeastXは40gですから穴抜きによる軽量化の結果がわかりますね。この穴に耐えられるかというのはまた別問題だけど。
マウスが軽いと手首が楽だ!
ビルドクオリティ
これだけ軽くて穴抜きされてるとビルドクオリティが気になります。
内部はサポート構造がしっかりしているので剛性は高くて、どこを強めに押してもびくともせず、きしみもしません。クリックのかたつきやズレなどもありません。
気になったのはサイドボタンがカタカタ縦に動くくらいですが、ゲーム中にうおー動いてるーとは別に思わないので問題ないかと感じました。
マウスソール
ソールは思い切って点ソール。最初は薄い保護シールみたいなのが貼られていますが、分かりにくいのではがすのを忘れないように。
これの何がいいって、ソールをわざわざ外さなくてもネジが丸見えなところですね。分解が簡単でありがたいです。
軽量化にも貢献してます。これくらい軽くなってくるとソールのサイズだけでも1gとか変わるので影響がデカいです。
センサー
搭載されているセンサーは記事執筆時点では最新となるPixArt PAW 3395です。
MouseTesterでセンサーテストを行いましたが、問題なかったので割愛します。
センサー位置
センサー位置はほぼセンターです。
マウスボタン
それぞれのマウスボタンについて見ていきます。
メインボタン
クリックはマグネシウムらしくカチッとかなり歯切れの良い気持ちいいボタン。金属シェルはやはりクリック感が群を抜いて良いです。スターライトと似たような感じで最高。めちゃ気持ち良い。
ただ音はちょっとうるさめなのはあります。クリック感は硬め、スイッチはOmronマイクロスイッチ。
メインボタンのクリック応答速度
応答速度は4Kポーリングレートで0.55msとかなり高速です。
PR | 平均値 | STdev | サンプル数 |
---|---|---|---|
1K | 833μs | 296 | 1,000 |
4K | 551μs | 187 | 1,000 |
マウススイッチにワイヤー接続して正確な遅延を計測するXLATを使用。デバウンスタイムはソフトで変更不可能ですので、理想値に設定されているかと思います。モーションシンクはオフで計測しました。
スラムクリックプリベンションというマウスが叩きつけられるような衝撃を受けた時に発生する誤クリックのスラムクリックを防ぐ機能が搭載されています。これをオフオンしたら遅延が変わるかテストしましたが、変わりませんでした。
そもそもスラムクリックプリベンションがオフでもスラムクリック起きなさそうなのでどちらでもいい気はしますが、遅延が変わらないならオンにしておいていいんじゃないかなと。
サイドボタン
サイドボタンはカチッとクリスピーで歯切れの良い感触。
ビルドクオリティのセクションでも触れましたが、ボタンが上下にカタカタ動く遊びがあります。実際プレイ中に気になるか?といったらあんまり気になりませんので問題ないかなと思います。
スイッチはOmron Blue Dot。
スクロールホイール
スクロールホイールはやや硬めなまわし心地で、1ノッチがかなりハッキリしています。ラバーがないアルミタイプ。
クリックは少し軽めで、スパムはしやすいですが強めにホイールを回転させると誤クリックすることがありました。
エンコーダーはTTC。スイッチはちょっとわかりませんでした。
バッテリー
バッテリーは300mAhを積んでます。
実際にゲームをプレイしてどれくらい充電が減るのか計測してみました。あくまで途中までしか計測していないので、大雑把な目安です。
1kで100%から77%まで6時間で下落。これを単純計算すると、26時間ほど。
4kで100%から62%まで5.5時間で下落。これだと9時間ほど。
バッテリーに関して言うと300mAhにしてはかなり短いです。1Kは途中までしか測ってないので正確さという意味では微妙なんですけど、4Kは大体合ってると思いました。4Kでガッツリゲームするなら毎日充電が必要です。
ちなみに0%から100%までの充電時間を測ったところ、1時間50分くらいかかりました。パソコンからUSB3.0で給電。
USBドングル
今まで気になってたかもだけどこのキューブ型ドングル。でっかい。人によっては邪魔だなと思うかもしれません。私はぶっちゃけデカすぎぃと思いました。
意外とプラスチック感は強いです。ただしこれがマグネシウムだったらめちゃくちゃ価格上がってそう。
液晶が特徴的で、DPIやバッテリーなどを確認できますが、かなり小さいです。視力1.5以上はいるかも。近づいてみれば分かるので、情報が見れるのはありがたいです。ただ時間なんかはマジで見えないぞ…。
USB-Cケーブルで接続するんですが、接続端子が上なのがちょっと嫌だなと。端子が飛び出ますし。後ろだったら最高だったかも。
液晶の中身はオリジナルの画像やアニメーションに置き換えることができます。縦横の解像度をしっかり合わせて作らないと無理に引き伸ばされてしまうのでちょっとかっこ悪い。
グリップテープ
サイドの穴が気になっちゃって仕方ない場合は、付属のグリップテープを貼り付けるという選択肢もあります。
厚みは測ってみたら0.4mmくらいでした。横のスリットが若干浮き出るのが気になるけど、ないよりは穴の感触当然減りますし、グリップ力も悪くありません。
ただ私はグリップテープあまり好きじゃないので試しに使ってすぐ剥がしちゃいました。時間と共にベタベタしたりするしね、グリップテープ。これはどうかそこまで使ってないので分かりませんけど…。
ソフトウェア
ソフトウェアは公式サイトでダウンロードできます。動画投稿時点では日本語には対応していません。
- プロファイル変更
- ボタン割り当て変更
- DPI設定
- ポーリングレート設定
- LOD設定
- Motion Sync
- デバウンスタイム
WLMouse Beast Xのレビューまとめ
- 40gと超軽いマグネシウムマウス
- 豊富なカラーリング
- 歯切れの良いクリック
- ビルドクオリティ高め
- 点ソールなので分解しやすい
- 価格はリーズナブル
- バッテリーがかなり短い
- 穴が大きいのでやや持ち方に制限
以上、WLmouse BeastXのレビューでした。
周りの評判を聞いていた通り、めっちゃ穴抜きされてるけどめっちゃいいマウスじゃんという感想です。軽いし剛性は高いし、クリック感も最高。
SL12とかと比べて値段が安めなのに液晶付きドングルもつくし、予備マウスソールやグリップテープもついちゃう。お買い得です。
ちょっとバッテリー寿命が短いのだけ気になりますけど、充電を忘れなければ問題なしかなと。
2023年のマウスだけどこれ2024年でも引き続きおすすめできますね。