Waizowl OGM Cloud レビュー。真っ赤なSenseiクローンモデル
Waizowlから発売されているゲーミングマウスOGM Cloudをレビューしていきます。
Device Armoury様よりご提供いただきました
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概要
Waizowl OGM Cloudは同社2作目となるワイヤレスマウスで、エルゴシェイプのOGM Proとは異なり左右対称形です。SteelSeries Senseiのインスパイアモデルとされています。
SenseiクローンといえばDream Machines DM1 FPSを思い出しますが、OGM Cloudは最新のスペックでワイヤレスモデルとなっていますので、Senseiシェイプを待ち望んでいた人にとってはたまらない製品です。
特に、手が大きめの人や、普通サイズでも平べったいマウスを被せたりつかんだり色んな持ち方をしたい人に向いています。
スペック
マウス | OGM Cloud |
---|---|
カラー | 赤 |
接続 | 2.4GHz 無線 |
シェイプ | 左右対称 |
センサー | PixArt PAW 3395 |
DPI | 26,000 |
ポーリングレート | ~1,000Hz (4,000Hz) |
寸法 | 126 x 57 x 38 mm |
重さ | 55g |
ボタン数 | 5 |
メインスイッチ | Huano Blue Shell Pink Dot |
サイドスイッチ | Hunao Black Shell White Dot |
ホイールスイッチ | Kailh |
エンコーダー | F-switch 11-S |
ライティング | |
バッテリー | 300mAh |
ソフトウェア |
同梱物
- マウス本体
- USBレシーバー
- USB延長アダプター
- USB-Cケーブル
- クイックガイド
- 予備マウスソール
- ステッカー
4,000Hzポーリングレートを利用するには別売りのドングルを購入する必要があります。
マウスの購入先
Device Armouryから購入できます。
性能
デザイン
真っ赤なベースカラーが印象的で、アクセントとなる白色のボタンやホイールが映えます。
左サイドには漢字で雲と書かれています。達筆系。
マットコーティングで、少ししっとりした手だと防滑性は高め。明るい色ですが脂汚れはやや分かります。黒色ほどではないですしたまにちょっと拭いてあげればスッキリ。
端子はUSB-C。
ソールガイドは大きくとられています。大きめマウスソール付属しますしね。エッジの処理は問題ないかと思いますが、ソールの糊はテープのようなものなので、一度外すとめくれてしまって元通りにするのが難しいです。
サイズ
サイズは126 x 68 x 38 mmです。高さはあまりないためM~Lサイズということらしいですが、個人的にはLかなと。
横幅の68mmというのはお尻側の最も広がっている部分の寸法で、実際にグリップした時の幅はおおよそセンサー横あたりを握ったとして58mmくらい。
私はSenseiを持っていないため確かなことは言えないのですが、eloshapeでサイズ感を比べてみると寸法的にはほぼ同じと考えられそうです。
シェイプ
公式サイトにはSenseiインスパイアと書いてありますが、eloshapeで見てみるとその通りガチクローンではなく多少高さに変更があるようです。OGM Cloudの方が少しだけ低くなっていますね。
eloshapeは2Dのフレームしか見られないので、実際には結構違うということが多々あるので参考程度にした方が良いです。
フロント側は結構ロープロファイル気味になっていますが、ハンプはそこまで後ろに偏っておらず、なだらかなカーブを描きます。よくあるケツ高マウスって感じでもありませんね。
このシェイプの一番面白いところは、中央は細くてくびれ気味なのに後方が横に大きく広がっていて、他のマウスに比べてワイドになっているところです。このため親指と小指の付け根あたりに接地するので安定感が生まれています。
サイドは逆ハの字になっていて手をそえると引っ掛かります。
私の手のサイズは18.5×10.5cmくらい。普段平べっためなマウスをかぶせ持ちしようとするとサイドがスリムなのでしっくり来ないのですが、OGM Cloudはワイドな後方のおかげで窮屈なフィーリングがありません。
つかみ持ちしようとすると広がっている後方サイドを取っ掛かりにして手前に引き込めるため、こちらも安定感があります。
重さ
実測で57.2gです。公称では55g±2gなので、誤差よりもほんのちょっと重めでした。
最近のマウスとしては普通〜ちょい重めかという印象。ですが、実際のところ寸法が大きめなので体積比としては悪くないと思います。
前後の重量バランスは適切です。
ビルドクオリティ
全体的なビルドクオリティは良いのですが、私の個体では右サイドが少しパカパカしました。押し込むと音をたてて動く感じ。これはFinalmouse ULXで経験済みだったので、分解した時に原因となっている場所にアルミテープを貼って改善しました。
これだけで簡単に直ります。個体差はあると思うので全く問題ない方もいるでしょう。
その他、クリックのズレやかたつきはありませんでした。
無線接続
本マウスは低遅延な2.4GHz接続と、Bluetooth接続の2種類の無線接続に対応しています。
Bluetoothにするとポーリングレートが125Hzに制限されるためゲーム目的で使うのはおすすめしません。かな。動作がモッサリします。
基本的には2.4GHzがおすすめで、最も良い組み合わせは別売りの4Kドングルと使うパターンです。
センサー
搭載されているセンサーは記事執筆時点では最新となる「PixArt PAW 3395」です。
MouseTesterでセンサーテストを行いましたが、問題なかったので割愛します。
センサー位置
センサー位置はフロント寄りです。
LOD
設定 | 実測値 |
---|---|
1mm | 0.8mm |
2mm | 1.6mm |
特に何もなければ1mmがおすすめです。
マウスボタン
それぞれのマウスボタンについて見ていきます。
メインボタン
ボタンはセパレートタイプでシェルからは独立しています。窪みはなく、フラットというよりは外側に張り出してでっぱっています。Endgame Gear XMシリーズと似たような感じかなと思って比較してみたらそれよりも強めに弧を描いていました。
先端にいくにつれてロープロファイルになっていきます。
クリックの歯切れ良さはほどほどといったところですが、Huano Blue Shell Pink Dotなので安定したタクタイル感です。押し心地もストロークも、軽くも重くもない平均水準な印象です。
トップに近い手前側をクリックしてもバコバコせず一定のクリック感を保ちます。
メインボタンのクリック応答速度
応答速度はデバウンスタイムを最低の0msまで下げた状態で測ってみました。最速だと0.6ms近くでかなり高速です。
PR | 平均値 | STdev | サンプル数 |
---|---|---|---|
1Kノーマル | 1358μs | 123 | 1,000 |
1K ハイスピード | 1160μs | 194 | 1,000 |
4K | 606μs | 91 | 1,000 |
マウススイッチにワイヤー接続して正確な遅延を計測するXLATを使用しました。そのほかソフトウェアの項目としてはMotionSyncはオフに設定しています。
デバウンスタイムを0msにすると、マウスのポジション直しで強めに叩きつけて操作する人はスラムクリックに悩まされる可能性があります。
サイドボタン
サイドボタンは丸みを帯びたやや細めタイプで、横から見るとLogicool G Pro X Superlightっぽい。ただそれよりも前傾気味で、奥側のサイドボタン5よりも手前の4の方が高い位置にあります。
全体的にやや高めな配置なため、親指が常にサイドボタンに触れることはありませんでした。もちろん指の太さとかにもよるとは思います。
クリック感はもうちょっとカチッとした歯切れ良さがあるとベストでしたが、それ以外は特に文句なく良い調整です。
スイッチはサイドボタンではどのブランドでも御用達なHuano Black Shell White Dot。
スクロールホイール
ホイール軸もラバーも真っ白なスクロールホイール。ややマウスボタンに埋もれ気味でこじんまりとしています。
回し心地は軽く、ノッチ感は弱めです。クリックはちょっと硬めです。スパムしようとすると指が硬直しました。
エンコーダーはF-Switchの11-S。
スイッチはHuano Black Shell Red Dotです。
底面ボタン
底面センサーを挟んで両脇にあるボタン。
左側がポーリングレートの変更ボタン、長押しで2.4GHzとBluetoothを切り替えます。
右側がDPIの変更ボタン、長押しで電源のオフオンを行います。
ポーリングレートボタンはいらないなと思ったんですが、特にソフトでもキー変更できなさそうなのが残念。それと電源ボタンは長押しだとオフオンめんどくさいなぁと感じます。多くの人は電源入れたらいれっぱでしょうけどね。
4Kドングル
OGMシリーズには別売りの4Kドングルをあわせることによってポーリングレートを4,000Hzまで引き上げることができます。
ドングルは四角くて平べったいタイプ。アンダーグローLEDによって光ります。
バッテリー
バッテリーは300mAhを搭載しています。
バランスをとるためか、他のマウスではあまり見ない不思議な構造です。
とりあえずバッテリーの容量だけではなんのことやらという感じなので、実際に使ってみてどれくらいバッテリーが減ったのかを示します。ちょっと大雑把に測っているところはあるのでおおよその目安と考えて下さい。
OGM Cloudには高速モードが存在します。恐らくVAXEEとかの競技用向けと同じようなもので、電力を余分に消費する代わりに電波の安定性と遅延を減らすといったパフォーマンス向上が期待できます。高速モードは1Kの時しか使用できず、2Kや4Kはノーマルモードとなります。
1Kで15時間遊んだところ、バッテリー残量は100%のフルから91%まで下落。これを単純計算すると約167時間もちます。
次に1Kの高速モードをオンにして7時間遊んだところ、バッテリー残量は100%のフルから92%まで下落しました。つまり87.5時間ほど使い続けられる算段になるので結構持ちます。
もう一度フルまで充電して、4Kポーリングレートに切り替えて4.5時間遊んだところ、バッテリー残量は100%のフルから90%まで下落しました。バッテリーが空になるまでは約45時間の計算。
1Kノーマルモードがやけに長く持ちそうだったんですが、実際には徐々に減りが早くなっていくのかもしれません。あくまで目安…ということで。
ソフトウェア
Waizowlの公式サイトでOGM Cloud用のソフトウェアが配布されています。
このソフトウェアはどうやらOGM Proと同じプラットフォームになるみたいです。最初OGM Proが選択されている場合、OGM Cloudを右上のタブから改めて選んであげないとマウスを認識しません。
- ボタン割り当て変更
- DPI
- ポーリングレート
- マクロ
- LOD
- Motion Sync
- 高速モード
- クリック応答速度
レビューまとめ
- 大きめなSensei形状
- 体積比的には悪くない57g
- 滑りにくいコーティング
- 2.4GHzとBluetoothの2種無線
- 4Kポーリングレートまで対応
- クリック感は全体的には悪くない
以上Waizowl OGM Cloudのレビューでした。
Sensei形状の大きめな最新スペックモデルを求めていた人にとって待望のマウスとなります。
基本的に文句のつけどころがなく、全体的にとても優秀なマウスだと感じました。