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I-CHAIN STORIA Tales マウスパッドレビュー。激安でコスパ最強?

STORIA Tales マウスパッド レビュー

I-CHAIN JAPANから発売されるSTORIA Talesマウスパッドを3種類レビューしていきます。

I-CHAIN JAPAN様より提供いただきました

タップできるもくじ

概要

STORIA Talesゲーミングマウスパッドは近年の高騰化するマウスパッドの値段に一石を投じる激安な布マウスパッドです。

最近のマウスパッドは4,000〜5,000円は当たり前、下手したら7,000円以上するものも多い中、本製品は3,000円前後と手の出しやすい価格となっています。

インフレの影響もありますが、マウスパッドは消耗品と言いつつ高くなっていくマウスパッドの価格に疑問を感じていましたので、ウチは安いよ!的な製品が出てきてくれるのは嬉しいんじゃないでしょうか。

ラインナップはバランスタイプのGreed Ruby、コントロールタイプのPride Black、そしてPride Shadeです。

パッケージ

フラットパッケージが主流になりつつある昨今ですが、昔ながらの角筒タイプのボックスで梱包されてきます。恐らくコストを抑えるためでしょう。角筒とフラットパッケージじゃ送料が全然違うはずです。

外側から中身は見えるようになっていますが直接触れるようにはなっていません。

透明なビニールに包装されています。

巻きぐせはかなりあります。特にGreed Rubyは中間層が硬いため端の巻ぐせがとれるまでに少し時間がかかります。

Prideは柔らかめですが同じく巻ぐせがあり、特に全体的に波打つような癖があります。しばらく使っていると収まってきます。

どのモデルも匂いが結構キツくて、部屋中がタイヤショップみたいになりました。匂いがなくなるまでは定期的に換気必須。

購入先

Amazonまたは公式サイトで購入可能です。

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デザイン

選べるラインナップは3種類です。

それぞれ値段が少しずつ異なり、リストの上から順番に赤が最も安くてイラスト付きのものが最も高くなっています。

まずGreed Rubyはスエード生地のバランスタイプ。表面もステッチも真っ赤です。画像だとかなり鮮やかな赤に見えますが、実際肉眼ではもうちょっと暗いワインレッドに見えます。

Pride Blackはマイクロファイバーを採用したコントロールタイプ。シンプルに黒い一般的な見た目のマウスパッド。

Pride ShadeはBlackと同じくマイクロファイバーを採用していますが、表面にイラストが昇華印刷されているため滑り心地がやや異なります。インクが飛び散ったような絵柄。

右下にはロゴが描かれています。Greed RubyとPride Shadeでは特殊な加工ではなくマウスパッドと同じ素材になっており、マウスが上を通過しても影響ありません。

ただしPrideは上記画像のようにマウスパッドの表面とは異なる材質となっています。右下で小さめなのでそこまで滑りに影響はないかと思いますが、隅々まで満遍なく使うよって人は注意です。

サイズ

サイズはいずれもいわゆるXLのみで、490x420mmとなっています。ローセンシでも使える大きさで、個人的にも十分なサイズです。

ステッチ

ステッチは細めでしっかりと縫われています。ちょっと糸が硬いというか、縫い目の部分のざらつきがあって素肌だと少し痛いかもしれません

マウスパッドの表面と同じかちょっと高いくらいなため、マウスがエッジを通過しようとすると引っかかりを感じます。最近のマウスパッドの中でいうとそこまで優秀なステッチではないけど、ほつれは見当たらないので及第点というところ。

中間層

厚みの公称値はGreed Rubyのみ4mmで、Prideは3.5mmです。

それぞれ実際に測ってみたところ、Greedは4.36mmほど、Prideは3.18mmほどでした。

  • Greed: 58
  • Pride: 43
  • Pride Shade: 42

中間層の硬度をデュロメーターで測ってみましたが、硬度はそれぞれ以上記の通り。Artisanで例えるとXSOFT:12/SOFT:28/MID:56となります。

Greedに関しては明らかに硬くて、沈み込みがほとんどないため一定のスピードを保ちやすくなっています。

Pride系はSOFTとMIDの中間ぐらいの硬さです。こちらもあまり沈み込まずにスピードはどちらかというと一定ですが、多少はブレーキ調整ができます。

底面素材

底面はGreedとPrideで異なります。

まずGreedは昔からよくあるタイヤのような模様をした硬い天然ゴムベースで、防滑性は弱め。このベースの影響かマウスパッド自体ずっしりと重いこともあり、激しいマウス操作でも木の机だとズレませんでした。

Prideはフラットな見た目ですがとても小さい気泡があります。他のマウスパッドで例えるとZOWIE G-SR IIの底面と似ています。パッドが軽いこともあり、防滑性は普通。強めに大きく円を描くと少しずつズレます。

表面素材

表面素材はモデルによって異なるので1つずつ見ていきます。

こちらがまずスエード生地のGreed Ruby。スエードはゲーミングマウスパッドの素材としてはレアで、あまり他に見ません。

この織り方を見て思い出したのはEndgame Gear MP450。そちらはCordura素材なので素材は異なりますが、滑走音は似たものがあります。ちょっとうるさいんですよソールが滑る音。

横方向の方が速く滑って縦は鈍化します。

これは同じ倍率で撮ったMPC450。こう見てみると、Greed Rubyの織り目は非常に細かいことが分かります。

次にマイクロファイバーを使ったPride。こちらはコントロール系の布パッドとしては一般的な素材です。横方向に織られていますが、縦横の滑り差はそこまで大きくありません。

最後は同じマイクロファイバーを採用しているけどイラストが昇華印刷されているPride Shade。Pride Blackと同じような織りであることが分かります。よく見ると織り方が左右逆方向。

使用感

という感じです。

意外とPride ShadeとPride Blackは名前からしてあんまり変わらないんじゃないか、という印象を抱きそうですがまぁまぁ違います。

Prideは引きずるような摩擦感があるのに対し、昇華印刷されて表面が変化したPride Shadeはより滑りやすくなっているため、購入時には見た目というより滑り的にな好みが反映されていそうな方を選ぶのが良いかと。

Greedはバランス〜スピードバランスといった印象で、ガチガチにハードな中間層もあって他の2枚に比べて速い滑走速度となります。スエード生地って思っていたよりも硬めのフィーリングで、音はうるさいけど初動もそこそこ軽いのでトラッキングエイムのゲームに向いていそうです。

いずれも値段の安さを考えるとすごいなというか、十分な性能を発揮していると思いました。やっぱりマウスパッドって消耗品なので、高いものを長く使うのも良いですが、安めのものを一定期間で買い替えるのもアリですよね。

静摩擦と動摩擦

静摩擦係数と動摩擦係数を計測し、6つのマウスパッドで比較してみましたのでテーブルに表します。

マウスパッド動摩擦(s)静摩擦(gf)
STORIA Tales Greed Ruby0.7843.8
STORIA Tales Pride Shade1.5350.8
STORIA Tales Pride2.4053.7
VAXEE PA0.8638.1
Aritsan ZERO SOFT1.0739.0
ZOWIE G-SR II1.9052.7
数値が低い方が速い(軽い)

いずれも同条件の湿度・温度下で立て続けに計測しました。なのでレビュー記事によっては細かな数値が異なります。また、マウスパッドによっては劣化しているものもあるためその旨ご承知おき下さい。詳しい計測方法などについては以下の記事にて。

まずGreed Ruby→Pride Shade→Pride Blackの順でスピードが遅くなっていくのは間違いありません。初動の軽さも比例して遅くなります。

GreedはVAXEE PAよりもやや速く、滑り出しは遅め。Pride ShadeはArtisan ZEROとG-SR IIの中間あたりに位置します。PrideはZOWIE G-SR IIよりも遅く、初動も重め。

こう改めて数値で見てみると、Greedはバランス、Pride Shadeはコントロール、Prideはハイコントロールというジャンル分けになりそうです。Greedは数値的にはバランスといったものの、使用している感じではどちらかというとスピードバランスに近いフィーリングです。

耐水性と湿気の影響

各マウスパッドに水を垂らして浸透するまでにどれくらいかかったかチェックします。

まずはGreed Ruby、やや他の2枚に比べて耐水性に優れ、水が浸透していくまで時間がかかりました。

Pride Blackはやや速めの浸透、水が染み込んだ場所は触った感じ滑りが鈍化しそうです。

Pride Shadeが一番水が浸透していくのが速かったです。Pride Blackと同じような印象。

アームカバー

CW-Xアームカバーで各マウスパッドで引きずるかなどを試してみました。

PrideとPride Shadeは問題なく使用可能ですが、Greedに関しては摩擦が強くて引きずられる感覚がありました。

価格について

STORIA Talesシリーズで最も大きなアドバンテージはその価格です。最近のマウスパッドは安いものでも4,000円、高いものだと7,000円や8,000円になりますが、本マウスパッドはなんと3,000円前後となっています。

ステッチがいまひとつとか防滑性がやや足りず…といったまぁ細かいことは色々あるのですが、この値段で買えるマウスパッドとしてはコストパフォーマンス激ヤバだと思います。

レビューまとめ

以上STORIA Talesマウスパッドシリーズのレビューでした。

財布にめちゃくちゃ優しいお値段でコストパフォーマンス高め。昨今この値段で販売しようという新興ブランドは見かけないので嬉しい挑戦です。3つの滑走速度から選べるのは中々良きですね。

安いけどペラッペラみたいな感じではありません。ステッチがいまひとつとか耐湿性はイマイチ、ゴム臭さやちょっとした波打ちとか色々思うところはあれど、値段を考えると悪くない作りだと思います。

Greed Redのまとめ
  • 滑走速度は速め
  • 硬めな中間層
  • 深めのワインレッド系
  • 耐湿性は少し
Pride Shadeのまとめ
  • コントロール感強めの表面
  • 硬さは普通
  • インクが飛散したようなデザイン
  • 耐湿性少ない
Prideのまとめ
  • 引きずるようなハイコントロール
  • 硬さは普通
  • マウスパッドはやっぱり黒
  • 耐湿性少ない
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STORIA Tales マウスパッド レビュー

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