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Pulsar ES2 Dep Edition レビュー。Dep選手の好みにカスタマイズされた限定パッド

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Pulsar Gaming Gearから発売されたES2 Dep Editionという限定生産マウスパッドをレビューしていきます。

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概要

Pulsarのマウスパッドシリーズでも高い人気を誇るES2に2,000枚限定生産バージョンが登場。Dep選手の好みを聞いてカスタマイズされています。従来のES2 4mmとスペック的には同じですが、やや表面処理が異なるとか異ならないとか。

私はノーマルのES2を持っていないので比較はできないのですが、絶妙なスピードバランスタイプの滑りと硬めの中間層です。アルファセルベースが独特で、底面はツルツルしていますが机に押し当てると微動だにしなくなります。

販売は3回に分けて行われましたが、毎回開始1分ほどで売り切れるという超人気ぶりでした。もうすでに全てのロットが売り切れてしまいましたが、既存のES2は販売中です。

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パッケージ

専用のデザインが施された外箱。フラットパッケージで、箱から出した瞬間戦力になります。

送料がたったの330円だったのですが、一体どういうロジ契約したらそんな安くなるのか驚きます。

背面。Dep選手のコメントやスピードなどのレーティングが記載されています。

アルファセルベースを保護するための下敷きが入っていました。このベースは引き裂きや折れ曲がりに弱いみたいなので、収納する時は注意を払う必要がありそうです。

デザイン

黒と青の暗めな色調をしていて、王冠を被った獅子を中心にローマ数字の時計のようなモチーフがあしらわれ、バラが咲き誇ります。説明してみました。

通常のES2は真っ黒なので、オリジナルデザインはやはり良いもの。限定感あるってもんです。PulsarとかES2みたいに主張するロゴがないのもリスペクトを感じます。

サイズ

490x420x4mmのXLサイズのみの販売でした。本来のES2にはLとXLの2サイズがあります。

厚みもES2は3mmと4mmの2種類がありますが、4mmは中間層が硬くバランスタイプとされる滑り。4mmのES2自体がそもそもDep選手の意見を取り入れて作られたもののようです。

ステッチ

ステッチは幅が細く、糸も細くなっています。下側に縫い目があってギザギザしているのですが、上部から横にかけての手首に当たる部分はほとんど気にならない縫いになっています。

表面よりも低くなっているのでマウスがエッジを飛び出しても違和感がありません。

ところどころ隙間があってパッドの青い部分が顔を覗かせますが、使用には全然問題ないです。

中間層

4mmの中間層は3mm版よりも硬めとされています。一般的な他のマウスパッドに比べても確かに硬めな感触です。

マウスに荷重しても沈み込みは軽微で、一定のスピード感を保ちやすいです。

中間層の硬度をデュロメーターで測ってみましたが、硬度は40でした。

Artisanで例えるとXSOFT:12/SOFT:28/MID:56となります。数値で見るとSOFTとMIDの中間ですが、やや硬いMID寄り。

底面素材

底面にはアルファセルベースが採用されています。アルファセルとは超高密度メモリーセルポリウレタン素材で、粘着性があります。

マクロレンズで接写すると他よりマウスパッドでは見たことのないような格子状の模様で、ところどころで気泡が散見します。粘着力のある防滑性高めのマウスパッドの多くにはこのような気泡があります。

木の机に押し当てて使っていますが、どれだけ激しいプレイをしてもズレる気配が全くありません。

注意点があって、アルファセルは引き裂きや逆巻きに弱いらしいという報告があがっています。なのでパッドを無理に引っ張って動かすとか、逆に巻いて長時間放置していると傷つけてしまう可能性があります。

表面素材

表面はとてもサラサラとしていてとても滑らかな手触り。気持ち良いです。ES2には熱処理されたニットポリファブリックが使われています。

クローズアップで見てみます。横方向に織られていますが、波はウェーブのようになっていて、光沢感があります。

使用感

ES2 4mmのDep Editionは硬い中間層でもあり、外箱にMid to Mid Highとスピードが表記してあるようにスピードよりのバランスタイプとなるマウスパッドで、軽快にマウスが滑ります。

元のオリジナルES2 4mmや3mm版を持っていないので比較できないのですが、スピード系が好きな私としてはかなり理想的なマウスパッドの1つです。Kurosun Ninja Speedにちょっと似てるかなと思いました。

初動が軽く、滑走速度はやや速め。滑らせてみると適度な引きずり感もあってストッピングしやすくなっています。中間層は硬いためほとんど沈み込みによる制動はできませんが、多少手首へのクッション性は残されている感じ。

縦横の滑り差はほとんど感じず、どの方向に動かしても一定のスピードでした。

スピード系で速く滑らせるなら点ソールか小型ソール、ややブレーキ感がほしければ大型ソール。ガラスソールはかなり重くてコントロールな操作感になりました。

静摩擦と動摩擦

静摩擦係数と動摩擦係数を計測し、5つのマウスパッドで比較してみましたのでテーブルに表します。

マウスパッド動摩擦(s)静摩擦(gf)
Pulsar ES2 Dep1.2552.8
Kurosun Ninja1.4749.2
VAXEE PA1.7455.9
ZOWIE G-SR-SE Rouge1.9355.8
Artisan Zero SOFT1.856.2
数値が低い方が速い(軽い)

いずれも同条件の湿度・温度下で立て続けに計測しました。なのでレビュー記事によっては細かな数値が異なります。また、マウスパッドによっては劣化しているものもあるためその旨ご承知おき下さい。詳しい計測方法などについては以下の記事にて。

当サイトで計測した数値で見てみるとKurosun Ninjaよりもやや速いスピードバランスタイプに属するマウスパッドとなります。初動の軽さはVAXEE PAとKurosun Ninjaの間で、軽めな方です。

耐水性と湿気の影響

マウスパッドの上に水を垂らして耐水性について確かめていきます。

撥水性は高く、玉のようになった水は一切染み込んでいきません。湿気にも強いと思われます。

アームカバー

VANCERとCW-Xアームカバーで試したところ、特に引っかかりはなくスムーズに使用可能でした。

なしでもサラサラしているため十分動かしやすいですが、アームカバーありでも問題ありません。

価格について

価格は通常のES2と同じく4,980円+送料でした。

Dep Editionは限定生産品なのでもう購入できませんが、ES2が気になった方は同じ価格で試せますのでぜひ。

レビューまとめ

Pulsar ES2 Dep Edition
総合評価
( 5 )
メリット
  • 限定オリジナルデザイン
  • 軽やかなスピードバランスタイプ
  • 硬めの中間層で一定スピード
  • 適度なブレーキ感
  • 表面よりも低いステッチ
  • 微動だにしないアルファセルベース
  • 価格は安いまま
デメリット
  • もう買えない
  • 表面は早めに劣化しそう

以上のPulsar ES2 Dep Editionのレビューでした。

なんとなく想像していたよりも速い滑りで個人的には嬉しい誤算でした。このスピード感はとても好み。中間層は硬いので一定スピードを保ちやすく、ステッチ処理も丁寧。アルファセルのビタッと机に張り付いて微動だにしない防滑性も最高です。

価格は安いままなのも嬉しいし、2,000枚しかない限定品っていうのはやはり所有欲をガンガンに満たしてくれます。マウスパッドは消耗品なのでいずれボロボロになってしまいますし、こいつはちょっと劣化が早そうには思えますが、やっぱりパッドは使ってなんぼですよ。

私は最初の販売時に無事買えましたが、かなり購入はスピード戦争だったみたい。たぶん1回目の売り切れで人気が高いことがわかったから、むしろ2回目からの方が競争率高かったんじゃないかと予想。

もうDep Editionは買えないのですが、もしES2 4mmが同じ操作感なら普通にめちゃくちゃ良いパッドなので無印買ってみると良いぞと。

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