Steam DeckにOverwatch 2をインストールする方法
SteamにはBattle.netへのアクセスがないため、そのままではSteam DeckにOverwatch 2をインストールすることができません。
Windowsをインストールして起動すれば当然遊べるのですが、Windowsを持ってない人、インストールしたくない人もいるでしょう。
そこで、今回はProtonGEを使ってSteamOSのみでOverwatch2を遊べるようにしていきます。
Proton GEをインストールする
Steam Deckを起動し、「Steam」ボタンを押します。
一番下の「電源」を押して「デスクトップに切り替え」を押します。
これでデスクトップモードに移行します。
デスクトップモードでのカーソル移動はタッチパネルか右トラックパッドを使い、キーボードはXボタンでオンスクリーンキーボードを呼び出します。
しかし、Battle.netのインストール時にトラックパッドやキーボードが使えなくなる可能性があるため、USB-Cハブなどを通してマウスとケーブルを接続するのがおすすめです。
タスクバー左にあるバッグのアイコンをクリックしDiscoverストアを開き、左上のSearch…をタップします。
「Protonup-qt」と入力して検索し、「Install」をタップしてインストールを行います。
タスクバー左にあるSTEAM DECKアイコンをタップし、メニューが表示されたら「Games」項目から「ProtonUp-Qt」を選択して起動します。
インストーラーポップアップが表示されますので、「Add version」を選択します。
「Version」のドロップリストから最新のProtonGEを選択後、「Install」を押します。
終わったらProtonUp-Qtは終了してOK。
Battle.netをインストールする
デスクトップからブラウザを開いて「https://blizzard.com」にアクセスします。デフォルトだとFirefoxだったような気がしますが、Chromeでも何でも良いです。
右上に「Battle.netをダウンロード」というボタンがあるのでクリックしてください。
特にここでインストールファイルを起動するわけではありませんが、ダウンロードしたファイルは「Downloads」フォルダの中に格納されています。
これをこのまま起動しようとしてもうまく行かないので次のステップへ進みます。
デスクトップのSteamショートカットを起動します。
ライブラリの項目へ進んでから、左下にある「ゲームを追加」をタップし、さらに出てくる「非Steamゲームを追加…」を選択します。
ポップアップが表示されたら「参照…」を押します。
先ほどダウンロードしたBattle.net-setup.exeを選ぶため、「/home/deck/Downloads/」へと進みます。
しかしこのままだと何も表示されないため、ファイル形式を「All Files」へと変更します。
すると先程ダウンロードしたexeファイルが表示されるため、これを選択して「開く」。
ゲームの追加ポップアップに戻りますので、Battle.net-Setup.exeにチェックマークが入っていることを確認してから「選択したプログラムを追加」をタップ。
ライブラリにBattle.net-setup.exeが追加されました。
Battle.net-Setup.exeのページで設定マークを押して「プロパティ…」を選択します。
「互換性」という項目を選択。
「特定のSteam Play互換ツールの使用を強制する」にチェックを入れ、下のドロップリストで先程インストールした最新バージョンのGE-Proton〇〇を選択。
互換性画面をとじて、プレイを押すと起動します。互換性をオンにしないとプレイを押してもすぐにシャットダウンされてしまいます。
これでインストールファイルが読み込まれ、セットアップが始まります。
すでにBattle.netユーザーであると仮定して話を進めますので、もしまだ会員登録などしていない場合はまずパソコンでもスマホでもいいので済ませてから続ける方が良いでしょう。
はじめに言語選択画面が出てきますが、日本語は文字化けしていて見えずわけがわからないためEnglishのままインストールを行います。
インストール場所はデフォルトのものだと後々面倒なので変更します。「Change」を選択。
このような選択画面が出ますので「Z」ディレクトリの中へと入っていきます。
ここがSteamOSの場所になりますので、そのまま「home/deck/Games/」と進んで「Select Folder」。
Gamesがない場合はdeckまで選択したらSelect FolderでOK。
「Launch Battle.net when you start your computer」はチェックマークをオフにしておきます。これで「Continue」。
ログイン画面が表示されるので自分のIDとパスワードを入力してENTERを押します。
ログインが終わってプラットフォームのホーム画面が表示されたら一度Battle.netを終了します。
Battle.net-Setup.exeから乗り換え
このSetup.exeからでもbattle.netは起動できるのですが、あくまでSetupファイルなのでこれを削除して正規の起動ファイルを追加しなおします。
SteamのライブラリでBattle-net.Setup.exeを選択し、設定の管理から「非Steamゲームをライブラリから削除」を選択して削除します。
左下の「ゲームを追加」をクリックし、さらに「非Steamゲームの追加」を選択します。
ゲームの追加ポップアップが表示されたら先程と同じ要領でフォルダを選択しますが、Battle.netをインストールしたときのディレクトリを選択します。
私の場合は「/home/deck/Games/Battle.net/」の中にあるBattle.net.exeを選択。ファイル形式をAll Filesにしないと表示されません。
またプロパティから互換性にチェックを入れてGE-Protonを選択しなおさないと起動しませんので注意です。
Battle.netの設定を変更する
もう一度Battle.netへのサインインを要求されますので、ログインします。
次に左上のロゴをタップし、Settingsを選択します。
GeneralのAPP LANGUAGEが英語になっているので、日本語を選択します。
すると再起動するか聞かれますので、再起動を行ったのちにもう一度設定を開いてください。
以下、どちらでも良いですが私はゲーム起動時にBattle.netを完全終了、コンピューターの起動時には起動しないように設定しています。
左側のメニューから「ダウンロード」を選びます。ゲームのインストールディレクトリを変更し、Battle.netをインストールしたフォルダと一緒にしてしまいます。
さらにダウンロード帯域幅を制限にチェックが入っていると思われるので、このチェックを外して完了を押します。
Overwatch2をインストールする
これまでの設定が終わっていれば特別することはなく、Overwatch2のタブを開いてインストールを行うだけです。
ここまで終わったら一度Battle.netを終了します。
SteamOS ゲームモードから起動する
デスクトップで「Return to Gaming Mode」を選択し、ゲームモードへと戻ります。
STEAMボタンを押してライブラリを開くと、非STEAMというセクションに「Battle.net.exe」が追加されています。
プレイを押して起動するとBattle.netのランチャーが開かれます。
ここではトラックパッドが効かないため、タッチパネルでOVERWATCH2のプレイを押すと起動完了です。
おまけ
名前の変更
名前がBattle.net.exeと、「.exe」がついているのが許せないので変更します。
ライブラリでBattle.netをひらき、設定マークを押してからプロパティをクリックします。
名前の部分で.exeを削除するだけです。
もしアプリが起動しなくなるバグにあった場合、一度名前を戻し、デスクトップモードに移行してから名前を変更してください。よく分からんバグがあるとかないとか。
アートワークを追加する
少し長くなるので別記事にまとめました。
FAQ
- Steamオーバーレイが邪魔でどうにもならない
-
直し方分からなかったので再起動しました。
その後にSteamの設定から「ゲーム中」のタブで「ゲーム中にSteamオーバーレイを有効にする」のチェックをオフにしてしまいます。
- アップデート後に起動しなくなった
-
ProtonUp-Qtで新しいバージョンのProtonGEがダウンロードできるようになっているか確認してください。
- ランチャーじゃなくていきなりOverwatch2開きたい
-
自分も全く同じことを思ってOverwatch2の起動ファイルをSteamに追加してみたのですが、ログインIDとパスワードが求められ、いくらキーボードを繋いでも文字が入力できないため断念しました。
Windowsにブートしなおすとか考えたら大した手間じゃないので大人しくランチャー開きましょう。
おわり
ディアブロ4がSteam Deckでできるの楽しみすぎる。