Finalmouse Starlightのホイール曲がっている問題をDIYで修理する
発売即完売で毎回購入が戦争になるfinalmouseのワイヤレスシリーズStarlight。
そのお値段はなんと189ドルとかなり強気。マグネシウム合金シェルなので素材は高いんだろうなと容易に想像できます。
ですが2万円も払うんですから、細部までしっかり調整されたマウスを期待しますよね。でもこのマウス、ホイールに問題を抱えてるんです。
今回はその問題の1つ、ホイールがななめに曲がってしまっている問題をDIYで簡単に修理していきます。
準備するもの
- 透明な熱収縮チューブ・3φ
- 油性マーカー
- ハサミ
- チャッカマン
- スパッジャー
- 精密ドライバー
- マウス本体
- マウスフィートの予備
- ドライヤー
こんな感じ。
透明な熱収縮チューブ・3φ
ホイールに透明な熱収縮チューブ(またの名をヒートシュリンク)を付けてレベルをとります。私は3φを使ったところ上手くいきました。
油性マーカー・ハサミ・チャッカマン
油性マーカーは目印をつけるだけなので、なくても良いです。
ハサミは必要ですが、カッターでも代用可。
チャッカマンの方が安全ですが、ライターでも代用可。
スパッジャー
スパッジャーはマウスフィートをはがすために使います。
これがあると綺麗に外せるのですが、ない場合は細いヘラとか最悪ナイフでも代用可。
精密ドライバー
私が持っているのは電動精密ドライバーですが、ちょっとお高いので普通のやつはこんなのがいいかなと思います。
Starlightのネジは一般的なプラスタイプではなく、トルクスという六角タイプでT4サイズなので、そのネジに対応しているドライバーセットが必要です。
他の動画を見ているとT5だとかT6だって言ってるのもあるので、T4~T6用意しておいた方が良いかも。少なくともPhantomはT4であきました。
予備のマウスフィート
マウス本体は当然として、マウスフィートの予備はあった方が安心です。
はがすのに失敗すると反り返ってしまって戻せなくなるため、HyperglideやCorepads、eSportstiger ARCのようなサードパーティ製のものを買っておきましょう。売り切れてる時が多いので注意。
ちなみにサイズはUltralight2のものと一緒でOKなはずです。
ドライヤー
ドライヤーはマウスフィートを熱してはがしやすくするために使います。
Starlightを分解していく
それではまず分解していきます。今回の作業はNachoCustomzの修理を参考にしています。
マウスフィートを温める
まずはドライヤーをマウスフィートに当ててはがしやすくします。
この時センサーは指で塞ぎ、なるべくドライヤーは常に動かしながら当てていきましょう。
私はかなり適当ですが、片側10秒くらい当てます。
スパッジャーではがす
次にスパッジャーを使って端から一気にはがしていきます。
はがすのは後ろ側の2つだけ。
なるべく平行に先端を入れるように意識するとマウスフィートが反り返りません。
これではがれました。ネジが見えていますね。
ネジをドライバーで外す
このネジはよくある「+」とか「ー」ではなく、六角星のトルクスというタイプです。
私が持っている電動ドライバーではこの「T4」であけることができました。
他の方がアップロードしている解体動画を見ていたら、T5とかT6っていってるのもありました。もしかするとこれより前の神様シリーズだとサイズ違うのかな?
とりあえずT4~T6をカバーしていればどう転んでも大丈夫です。
シェルを外す
ネジが外れたら簡単にトップとベースが分離します。
Starlightホイールの問題点
ホイールの問題はこのスイッチの真上の軸部分にあります。この部分が細いため、少しスイッチ側に偏ってしまっています。
どうもこれあえて細く削ってるみたいなんですが、削らなかった方が良かったんじゃないですかね。
今回の改修ではこの軸部分に熱収縮チューブをつけて無理やり軸を太くします。
本当は基盤を外し、ホイールを取り外してから作業するのが良いのですが、この基盤グルーガンで接着してあるんですよね。外すの面倒なので、基盤を外さないで無理やり改修しました。
StarlightホイールをDIYする
ここからがDIY作業となります。
熱収縮チューブを切る
今回購入したチューブはかなり長いのですが、使うのはほんの5ミリくらいです。
軸にはめてみて、ちょうどよいところで油性マーカーで印をつけます。ちょっと短めに切るくらいが良いと思います。要するにスイッチの幅だけカバーできれば良いので。
ふっといマーカーしかなかったのでかなり雑。ぶっちゃけマーカーなくてもいいか。とりあえずハサミでバッツリ切ります。
実際にまた軸にはめてみて、長過ぎたら微調整。短すぎたらまた切り出してください。
チューブを火で炙る
ちょうどよい長さができたら、軸にはめて、チャッカマンで少しずつ炙っていきます。
基盤とかスイッチにめっちゃ近い状態のまま火を扱うので、ここは最大限警戒しながら少しずつ、少しずつ炙っていってください。
一瞬あてれば少しずつ収縮していくので。横着しないこと。
ホイールを回転させながら炙っていくと、最終的に軸にガッチリフィットします。
この状態になったらOK。よく見たら先端とか甘い気がするけど、まぁ特に問題なかったです。
じっくり観察しながら炙ればもっと綺麗になるはず。
組み立てて完成
後は全て逆順序で組み立てていくだけ。
これで微妙に曲がっていたホイールがけっこう真っ直ぐになりました。
さいごに
初期の神様シリーズはボタンにくっつくくらい曲がっている個体もあるらしくて、おいおいって感じですね。
このPhantomはそこまでひどくなかったので、気にしなければ特に実害はないです。ただなんとなく気になるし、そこまで難しくもないので気が向いたら修理してみましょう。
このホイールはノッチが軽すぎて頻繁に逆入力が入るという残念な仕様ですが、それに関してはもはやエンコーダー付け替えるしかないと思います。これははんだ外してっていう作業が発生するので面倒。
一応ファームウェアアップデートでデバウンスタイムが調整されているらしく、前よりは頻度が減ったような気がする…けどたぶん変わってない。