Razer Hammerhead Duo Console レビュー。つけ心地は抜群、音はちょっと特殊・・?
Razerから発売されている有線ゲーミングイヤホン「Hammerhead Duo Console」をレビューしていきます。
概要とスペック
「Razer Hammerhead Duo Console」は3.5mm端子で様々なコンソールに対応している有線ゲーミングイヤホン。
カラーはブラックとグリーンの2色が展開されています。私が今回レビューしていくのはRazerらしい鮮やかな緑色をしたモデルです。
Amazonのレビューを見ると音に関してかなりボロカスに書いてあったのですが、まぁ音質はかなり特殊であることには間違いないです。
以前は8,000円とかしていたみたいなのですが、記事執筆時点では5,000円付近で買えるようになっています。
カラー | ブラック / グリーン |
接続 | 有線 |
オーディオ | ステレオ |
タイプ | カナル型 |
重さ | 17g |
周波数特性 | 20Hz ~ 20kHz |
ドライバー | デュアル |
スピーカー感度 | 112±3dB(最大SPL) |
マイク | インライン |
集音 | 無指向 |
マイク感度 | -40±3dB |
ライティング | なし |
接続端子 | 3.5mm シングル4極 |
Hammerheadシリーズ種類多すぎ問題
このHammerheadシリーズってめちゃくちゃ種類が多くて、Razerの公式サイトを覗くとなんと12種類もあります。混乱しますよね・・。
もはや訳が分かりません。興味が出てきたので、これら全てを比較して何がどう違うのか調べてみました。
DuoとDuo Consoleの違いも上記で触れていますので、疑問に思ったら見てみて下さい。
とにかく、有線をレビューするなら直近で発売されたやつがいいよね!ということでDuo Consoleをチョイス。
ここから実際にレビューしていきます。
同梱物
厚みがあまりなく、文庫本よりちょっと小さいくらいのサイズ感。
綺麗に梱包されています。
- イヤホン
- S・Lのシリコンイヤーチップ
- ケース
- 保証書
替えのシリコンイヤーチップが2組。それぞれSサイズとLサイズです。
Mサイズは最初からイヤホンに装着されています。
使い捨てのポリ袋に入ってきたんですけど、収納するスペースがなくて失くしそう。
安物っぽくはない巾着袋。
ここにイヤホンとイヤーチップ入れちゃうと、イヤホン出す時にイヤーチップが落ちるのが難点。
クイックガイドの中身。左1ページ分くらいの情報があるだけです。読まなくてもOK。
デザインと性能
Razerらしい緑のケーブルと黒のハウジングでツートンカラーになっています。
ハウジングはほぼ全てアルミニウム素材で出来ていて頑丈。ビルドクオリティはとても良いです。
外側のRazerロゴは緑色です。光りません。
内側にはL・Rの表記がありますが、左右対称ではなくエルゴノミックシェイプなので間違えることは少なそうです。
元々の税込み価格は8,800円らしいのですが、記事執筆時点では5,000円近くになっています。
ケーブル
素材はラバーのラウンドケーブル。同価格帯の他のゲーミングイヤホンはフラットタイプを採用しているのでちょっと珍しい。
細いため、フラットのような野暮ったさはありませんが、硬くてやや巻グセがとれにくいこと、そして絡みやすいといったデメリットがあります。
ケーブル長は1.2m。イヤホンの長さとしては丁度よいのですが、家のPCで使うにはちょっと短い。
1.5mの長さにするか、3.5mmの延長ケーブルがあったら嬉しかった。
端子は3.5mmの4極。直角に曲がったL字端子です。
音もマイクもこれ1本でOKですが、使用状況によっては音とマイクに信号を分離するスプリッターが必要になる可能性も。
L字だとスイッチなどにさした時、ケーブルが飛びださないのが強み。無理なテンションがかからないため、長持ちしやすくなります。
イヤーチップ
イヤーチップは黒いシリコンタイプ。
特徴的な形をではないのですが、イヤホン側のノズル部分が太い。
そのため、付属のイヤーチップを取り外すのは簡単ですが、戻すのが難しくてイライラします。
よく使うSONYのイヤーチップを試したところ、フィットしました。ややはめこむのが難しいかもしれませんが、はまらないってことはないです。
マイク
右耳側のケーブル途中についているインラインコントローラー。上の方に小さな黒い点がありますが、これがマイクです。
マイク音質は普通に良いです。聞き取りやすい声で喋れます。音量は小さすぎないくらいかな。
耳からぶら下がっている無指向性マイクなので、ノイズの処理は苦手です。
キーボードやマウスの音が結構入りますし、後ろで鳴るエアコンの音とかも入りがち。少なくとも静かな場所で使うのがおすすめ。
インラインコントローラー
インラインコントローラーのボタンはスライドタイプのものが1つだけ。これはマイクミュートの機能を持っています。
ゲーミングイヤホンのインラインコントローラーって、大体メディアコントロールに特化したものが多いんですよね。
トラックのプレイ・ストップ・スキップなどが出来るっていう。そのかわりマイクミュートがないみたいな。
個人的にはメディア操作しないでいいからマイクミュート実装してくれって思ってたんですが、このDuo Consoleはそれを実現してくれています。
ちなみにもう少し前に発売された「Duo」はボタンが3つあって、こちらはメディアコントロールしかできないタイプです。
マイクミュートの方が便利なのでDuo Consoleを推します。
互換性
3.5mmが接続できる端末ならどれでも使えます。
それぞれ音がちゃんと聞こえて、マイクが使えることを試しています。
全て問題なく使えましたが、Switchではマイクを試していません。
互換性チェック | |
---|---|
PC | ◯ |
Mac | ◯ |
PS5 | ◯ |
Switch | ◯ |
iPhone | ◯ ※ |
※ iPhoneは3.5mm→ライトニング変換端子を使用しました。
装着感と性能
外の音をある程度シャットアウトしてくれる遮音性高めなカナル型。
ノズル部分がハウジングに対して直角ではなく、前を向くようにアングルがついています。
このおかげで非常につけ心地がよく、簡単には外れません。
耳の形にもよると思いますが、圧迫感は全然ありませんでした。それなのに外れる感じが全くないので、長時間使えます。
遮音性はほどほど
カナル型は耳を塞ぐようにフィットするため、遮音性が高いのが特徴。
私はよく隣でうるさいデシカント式乾燥機をゴーゴー鳴らしているのですが、音楽が流れているとそんなに気にならないくらいには遮音してくれます。
静かにしていると結構気になるので、まぁほどほどといったところ。
そこまでガッチリ密閉するようなシェイプじゃないからですからね。
音質について
デュアルドライバー技術搭載。ダイナミック型と、バランスドアーマチュア(BA)型という2つのドライバーで、重低音担当と中~高音担当に分けています。
聞いた感じでは低音は弱めなので、ブームの迫力を求めている人には向かないです。かなり高音寄りの作りとなっています。ゲームしてるとたまに高音が刺さる。
これあえてゲーム用に作り込まれたって感じの音ですね。低音の軽さのせいで安っぽい音と思われるのは仕方ないかもしれない。
足音が聞き取りやすくなっているのですが、むしろ一部分の音が浮いているくらいに聞こえます。これは好き嫌い分かれるところで、私はあんまり好きじゃないかな…。
音楽は問題なく聞けますが、先述の通り低音が弱いため迫力に欠けます。
定位について
VALORANTやApexで定位を確認してみましたが、方向は普通に分かりやすいです。どっちの方向に敵がいるかはちゃんと把握できます。
Apexは割と良かったのですが、VALORANTでは音が近くで鳴っているように聞こえて、距離感がちょっと掴みにくい時がありました。高音が聞こえるのもあるかも。
普通にFPSで使ってもいいと思いますが、カジュアルにってところ。
やっぱり音の広がりではヘッドホンに敵いませんね。ガチでランクするならヘッドホン・ヘッドセットがおすすめです。
Hammerhead Duo Consoleの良さと注意点
- 良いところ
-
- ビルドクオリティの高いアルミ筐体
- 密閉感のあるカナル型
- つけ心地は抜群に良い
- 遮音性はそれなり
- 3つのサイズがあるイヤーチップ
- 足音が聞き取りやすい
- 定位はそれなり
- 細くて取り回しの効くラウンドケーブル
- マイクミュートあり
- 注意点
-
- PCで使うにはケーブルが短め
- ノズルが妙に太く感じる
- 高音よりで特殊な音作り
- 一部のゲームでは音の広がり方が不思議
- ケーブルは絡まりやすい
こんな方におすすめ
- Razerが好き
- つけ心地を何より重視する
- 密閉感のあるカナル型が好き
レビューまとめ
以上「Razer Hammerhead Duo Console」のレビューでした。
シェイプ的に耳へのフィット感が抜群に良いです。遮音性はありますが、そこまですごいわけではありません。
音の作り方が特殊で低音弱めの高音寄り、ゲームをしていると高音が耳に刺さることがあります。
迫力にはかけるのですが、その分足音が聞き取りやすくはなっています。ゲームによっては定位が少し不思議な感覚、一部の方向だけ強調されるような感じで違和感があることも。
FPS向けに作られているんですけど、FPSにおすすめできるかといったら微妙なところ。
とにかく足音聞きたい人には良いかも。