PCとPS5の音声を同時に聞く方法
PS5でゲームをしながら、PC(Windows)経由でDiscordといった通話アプリを使って話すための方法について解説します。
Macユーザー向けの解説も後半に記してあります。
PS4での接続方法について知りたい方はこちらからどうぞ。
モニターを経由する方法
- PS5とモニターをHDMIで繋ぐ
- モニターのイヤホンジャックからPCのマイク入力へ3.5mmケーブルを繋ぐ
- PCにヘッドホンを繋げる
モニターで出力されている音声をPCへマイク入力してしまうというゴリ押し戦法。
イヤホンジャックがついているモニターがあれば、ケーブルだけでなんとかなる最も安価な系統です。
注意点として、ノイズの混入がひどい可能性が高いです。なので、これは急遽必要になったときに対策として行う程度にしておき、なるべくであれば音声分離器を使う方法がおすすめです。
3.5mmケーブルはオスオスであればこんなやつでOK。
もしモニターから端子が突き出るのが嫌なら、片側がL字になっているタイプを選ぶのが良いかも。
どちらを買うにせよ、モニターからパソコンまでの距離を目測でもいいから調べて必要なメートル数を買いましょう。1mは恐らく短い。2m〜3mでちょっと余裕見るのがおすすめ。
モニターのケーブルジャックからPCのマイク入力へケーブル接続します。
この方法では、モニターでPS5のHDMI入力を選択していないと音が出ません。なので、シングルモニターで映像を切り替えている場合、パソコン作業をしながらPS5の音を聞くということはできません。
ケーブルを繋げたけど音が聴こえない場合
Windows側の設定の問題なので、以下の通り対処してください。
デスクトップ右下の音声マークを右クリックし、「サウンド」をクリック。
ポップアップが表示されるので「録音」タブに移動し、モニターからのマイク入力を選択した上で「プロパティ」をクリック。
もしこの時点でマイクが表示されていない場合、ケーブルがちゃんとマイクインに入っているかの確認、または差し直しやPCの再起動を試みて下さい。
さらにポップアップが出てきますので「聴く」タブへ移動し「このデバイスを聴く」にチェックを入れます。
これで音が聞こえるはず!
なるべくノイズを減らすための施策
これはPCのマザボなどにもよると思うので一概には言えませんが、私の環境でなるべくノイズを抑える方法を考えたので紹介します。
まずマイクブーストは「0.0dB」まで下げます。これはマイク音量を大きくしてくれる機能ですが、無理やり増幅しているのでノイズも一緒に大きくなってしまいます。
マイクの音量は100の最大値のままキープ。
モニター側のシステムメニューからヘッドフォンの音量を最大まであげます。
さらに、使用しているヘッドホンやヘッドセットにボリュームダイヤルがついている場合、音が小さくなっていないかチェックして下さい。
これでもノイズはパチパチ言っていますが、なるべく抑え込めているはず。やはり安定して音質を改善したいのであれば、後に紹介する音声分離器を使うのがおすすめです。
コントローラーから音声出力する方法
PS5のコントローラー下部にはイヤホンジャックがついています。そこから3.5mmケーブルでパソコンに音声入力。
この方法は先のモニター経由の方法と一緒ではありますが、それよりもノイズが少なくなりました。環境にもよるかもしれないですが、私の場合ほぼノイズなしです。
コントローラーにつながるケーブルが1本増えるので、正直なところ邪魔ではありますが、それが許せるならそこそこクリーンな音を聞けます。
さらにもう1つ利点として、モニターとは違ってコントローラーからは常に音が流れていますので、わざわざHDMIを選択していなくても常時PS5の音が聞こえます。
コントローラーからの音量を調整する
PS5の設定画面を開き「サウンド」を選択します。
「音量」セクションでヘッドホンのボリュームを変更できますので、これを最大値まで上げます。
後はPCで音量調整をすればOK。
音声分離器を使う方法
PS5には光デジタル出力が存在しませんので、HDMIを映像と音に分離します。
この方法の強みは、音にのるノイズがかなり少ないこと、常にPS5の音が聞こえること、ケーブルが邪魔にならないことなどが挙げられます。
PS5は4K/120Hz出力まで対応しているため、音声分離器がどのHDMI規格に対応しているかは購入前に調べておきたい部分です。
- PS5と音声分離器をHDMIで繋ぐ
- 音声分離器から3.5mmケーブルでパソコンに音声を入力
- 音声分離器からHDMIでモニターに接続
- PCにヘッドホンを繋げる
私が使っている音声分離器。
HDMI2.0対応で、4K/60HzとフルHD/120Hz出力可能です。フルHD/120Hzに対応していない機器は結構多いので、使おうと思っているならよく調べましょう。
本製品で接続し、フォートナイトでフルHD/120Hzを試してみましたが問題なく動きました。
120Hzで動かすためにはPS5側やゲーム内での設定が必要になることは先に申し上げておきます。
さらに4K/60Hzでも試してみましたが問題なく認識します。
本製品は2入力の映像切り替え装置も兼ねてますので、色々使い道が増えるかなと思って買いました。これより安くて小型なものをAmazonで探してみましたが、記事執筆時点では見当たりませんでした。
4K/120Hzの分離器はまだ出回ってなさそうですね。モニター自体あまり普及していませんし、一般的になるにはまだ時間がかかりそうです。
HDMI2.0に準拠したハイスピードHDMIケーブルで接続しないといけませんので、不安な方は買っておきましょう。
私はこれを2本使っています。赤で目立つのが微妙な気もしますが安いし。PS5→分離器は1.0mで接続、分離器→モニターも1.0mで接続しています。
これは短ければ短いほど良いらしく、3mとかだと信号が途切れたりする可能性があります。なるべくそれぞれの機器の位置を近づけるように工夫しましょう。
3.5mmケーブルはこんなやつを用意します。必要な長さは人それぞれなので調べてくださいね。
これでPCからPS5の音が出力されるようになるので、PCにヘッドホンやスピーカーを接続して聞きましょう。
モニターやコントローラーから3.5mmで直接つなげる方法よりもかかる費用は高くなるのが難ですが、音にのるノイズがかなり小さいことが利点ですね。
今回紹介した音声分離器には光デジタル音声出力端子も備わっています。
そこから別途スピーカーやアンプに繋げればもう1系統音声出力が用意できます。光デジタルに対応したスピーカーやヘッドホンを持っている人向け。
Astro MixAmpを使う
ボリュームコントロール機能付きの人気な「Astro MixAmp」を使う方法もあります。
本製品へは光デジタルで音声入力する必要があるため、音声分離器を前段に挟む必要があります。これはAstroから公式アダプターが発売されていますので、そちらを使うのが間違いないでしょう。
シンプルでいいですね。4K/60Hzは対応していますが、フルHD/120Hzは現在の設定では無理だとか。アップデートでコロコロ変わりそうな気もしますけど。
MixAmpをマイクロUSBでPCに接続し、分離器から光デジタル音声を入力。本アンプにヘッドセットを接続して音を聞きます。
2つの音をボリュームダイヤルで直感的にミックスできるのが強みです。また、EQを使えるのもいいですね。ただし予算が最も必要になる系統でもあります。
パソコンにマイク入力がない人は
パソコンにマイク入力端子がないと、今回紹介している多くのパターンは破綻します。例えばMacBookとかは音とマイクが一緒になっている4極端子1つのみ。最近の薄型ノートもないことがあるのかな?
その場合は「Astro MixAmp」を使うのが最もおすすめですが、どうしても安価に済ませたい場合はUSBオーディオ変換アダプタを使用する方法があります。
マイク入力がないといけないので、このように2入力あるタイプが良いです。MacBookとかだとUSB-C端子なので、持っているPCに合わせた製品を探しましょう。
USBデバイスをPCに接続。ここまでに紹介したいずれかの方法を使ってマイク入力に3.5mmケーブルを接続します。
デスクトップ右下の音声マークを右クリックし「サウンド」をクリックします。
「録音」タブに移動すると、USB Audio Deviceとかそんな感じのマイクが認識されているはずです。それを選択して「プロパティ」をクリック。
「聴く」タブで「このデバイスを聴く」にチェックを入れるとPS5の音声が聞こえるはずです。
Macユーザー向け
Macで音が聴こえない、というご質問を頂いたので調査を行いました。
結論から言うと、「Astro MixAmp」を使うのが一番だと思われます。しかし、そんなにお金かけたくないから何とかならない?と思われる方もいらっしゃるでしょう。
もう1つ方法がありますが、この方法だと音質がかなり劣化するので正直あまりおすすめではありません。方法については以下に記します。
ガレージバンドで無理やりマイクの音を聴く
まず、コントローラーからケーブルで音をMacに入力する方法を試しても、マイクとして認識してくれません。
4極だと認識はするけど音がおかしくて、3極でマイクのみ入力すると認識しませんでした。これはMacBookProでの検証になりますが、結果は異なることがあるようです。もしマイクとして認識していれば以下のアダプタは買わなくてOKです。
そこで「USBオーディオ変換アダプタ」の赤いマイク側に4極をさすと、コントローラーからの音をマイクとして認識するようになります。
Windowsであれば後は「このデバイスを聴く」で終わりなのですが、Macにはこの機能がありません。MIDI設定でマイクをスルーで聴くという設定は一応あるのですが、効果がありませんでした。
ですので最初から付属しているアプリ、ガレージバンドを使って無理やり音を聴きます。
ガレージバンドを開くとプロジェクト選択画面が出ますので、空のプロジェクトを選択します。
トラックのタイプを選択するポップアップが現れますのでマイクのアイコンを選択します。
そして、左下の「音源の接続先:MacBook Proのマイク」という文言をクリックしてください。
環境設定が開きますので、入力デバイスを「USB Audio Device」にしてから閉じます。
音源の接続先・・の表記は変わりませんが無視してOK。右側にある「演奏や録音中に自分の音源の音を聴く」にチェックを入れて「作成」をクリック。
このような画面になります。すでに音が聴こえてるはずです。
もし聴こえていなかったら、トラックのWiFiマークの逆みたいなやつがオレンジになっているか確認してください。クリックでトグルできます。
以上で音が聴こえるようになるはずです。
さいごに
PCとPS5で音声を同時に聞く方法でした。
ゲームはPS5でするけど、会話は人が多くて入退出も自由なDiscordで気ままに。っていう方って多いと思うんですよね。PC経由ならヘッドホンもマイクも好きなものを使えますし。
最近はスマホを使う方も多いのかなと思いますが、スマホの音声を聞きながらとなると、イヤホンをつけて上からヘッドセットを被るとか、オーディオインターフェースを使ってミキシングするくらいしか思いつかないですね。
なにはともあれ、これであなたのゲームライフが充実したら嬉しいです。