ZOWIE EC1-B DIVINA レビュー。ポップカラーの巨大エルゴ
ZOWIEから発売されているカラフルなエルゴマウス「EC1-B DIVINA」をレビューしていきます。
概要とスペック
ZOWIEでも人気のエルゴノミクスシェイプである「ECシリーズ」ですが、中型サイズの「EC2」と大型サイズの「EC1」の2タイプがリリースされています。今回紹介するのは大型である「EC1」タイプ。
本来は黒色のマットコーティングなのですが、このDIVINAシリーズというのはカラフルなピンク(またはブルー)と白いホイールやボタンで華やかな色合いをしています。また、グロスコーティングとなっているためツヤツヤ。
カラー | ピンク / ブルー |
接続 | 有線 |
シェイプ | エルゴ |
センサー | PixArt PMW 3360 |
DPI | 3,200 |
ポーリングレート | ~1,000Hz |
寸法 | 124.2 x 66.8 x 38.2 mm |
重さ | 94g |
ボタン数 | 5 |
ライティング | なし |
ケーブル | ラバー 1.8m |
オンボードメモリ | プロファイル x 1 |
ソフトウェア | なし |
同梱物
白と薄いピンク色の文字が印象に残る外箱。
マウス本体以外の付属品としてはマウスフィートくらいです。
- 予備のマウスフィート
- クイックガイドなど
ミニマルな構成です。
デザインと性能
「ZOWIE EC1-B DIVINA」はエルゴシェイプの右手用ゲーミングマウス。エルゴシェイプというのは人間工学に基づいた形をしいるということ。手の形にフィットするような形状をしているため、リラックスしながらもしっかりと握ることができます。
EC1は同シリーズのEC2と比べてサイズが大きくなっているのが特徴です。
DIVINAシリーズはグロスコーティングとなっていて、ツヤツヤした見た目をしています。光の反射もけっこうありますね。ややおもちゃっぽい見た目をしています。
グロスコーティングは手が乾燥している人向けで、マットコーティングよりもグリップ力があります。グロスは汚れが目立ちやすいといったデメリットがありますが、本マウスは明るいカラーなのでそこまで目立ちません。
サイズは実測で 128.4(長さ)x 63.0(グリップ幅)x 41.8(高さ)mm です。誤差はご容赦。
長さやグリップ幅がかなりある大型マウスです。
重さは実測で 100.2g です。単純にサイズが大きいので重くなるのは仕方ないことですが、かなり重い部類になります。長時間使っていると、腕がめちゃくちゃ疲れてコンティニュー不可になります。
各サイドからの見た目。ECシリーズの右傾斜はしっかりあって、全体的に丸みを帯びた優しいフォルム。このシェイプがとても持ちやすいのです。
ビルドクオリティ
ビルドクオリティはかなり頑丈です。基本どこを押してもビクともしない堅牢さ。底を押すとサイドボタンがなぜか反応しますが、普段使いには問題ありません。
強く振るとマウスホイールが少しだけカタつきます。
センサー
センサー位置はどセンター。
センサーは「PixArt PMW 3360」。
センサーの性能としては12,000DPIですが、ドライバーレスなのでデフォルトで設定されている4パターンのDPIしか選択できません。必然的に最大DPIは3,200に。
センサーテスト
ポーリングレート1,000Hzで、それぞれDPIが400、800、1,600の時のセンサーテストを行いました。
400DPI
800DPI
1600DPI
xCounts、xSum両方ともに波形は良好です。
LOD
LODを「Artisan ヒエン SOFT」の上で計測したところ、1.5mmでした。普通くらいです。EC1-Bよりもちょっとだけ長い。
LODが長いとマウスを浮かせてポジション移動しようとした時にカーソルが勝手に動いてしまう可能性が出てきます。所感では1.0mm前後だと優秀で、2.0mm前後までいくと長いと感じます。
マウスフィート
マウスフィートは黒色の大きめなものが前後に2枚貼られています。接地面が大きくなるほど滑りが安定します。
滑りはほどほど。角は丸められていて引っかかりはありません。
マウスボタン
メインボタン
メインボタンはメカニカルスイッチ搭載で、それなりにカチッとした感覚。トップシェルと一体型です。
クリック・ストロークは普通くらいで、プリトラベルはほどほどあります。ポストトラベルは少なめ。
サイドボタン
大きく平べったい設計のサイドボタン。押しやすいです。プリ・ポストトラベルはかなり多め。普通に押す分には底打ちが感じにくいです。
スクロールホイール
真っ白なゴムのスクロールホイール。ZOWIEでは定番の1ノッチが大きいタイプ。ゲームでの誤爆は減りますが、普段使いするにはスクロールが遅くてイライラします。
DPIボタン
左側はポーリングレートの設定で、125 / 500 / 1,000Hz の3つから選べます。ゲームをするなら少なくとも500Hz以上がおすすめ。
右側はDPIの設定。400 / 800 / 1,600 / 3,200 の4パターンが用意されています。それぞれLEDの色が変化するようになっており、現在DPIの判別は容易です。
ケーブル
ケーブルはグレー色のラバータイプ。硬めで巻グセは取れにくく、しなやかとは言えません。マウスバンジー推奨。
ブッシュは特に上向き設計なわけではありませんが、かなり短いです。真っ直ぐなのでケーブルとマウスパッドの干渉はそこまで気にならないでしょう。
ライティング
ZOWIEはパフォーマンスに特化しているため、コスメティック要素であるライティングは搭載されていません。DIVINAシリーズはカラフルな色合いになったもののライティングはありません。
ソフトウェア
ドライバーレス設計なのでソフトウェアはありません。設定は全てマウスで行えるようになっていて、持ち運びしたり大会で使ったりするような人には嬉しいタイプですね。
できることはある程度制限されてしまいますが、重要な設定はできるようになっています。「DPI」「ポーリングレート」の2つはボタンを押して設定変更が可能です。
持ち方と使用感
一般的な持ち方とされる「かぶせ持ち」「つかみ持ち」「つまみ持ち」の3つで持った使用感について見ていきます。
かぶせ持ち | つかみ持ち | つまみ持ち |
---|---|---|
◯ | ◯ | ✕ |
かぶせ持ち
エルゴシェイプなので手の力を抜いて自然な形でかぶせるとフィットするのですが、本マウスはとても大きいサイズなので手が大きめの人じゃないとマウスに「乗せた」って感覚になってしまうかも。
やはり手が大きい人向けですね。
つかみ持ち
逆にある程度指の位置をコントロールしやすいつかみ持ちの方がフィット感があります。グロスコーティングなのでグリップはありますし、使いやすい。ただしやっぱり大きいので手が小さい人には厳しそう。
つまみ持ち
このマウスでつまみ持ちするのははっきり言ってやめておいた方が良いです。でかすぎるし重すぎる。つまむならもうちょっと小さいEC2-Bでいいですし、もっと言えば軽くて小型なマウスの方が良いです。
レビューまとめ
- 良いところ
-
- 手が大きめな人向けのエルゴ
- ポップで華やかなカラー
- グロスコーティングで滑りにくい
- 安定のPMW3360センサー
- ドライバーレス
- イマイチなところ
-
- 100gとかなり重い
- ラバーケーブルは硬い
- スイッチはアソビが多い
- ZOWIEホイール
以上「ZOWIE EC1-B DIVINA」のレビューでした。
ポップなピンク色で、手が大きな人向けのエルゴマウス。手が大きめでかぶせ持ちかつかみ持ちする人には良いでしょう。ただ100gとかなり重いですし、ZOWIEホイールとか使いにくい点もままあります。
大きめサイズが欲しくてかつこの色がとても気に入ったらならおすすめ。