Xtrfy M42 レビュー。変形はロマン!トップシェルが換装可能なマウス
Xtrfyから発売されているトップシェル換装型ゲーミングマウス「M42」をレビューしていきます。
もう変形するってだけでロマンたっぷりなのですが、見かけだおしではなく実用性も半端ないです。
その外観と性能について見ていきます。
本製品はレビューサンプルを提供いただきました
動画で見てみる
概要とスペック
「Xtrfy M42」はトップシェルの後部をワンタッチで取り外して付け替えられる変形マウス。後部のシェイプを変えることで様々な持ち方にフィットします。
カラーリングも5色と豊富、搭載しているセンサーやスイッチも文句なし。全体的にかなりクオリティが高いマウスです。
カラー | 黒 / 白 / ピンク / ブルー / レトロ |
接続 | 有線 |
シェイプ | 左右対称 |
スイッチ | オムロンメカニカル |
センサー | PixArt PMW 3389 |
DPI | 16,000 |
最大加速度 | 50g |
寸法 | 118 x 56 x 38 mm |
重さ | 59g |
ボタン数 | 6 |
ケーブル長 | 1.8m / EZコード |
LEDカラー | あり |
ソフトウェア | なし |
同梱物
外箱。今回見ていくのはピンク色。
開けるとマウス本体。
キーキャップが2つ付属してきます。マウスと同じ色をした「Xtrfy」とグレーの「GG」とプリントされたものです。いずれもCherryMXタイプにはまります。
換装用のトップシェルが1つ。これはモジュラーシェルといいます。
予備のマウスフィート。
クイックガイドとステッカー。本マウスはドライバーレスなのでクイックガイドにのっている操作方法でRGB制御します。とっておいた方が良いかも。
- マウス
- キーキャップ2つ
- 予備のマウスフィート
- クイックガイド
- ステッカー
同梱物は以上です。
デザインと性能
「Xtrfy M42」は左右対称型で、サイドボタンは左のみなので実質右手向けマウス。モジュラーシェルが2枚ついてきて、簡単に換装可能となっています。
今までどうしてどこも発売しなかったんだ ってくらい良いアイディアですね。
サイズは実測で 118.1(長さ)x 56.2(グリップ幅)x 37.3(高さ)mm です。分類としては小型のSサイズになります。
付属してくるモジュラーシェルは2パターン。カーブがきつめなシェルとゆるやかなシェルです。重さはほんの少しだけ異なり、カーブきつめは5.2gで、ゆるやかな方は4.6gでした。
シェルを外した状態のマウスは 約57g ですが、それぞれのシェルを装着すると62g前後になりました。軽い部類ですね。
シェルはXtrfy独特の丸い穴抜き仕様。普通のハニカムよりも滑らかな気がします。
各サイドからの見た目、カーブがきつめのシェルを装着した状態です。マウスボタンはロープロファイル気味ですね。サイド部分は隅々まで穴抜きされているため、ホールドした時にその穴の感覚が嫌いな人には合わないかも。
モジュラーシェルを同じ画角で付け替えてみました。後方のコブの形が大きく変わり、持った感覚が全く異なります。
緩やかなカーブはかぶせ持ちむけ、きつめのカーブはつかみ持ち向け、つまみ持ちはもはやシェル外したままでもいいんじゃないかって感じ。
背面から見た様子。この角度だと変化があまり分からないですね。
取り外し方はとても簡単です。お尻部分に溝があるので、そこから持ち上げるだけで簡単に外れます。
後部はマグネットでくっついているだけ。前方はツメがあるのでひっかけます。これで十分しっかりはまってグラつきません。
ビルドクオリティ
変形できるのにビルドクオリティはとても頑丈です。シェルが外れた状態でサイドを押し込んでも硬いです。モジュラーシェルを強く押すと少し軋みますが、品質的には全く問題ありません。
強めに振ってもラトル音はなし。
センサー
センサー位置はどセンター。
センサーは「PixArt PMW 3389」で最大DPIは16,000です。「M4」と一緒のセンサーですね。
センサーテスト
ポーリングレート1,000Hzで、それぞれDPIが400、800、1,600の時のセンサーテストを行いました。
400DPI
800DPI
1600DPI
xCounts、xSum両方ともに波形は良好です。
マウスフィート
マウスフィートは前後に細めのU字型が2枚。100%PTFEで滑りは良いです。
ケーブル
ケーブルは布巻きのEZコードケーブル。改めて触ってみると結構硬いなと感じました。マウスバンジーは使ったほうが良いでしょう。
マウス本体のカラーと同色なのは嬉しいですね。
ストレスリリーフは地面に対して上向きに設計されています。マウスパッドとの干渉は軽減される良い仕様。
LODの長さ
LODは 1.2mm でした。ほどほど短めで悪くないです。
ドライバーレスでソフトウェアがないため、LODは変更できません。この長さで固定となります。
マウスボタン
セパレートタイプのオムロンメカニカルスイッチ。クリック音はクリスピー、押し心地は硬めで跳ね返りは普通くらい。プリトラベルはそこそこありますが、ポストトラベルは少なめです。
ボタンは外に向かってゆるやかにカーブしていて、普通はくぼんでいるのですが、これはどちらかというとフラットな感じ。指を置いたときのフィット感が抜群で心地よいです。
サイドボタンは大きめで押しやすい設計。柔らかくフワッとした押し心地。プリ・ポストトラベル共にそこそこあります。
マウスホイールはちょっと変わった紋様のラバーで、中央が光るようになっています。スクロールは軽めで非常に静か。クリックはやや硬いです。
DPIボタンではなくRGBライティングの設定を変更できる専用ボタン。ソフトウェアなしでもちゃんとRGBの光り方をカスタマイズできますが、その代わり他のキー機能にバインドし直せないのが残念ポイントかな。
マウス底のセンサー左横にあるCPIボタン。LEDインジケーターが光り、その色で現在DPIを確認できます。
全部で8パターンとなっています。一度行き過ぎるとボタンを押しまくらなきゃいけないのが大変。
ポーリングレートを変更するスイッチ。500Hzか1,000Hzだったらお好みでOKでしょう。
ライティング
ライティングは結構キレイに光ります。
サイドからフロントを半周するラインは特徴的。
モジュラーシェルのすぐ下にはXtrfyのロゴ。妙に大きいプラスチックの箱みたいなものがくっついているんですけど、これ削ったらもうちょっと軽くなったのでは・・。
ライティングパターン | 挙動 |
---|---|
オフ | 消灯 |
カラーウェーブ | RGBで波打つ |
ブリージング(単色) | 単色でゆっくりフェードする |
常時発光 | 同じ色で発光し続ける |
スペクトラムサイクル | 一色ずつゆっくり変わっていく |
スワイプ(単色) | 単色でムチのように光る |
スワイプ(スペクトラム) | スワイプの色が変わる |
スワイプ(RGB) | 虹色のスワイプ |
リアクティブ | ボタンを押すとスワイプで光る |
ハートビート | 単色で鼓動のように光る |
全部で10パターン用意されています。ライティングの名称は私が適当に付けたやつなのであんまり気にしないでください。
RGBボタンと特定のボタンを組み合わせることによって輝度やカラーの変更ができます。
- RGBボタン+右マウスボタン:色の変更
- RGBボタン+サイドボタン:輝度の調整
ソフトウェアはなし
完全なドライバーレスのプラグ・アンド・プレイとなっていて、ソフトウェアは存在しません。
全てマウスにある物理スイッチで設定変更します。
ソフトウェアがないので、パソコンに余計なインストールが発生しません。PCをクリーンに保っておきたい人、または大会に出るような方には嬉しい設計。
- マクロ設定
- バインドアサインの変更
- LODの変更
といった制御はできません。普段、ボタンに様々なアサイン変更を行っている方は注意しましょう。
持ち方と使用感
マウス自体は小型なので手が大きい人には向かないかもしれません。グリップスタイルでいうと、モジュラーシェルを換装することでどんな持ち方にも対応できるマウスです。
ちなみに写真は全てきつめのカーブのシェルを装着した状態で撮影しています。
かぶせ持ち | つかみ持ち | つまみ持ち |
---|---|---|
◎ | ◎ | ◎ |
かぶせ持ち
ゆるやかカーブのモジュラーシェルを装着することでかぶせ持ちのフィット感は抜群に。
つかみ持ち
きつめカーブのモジュラーシェルでつかみ持ちもホールド感がアップ。後方のコブとロープロファイル気味なマウスボタンがしっくりきます。
つまみ持ち
つまみ持ちはゆるやかカーブのシェルにするか、もはや外した状態でもいいんじゃないか と思います。シェルがない状態でもビルドクオリティが頑丈なため全く問題なく使えます。
レビューまとめ
- 良いところ
-
- ロマン全開の変形マウス
- どんなグリップスタイルにも適応
- 59gとかなり軽量
- ビルドクオリティは頑丈
- 5色展開で値段もリーズナブル
- 完全ドライバーレス
- イマイチなところ
-
- ケーブルがやや硬い
- サイドの穴部分が持った時に気になるかも
- ボタンアサインは変更できない
以上「Xtrfy M42」のレビューでした。
エルゴシェイプである「Xtrfy M4」もかなり素晴らしい出来で非常に持ちやすいマウスでしたが、この左右対称形タイプも相当な完成度です。シェルの付け替えでシェイプを変化させるという奇抜なアイディアで グリップスタイルを問わず使える万能マウス になりました。
重箱の隅を突くようなことを言えば、ケーブルがちょっと硬いだとかボタンバインドが変更不可だとかありますが、基本的にはとても優秀でおすすめできるマウスです。
あ、あと使わないモジュラーシェルが行き場を失うので袋みたいなのついてきたら最高だったかな・・。