
VAXEE PD 140/150/151/155 レビュー

PD140 / 150 / 151 / 155。これら4モデルの違いを解説していきます。
先日レビューしたPD+151は、実は「PDシリーズ」の1モデルに過ぎません。今回は、VAXEE様のご厚意で PDシリーズを追加で3種類(PD140 / PD150 / PD155)提供いただいたので、151も含めてトータル4種類の特徴と違いを整理していきます。
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PDとは?
VAXEEのマウスパッドは 「P+アルファベット1文字」 という命名規則で展開されています。
現在はPAからPEまで存在し、その中の1つが「PD」。
PDシリーズは…
- 実測5.1〜5.2mm級の分厚い中間層
- 布としてはトップクラスに硬い中間層
- 極めて強力な防滑性のボトム
- 丁寧な丸め処理のエッジ
といった特徴を持つ、ユニークな分厚い・硬いマウスパッドです。
特に中間層は布なのに硬すぎて面白い。ガラスほどではないがしっかり固く、押し込めばわずかに沈む絶妙バランス。Artisan系のMIDよりも遥かに硬いです。ソールを選ばないためドット系でも全く問題ないのと、G-Wolvesのような底擦りしやすいマウスでも使いやすいのが強みです。
また、PDシリーズは 数字が大きいほどスピード寄り という分かりやすい分類になっています。
サイズは2種類
- PD = 480 x 400mm
- PD+ = 500 x 500mmのスクエア
個人的には操作幅に余裕がある+サイズの方が使いやすく感じました。
各モデルの比較
PD140:最もコントロール寄り
カラーはPE-Kのピンクに少し似ていますが、PD140の方がやや鮮やか。
特徴
- シリーズで最もコントロール寄り
- 他モデルに比べて明確に遅い
- X軸が遅く、Y軸が速いというクセあり仕様
- 表面の織りが縦方向 → Y軸の速さにつながる
- Artisan 99式に少し近い速度感(ただし140の方が遅い)
分厚いPE-Kの遅め版というとイメージしやすいです。
クセがあるが刺さる人には刺さる、そんな個性派のPDです。
PD150:最も標準的・万能型
PD150は 従来の「PD」=旧モデルの後継ポジション。
特徴
- コントロール→バランスの中間
- ハイセンシ・ローセンシどちらでも扱いやすい
- 140よりしっかり速い
- Artisan ZeroやSaturn Proよりは遅め
- もっとも普通の布パッドに近い表面感
とりあえずPD試すならこれという、シリーズの基準となるモデルです。
PD151:より速く、よりスムーズ
以前詳しいレビューを出した通り、151は150より無段階にスピード寄り。
ディープブルーのカラーも特徴的。
特徴
- 150よりわずかに速い
- PE BlackとPA Blackの間くらいの速度
- 表面がスムーズで、毛羽立ちが少ない
- 初動と切り返しは並からやや重め
- ZEROやSaturn Proに近いが、PD151の方が滑り途中の抵抗がやや強め
スムーズな表面が好きなら150より151がハマるはず。
万能寄り+気持ち速いという絶妙な位置。
PD155:シリーズ最速モデル
155はPDの中で最もスピード寄りで、滑走も初動も軽め。
特徴
- 現状PDシリーズで最速
- 151と似たスムーズな手触り
- 摩擦感が少なく、滑走が軽い
- Artisan Zeroより速く、Saturn Proより速い
- 151よりさらに細かい織り目
速めなパッドが好きな自分は155が一番好みでした。
硬い中間層xこのスピード感は、他社にない組み合わせで面白い。
まとめ:どれを選ぶべきか?
| モデル | 特徴まとめ | 向いている人 |
|---|---|---|
| PD140 | 最もコントロール寄り 縦織りでY軸速いクセ | コントロール重視 独特な滑りを楽しみたい人 |
| PD150 | シリーズ標準 最も万能 | 最初の1枚として 安全に選びたい人 |
| PD151 | 150より速く 表面がよりスムーズ | スムーズ感重視 バランス+少し速さが欲しい人 |
| PD155 | 最速モデル 細かい織り目 | スピード派 軽い操作が好きな人 |
迷っているなら、 150か151 が無難です。布の毛羽立ち感が嫌なら151。
そこから「もっとコントロールしたいなら140」「もっと速さが欲しいなら155」という分岐で選ぶと間違いないと思います。
PDシリーズは中間層の硬さ・防滑性・エッジの品質が共通して非常に高く、土台の完成度が高い上で、表面だけ速度を変えているという珍しいラインナップです。
自分にぴったりの速度感が、きっとこの中から見つかるはずです。
提供: VAXEE












