おすすめの人気ワイヤレスゲーミングマウス3つを15項目で比較してみた
ケーブルに邪魔されることはなくて、しかも遅延もなくて。ディスプレイから離れても使えるし、とても自由。
ワイヤレスのゲーミングマウスっていいですよね!
ワイヤレスゲーミングマウスって以前はLogicool G Pro一択みたいな世界でしたが、近年ではRazerやGlorious、SteelSeriesなど様々なブランドから低遅延でクオリティの高いものが発売され、選択肢がかなり増えてきました。
今回はその中でも人気トップ3といえるんじゃないか、という有名どころのマウスを全部で15項目で比較します。一番安いのはどれか?左手で持ちたいならどれか?一番軽いのは?そんな疑問を解決していきます。
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トップのワイヤレスゲーミングマウスを比較
比較対象のワイヤレスゲーミングマウスは以下の3つです。
- Logicool G Pro X Superlight(Pro X)
- Glorious Model O Wireless(MOW)
- Razer Viper Ultimate(VPU)
どれも名前が長いので略していきます。
この中で最も発売日が新しいのはPro Xですが、これは以前から最も人気なワイヤレスマウスであったGproの後継機です。初期型よりもマウスクリックが改善され、一部デザインが変更となって軽量化されました。いまだ人気は健在。
次に新しいのがMOWです。同社の軽量マウスModel Oの無線版で、低価格ながら一級品に負けない性能でかなりのコストパフォーマンスを実現しています。
そしてVPU。Gpro一強の時代に殴り込みをかけた老舗ブランドRazerのワイヤレスマウスで、ややロープロファイル気味の持ちやすさで人気を博しました。また、専用のチャージングドックもおしゃれで魅力的です。
この3つのマウス、それぞれ比較した時にどのようなメリットとデメリットがあるのか、どんな違いがあるのか、15の項目ごとにチェックしていきます。
1. 値段
Pro X | VPU | MOW |
---|---|---|
17,820円 | 16,588円 | 12,100円 |
上記値段はいずれも公式サイトの定価表記です。
3つの中で最も値段が安いのがMOW。12,100円程度と他の2つに比べると安いです。だからといって性能的に劣っていることは全くなく、コスパで考えたら一番です。
次にVPU。Pro Xと僅差のように見えますが、付属してくるチャージングドックのことを考えたらかなり割安です。
2. 付属品
Pro X | VPU | MOW |
---|---|---|
グリップテープ・フタ | チャージングドック | おっさんステッカー |
付属品に関しては各社バラバラなのですが、基本構成に加えて何が足されているかを書いています。基本構成というのは、マウス・USBドングル・USB延長アダプター・ケーブルのことです。
Pro Xはオプションで貼ることができるグリップテープが付属してきます。かなりのグリップ力なので、滑ってしまうという方でも使いやすくなります。また、マウスフィートが全面にはられたレシーバーのフタも追加でついてきますので、デフォルトのものと入れ替えることで滑りをよくできます。
VPUはオシャレなだけじゃなくて機能性も抜群なチャージングドック込み。チャージングドックなしで価格を抑えたモデルも発売されていますが、もしドック持ってないなら必ず1つは持っていた方が良いです。めちゃ便利。
MOWは必要最低限って感じです。キラキラ光るおっさんがついてきます。MOWは値段が最も安いので、相応ですね。
3. デザイン
Pro X | VPU | MOW |
---|---|---|
ハニカムなし | ハニカムなし | ハニカムあり |
Pro XとVPUはどちらもデザイン面で優れていると思います。ハニカム構造なしで軽量化を実現しているので、持った時に穴が気になるかみたいな余計なことを考えなくて済みます。
VPUはロゴがステルスデザインなこともあってシンプルなのですが、サイドのラバーテクスチャは取り外しできません。
MOWはシェイプ的には良いのですが、サイドをのぞいてほとんどがハニカム構造となっていますので、見た目や持った時のフィーリングが気になるかもしれません。そして左サイドのおっさんの主張が強い。
4. 軽さ
Pro X | VPU | MOW |
---|---|---|
63g | 74g | 69g |
記載しているのは公称値、実際に測った数値は画像のものになります。
この中ではPro Xが60.5gと文句なしに1番軽いです。ハニカム構造なしでこの軽さは素直に驚きます。
次に70.8gのMOW。有線版の Model O からワイヤレス化しているのに数グラムしか違いません。
この中で最も重いのが74.8gのVPUです。それでも十分に軽い部類ですね。
5. サイズ
Pro X | VPU | MOW |
---|---|---|
左右対称 | 左右対称 | 左右対称 |
125 x 63.5 x 40 mm | 126.8 x 57.6 x 37.8 mm | 128 x 59 x 37.5 mm |
サイズはそれぞれこのようになっています。どれも大きく違うわけではなく、左右対称形のMサイズって分類です。
Pro Xはやや高さがありますが、VPUとMOWはロープロファイル気味です。最も長さがあるのはMOW。グリップ幅でいえばPro Xが最もワイドです。
個人的な感想ではかぶせ持ちならVPUかMOW、つかみ持ちならPro X、つまみ持ちはどれでもOKって感じです。
6. マウスボタン
Pro X | VPU | MOW |
---|---|---|
メカニカル | オプティカル | メカニカル |
VPUは独自のオプティカルスイッチを搭載しています。従来の金属接点が必要なメカニカルスイッチとは異なり、光を通して起動するので高速かつ耐久値が高くなりました。また、チャタリングとも無縁です。しかしその分カチッとしたクリック感ではなく、モッタリとしているのは否めません。
Pro XとMOWはメカニカルスイッチで、カチッとクリスピー。MOWはメインボタンを連打しまくるとプラスチックが擦れる音がたまにしました。これは個体差あるかもしれません。Pro Xはどれだけ使っても全くその気配はないのでクオリティは上です。
7. 汎用性
Pro X | VPU | MOW |
---|---|---|
右手用 | 両手用 | 右手用 |
旧型のGproは右側にもサイドボタンが付いていたため、左手でも使えるという利点がありました。しかし新型のPro Xでは軽量化のために思い切って右側のサイドボタンを潰しており、完全に右手用となりました。
よって、両サイドにボタンがあるマウスはVPUのみ。右側のサイドボタンを使いたい人はVPUがおすすめです。
MOWもボタンは左サイドのみなので右手用。
8. USBレシーバー格納
Pro X | VPU | MOW |
---|---|---|
◯ | ◯ | ✕ |
Pro XとVPUはUSBレシーバーをマウス本体の中に格納することができますが、MOWはできません。持ち運びや片付けの時はUSBレシーバーをセットにできた方が嬉しいですね。できないとUSBレシーバーを失くす可能性がかなり高くなります。小さいし。
優劣がつくとしたらそこくらいで、レシーバー自体はどのマウスのものも小型で名称もつけられているので問題ありません。
9. ビルドクオリティ
Pro X | VPU | MOW |
---|---|---|
◯ | ◯ | △ |
3つともビルドクオリティは頑丈です。強いてこの中で言えば、ハニカム構造になっているぶん、MOWが他の2つと比べて少し脆い印象。
加えて、MOWはボタンが開封直後から傷ついているといったややクオリティコントロールに問題が見受けられました。他の大手2社と比べてしまうとまだ向上の余地がありますね。
10. バッテリー
Pro X | VPU | MOW |
---|---|---|
70時間 | 70時間 | 71時間 |
上記バッテリーの残量はいずれもLEDオフでの状態です。どのマウスも大きく変わらず、1回の充電でそれなりに長く使えます。
とはいえ気づいたら充電がなくなっちゃうことが多くて、定期的にドックに乗せるクセがつくVPUが一番充電が切れにくいです。
Pro XとVPUはマイクロUSB、MOWはUSB-Cなので充電用ケーブルのコネクターの汎用性的という点ではMOWが一番です。
11. センサー
Pro X | VPU | MOW |
---|---|---|
HERO 25K | FOCUS+ | BAMF |
25,600 DPI | 20,000 DPI | 19,000 DPI |
いずれも独自センサーを搭載。最大DPIはGproが最も高くて25,600、次いでVPUの20,000、そしてMOWの19,000となります。DPIに関してだけ言うと、高いからといって性能が優れているとは限りません。
最新センサーはどれもエラーレートが低く、人間が知覚できるような違いはあまりないんじゃないかと思います。
トラッキングに支障が出た場合、センサーではなくUSBレシーバーとの距離を疑いましょう。2.4GHzの電波は弱いのでなるべくマウスとレシーバーを近づけないと悪影響が出る可能性も。
12. マウスフィート
Pro X | VPU | MOW |
---|---|---|
100% PTFE | 100% PTFE | 100% PTFE |
いずれも純度100%のPTFEマウスフィートを採用しており、滑りは上々です。
Pro Xはマウスフィートが大型になっていて接地する面積が大きくなりました。
MOWに関して言うと、セラミックで出来たG-Floatsという面白いマウスフィートが公式から出ているのでハードパッドを使っている人は試してみると良いかも。
13. ケーブル
Pro X | VPU | MOW |
---|---|---|
ラバー | 布巻き | 布巻き |
マイクロUSB | マイクロUSB | USB-C |
MOWの布巻きUSB-Cケーブルが最も汎用性があって使いやすいです。結構柔らかめなのがポイント高い。
VPUも布巻きですが、基本的にチャージングドックに接続して充電できるのであまりケーブルの硬さは影響しないでしょう。もしドックがない場合、ケーブルはやや硬めなので注意。
Pro Xはラバーケーブル+マイクロUSBなので使い勝手としては微妙な印象ですが、硬いラバーではないので必要十分な性能は満たしています。
14. ライティング
Pro X | VPU | MOW |
---|---|---|
✕ | ◯ | ◯ |
この中ではMOWのライティングが最も美しいです。両サイドを走るラインが光るのと、ハニカムの穴を通してぼんやり光る内部が幻想的。
VPUはトップシェル後部のロゴのみ光ります。このロゴは光らないとすごい見えにくいステルス仕様になっていて、そのミニマルさが逆にいいです。
Pro Xはライティングがありません。残充電量を把握するための小さなLEDインジケーターが1つだけあります。
15. ソフトウェア
Pro X | VPU | MOW |
---|---|---|
G HUB | Razer Synapse | Glorious Core |
どのマウスもオリジナルソフトウェアをダウンロードして使うことで細かい設定が可能となっています。
ちなみに G HUB も Synapse も悪名高いですが、Glorious Core はまだ新しく出たばかりなのでどうにも分からないですね。ちょっと設定できることが少ない気もします。
まとめ
モデル | Pro X | VPU | MOW |
---|---|---|---|
定価 | 17,820円 | 16,588円 | 12,100円 |
デザイン | ハニカムなし | ハニカムなし | ハニカムあり+おっさん |
重量(実測) | 60.5g | 74.8g | 70.8g |
シェイプ | 左右対称 | 左右対称 | 左右対称 |
サイズ | 125 x 63.5 x 40 mm | 126.8 x 57.6 x 37.8 mm | 128 x 59 x 37.5 mm |
マウスボタン | メカニカル | オプティカル | メカニカル |
汎用性 | 右手用 | 両手用 | 右手用 |
付属品 | グリップテープ・フタ | チャージングドック | おっさんステッカー |
レシーバー格納 | ◯ | ◯ | ✕ |
ビルドクオリティ | ◯ | ◯ | △ |
バッテリー | 70時間 | 70時間 | 71時間 |
センサー | HERO 25K | FOCUS+ | BAMF |
最大DPI | 25,600 | 20,000 | 19,000 |
マウスフィート | 100% PTFE | 100% PTFE | 100% PTFE |
ケーブル | ラバー・マイクロUSB | 布巻き・マイクロUSB | 布巻き・USB-C |
ライティング | ✕ | ◯ | ◯ |
ソフトウェア | G HUB | Raze Synapse | Glorious Core |
3つの人気なワイヤレスマウス「Logcool G Pro X Superlight」と「Razer Viper Ultimate」と「Glorious Model O Wireless」を比較しました。
どれも素晴らしいマウスなのは間違いないです。一長一短な部分もあるので、この情報で欲しいワイヤレスの方向性が決まったら嬉しいです。何より大事なのは自分の手に馴染むかどうかなので、手のサイズや持ち方によって他の項目を全部ネグってもいいと思ってます。
最後にQ&Aスタイルで簡単に気になるマウスを探せるようにしておきます。