時をかける忍者「The Messenger」のレビュー
Steam/スイッチで発売中の2D横スクロールインディーズゲーム「The Messenger」のレビュー。2018ゲームオブザイヤーにインディーズデビュー賞を受賞しました。
8ビットの過去と16ビットの未来で変化するステージと音楽を楽しみながら、一族存亡の使命を帯びた忍者を操って呪われた大地を駆け抜けます。ゲームプレイがかなり斬新で面白かった。
The Messengerとは
人類の生き残りが暮らす村が魔物の軍団に襲撃される。唯一生き残った若干不遜な感じの若き忍者は、西の英雄より一族の存亡をかけた巻物を託される。使者として選ばれた彼は呪われた大地を駆け抜けて人類を救うことができるのか?
カナダのインディーズスタジオで制作されたゲームですが、日本製と言われても気づかないほどよく考えられて作られています。翻訳も完璧で言うことなし。
予想外にユニークなボスキャラたちとのふざけた会話がとてもイイ。アクションだけでなくシナリオや会話も楽しめる今イチオシのインディーズゲーム。
The Messengerのレビュー
- 良かったところ
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- 8ビットの過去と16ビットの未来が入り乱れるステージが斬新
- ユニークなボスキャラたちとの会話が笑える
- 翻訳が完璧すぎる
- イマイチなところ
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- セーブ場所によってはリトライまでの時間が長いため死に続けるとストレスがたまる
- 死んだ時のクアブルの一言にイラつく
過去と未来を跳躍しまくる斬新なゲームプレイ
The Messengerの特徴といえばこの過去と未来をタイムリープしまくる斬新なステージ構成。過去は8ビット、未来は16ビットで作られており、ビジュアルも音楽もガラリと変わります。
ファミコンが8ビット、スーパーファミコンが16ビットですので昔の古き良きゲーム機をゲーム中に行ったり来たりできるのが胸熱。
2つの世界を行き来することでステージが少し変化し、時間軸によっては進めなかった場所へ行けるようになるなど探索にも影響します。
何より、過去の世界で旅した世界が未来の世界では様変わりしている。そういうタイムリープ的要素がはっきり意識されていて、ただビジュアルが変わるだけではないところがたまらない。シナリオがいいんですよね。
エル・プサイ・コングルゥ・・
ボスキャラたちとの笑えるやりとりの数々
一番驚いたのはその完璧な翻訳。ジョークが多くかなりくだけた会話ですが、細かいニュアンスまでまったく違和感がない。
スクエニはこれちゃんとプレイして見習ってくれと思いますよ。Co○シリーズとかさ・・
しかしこのくだけた感じの会話は予想してなかったので非常にほっこり。シナリオが割と真面目な感じだったので、殺伐とした2Dアクションプラットフォームかと思いきや個性溢れるボスキャラたちによってメチャ癒される。
どのボスも会話シーンが記憶に残るがゆえ、未来へ跳躍した時により感情移入してしまいます。これはプレイしてもらえれば分かるんじゃないかと思う。
セーブ地点によってはストレスがたまる
難しい!というほどの難易度ではありませんが、中盤以降のステージでは結構シビアな操作を要求されることが増えていきます。
割とマメにセーブ地点が用意されているのですが、それでも少ないな〜と思った。甘え過ぎだろうか。Celesteではそのステージでのリトライが基本でしたからね、それくらいがいい。
死んだ時に悪魔のクアブルってやつが命を助けてくれる代わりにお金をいくらか持ってっちゃうんですけど、死んだ時のこいつの一言が割とウザい。最初はクスッて感じなんだけど死亡回数が積み上がってくると蹴飛ばしたくなる。
ストレスといってもこれくらいかなぁ。
8時間ちょっとでクリア
若干短めのボリュームかもしれませんが、シナリオも良いしゲームプレイは斬新だから個人的には全然悪くないと思いました。
サクサク進んで8時間ちょっとなので、ちょっとしたやりこみ要素的な部分までやれば10時間は越えるかな。
クリア後に強くてコンティニューみたいなのあるから2週目いくのもアリ。
スイッチとSteamはどっちがいい?
どっちでもいいですと思いますが、個人的にはスイッチがおすすめ。寝転びながらできるし、外出時や出張時でもお供に持っていけるから。
この辺のプラットフォームゲームはPCでのプレイを要求されるほどスペックが必要とされないので、スイッチで買うのが一番だと思います。
The Messengerは買いだぞ!
The Messengerの完成度は素晴らしい。斬新なゲームデザイン、素晴らしいシナリオ、ユニークな敵との会話などなど、フルプライス(とはいえ2000円)で買っても良かった!と思えるインディーズゲーム。
スイッチ
Steam
次回作にも期待です。
他にもスイッチの面白いインディーズゲーム紹介してます。