Steelcase Karman レビュー。最高のメッシュチェア
オフィスチェアを販売する世界的に有名なSteelcaseから2023年7月に発売された最も新しいモデル、それがKarmanです。
Karmanは今まで販売されてきた同社の椅子とは異なっており、その違いはメッシュ素材が採用されていることにあります。
本記事ではSteelcase Karmanがどのような座り心地なのかレビューしていきます。
レビュー用サンプルをご提供いただきました
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Steelcase Karmanのデザインについて
Steelcase Karmanのデザインについて見ていきます。
布みたいなメッシュ素材
メッシュには以下のような特徴があります。
- 通気性抜群で蒸れが抑えられる
- 伸縮性があってフィット感がある
- とても軽い
夏場でも汗を他の椅子ほど気にすることもなく、風呂上がりでも気兼ねなく座れるのがとても良いです。
ただしメッシュはものによっては肌触りがあんまりよくないものもあるので、そういった心配されている方もいるかと思います。
ですが…弾力があって反発する本メッシュはIntermixという独自開発の生地で、触ってみると結構布っぽい。
マクロレンズで思いっきり近寄って、どんな織り方されているのか見てみました。
なんかすっごい既視感あったんですけど、色合い的にはパッと見ド◯えもんですね。
黒くて細いフレームの間に繊維が織られていて、ところどころ赤の繊維の塊があるようです。
赤と青への光の当たり方や見る角度によってカラーがリングが少し変化します。
多彩なカラーリング
本チェアのモデル名は、オブシディアン・ラックス・レッドブルー・ハブレスキャスター。
最初はなんでレッドブルーなんだろう?パープルっぽいのに、と思っていましたが、前項のマクロ写真を見てもらえば分かるかと思います。
この色、メッシュ素材と相性が良くておしゃれなんですよね。
見る角度によってパープルやピンクなど色が若干変わるのがたまりません。
本当に良い色してます。
ブラックといったシンプルで落ち着いた色もあるので、奇抜なカラーはいらないという方でも大丈夫です。
座面の下にクッション
背もたれだけでなく座面にもメッシュが採用されており、加えてその下にクッションが入っているのがポイントです。
メッシュのハリはちょうど良い反発力を持っていますが、さらにクッションもあるので長時間座っても疲れません。
数ヶ月使ったジェスチャーと座面の硬さを比べると、カーマンの方がハリが硬めに感じました。
ランバーサポートはオプション品なので私のものには付属していません。
日本ではオプション選択不可で、海外サイトでしか追加注文できなさそうです。
Steelcase Karmanの座り心地
横幅が広くとられてるのが良くて、大股で座ってもスペースがあるので窮屈な感じが全くないです。
さらに、体重感知機構っていうのがあって、体重がかかると反発力を調整してくれます。
3D LiveBackテクノロジーという背もたれが自分の体に合わせて変形するシステムもありフィット感は極めて高いです。
フレームがしなって圧迫感を緩和してくれるのですが、体を動かすと追従してきてくれるのがすごく良いんです。
人間真っ直ぐ座ってばっかりじゃないですよね。
例えば右に休んだり左に休んだり。
足組んだりとかね、そういった体の動きに合わせてフレームがしっかりしなるので、常に安定します。
アームレスト
アームレストは高さの調節、前後の調節、そして横へのスイベルの方向調整が可能となって自由度は高めです。
これでも十分調節が効きますが、Gestureの内側と外側に折りたたむような動作はできません。
これに関してはGestureのやつが最高すぎるんですけどね。
ただ、Series1とは違ってリクライニングしてもアームレストが追従してこないのでそこは良いかなと。
下にあるトリガーのような部分を押し込んで高さを操作します。
ふくらみのある肘置き部分は押し込むと凹む絶妙な硬さ。
肘をのせてても痛くなったことはないのでちょうど良い反発力だと思います。
ベースとキャスター
ベース部分を見てみると、脚は金属製で角が丸められているタイプ。
丸められてはいますが足は載せられます。靴下だとちょっと滑るかも。
艶あり仕上げ。
キャスターは個体差かもしれませんが、あんまりスムーズじゃなかったです。
体重をかけないと均等に地面に着かないというのが影響しているかも。
Steelcase Karmanのサイズについて
寸法は高さが994〜1105mm、幅665mm、座面幅490mm。
背もたれ635mm、そして奥行きが665mm…となっています。
表記されてなかったので私が座面の高さをレーザー距離計で測ってみたところ、一番低い状態で42.8cm、最も高い状態で54.7cmとなりました。
私は177cmありますが、少し高さを上げてもかかとがつくくらいでした。
高さをマックスまであげるとつまさき立ちになります。
恐らく170〜190cmくらいの人はすっごい気にいるかと思うんですけど、160cmくらいになってくると高すぎると感じることがありそうだなと思います。
私の個人的かつ大雑把な感想ね。
一応159cmに座ってみてもらったけど、一番低い状態ならかかとまでしっかり接地して座れていたようです。
ちなみに耐荷重は158kgくらいまでいけます。
Gestureって椅子本体の重さはかなりあるんでけっこう重くて運び込むの大変だったんですけど、Karmanは13kgくらいと軽いので簡単に運び込めました。
リクライニング調節
Karmanは操作がシンプルなのが強み。
操作できるダイヤルノブは右側に1つだけなので見た目的にもガチャガチャしていません。
まず体重をかけずにタブを上に引くと高さが上がり、体重をかけて上に引くと沈んでいきます。
さらにこのノブは回転することでリクライニングのテンションを4段階で調節可能。
まずリクライニングが完全にロックされた状態。後ろには傾きません。
次に半分までテンションがかかった状態でリクライニングします。
後ろに倒れようとするとやや反発を感じます。
3つめ。リクライニングは一番後ろまで倒れるけど、テンションがかかってるので少し背中を押された感じになります。
ちょっともたれかかるくらいだと戻ってきそうな感じ。
最後は全部フリーの状態。後ろまで倒れるし、テンションがかかってないので体を後ろに倒すとスーッと倒れていきます。
これらのリクライニングが優秀なのは、少し後ろに体を倒してもちゃんと支えてくれるってとこです。
なので気持ち良い体勢を簡単に維持できるっていう話なんです。
Steelcase Karmanの気になる点
Steelcase Karmanの気になる点について紹介。
座面の前後調整できず
1つめは、座面の前後調節ができないこと。
Gestureでは前後に動かせるので、深く座る人でも浅く座る人でも自分に合わせて調節できたのですが、Karmanでは調節不可能となります。
シートのエッジ部分は柔らかく作られているので足の裏側が当たって痛いなんてことはあまりないかと思います。
私は177cmですが、深く座ってもここが膝裏に当たって気になったことはありません。
あぐらはかけないことはないですが、座面がそこまで前に出せないこともあって快適とは言い難いです。
価格は高め
価格は私のモデルの定価が229,980円。
別のモデルでハブレスキャスターではなくソフトキャスタータイプもあるのですが、そちらは184,980円と4.5万円安くなります。
よく20%クーポンとか発行されている印象がありますので、タイミングを合わせて買えばかなりお買い得にゲットできるでしょう。
値段的には結構高いなとは感じますが、このハイクオリティさにはその価値はあると思います。
Steelcase Karmanのレビューまとめ
- 通気性に長けたメッシュ素材
- 角度によって見た目が変わる
- 肌触りの良い表面
- 座面下のクッションで座り心地良し
- 4段階のリクライニング調節
- 背中の動きに合わせてしなるフレーム
- 座面の前後調節ができない
- あぐらはややかきにくい
- キャスターがスムーズじゃない(個体差?)
- 価格は高い
メッシュチェアーってちょっとチクチクしそうじゃない…?
家用だとハーパンとか履くしどうなんだろう…とか思ってましたけど、肌触りが良いので全く問題ありませんでした。
体に合わせてフレームが動くシステムのおかげでどんな体勢とっても体痛くならないし、幅が広めのシートなのでゆったり座れるし、リクライニングの反発力も良いし。
Gesture使ってた身からするとアームレストがもう1方向あったら最強だったなっていうのと、シートが前後に移動しないのが気になったかな。
それとキャスターが滑らかじゃなかったこともありますが、たぶん個体差。
これのレベルの椅子になってくると値段がかなり高いのでご自身で試し座りすることをおすすめしますが、当記事が参考になれば幸いです。