Steam Deck用のSSD決定版はコレだ!Micron 2400 SSD とその換装方法
Steam Deckはミドルレンジである256GBモデルを購入したんですが、案の定容量が足りません。追加のmicroSDカード買ったけど256GB増やしてもたかが知れています。
やっぱり内蔵SSDを載せ替えたいなと思ってたんですが、2230というフォームファクターのせいか全然手頃な値段のものが見つかりませんでした。なぜ1TBに3万も4万も払わなきゃいけないんだ…ありえん。
そんな折、新しく発売された「Micron 2400 SSD」を調べてみたらなんとその値段の良心的なこと!しかも2TBまであるじゃないですか。
私が買ったのはケチって1TBなんですが、それでも元々256GBだったことを考えると4倍の容量に進化しました。
容量はいくらあっても困らないSteam DeckでSSD増設したいなら迷わずこの「Micron 2400 SSD」です。
Micron 2400 SSDについて
「Micron 2400 SSD」はCrucialのSSDでも有名なMicron Technologyから発売されたM.2 2230のPCIe4.0x4対応、片面実装SSDです。
シーケンシャルリードは最大4,500MB/s(1TB/2TB)、ライトは最大4,000MB/s(2TB)となります。
容量は512GB/1TB/2TBの3種類で、中でも2230での2TB実装は世界初となっています。
アイドルでも最大150mWの低消費電力であるとされ、バッテリー駆動のデバイスに合っていて長時間の使用にも耐えることができます。
公式でSteam Deck対応と書いてありますし、値段も手頃なので換装用におすすめ。
Steamdeckで換装する
SteamdeckでのSSD換装方法について解説していきます。
準備するもの
PCが必要なのはUSBメモリにSteamOSの必要ファイルを書き込む必要があるからです。もし持っていない場合は友人などに頼んで作ってもらうと良いでしょう。
USBメモリはType-Cのものを買えばハブとか必要ないかも。とはいえあんまり需要ないとは思いますし、その辺は手持ちの物と臨機応変に決めてください。
事前準備
分解する前に行っておく注意点です。
Steam Deckからケーブルが全て外れ、本体の電源が完全に切れていることを確認してください。行程でバッテリーを取り外すので危険です。
推奨は25%以下まで放電することのようです。バッテリーを空にするとOSインストール時に充電する手間が増えてめんどくさそうだったので私は10%くらいで作業してました。
作業中間違って電源ボタンを押してしまいがちなので注意です。
microSDカードをさしていたら外しておきましょう。分解行程で壊れる可能性があります。
Steam Deckを分解する
背面を止めている8つのネジを精密ドライバーで外します。
水色の中央4つが短く、オレンジ色の端4つが長いタイプです。なくさないように小皿などにまとめておくのがおすすめ。
サイズ測ってみた。中央のネジはかなりなめやすかったので力を込めつつ慎重に外しましょう。
ネジが全部外れたらスパッジャーを右トップサイドの割れ目に突っ込んでツメを外してあげます。
クリップが外れ始めたらそのまま力を入れて素手で取り外します。パキパキと小気味良い音をたてながら外れていくはずです。
左側にメタルプレートが見えますので、ここに貼られている銀紙を外してあげます。
指でもピンセットでもいいですが、再利用するので優しく剥がして下さい。おすすめは端っこを爪でカリカリして途中からピンセットと併用しながら外すこと。
そうするとネジが1本隠れているので、これを含めてトータル3本のネジを緩めます。
オレンジ丸で囲った左上と左下は長め、シート下に隠れていたネジは短めです。組み立て時に間違えないようにしましょう。
ネジを緩めたらメタルプレートが外れます。
特にSSDと干渉するわけではありませんが、安全上バッテリーを外していきます。
バッテリーとの隙間にプルタブが隠すように折り畳まれているので、ピンセットで外に引き出します。
プルタブを左右にゆすりながら引っ張り抜いていきます。
外れました。
SSDは銀のESDシールドに覆われています。
ネジを外すと角度がついた状態に浮きます。こうなったらそのまま斜めに引き抜きます。
引き抜けました。
ESDシールドは再利用するため、丁寧にはがしていきます。
このように外したら中身をまるっと入れ替えます。切り欠きを合わせると分かりやすいですね。
これでシールドを再度くっつけてしまいます。
ソケットに浅い角度でさしこみ、ネジを締めなおします。
SSDを装着したら後は分解と逆行程で組み立てていきます。
メタルプレートが若干戻しにくいかもしれません。左側にツメがあって、そこがうまくはまらないといけないので試行錯誤してみてください。そんなに難しくはありません。
USBドライブの作成
必要なファイルを全てPCでダウンロードします。
Steam OSはリカバリー手順というページに飛ぶはずなので、リカバリーイメージをダウンロードしてください。
PCにUSBメモリをさしこみ、Rufusを起動します。
ダウンロードした「steamdeck-recovery-4.img.bz2」というリカバリーファイルをドラッグ&ドロップするか、選択というボタンから選びます。
ブートの種類にファイル名が表示されますので、下にある「スタート」をクリックします。
終了したらUSBメモリを引き抜きます。
Steam OSのインストール
いよいよ最後の行程です。
Steam DeckにUSB-Cアダプターをさします。そこにSteamOSリカバリーイメージが入ったUSBメモリを挿入。
Steam Deckの電源がオフの状態から、音量ダウンボタンを押し込みながら電源ボタンを押しこむと音が鳴ります。音が鳴ったら両方離してください。
これでブートモードに入ります。
起動ディスク選択画面でUSBドライブを選択できるはずなので、USBで起動を行います。
するとデスクトップモードで起動します。
デスクトップ上にアイコンが4つありますが、中でも「Reimage Steam OS」を選択し、ポップアップが出てきたら全て「Proceed」を押していきます。
いずれ勝手に再起動が行われますので、Steam OSの初期設定を行ってください。
Steamボタンを押し、設定→ストレージへと進みます。
容量が1TB近くになっていることを確認したら完了です。後は好きなゲームをダウンロードしてください。
さいごに
これでSteam Deckの内蔵SSD換装は終わりです。
「Micron 2400 SSD」の登場によって2230界に光がさしたんじゃないかと思います。リーズナブルな値段で1TBや2TBが買えるので、Steam Deck用に最高です。
でかめのゲームを何本かインストールしても圧倒的に容量が残っているので精神的にもなんだか平和ですしね。