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ROCCAT Vulcan TKL Pro レビュー。光学式スイッチのスタイリッシュキーボード

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ドイツのゲーミングブランド「ROCCAT」より発売された「Vulcan TKL Pro」ゲーミングキーボードをレビューします。

メタル感の溢れるスタイリッシュな見た目が痺れますが、最先端の光学スイッチを搭載しており性能も一級品。

Vulcanシリーズ待望のテンキーレス、待ち望んでいた人も多いのではないでしょうか。その外観と性能について見ていきます。

本製品はレビューサンプルを提供いただきました

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概要とスペック

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ROCCAT
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ROCCAT Vulcan TKL Pro」は ROCCAT Vulcan シリーズのテンキーレスバージョンで、ノーマル版のようにメカニカルではなく独自の光学式スイッチを搭載したプロ版です。

アクチュエーションポイントは1.4mmとかなり浅めで、FPSといった高速反応が求められるゲームに向いています。

軸がむき出しになったハウジングでライティングが煌びやかに光るのが特徴。滑らかなメタリックな表面が素敵ですね。

カラー
接続Type-C
サイズ84キー / テンキーレス
寸法360 x 133 x 34 mm
重さ660g
配列US
スイッチTitan Switch Optical リニア
スイッチ寿命1億回
ロールオーバーNキー
ケーブル長1.8m
ライティングRGB
ソフトウェアあり
マクロ利用可能
USBパススルーなし
オンボードメモリ5プロファイル

同梱物

ROCCAT Vulcan TKL Pro 外箱

テンキーレスなのである程度コンパクトな外箱。ドイツ感があります。

ROCCAT Vulcan TKL Pro 箱の表

搭載されているのはROCCATオリジナルの光学式スイッチ「Titan Switch Optical」のリニアタイプ(赤軸)です。

VULCAN TKL PRO

キーボード本体。持った瞬間その軽さにびっくりしました。60%キーボードと同等くらいに軽いです。

VULCAN TKL PRO ケーブル

Type-Cケーブル。1.8mほどで、丁度よい長さです。

クイックインストレーションガイド

多言語のクイックガイド。読まなくてもなんとかなります。

  • キーボード本体
  • ケーブル
  • クイックガイド

同梱物はシンプルに以上。

デザインと性能

Vulcan TKL Pro

ROCCAT Vulcan TKL Pro」はボリュームノブを備えたTKL(テンキーレス)キーボード。フルサイズほど大きくないコンパクトさが売りですが、60%キーボードほど小さくはありません。

ファンクションキーや矢印キーといった使い道の多めなものはちゃんと残してあります。サイズは 360(横幅)x 133(縦幅)x 34(高さ)cm

ROCCAT Vulcan TKL Pro 重量

重さはなんと実測で 640g となっており、かなり軽いです。60%の「Ducky One 2 Mini」が590gくらいなので、サイズ的にはそれよりも大きいのに重量は肉迫しています。

ROCCAT Vulcan TKL Pro フロント

背丈はほんの少しだけ他のキーボードよりも低いと感じますが、ロープロファイルではありません。キーキャップが薄いのでそう見えがちですけどね。その薄さはかなり軽量化に貢献しています。

ROCCAT Vulcan TKL Pro 右サイド

サイドから見たハウジング。キーボード全体の傾斜は緩め。キーは手前に傾斜しておらず、地面と並行なラインを保っています。

フロートタイプのライティング

フロートタイプの軸むき出しキーなので  ライトは眩しく光ります。ブロワーなどでシュッと吹くだけでホコリが吹き飛びますから掃除はかなり楽。

ROCCAT Vulcan TKL Pro ロゴ

トッププレートはメタル感があって非常にスタイリッシュかつ頑丈です。

ベゼルレス

ベゼルレスといっても差し支えないでしょう。

トータルキー

US配列のキー数はトータルで84キー。だいたいフルサイズが104キー、60%で61キーくらいなので、ちょうど中間くらいの数です。

ボリュームダイヤルとか

右上には直感的で使いやすいボリュームダイヤルと音声ミュートボタンが備わっています。地味に使い勝手がよくて、体勢を変えずに音量調節できるので重宝します。

GAMEMODE

Fn+PGdownを押すと「GAME MODE」がオンに。ソフトウェアで独自のキーアサインを設定しておくことができます。

ゲームモード機能

日常的に使う通常のキー配列と、ゲーム専用のキー配列の2つを自分なりにカスタマイズして一発切り替えすることが可能です。

ROCCAT Vulcan TKL Pro 底面

ベースはプラスチックですが安物感は全くありません。

滑り止めゴム

キーボード手前側にこのようなノンスリップラバーが3本ほどあります。

奥側の足を閉じた状態と開いた状態。足の先端にもノンスリップラバーがはられています。

ROCCAT Vulcan TKL Pro 傾斜

足を立てると奥へ傾斜がつきました。傾斜角度はこれでも浅めなので、2段階調整できると良かったかも。

ただこの傾斜の浅さというか平べったさがエルゴノミクス的推しポイントのようです。慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。

ROCCAT Vulcan TKL Pro コネクタ部分

ケーブル接続端子はType-C。これならカスタムキーボードケーブルを使えますね。

ROCCAT Vulcan TKL Pro 背面

このように端子はほぼ中央、画像でいうと少し右寄りに位置しています。

ROCCAT Vulcan TKL Pro ケーブル

ケーブルは細めの布巻き。キーボードのケーブルとしては結構柔らかめではないでしょうか。

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キースイッチ

ROCCAT Vulcan TKL Pro キー軸

ROCCAT Vulcan TKL Pro」は独自の Titan Switch Optical という光学式スイッチが搭載されています。

ROCCAT Vulcan TKL Pro キー軸タイト

クリック感の少なめなリニアタイプで、ROCCATではスピードタイプとも分類されています。参考までにCherry MXと比較しておきます。

スクロールできます
軸色Titan 光リニアCherryMX Red
クリック感なしなし
アクチュエーションポイント1.4mm2.0mm
押下圧45cN45cN
キーストローク3.6mm4.0mm
寿命10,000万回CherryMX Red
用語解説
  • アクチュエーションポイント:キーを押した時にどのポイントで信号が送られるかの接点
  • 押下圧:キーを押すのに必要な力
  • キーストローク:キーを押した時に沈む距離

アクチュエーションポイントとキーストロークが浅く、反応速度は速め。FPSなど素早い反射神経を要するゲームに向いています。

どちらかというとCherryMX 赤よりも銀軸に近い気もしますね。加えてオプティカルスイッチなので従来のメカニカルスイッチよりも応答が速いです。

静音赤軸に慣れてしまった私としては静かというほどでもなく普通なタイピング音と感じました

ROCCAT Vulcan TKL Pro フロートタイプ

キーを押し込んだ時の安定感はかなりすごいです。一見不安定に見えるほどキーキャップが浮いていますが、押し込むとスーッとまっすぐに降りていくので打鍵感は素晴らしい。

スイッチの比較

左が本キーボード搭載の「Titan Switch Optical」で、右がよくある「CherryMX」です。軸の構造がちょっと違いますね。

ばっちり光る

クリアハウジングなのは当然・・光るため。

キーキャップ

キーキャップ

ROCCAT Vulcan TKL Pro」のキーキャップはとてもユニークな薄型設計です。薄いけれどたわむことは少なく頑丈です。

キーキャップ上から

公表されていませんが 恐らく素材はABS。普通に触るとすべすべしているのですが、汗をかくと良くも悪くもすごいグリップ力を発揮します。

指紋汚れ

指紋や脂汚れはかなりつきやすいです。定期的に掃除した方が良さそうですね。

ななめから

ほとんどのキーはこのように中央部分がへこむ逆アーチとなっていて指がおさまる作りになっています。

手前のスイッチは違う

最前列の「CTRL」「WINDOWS」「ALT」「スペース」といったキーに関してはかまぼこ型になっています。そのおかげで、親指を置いた時にフィット感があります。

キーキャップ裏側

キーキャップ裏側。特段変わったことはありません。

スペースキーの部分

スペースキーを取り外してみました。

スタビライザー

スタビライザー。スペースだけでなく、SHIFTやENTERといった少し大きめなキーには備わっています。

ライティング

キーキャップの薄さと軸のハウジング構造のおかげでライティングはかなり美しいです。キーキャップの手前やサイドに反射する光が幻想的。

普通のキーをはめてみる

実は普通のキーも一応はまることにははまるのですが、おすすめしません。強く押し込むとキーが戻ってこなくなってしまうためです。

普通のキーキャップ横から

さらに高さが全く異なります。キーキャップを変えられないのはちょっと残念部分。公式でそういったアクセサリーを発売してくれたら嬉しいですね。

ソフトウェアとライティング

「ROCCAT Swarm」という専用ソフトウェアをインストールすることでプロファイル設定やマクロ設定、ライティングの変更などができます。

ソフトウェア1

実際できることはそこまで多くありませんが、ちょっと面白いのが「サウンドフィードバック」機能。

「クリック音」や「タイプライター音」など好きな音をキーの打鍵に合わせてPCから再生することが可能です。最初ちょっと面白いなとは思ったのですが、実際の打鍵からコンマ数秒遅れて音が聞こえるのでこれ使う人はほとんどいないんじゃないかな・・。

キーアサイン

キーアサインの変更ができます。ドラッグ&ドロップで直感的な設定ができます。

ライティング設定

ライティング設定。インテリジェントライティングシステムのAIMOがあります。よくわからなければとりあえずこれに設定しておけばOK。色々ライティングのパターンを変えてくれるので良いです。

他にも複数のライティング効果が用意されています。輝度も調整可能ですから、明るさをゼロにしてしまえばライトはオフとなります。

レビューまとめ

良いところ
  • コンパクトなTKLフォームファクター
  • 非常に軽い軽量設計
  • 独自のタイタンオプティカルスイッチ
  • ライティングはかなり綺麗
  • スタイリッシュなトッププレート
  • メディアコントロールダイヤル
  • 安定したスムーズな打鍵感
イマイチなところ
  • キーキャップは汚れやすい
  • キーキャップの着せ替えができなさそう
  • 値段はやや高い

以上「ROCCAT Vulcan TKL Pro」のレビューでした。

メタリックでスタイリッシュな見た目に美しく煌めくライティング。見た目だけでなく使い心地も素晴らしい、完成度の高いテンキーレスキーボードです

一見薄型で不安定そうなキーキャップですが、その打鍵感は安定していてスムーズ。最新型のオプティカルスイッチでFPSのコンマ数秒に差をつけましょう。

キーキャップが汚れやすくて定期的に掃除が必要かなという部分と、お値段的にはちょっと高めというのがネック部分。ただしこのキーボードでこのお値段なら十分コスパは良いと思いますよ

ちなみにテンキーレスではなくフルサイズ派の人は「ROCCAT Vulcan Pro」というフルサイズバージョンも発売されているので要チェックです。

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