ROCCAT Kone Pure Ultra(KPU)レビュー。神フィットの軽量エルゴマウス
ROCCATはドイツのハンブルクで作られているゲーミングマウスブランドで、定番となっているKone Pureシリーズは持ちやすさに定評のある人気商品。
今回レビューするエルゴデザインの軽量ゲーミングマウス「ROCCAT Kone Pure Ultra(通称 KPU)」は、そんなKone Pureシリーズを約66gまで、25%も軽量化したモデル。
今回のKPUで初めてROCCATシリーズを持ってみたのですが、とにかく本当に持ちやすい。
かなりフィット感があって感動的!
概要とスペック
ROCCATから発売された右手用軽量ゲーミングマウスの「Kone Pure Ultra(KPU)」。軽量化するために、インナーフレームがハニカム構造になっています。サイズとしては小型の部類ですが、エルゴデザインなのでフィット感は素晴らしいです。
つまみ持ちに適したマウスと言われています。マウスは軽ければ軽い方が腕が疲れなくて良いです。個人的にはかぶせ持ちでもかなり持ちやすいので、持ち方を問わず使えるマウス。
カラー | ブラック / ホワイト |
接続 | 有線 |
センサー | ROCCAT Owl-Eye |
DPI | 16,000 |
寸法 | 117 x 59.5 x 38 mm |
重さ | 66g |
ボタン数 | 7 |
ケーブル長 | 1.8m |
LEDカラー | ロゴ |
ソフトウェア | あり |
同梱物
まずは外箱と同梱物からチェックしていきます。
他のマウスケースに比べて比較的薄い外箱。
蓋を開けると「MADE TO WIN」の文字が。勝つために作られたんです、勝ちましょう。
同梱物は超シンプル。マウス本体と取説だけ。マウスのケーブルが地味に箱の形になってくるのが珍しい・・。
取説は読む必要がないほど中身スカスカなので、何も考えずにマウスをUSBにさせばOK!
デザインと性能
66gという軽さを実現しながらもシェルはハニカム構造になっていません。ハニカムの見た目が嫌な人にとっては朗報ですね。中の見えないレイヤー部分が穴抜きされています。
寸法は実測で 117 x 59.5 x 38mm で中型サイズ。高さは比較的あるため持ちにくいことはありません。
シェイプは左右非対称、右手用エルゴデザインです。かなり独特な見た目 をしています。
ある人にとっては神マウス、ある人にとっては大嫌いと、好き嫌いの別れるデザインだと思います。
個人的にフィット感はかなりよくて持ちやすいです
このマウスに関しては購入前に一度持ってみて、自分にフィットするか確認した方が良いかもしれません。
サイドボタン下のくぼみの部分に親指がめちゃくちゃフィットします。かぶせ持ちでもつまみ持ちでもフィットするのが不思議。
サイドボタンの位置はかなり高め。これは賛否両論かもしれません。
基本親指はくぼみにハマるため、サイドボタンは押そうと思ったときに指を持っていくことになるはず。サイドボタンに親指を添えた状態だとマウスがやや振りにくいですしね。
右サイドもくぼんでいて、薬指と小指が置きやすくなっています。
エルゴなので右クリックボタンが左クリックに比べてかなり傾いています。こうやってまじまじと見るとものすごい角度に見えますが、手を置くと違和感は全くありません。
ROCCATのロゴ。RGBライティングで光ります。このマウスで光るのはこのロゴ部分のみです。
かなり高輝度で発光しているので眩しい。存在感がスゴイ。
マウスフィートはちょっと独特な形をしていて、大きなサイズのものが前と後ろに1枚ずつ貼られています。テフロンで滑りは普通。他のマウスに比べてそんなにスムーズでもないです。
HyperglideとかCorepadsのマウスフィートが出たら貼り替え推奨。
色はブラックとホワイトの2色展開。私が購入したのはホワイト。マット仕上げで持った触り心地がとても良いです。
マウスボタン
メインクリックボタンはそこそこクリスピーな感覚。クリックは軽めで押しやすいです。
サイドボタンにはちょっとしたL字が刻印されています。理由はよくわかりません。押し心地はカチカチッといい音を出します。
サイドボタンはかなり高めの配置となっています。誤クリックはほぼないと言ってもいいでしょう。
マウスホイールは正直かなり良いです。軽い力でスムーズに動くのに、どこまで回転させているか分かりやすいコリコリッとした感触。また、ホイールクリックも軽め。
その上の+とーのボタンはデフォルトではDPI変更スイッチですが、ソフトウェアで別のキーバインドへ変更することができます。クリック感はサイドボタンよりも強め。
ケーブル
実は「ROCCAT Kone Pure Ultra」で ガッカリしたのがケーブル。ラバーケーブルになっていて硬いので、マウスを振っていると若干邪魔です。マウスバンジーは必要。
パラコード・疑似パラコードの方が好きですね。パラコードに改造しちゃうのもアリ。
ソフトウェア「SWARM」
ROCCATのゲーミングマウスは「SWARM」というソフトウェアをダウンロードして使用します。
DPIやスクロール速度などを変更できます。DPIのプロファイルは5つまで登録可能。DPIを完全固定するならチェックボックスをオフにすればDPIボタンを押して事故ることもなくなります。
キーバインドの変更が可能です。KPUはDPIボタンが2つ搭載されているので、他のキーとして使えば押せるボタンが多くなりますね。
ロゴのイルミネーション設定。デフォルトだとめちゃくちゃ眩しいので明るさは半分くらいまで下げるのがオススメ。
インテリジェントライティングシステムは、動きに対して有機的に反応してくれるようですが、どういうことだろうと未だに謎です。
その他、ポーリングレートやLODなどの調整ができます。
マクロももちろん作成可能。そしてこれらの設定はオンボードメモリに保存して持ち歩くことが可能となっています。
持ち方とそれぞれの使用感
個人的にはかなりの神フィットだと思いましたが、その独特なシェイプとフィット感からすると 賛否両論分かれそうなマウス です。好きな人はめちゃくちゃ好きだし、嫌いな人はとことん嫌いみたいな。
エルゴデザインの66gとして超優秀なゲーミングマウス です。
かぶせ持ち | つかみ持ち | つまみ持ち |
---|---|---|
◎ | ◯ | ◎ |
かぶせ持ち大正義?
かぶせ持ち
かぶせ持ちのフィット感が半端ないです。高さがほどほどあるので手の腹が机に擦れることも少ないですし、かなりしっくりきました。
つかみ持ち
つかみ持ちはかぶせ持ちほどのフィット感はありませんが、それでも十分持ちやすい。
つまみ持ち
つまみ持ちは抜群の相性です。軽いため繊細なエイムもできるし疲れにくくなります。
基本的にどの持ち方でもいけます。
レビューまとめ:神フィットするけど万人向けじゃない?
- 良いところ
-
- ハニカム構造でないのに66gという軽さ
- 最新型の高性能センサー搭載
- 神フィット感のエルゴデザイン
- 触り心地の良いマット仕上げ
- 素晴らしいクオリティのマウスホイール
- DPIスイッチが1つ多い
- 安い
- イマイチなところ
-
- ケーブルがラバータイプで硬い
- 嫌いな人は嫌いなシェイプ
最初は不思議な形しているなぁと思っていましたが、使ってみたらフィット感がとってもよくて驚きました。かぶせ持ちにも最適なシェイプです。
神フィット感とまで言えるのですが、ケーブルがかなり残念なラバータイプ。長く使っていくならパラコード化も視野に入れておきましょう。
内部をハニカム構造化しているのはとても素晴らしいデザインだと思うので、今後もこうやって軽量化したマウスをどんどん出してほしいですね。