PITAKA MagEZ Case 3の通常版とPro版を比較レビュー
iPhone 14 Proには純正のレザーケースを着けてるんですが、9,380円もする割にすぐ傷ついてボロボロになっていきます…。
汚れとかじゃなくて何かにぶつかったら表面が剥げちゃうイメージ。たった6ヶ月でまぁまぁキズついてるので、長く使うのはちょっと難しそうです。
もう純正やめるかって思ってたところにPITAKAケースの話がきたので見てみたんですよ。そしたらなんだか600Dとか1500DとかProとかちょっと分かりにくいぞ…?
ということで、せっかくだから通常版とPro版比較させてください!と無理言って2種類送ってもらったので、本稿で比べて見ていきます。
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概要
今回紹介するのはこの2つで、いずれもiPhone 14シリーズ用。13だとMagEZ Case 2、12だとMagEZ Caseのナンバリングなしになるので注意です。
採用されてるアラミド繊維は、繊維の強度が鉄やアルミニウムの約5倍になります。さらに耐熱性、耐摩耗性などの性質を持ち、長期間使用しても色褪せや劣化が少ないのも強みです。
MagEZ Case 3は2と比べてなんと33%の薄型化と27%の軽量化に成功。薄い・軽量・頑丈と三拍子揃います。
Pro版はノーマル版よりも厚みがありますが、とても高い保護力が特徴です。
レビュー後もノーマル版を愛用してますが、この薄さマジで最高です。Magsafe対応で薄いケースを探しているならぴったりです。
デザイン
見た目はカーボンファイバー系で、ななめにジグザグのラインが積み重なっています。このスタイルはどのモデルを選んでも共通です。
ベースカラーは黒か青のいずれかですが、部分的に編まれているアラミドが色を変えてモチーフになっています。
浮織という特殊な技法が使われており、立体的に見えます。なぞると細かい凹凸を感じますが摩擦はあまりなくサラサラと滑ります。角は面取りしてあるので尖っていません。
使用していると脂が付着しますが、布なのでゴシゴシ拭けば綺麗になります。
内部にはPITAKAのロゴ。
カメラ周りは隆起したプラスチックフレームによって保護されています。iPhoneはカメラレンズがむきだしになっているので傷付く心配が減ります。
ノーマル版のMagEZ Case 3はボタン周りや充電端子周りなど四方がむきだしで保護されていません。
脂汚れや埃が溜まってしまうデメリットはあるものの、非常に薄く余計な厚みを全然感じないというデカすぎる強みがあります。
1週間ほど使用していたのですが、非常に小さなキズができてしまいました。遠目から見ても小さい傷だなってレベルで使用には支障ありませんが、表面が傷つかないほど頑丈…というわけではありません。大事に使いましょう。
Pro版のデザイン
MagEZ Case Pro 3は1500Dの1種類しか存在しないため、デザインはこれに固定となります。
内側にはマイクロクロスがはられており、背面が傷つかないように考慮されています。
カメラ部分の保護は通常版のプラスチックとは違ってゴム質になっており、落としても衝撃を吸収してくれそうです。
Proの方はサイドがしっかりと保護されています。ケースのボタンが被さり、厚みも増してゴツくなります。素材はゴムなので、この辺は純正レザーケースのものよりもややチープですね。
純正レザーケースと比較
今まで使っていた純正レザーケースとMagEZ Case 3を簡単比較してみます。といっても厚みと軽さくらいなんですけど…。
ケース | 純正 | MagEZ |
---|---|---|
厚み | 1.81mm | 1.05mm |
重さ | 28.0g | 18.7g |
マイクロメーターで計測してみたところ、純正レザーケースの厚みは1.81mmでした。
MagEZ Case 3は1.05mmでしたので、0.76mmくらい違います。
近年のiPhoneってとにかくデカくなりがちなので、ケースは薄い方が持ちやすいのは間違いないです。
純正レザーケースの重量は28gで、MagEZ Case 3の実測値18.7gよりもけっこう重いです。
持ったところでそんなに差異がはっきり分かるわけでもありませんが、スマホなんてずっと手に持っているのでちょっとした違いが結果的に大きな違いを生むこともあります。
サイドボタン周りは全て保護されているので、むきだしのMagEZよりも保護力は上です。
MagSafeチャージャーを使った感想として、MagEZでもある程度円状の痕になってしまいます。この辺はマグネットを使っている以上仕方ない部分なのかもしれません。
600Dと1500Dの違い
MagEZ Case 3には600Dが3種類、1500Dが3種類で合計6種類のカラーリングが存在します。Pro版は1500Dの1種類のみ。
Dはデニールの略で、アラミド繊維の密度を示します。つまり、600Dと1500Dの違いは繊維の細さのこと。600Dの方が細いため軽くて薄くなりますが、耐衝撃においては1500Dの方が優れます。
アラミド | 600D | 1500D |
---|---|---|
繊維 | 細め | 太め |
厚み | 0.95mm | 1.05mm |
耐衝撃 | 弱め | 強め |
重さ | 17.5g | 18.9g |
厚みの差は0.1mm、重さの差は1.4gで、割合にすると約10%くらい違います。
薄さ軽さを求めるなら600D、保護性能を求めるなら1500Dですが、1500Dでも十分薄いと思われるので、見た目が気に入った方を選ぶので良いでしょう。
通常版とPro版の違い
比較していくのは通常版の600DとPro版の1500Dです。
Proはアラミド繊維だけでなくTPU(熱可塑性ポリウレタン)と一体成形していて、エアポケットや層の増加により軍用レベルの保護力を誇ります。
ケース | 通常版 | Pro版 |
---|---|---|
厚み | 0.95〜1.05mm | 1.6mm |
保護 | 部分 | 全面 |
重さ | 17.5〜18.9g | 31g |
厚み
マイクロメーターで測った結果は1.66mm。通常版の600Dが1.05mmでしたので、58%ほど厚みが異なります。これは純正レザーケースよりも薄いのですが、触った感じはいかにも保護力特化のガチムチケースという印象です。
通常版の薄いアラミド繊維よりもTPUのゴムらしい部分が感覚として目立ちます。触るとサラサラというよりややラバー質感の方が強いですね。
保護力という面で考えるとあまり守ってくれなさそうな通常版よりもProの方が圧倒的です。
軽さ
実測値34.5g。通常版の600Dと比べると、重さは15.8gほど増加。これは割合にすると約84%ほど増えたことになります。両方持つとProの方が断然重いことがすぐに分かります。
ちなみにiPhone 14 Proの重さが217gくらいです。
保護力
これはもう断然Pro版です。通常版とは違ってスイッチ部分や端子周りも保護されていますし、厚みが圧倒的に違うため安心感があります。
ディスプレイ表面の保護もPro版の方が良さそうです。
どっちがおすすめ?
よくスマホを落とす人はMagEZ Case 3 Pro。厚みよりも壊れないこと最優先なら保護力が高いProが良さそうです。
薄さと軽さ、使い勝手を追求したい人は通常のMagEZ Case 3がおすすめ。
両方触った私としては通常版の薄さがとても気に入りました。スリムなのでポケットに入れても違和感がありませんし、何より持ちやすい。
昔からケースによる厚みの増加が嫌いで、なるべくケースなしで使ってきたタイプの人間なんですが、この薄さに慣れたらもう他のケース試したくなくなりますね。
Pro版とは実測で0.6mm近くの厚みの差ですが、見た目からして同じケースか?っていうくらい全然違います。
- 薄さならMagEZ Case 3
- 保護力ならMagEZ Case 3 Pro
購入時の注意点
MagEZ Case 3には通常版とPro版がありますが、iPhoneの種類にも14 / 14 Plus / 14 Pro / 14 Pro Maxと4種類もあるので表記的に分かりにくいです。
MagEZ Case 3 Proの14 Pro用とか。間違えそうですよね。
購入するときは自分のiPhoneに合ったサイズなのか3回くらい確認しましょう。
価格について
いずれも記事執筆時点での話となります。
MagEZ Case 3はモノによって7,699円と8,999円で分かれています。これが600Dと1500Dで明確に区別されているわけじゃなくて、600Dでも高いのと安いのがあるのでAmazonなどでご確認ください。
MagEZ Case Pro 3は種類が1つのみで、8,999円です。
14シリーズの中では値段は一緒で、PlusやPro Maxだからといって値段が高くなるわけではありません。
いずれもケースとしてはそれなりに高めな価格設定ですが、薄さ、見た目、軽さなど総合的にクオリティに見合っていると思います。
レビューまとめ
- とても薄くて軽い
- サラッとした触り心地
- スタイリッシュな見た目
- 値段は高め
以上「PITAKA MagEZ Case 3」とそのPro版を比較しながらレビューしてきました。どっち買うか迷ってる人の参考になれば幸いです。
とても薄くて軽く、iPhoneに取り付けても違和感なく使えます。ポップなケースが欲しい人には物足りないかもしれませんが、落ち着いていてスタイリッシュな見た目です。
少なくとも私は純正レザーケース買うならこっちおすすめします。