Logicool G Pro ワイヤレス GHOST レビュー。元祖無線の王様、真っ白な限定版
元祖無線ゲーミングマウスの王様とも言える「Logicool G Pro ワイヤレス」。遅延がほぼないライトスピードという無線技術のおかげで世界中のプレイヤーに愛されています。
そんな G Pro には台数限定販売のリミテッドエディションという特別カラー版が存在します。
今まで発売された「ピンク」と「ホワイト」は販売開始後 超高速で売り切れる という物凄い人気ぶりです。
日本からの購入はちょっと大変なのですが、今回はなんとか「ホワイト」版を手に入れることができました。1月末くらいに買って、届いたのが4月20日。
本当に長かった・・!
当サイトではまだG Proをレビューしていなかったので、G Proのレビューということで進めていきます。
概要とスペック
「Logicool G Pro ワイヤレス」は左右完全対称の無線ゲーミングマウス。
ライトスピードという遅延の少ない無線技術のおかげで、一瞬のラグが命取りになる競技系FPSゲームなどでも問題なく使えるようになりました。
そんな G Pro の「GHOST」は ホワイトカラーのチャリティ限定版。基本性能は G Pro と変わらず、カラーリングのみ特別な色となっています。
売り上げは運動障害研究機関と、「Logitech G Adaptive Gaming Kit」の開発に協力した団体などに寄付されます。
カラー | 白 |
接続 | 無線 |
センサー | HERO |
DPI | 16,000 |
寸法 | 125 x 59 x 40.0 mm |
重さ | 80g |
ボタン数 | 7 |
バッテリー | 連続48時間 |
LEDカラー | RGB |
オンボードメモリ | プロファイル x 5 |
ソフトウェア | あり |
限定版はどうやったら買える?
もし別色の限定版が発売されるという情報をキャッチできたら、購入の仕方について別記事でまとめようと思います。
大人気のためかなり困難な勝負になるとは思いますが、備えればチャンスはあります。
値段は通常の G Pro と同じ定価の$149.99。日本円にすると約16500円(110円レート換算)くらいです。
USA公式サイトで限定販売され、発売から一瞬で売り切れました。すでに売り切れてしまった「GHOST(ホワイト)」と「PIXEL(ピンク)」に関しては もはや定価で買う術はありません。
メルカリやヤフオクといった売買サイトで高値購入するしかないのですが、2~4倍くらいの値段でめちゃくちゃ高いです。セカイモンの方がまだ安いですね。
- 我慢して次の色が出るのを待つ
- 通常版を買う
- 他のワイヤレスマウスにする
このどれかがおすすめ。7万円出すなら通常版を買った方が良いと思います。
ちなみにですが、GProの最新版SUPERLIGHTにはホワイト版がありますので白が良いならそちらを買いましょう。
同梱物
前置きが長くなりましたが、ここから「Logicool G PRO ワイヤレス GHOST」のレビューをしていきます。まずは同梱物から。
外箱は真っ白で、部分的にホログラム加工がしてあります。
フタを開けるとGHOST本体登場。白い。
マウスの下には小さい箱と大きい箱がそれぞれ収納されています。
まず小さい箱の方には「USBドングル」と「交換ボタン」が入っています。
USBドングルと、USB-マイクロUSB変換。
基本的には写真左のUSBドングルをPCに挿せばOK。
ちょっとややこしいですが、入っているのは左サイドボタンを埋めるキャップと、右サイドのボタン。
上2つが左用のボタンキャップ、下の2つが右ボタンです。
大きい箱には充電ケーブルが入っています。かなり不思議な形。
この他簡易説明書やステッカーなどが入っていました。
- マウス本体
- USBドングル
- USB – マイクロUSB変換
- 左用ボタンキャップ
- 右用ボタン
- USB – マイクロUSBケーブル
- ステッカー
- 取扱説明書
同梱物は以上です。小さい部品が多いので失くさないように注意しましょう。
デザインと性能
「Logicool G Pro ワイヤレス GHOST」は完全左右対称形の両利き用ワイヤレスゲーミングマウスです。右利きでも左利きでも全く同じように使うことができます。
表面はホワイトカラー、マウスホイールだけ唯一ブラックです。
サイズは公称では 125(長さ) x 63.5(幅) x 40(高さ) mm 、上記の数値は実測値です。グリップ幅は59mmでした。分類的には中サイズになります。
コーティングはマット仕上げです。白なのである意味汚れは目立ちますが、指紋や油といった汚れはほとんど付きません。
重さは公称で 約80g、実測値で 80.8g とほぼ同じです。
発売当初、無線としてはかなり画期的な軽さでしたが、現在は同じワイヤレスの「Razer Viper Ultimate」の74gに負けています。
実は底のUSBドングル入れのフタ、マグネット付きで3gもするので、これを外せば実質77~78gまで即軽量化できます。マウス内にゴミが入りそうですけどね。
完全な左右対称型。マウスボタンのすぐ下にはマイクロUSBコネクタがあり、ここにケーブルをさして充電することになります。
ちょっとお高いですが、この「Logicool POWERPLAY」マウスパッドを使えば自動で充電してくれます。残り充電を気にすることもなく、煩わしいケーブル接続もなくなり、自由を獲得できます。
左サイド。特にラバーグリップみたいにはなっていません。
右サイド。左右対称なので左に同じ。サイドボタンにはボタンキャップがはめ込まれています。
中央部分がややへこんでいますが、結構真っ直ぐなシェイプをしています。
後ろから。お尻の先端が若干嵩上げされています。
底面の色は普通にブラックですね。後方の丸フタから円状の模様が刻まれていて、若干凹凸感があります。
マウスフィートは結構独特な形をしていて、センサーはちょっと前方寄りに配置されています。
Logicool独自の「HERO」センサーで、最大DPIは16,000。左のボタンはDPIスイッチ、右のボタンは電源のオフ・オンスイッチ。
マウスフィートはセンサー周りにも貼られています。
後方は丸フタを囲むように3つのフィート。材質はPTFEで滑りはそこまで悪くないですが、Hyperglideの方が抜群に良いです。
ちなみに Amazon で売り切れてたり高くなっていたりしても、
通常のGPW用のもので完全にフィットします。
後方にある丸フタはマグネットでくっついているので、外せば中にUSBドングルを収納しておけます。これは単純に持ち運ぶ時や、使わないで閉まっておく時用です。
ビルドクオリティはかなり頑丈、力を込めて押しても軋みませんし、振っても嫌な音がすることはありません。
LODの長さ
LODの長さをチェックします。使用するのは1mm厚と0.1mm厚の金属板で、0.1mm単位で計測します。
マウスパッドに使用したのは「Artisan NINJA FX ヒエン SOFT L」です。LODはマウスパッドによっても結果が変わることがあります。
LODは短めの 0.9mm でした。かなり良い長さです。
「G Pro ワイヤレス」にはLODを変更する術はありませんので、この長さで固定となります。
マウスボタン
「G Pro ワイヤレス GHOST」のマウスボタンは カチッと非常に気持ち良いメカニカルスイッチの感覚と音 です。「Razer VPU」のオプティカルスイッチの感覚が好きになれない方はやはりこっちでしょう。
サイドボタンは丸みを帯びていて、押し心地は良いです。メインボタンほどクリスピーな音ではありません。
ボタンとボタンの間が離れているため、感覚的にどちらのボタンを触っているか分かります。
こちらは右側のサイドボタン。デフォルトではここにはボタンキャップが埋められており、押すことはできません。
このボタンはマグネットでくっついているだけなので、指で簡単に取り外すことができます。ここに付属してきた右サイド用の交換ボタンをはめこめば機能するようになります。
スクロールはとてもしやすいです。
しかし、ホイールクリックが若干硬い。例えば Apex Legends なんかは ping をうつためにかなりホイールクリックを多用しますが、特に敵発見を告げる2回クリックがしにくい。これは不満点ですね。
底面、センサーのすぐ左側にある丸いボタンがDPIボタン。
400 / 800 / 1600 / 3200 / 6400 と5段階でサイクルできます。この数値はソフトウェアで変更することが可能。
このマウスボタン後ろの3つのライト、電源を入れた瞬間に 電池残量 を表示してくれます。ソフトウェアでDPIライトをONにすると、常時光るようになって 現在のDPIを教えてくれます。
底面に戻り、センサーのすぐ右側にあるスイッチが電源。青だと電源ON。スライドさせてOFFにすると赤色になります。
充電ケーブル
「G Pro ワイヤレス」には充電ドックのようなものは存在しません。「POWERPLAY」マウスパッドを使うか、USBケーブルを接続して充電するしかないです。
かなり不思議な形をしています。恐らくピン折れなどを防ぐためでしょうか。
若干飛び出ます。このままでも勿論マウスとして使えるのですが、ケーブルが結構硬いためおすすめしません。
太めのPVCケーブル。これをパラコードにしろっていうのは土台無理な話なので、充電は定期的に行っておきましょう。
GHOSTが白なので、ケーブルも白だったら気分的にマッチしたかも。
シンプルなロゴライティング
「G Pro ワイヤレス」のライティングは基本的にロゴ部分がメイン。
加えて、その上には電池残量や現在DPIをお知らせするインジケーター的なライトがあります。
ライティングはソフトウェアで設定可能。ライティング効果や速度、輝度などを変えられます。
ソフトウェア
「Logicool G HUB」というソフトウェアをインストールして使用します。
先に紹介したライティング設定項目に加えて、各ボタンアサインの割当やマクロ作成が可能。
DPIの感度も細かく変更可能で、ポーリングレート設定もできます。
持ち方とそれぞれの使用感
完全左右対称形、中くらいのサイズです。マウス後方部分に丸みがあり、手のサイズによりますがつかみ持ちとかぶせ持ちに適しています。
また、つまみ持ちでも問題ないです。若干だけ持つ位置が前寄りになるかもという印象。
左右対称形の宿命ですが、オールマイティな分、エルゴよりは器用貧乏という感じです。
かぶせ持ち | つかみ持ち | つまみ持ち |
---|---|---|
◎ | ◎ | ◯ |
かぶせ持ち
かぶせ持ちはけっこうフィット感があります。これは手のサイズにもよるかもしれません。
つかみ持ち
若干高さのある丸みを帯びたシェイプで、つかみ持ちが最もフィットします。
つまみ持ち
万能なつまみ持ちも当然OK。サイドのくぼみに指をフィットさせると若干前寄りに持つことになるかも。
レビューまとめ
- 良いところ
-
- 真っ白な限定版
- 80gの低遅延ワイヤレスマウス
- 左利きでも問題ない完全左右対称
- 独自のHEROセンサーでDPI16,000
- LODは0.9mmと良い長さ
- かぶせ持ちに最適
- ビルドクオリティは良い
- イマイチなところ
-
- 若干器用貧乏
- 限定版なので手に入らない
- 充電が少し面倒
「Logicool G Pro ワイヤレス GHOST」のレビューでした。
GHOSTとしてはカラーリングがホワイトというだけで、基本的な性能は通常版と変わりません。
やはり無線で覇権を獲っただけあってかなり使いやすいです。スイッチもクリスピーなので、「Razer VPU」とは人気が二分してもおかしくないですね。
本色は限定版なので中古や転売で買うしかありませんが、かなり高いです。またいつか別色を出すことがあれば購入方法について解説しようと思います。