HyperX Cloud Stinger 2 レビュー。軽くて音質も良い低予算向けヘッドセット
HyperXから発売されるゲーミングヘッドセット「Cloud Stinger 2」をレビューしていきます。
価格が安いヘッドセットの多いHyperXですが、このStinger 2も例外なく手の出しやすい価格。
値段は分かったけど肝心の性能は…?ということで見ていきましょう。
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概要とスペック
2とタイトルにある通りCloud Stingerシリーズの最新作の有線ゲーミングヘッドセット。
私は1触ったことないので何がどう進化してるとか言及できないんですけど、このヘッドセットけっこう気に入りました。
ほぼ全てプラスチックなんでおもちゃっぽいチープな質感なんですが、軽いしサイズ感は良いし音もそこそこ。
それでいて定価7,480円(税込・記事執筆時点)と安いので、コスパヘッドセットとしてはかなり良いのでは?って感じです。
カラー | 黒 |
接続 | 有線 |
オーディオ | ステレオ |
タイプ | 密閉型 |
重さ | 260g |
スピーカー周波数特性 | 10Hz – 28kHz |
スピーカーサイズ | 50mm |
マイク | ノイズキャンセリング |
指向性 | 双方向性 |
ミュート方式 | 跳ね上げ式 |
ライティング | |
接続端子 | シングル4極/デュアル3極 |
対応コンソール | PC |
外箱。
- ヘッドセット本体
- dtsxアクティベーションカード
- クイックガイド
- スプリットケーブル
- ポップフィルター
別にエコに厳しい人間じゃないんだけど、この梱包は考え直した方がいいと思う。捨てるのにすごい邪魔だし…。
デザイン
フォルムは従来のStingerシリーズの面影を残しますが、全体的にデザインは刷新されています。
ハウジングの模様は触るとうっすら凹凸を感じるなと思ってたんですが、マクロ撮影したらとても細かい線が刻まれていました。
パッと見た感じカーボンファイバー製っぽくて良い。
ロゴの主張は相変わらずだけど、Cloud IIとかに比べるとミニマル。
ヒンジはプラスチック製。
90度回転するので、顔の形に合わせて微調整されます。
それに加え、首かけする時ハウジングが邪魔にならないようにできるのが特徴。
サイズ調整はメモリがついていて見やすいです。
これ他のヘッドセットでも導入してほしいくらい。
メモリは60って書いてあるんですけど、実際に00~60までは36.5mmくらいなんですよね。
測ってみたらどうも1メモリ=1/8インチなんですよね。まぁよく分からん。
とにかく調整幅が広いことだけは確か。
ヘッドバンド
ヘッドバンドにはカーボンファイバー調の柄とロゴ。
ヘッドクッションは真ん中のみで、左右はプラスチックとなっています。
そんなに良い低反発素材じゃないんですが、ヘッドセットが軽いのであんまりダメージありません。
イヤーパッド
イヤーパッドはPUレザー仕様。
レザーは肌触りが良いですが、通気性が悪く熱がこもりがちですが、側圧が弱めだからかあんまり蒸れたことはありません。
本イヤーパッドは中の低反発フォームも廉価なものが採用されていて、柔らかさという点では普通です。
内部のウレタンはHyperXらしい赤色。
操作ボタン
右側後方のハウジングに赤いボリュームダイヤル。
ノッチ感はないスムーズなタイプで、上限と下限が決まっていてスクロールが止まります。
ケーブル・端子
ケーブルは外せないので持ち運びがちょい面倒かもです。カバンの中で絡まりそう。
長さは1.8mなのでそこそこ余裕があります。
ラバータイプで比較的柔らかめなのでストレスは感じません。
端子は4極3.5mmです。
付属してくるスプリットケーブルを使うことで3極のマイクとヘッドホンに分けることができます。
HyperX Cloud Stinger 2の特徴
本製品のメリット・デメリットといった特徴について紹介していきます。
軽くて着け心地よし
プラスチックで出来てて見た目や触り心地がチープだったとしても、付け心地が良かったらなんだかんだ気にいるんですよ。
このヘッドセットがまさにそうで、重さは約261gですが持ってみるとなぜか軽く感じるんですよね。不思議。
いたるパーツがメタルではなくプラスチック製となっていて、長年使用した際の耐久性だけ気になる部分はありますが乱暴に扱わなければ大丈夫なはず。
サイズの調整幅がかなり広くとられていて、多少頭の大きな人でもスッポリ気持ちよく装着できます。
側圧は軽めなので圧迫感はなく、長時間の使用に耐えます。首を強めに振ってもヘッドセットが吹っ飛んでいくことはありません。
ヘッドバンドとかイヤーパッドのクッションはそんなに柔らかいわけでもないので「つけ心地最高!」とはなりませんが、全体的にかなり優秀な方だと思います。
たまにヘッドセットで見かける90度ヒンジが回転する設計。
今までレビューしたヘッドセットだと、90°回転したところで首への圧迫感が強くて「誰が使うん?」って感想だったんですけど、本機は絶妙な隙間が生まれていて違和感なく使えます。
50mmドライバーの良い音質
50mmのネオジウム磁石ドライバー搭載で、周波数帯は10kHz〜28kHzと一般的なゲーミングヘッドセットに比べて広いです。
ベースが少し弱めかなっていうのと高音がちょっと作られてる感じな印象を受けました。
FPSとかじゃ重要な高音域が聞こえやすいので、音はつかみやすいです。
例えば足音とかね。定位感、方向はそこそこです。
ベースがドンドコしてないのでシネマティックなゲームとか、映画・音楽では一部迫力にかけると感じるかもしれません。
全体的に音質はすっごい良いってわけじゃないですけど、FPSでは使いやすいですしこの値段でこの音質だったら十分だと思います。
一点だけひっかかったのは、イヤーカップの深さがあまりないため、大きい耳や外側に立っている形の方は窮屈に感じる可能性があります。
DTS Headphone:X
これはいわゆるバーチャルサラウンドのことで、DTS Sound Unboundというアプリを落とすことで使えるようになります。
付属するカードのコードでアクティベートすることで2年間使えます。
初めてだったらお試し期間があるので、コード入力しないでしばらく使って見るといいと思います。
本体で7.1chサラウンド機構を取り入れずに外部ソフトに頼る感じなので、これはどちらかといえばコストを抑えるための施策なのかな。
オンにすると音場の広がりは感じますが、音のソースによってはややこもり気味に聞こえることも。
音の方向も片方で聞こえた方が判別が楽なので、基本オフ推奨というか結局のところステレオ最強です。
遮音性と音漏れ
側圧の弱さやプラスチックによる密閉感の薄さなどからか、遮音性は期待できません。
周りがめちゃくちゃうるさいと困るかもしれませんね。
マイク音質はけっこう良い
ちょっと不思議な形をしたマイク。
付属してくるポップフィルターをはめてあげると口元で喋った時の破裂音が乗りにくいので、基本つけましょう。
音質はこの通りでゲーミングヘッドセットの中ではけっこう良い方じゃないでしょうか。
双方向性ですが、ノイズキャンセリングなので何も喋っていない時は背景の環境音は静かめに抑えられています。
グースネックタイプで、そこそこ長めなので口元近くまで持ってこれます。
マイクは跳ね上げ式で外せません。
跳ね上げの途中でカチッとした音がするんですが、マイクミュートのオフ・オンとなっています。
上に跳ねるとミュート、下に下げるとミュート解除。
有線なのでコスパが良い
ケーブル気にならないなら間違いなく音質的にもコスト的にも有線の方が良いです。
ワイヤレスになるとバッテリー積んだりドングル用意したりとどうしてもコストが上がってしまいます。
この着け心地と音質でこの価格なら断然おすすめです。
レビューまとめ
- 軽くて着け心地良い
- サイズの可変幅が広い
- 音質はそこそこ
- マイクはけっこう良い
- 価格がかなり安い
- プラスチックのおもちゃ感
- 遮音性は弱め
- イヤーパッドが浅め
以上「HyperX Cloud Stinger 2」のレビューでした。
デメリットも書いてますが、どれかが致命的にならない限りはほとんど軽さ・着け心地・音質・価格の安さで上書きできる範疇です。
ヘッドセットってサイズ感とかフィット感は試してみないと分からないので買うの怖い時もありますが、本機は調整幅が広めなので失敗する可能性は少ないです。
側圧も弱めなのでメガネしてても平気だし、長時間使ってもあんまり痛くならないしでしっかりおすすめできるヘッドセットです。