HyperX Alloy Elite 2 レビュー。プディングキャップが美しいフルサイズキーボード
HyperX から発売されている「HyperX Alloy Elite 2」をレビューしていきます。
下半分が半透明になったプディングキーキャップを標準装備したメカニカルキーボード。
久々にフルサイズキーボード使いましたがやっぱり大きい。ただし、当然キーが多いことによるメリットもあり、メディアキーやUSBパススルーなど多機能。
その外観や性能について詳しく見ていきます
本製品はレビューサンプルを提供いただきました
動画で見てみる
概要とスペック
「HyperX Alloy Elite 2」は「HyperX Alloy Elite RGB」の後継機にあたるフルサイズキーボード。
CherryMXではなくオリジナルのHyperXキースイッチを採用し、キーキャップは下半分が半透明になっているプディングタイプとなりました。リストレストがなくなりましたが、音量調節やミュートなどが可能なメディアキーボタンは健在。
使い勝手の良さはそのままに、スイッチとキーキャップがアップデートされました。
カラー | 黒 |
接続 | 有線 |
サイズ | 104キー / フルサイズ |
寸法 | 444 x 174 x 37.4 mm |
重さ | 約1.5kg |
配列 | US |
スイッチ | HyperX リニア 赤軸 |
ロールオーバー | Nキー |
ケーブル長 | 1.8m / 布巻き |
ライティング | RGB |
ソフトウェア | あり |
マクロ | 利用可能 |
オンボードメモリ | 3プロファイル |
USBパススルー | あり |
同梱物
白と赤のHyperXらしい外箱。フルサイズキーボードともなると外箱も結構大きい。
開けると透明なプラスチックの袋に包まれたキーボード。
キーボード本体。USB2本のケーブルが結構ゴツい。
クイックスタートガイド。日本語でも表記されています。
他にはサポートに関するカードとウェルカムカードが入っていました。同梱物はこれくらい。
前作で付属した追加のキーキャップ・キープラー・リストレストはついてきません。
デザインと性能
「HyperX Alloy Elite 2」は複数のメディアキーを備えたフルサイズキーボードで、全体の寸法は 444 x 174 x 37.4 mm 。
上が「HyperX Alloy Elite 2」のフルサイズ、下が「Ducky One 2 SF」の65%キーボード。比較するとそのサイズの差は歴然。
900 x 45 mm の大型マウスパッドにのせたサイズ感は画像の通り。
60%あたりのキーボードに慣れていると、はずみでマウスをぶつけることもありますが、キーボードを斜めにしてプレイすることで解消されます。
重さは実測で 約1.5kg となっており、かなりズッシリとしています。そのおかげで普通に使っている分にズレることはほぼありません。
そもそも持ち運ぶ用には考えられていないとは思いますが、かなり重いので不向きです。
サイドのフレームはこのようになっています。キーはフロートタイプで、ライトが映える設計。また、掃除がしやすいのも良い点。
トータル104個のキーに加えて、3つの機能キー・4つのメディアキー・音量調節ダイヤルがあります。
左上に配置されている3つの機能キー。
左のLED明度レベル変更キーを押すと明るさがサイクルします。0〜4までの5段回で、ライティングの明るさを変更することができます。
真ん中はプロファイル変更スイッチ。キーボードには3つまでプロファイルを保存しておけるので、それらを切り替えます。
右はゲームモードの入切。Windowsキーを無効にするなど、ゲームをする上で邪魔な要素を封じてしまうモードです。
右上にはメディアキーと音量調節ダイヤル。
4つのメディアキー。ミュートボタンとか特に便利。ストロークは結構あって深くまで押し込むタイプ。
音量調節ダイヤル。滑らかに回り、分かりやすく音量を調節できます。
HyperXロゴのすぐ右横にはLEDインジケーター。
ベースはプラスチックで出来ていますが、結構頑丈です。
四隅にラバーが貼られており、キーボードが動かないようにホールドしてくれます。
足を開くとキーボードの角度調整ができます。
このように奥に向かって傾斜がつきます。フルサイズともなると奥行きが結構あるので、もうちょっと角度があると良かった と思いました。
ケーブルは着脱不可能な埋め込みタイプ。
USBパススルー機能が付いているため、途中からUSBケーブルが二又になります。
ケーブル近くにあるUSB2.0ポート。USBを2本さすことで使用可能になります。マウスをここからとってもいいし、携帯の充電などもできます。
USBパススルー機能を使わないなら1本でOKのはず。
ケーブルは布巻きで太くてゴツく、結構硬め。
カスタムケーブルに人気が出てきている昨今では着脱式がベストなのですが、USBパススルーがあることを考えると、やはり本キーボードはどっしりと動かさずに使う家用ですね。
キースイッチ
「HyperX Alloy Elite 2」には Cherry MX ではなく、オリジナルキー軸の HyperX キースイッチが採用されました。
クリック感の少なめなリニアタイプの赤軸です。参考までにCherry MXと比較しておきます。
軸色 | HyperX Red | CherryMX Red |
---|---|---|
クリック感 | なし | なし |
アクチュエーションポイント | 1.8mm | 2.0mm |
押下圧 | 45cN | 45cN |
キーストローク | 3.8mm | 4.0mm |
寿命 | 8,000万回 | 5,000万回 |
- アクチュエーションポイント:キーを押した時にどのポイントで信号が送られるかの接点
- 押下圧:キーを押すのに必要な力
- キーストローク:キーを押した時に沈む距離
アクチュエーションポイントとキーストロークが浅くなり、反応を速く仕上げています。FPS向きですね。
青軸ほどカチッとうるさくないですが、タイピング音はしっかり聞こえます。スチールフレームのおかげか底打ちした時に金属音はしません。強めに叩いても安定した音です。
軽いタッチで押し込めて、抵抗なくスッと下りていきます。とてもスムーズです。
昔のCherryMXの耐久値は5,000万回でしたが、最近のものは10,000万回になってるみたいですね。いずれにせよそんなにタイプすることはないと思います。
キーごとにしっかり光ります。
今のところ「Alloy Elite 2」の販売は赤軸のみです。
キーキャップ
「HyperX Alloy Elite 2」で注目のプディングキーキャップ。
キーキャップの下半分が半透明になっており、RGBライティングが一層美しく見えます。
スベスベした触り心地で指紋汚れは付きやすいですが、かなり頑丈。
このキーキャップは以前より別売りされているキーキャップセットとは異なります。別売のものはPBTですが、付属のキーキャップはABS となっています。グレード的には落ちているのですが、品質的には全く問題ないです。
真っ黒のキーキャップよりも俄然美しい。
プディングキーキャップが標準装備となっているのは数あるHyperXキーボードの中でもこれが初めてじゃないかな?
ボヤーッ光る感じが良いです。
Ducky用に買った「Tai-Hao Rainbow Sherbet Keycapset」が手元にあったので、HyperXスイッチに問題なくはまるか試してみます。
問題なくはまりました。互換性は大丈夫ですね。
ライティング
「HyperX Alloy Elite 2」はソフトウェアをインストールすることでライティングの設定を変更することができます。
複数のライティングを重ね合わせてオリジナルの発光パターンを作ることができます。
また、キーを押した時に反応するトリガーエフェクトを追加することもでき、カスタマイズの幅は広いです。
上記写真は「火災」を追加。キーを押すとそこから上に炎のように色が広がっていきます。
お気に入りは「紙ふぶき」。淡くてめちゃくちゃ良いです。このキーボード、ライティングという点では割と比類ない感じで良いです。おすすめ。
ソフトウェアではライティングに加えてマクロの作成やキーバインドの変更ができます。
レビューまとめ
- 良いところ
-
- キーが豊富で効率的なフルサイズ
- メディアキーなど多機能
- 強固なスチールフレーム
- 美しいプディングキーキャップ
- 独自のHyperXスイッチ搭載
- USB2.0パススルー
- ライティングが綺麗
- イマイチなところ
-
- 60%に慣れていたらかなり大きめ
- ケーブルが太くて硬く着脱不可
- 角度調節もう一段階欲しかった
以上「HyperX Alloy Elite 2」のレビューでした。
フルサイズキーボードはやっぱり大きいなという印象ですが、キーが多い分 ゲーム以外の作業が捗ることが多く、ゲームだけでなくパソコン作業を多くする人にとってはかなり良いサイズだと再認識しました。
ケーブルの太さ・硬さに関してはUSBパススルーがある以上仕方ない部分はありますね。そこは割り切った方が良いでしょう。
プディングキーキャップって実はそんなに興味持ってなかったんですけど、実際使ってみると かなりキレイで惚れました。HyperXキーボードのプリセットパターンがオシャレなのもあるかもしれません。
個人的にはこのテンキーレスバージョンが出たら最高!