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G-Wolves SK-S ACE レビュー。めちゃ軽いけどめちゃ小さいエルゴマウス

【レビュー】G-Wolves SK-S ACE - こんなに軽くて大丈夫か?なエルゴ中華マウス

安価に軽量ゲーミングマウスを提供してくれる中華ブランド G-Wolvesから発売された、超軽量小型ゲーミングマウス「G-Wolves SK-S ACE」のレビューをしてきます。

これ要するに Mini Skoll なのですが、本家では名称をSK-S ACEとしています。

その軽さは Finalmouse Ultralight 2 を凌ぐほど

細かい部分で色々思う所があったり、手のサイズや持ち方によって向き不向きが結構ある本マウス。果たして買いかどうか?デザインや性能について詳しく見ていきます。

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概要とスペック

G-Wolves SK-S ACE」は左右非対称形の右手用エルゴゲーミングマウス。Microsoft Intellimouse 3.0のクローンで、サイズは小型に分類されます。

ハニカム構造で極限まで軽量化しており、ケーブルこみで 実測値48.8g です。軽すぎて箱から取り出した瞬間びっくりしました。

マイクロUSBによる着脱ケーブルがちょっと特殊ですが、実は結構使いやすい。豊富な付属品などG-Wolvesらしさも満載です。

カラー黒・赤
接続有線
センサーPixArt PMW 3389
DPI16,000
寸法117 x 61.5 x 40 mm
重さ49g
ボタン数7
ケーブル長1.8m
LEDカラーRGB
オンボードメモリ1
ソフトウェアあり

余談:G-Sevlowってなに?

G-sevlow

外箱に「G-SEVLOW」って書いてありパチモノ?と一瞬思ったのですが、どうやら「G-WOLVES」という商標をどこかに登録されてしまったため、このように名前を変更せざるをえなくなったようです。

詳細に関してはよくわかりませんがそのように Redditで話題 に上がっていました。

SEVLOWって単純にWOLVESを逆から読んだだけですね。ですが、本当にそれでよかったのか・・?なんかもうちょっとこう、クリエイティブな名前に思い切って変えちゃっても良かったんじゃ?とも思いますが・・。

同梱物

G-Wolvesは同梱物が盛り沢山です。

外箱

しっかりと厚みのある外箱。

箱in箱

外箱の中にはカンカンのケースが入ってます。まさかの箱イン箱。

フタをあけたところ

フタを開けた瞬間にものすごいラベンダーの匂いがします。そういう匂いが苦手な人はマスクして開けた方が良いです。

筆袋

実はマウスの下にこのような透明の袋があって、中に筆と香り袋が入っています。

香り袋

この香り袋が匂いの原因。良い匂いといえば良い匂いなのですが、なぜ入ってるのか意味不明すぎます。速攻で捨てました。

箱の中の匂いは中々消えませんが、マウスについた匂いとかは時間経過で薄れていくのでそこまで心配しなくても大丈夫。

筆

筆がついてきます。これも最初は一体何だろう・・と思ってたのですがなるほど。

掃除する

たぶんこういうことなわけです。ハニカム部分に結構手垢がたまったりしますからね。とはいえこの筆でそこまで綺麗にできるかは微妙です。多少の掃き掃除のお供。

ですがこれで掃除するとマウス内部にゴミがたまるだけなので、ブロワーでシュッシュッと横から吹いてあげるのがおすすめ。

予備スイッチ

予備のスイッチが2つ。

グリップステッカー

マウス本体に貼るグリップするステッカー。

グリップステッカータイト

ちょっと弾力のある素材で出来ています。

マウスフィートの予備

マウスフィートの予備。全部サイズがそれぞれ異なります。

マイクロUSBケーブル

マイクロUSBケーブル。

G-Wolves SK-S ACE」は無線ではありませんが、珍しく着脱式となっています。最初は懸念事項だったのですが、使ってみると意外と悪くないです。

  • マウス本体
  • マイクロUSBケーブル
  • 予備スイッチx2
  • 予備マウスフィート
  • グリップステッカー
  • 香り袋
  • 簡易説明書

同梱物は以上です。付属品が盛りだくさんです。

デザインと性能

SK-S ACE 斜め上から

G-Wolves SK-S ACE」は左右非対称形、右手用の有線エルゴゲーミングマウスです。

カラーリングは黒と赤。赤色は部屋中とかで見ると意外と暗めで、茶色にちょっと近い色に見えます。

SK-S ACE サイズ

サイズは実測値で 117(長さ) x 61.5(幅) x 40(高さ) mm です。小型サイズに分類されます。

表面

表面はマットブラックで、サラサラしていますがグッと力を入れるとグリップします。汚れは目立たないです。

サイドはハニカムのせいもあってか滑りやすいです。

コードなしの重さ

重さはコードなしで 約47g。

コードありの重さ

コードありで 約49g でした。軽さでいったら本当にエース級。

正面

左右非対称の通り、右マウスボタン側が下がっています。マウスボタンは丸みを帯びていて柔らかい印象です。

下方にはマイクロUSBケーブルの差込口。あくまで無線ではありません。

左サイド

左サイド。思いっきりハニカム構造ですね。サイドボタンは小さくて、位置がかなり高いです。サイドの穴抜きは持つと気になることもあるため、好きじゃない人は結構多いと思います。

右サイド

右サイド。同じくハニカム構造ですがこちらにはサイドボタンがありません。

真上から見るとシェイプが分かりやすい。右サイドは外側に飛び出す形をしています。

後ろから

後ろから。左右対称感がかなりありますね。

中が丸見え

ハニカム構造なので内部が丸見えです。水とかこぼしたら一発退場なので、飲み物などはこぼさないように注意しましょう。

底面

底面。ポーリングレートとDPIの切替スイッチがあります。センサー位置はやや前よりです。

ビルドクオリティ

底面が柔らかい

ビルドクオリティは全体的に良いのですが、底面だけとてつもなく柔らかい。軽く押すだけでも歪むのが分かるので、強く押したら壊れそうです。

分解

分解した左側のベースを見てもらうと分かるのですが、底面はステッカーで隠れているだけで思いっきり穴抜きされて軽量化されています。脆いわけですね。

ただ、底面を強く押すことなんて事故でもない限りない と思うので、ここまで軽くした代償と考えたら釣り合いはとれていそうです。

サイドのハニカム

サイド部分はちゃんと補強してあるので頑丈になっています。

また、マウスを振ると多少のラトル音がします。これはスクロールホイールに少し遊びがあるためで、ホイールを抑えると音はしなくなります。ただし、気になるほどではありません

センサー

センサー

センサーは「PixArt PMW3389」で、最大DPIは16,000。

センサーテスト

ポーリングレート1,000Hzで、それぞれDPIが400、800、1,600の時のセンサーテストを行いました。

400DPI

800DPI

1600DPI

xCounts、xSum両方ともに波形は良好です。

LOD

LODチェック

LODは短めの 1mm でした。かなり良い長さです。

ソフトウェアを使えばLODは長くすることができます。

ボトムスイッチ

底面のボタン

センサーの下にはポーリングレートボタン(左)とDPIボタン(右)。

マウスフィート

マウスフィートは白いPTFEで、滑りはかなり良い です。

マウスボタン

メインマウスボタン

G-Wolves SK-S ACE」のマウスボタンはセパレートタイプではなく、トップシェルと一体型。カチッと気持ち良い感覚と音 です。

跳ね返りは普通くらい、ポストトラベルは結構あります。

サイドボタン

サイドボタンはやや小さめサイズ。押しやすいし音も良いです。しかし、位置が高いため押すのにちょっと違和感があるかも。

スクロールホイール

スクロールは若干重めですが、しっかりしたコリコリ感があって分かりやすい感覚。ホイールを回していると たまに高い音が混じるのが若干気になります

ホイールクリックは押しやすくて音も良いのですが、これもペコッといった音がたまに混じります。着脱式のUSBケーブルなので、接続部分が悪さをしているようです。

DPIボタン

底面にはポーリングレートボタン(左)とDPIボタン(右)があり、それぞれLEDが光ります。LEDの色で現在の設定を確認可能です。

DPIボタンの光が若干弱く、ポーリングレートと逆だったら良かったのにと思いますね。

  • ポーリングレート:125 / 500 / 1000
  • DPI:400 / 800 / 1600 / 3200

この数値はソフトウェアで変更することが可能ですが、ソフトウェアの出来がイマイチという報告があるので、インストールしないほうが良いかも

もしくはインストールして設定変更後、アンインストールすることをおすすめします。

着脱式ケーブル

マイクロUSBケーブル

G-Wolves SK-S ACE」は有線ゲーミングマウスとしては珍しく着脱式のケーブルです。あくまで無線ではありません。

USB差込口

マウス前方にマイクロUSB差込口があります。

接続したところ

カチッとすんなりハマります。接続部分は意外にもガッチリしていて遊びはありません。

比較的まっすぐな接続端子

比較的地面と平行になるので、ブッシュがマウスパッドへ干渉することはありません。

ケーブル

ケーブルは編組タイプ。それなりに柔らかいですが、パラコードには敵いません。

驚いたことに、普通のビルトインケーブルと同じような使い心地 です。しかし、先のボタンセクションでも書いたとおり、この端子部分の作りが甘いためスクロールホイールボタンの押込みで音が鳴ってしまいます。

また、パラコード化が複雑になってしまったのが残念ポイント。

実はちょっとだけ光る

光るロゴ

G-Wolves SK-S ACE」には、基盤に直で設置されているロゴがあります。かなり小さくて完全におまけレベル。

DPIの色と紐付けられている ので、底面を見ないでもDPIの値を確認できます。

ソフトウェアを使えば、単色発光/ブリーズ発光/オフ、そして発光スピードと色くらいはRGBで変えられます。が、そこまでカスタマイズの幅が広いわけでもないので無理にソフトウェアをインストールする必要はないです。

ソフトウェア

G-Wolves公式サイトから専用ソフトウェアをインストールします。

G-Wolves SK-S ACE」は ドライバーなしでも使えるように設計されています ので、細かい調整だけしたらアンインストールがいいかもしれません。

G-Wolvesソフトウェア
  • プロファイル管理
  • ボタンアサイン変更
  • ロゴライトエフェクト変更
  • DPI変更
  • LEDインジケーターの色変更
  • LODを低と高で切替
  • ポーリングレート変更
  • デバウンスタイム変更
  • マクロ作成

これらがソフトウェアで設定可能です。

他の小型マウスと比較

他の小型マウスと比較

小型マウス3兄弟。この中でも「Finalmouse Ultralight2」が1番小さいですが、長さ的にはどれも似たりよったりです。

他のマウスと高さ比較

高さはかなり違いがあります。「G-Wolves SK-S ACE」が最も高く、次に「CoolerMaster MM711」。

高さがあるにも関わらず、この中でも1番軽い。

マウスの持ち方と使用感

他の小型マウスと同じようなサイズなのでつまみ持ちが最適かと思いきや、高さが結構あるため つかみ持ちが良い です。

形状的にはかぶせ持ちが最適なはずなのですが、やはり小型マウスだけあって指がはみ出してしまいます。手のサイズが小さければ問題ないかもというところ。

かぶせ持ちつかみ持ちつまみ持ち

かぶせ持ち

やはりサイズが小さいため、手の腹が地面にかなりこすれるか、マウスボタンから指がはみ出そうになります。平均サイズの手だとかなり微妙に感じるでしょう。

しかし、右手用エルゴシェイプということもあるので、手が小さければかなりフィットするはず。

つかみ持ち

手のサイズが普通くらいなら最もこの持ち方がフィットします

つまみ持ち

通常は万能とされるつまみ持ちですが、このマウスに至ってはちょっと微妙です。

軽さとコンパクトさは申し分ないのですが、まずサイドボタンの位置が高いため、かなり押しにくいです。いつでも押せるようボタンに親指が触れるように持つとバランスが崩れます。

また、コーティングにグリップ力がないため滑りやすいという懸念点も挙げられます。

レビューまとめ

良いところ
  • 49gと超軽量なエルゴマウス
  • 最先端センサーPMW3389搭載
  • LODは1mmと良い長さ
  • つかみ持ちに最適
  • 着脱式ケーブルは悪くない
  • 手の小さい人におすすめ
  • 価格はリーズナブル
イマイチなところ
  • 手の大きい人には向かない
  • かぶせ・つまみともに微妙
  • スクロール周りの作りが甘い
  • 底面が柔らかすぎる

G-Wolves SK-S ACE」のレビューでした。めちゃくちゃ軽くて、使い心地は本当にエース級だと思います。

しかし、スクロールホイールのラトルやクリック時の異音などクオリティコントロールが甘かったり、手が小さい人じゃないと持ち方が制限されてしまうので評価が難しいところ。

こういった小型マウスの場合、手が大きい人はつまみ持ちにするという必殺技があったのですが、このマウスではなんとそのつまみ持ちが微妙なのです。つかみ持ちで頑張るしかありません。

価格はそれなりにリーズナブルなので、細かいことはそこまで気にしないのであれば手が小さい人に「Finalmouse Ultralight2」よりもおすすめです。

【レビュー】G-Wolves SK-S ACE - こんなに軽くて大丈夫か?なエルゴ中華マウス

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