G-wolves Hati HT-M 3360 レビュー。侮れない中華発の60g軽量マウス
G-wolvesは中国のゲーミングデバイスブランド。以前に発売した軽量ゲーミングマウス「Skoll Sk-l」がヒットし、今ではよく聞く名前になりました。
そんなG-wolvesから発売されている「Hati HT-M 3360」。Skoll Sk-lはエルゴタイプ(右手用)だったのに対し、今回のHatiは左右対称タイプです。
軽いけど大きさもほどほどあり、例えるならRGBライティングが排除された有線・軽量化「Logicool G PRO」。持ちやすいし軽いしで、どストライクな方は多いと思います。
軽量マウス「G-wolves Hati」について早速レビューしていきます。読み方はたぶん・・「ハティ」。
概要とスペック
G-wolvesから発売された左右対称型の軽量ゲーミングマウス「Hati」。センサーが3360と3389の2種類が発売されているようですが、当時3389は売り切れていたため手に入れたのは3360。
3360と3389の性能差はそんなにないので、無理に3389に固執する必要はないでしょう。
センサー | Pixart PMW-3360 |
スイッチタイプ | TTC Golden スイッチ |
寸法 | 124 x 39.6 x 64.1 mm |
重さ | 60 ± 2g |
ボタン数 | 6 |
最大トラッキング速度 | 250 +IPS |
アクセラレーション | 50G |
最大DPI | 200 – 12,000 |
ポーリングレート | 125 / 250 / 500 / 1000 Hz |
ケーブルタイプ | パラコード |
コネクター | USB2.0 |
ケーブル長 | 2m / 6.5ft |
LEDカラー | なし |
ソフトウェア | オプション |
同梱物
G-wolves Hati はケースや付属品がとても充実しているので最初に紹介しておきます。
これは外箱。他のマウスに比べて一回り大きいサイズでした。また、かなり重い。
外箱から取り出すとアルミのカンカン。写真だともっとカラフルで南国っぽいデザインだったので、期待していたのですが売り切れちゃったのかな?なんだかシンプルなデザインに。
G-wolves Hati 本体の他に付属してくるものがこちら。
- 替えのパラコードケーブル(1式)
- 替えのマウスフィート(2式)
- 替えのマウススイッチ(2つ)
- マウスグリップ
マウスフィートはラウンド型のものを使います。
この左側の大きいやつは、つけようと思えば後方につけられます。
また、グリップも2種類用意されています。左のはサイドに貼るものですが、右側のものは多分メインボタン。
これだけの付属品が最初から付いてくるのはとてもありがたい。特にパラコード化するためには予備のマウスフィートが必要なので嬉しい。
使わない付属品はこのようにカンカンに入れて保存しておけます。使わなくなったら、マウスもここに戻せます。
デザインと性能
ハニカム構造で、シェイプは左右対称です。
寸法は 124 x 39.6 x 64.1 mm。Model O- や UL2 のように最近は小さいマウスが多いですが、このHatiくらいのサイズが本当は丁度良いんじゃないかと思ったり。
ハニカム構造で軽量化されていて、その重さは約60g±2g。
サイズは極端にコンパクト化されておらず、RGB制御がない分軽くなっていると考えて良いかも。
持った感じ、中央部分への盛り上がり方が他のマウスと異なりました。しっかりと丸みがあって、手へのフィット感があります。シェイプでいうと「Logicool G PRO ワイヤレス」の形によく似ているかも。
ブラックですが、トップシェルでも色が分かれています。このちょっとしたグラデーションの違いが良い。シンプルですがしっかりとした作り。肉抜きされていないので、サイドを強く押してもボタンが押されたり凹んだりすることはありません。
センサーとマウスフィート
センサーは「PixArt PMW 3360」。全く問題のない優秀なセンサーです。
底面は穴抜きされていません。四方に黒色・ラウンド型のマウスフィートが貼られています。滑りは悪くないのでそのまま使って良いと思いますが、薄いのでCorepadやHyperglideで代用できるならそっちの方が良いかも。
DPIの感度を教えてくれるライトがあったら嬉しかったのですが、このマウスにはLED系は全くついていません。
マウスボタン
メインボタンは軽すぎず硬すぎず、程々のクリック感。カチッとクリスピーな押し心地ではありますが、Model O と Viper の間って印象かな?
DPIボタンはスクロールホイールのすぐ下にありますが、ロープロファイルですし誤クリックの可能性は少ないと思います。
サイドボタンのクリック感は良い感じ。かなりG Pro ワイヤレス感のあるボタン。地味に大きめ・丸みがあって、クリックしやすい形状。
位置が高いので、押そうと思わないと押せません。
マウスホイールは黒いラバーカバーに4連ドット。ホイール本体もブラックです。使い心地はそこそこ軽く、カタカタと動いた感もある。クリックしやすくて、文句はありません。
しかし、実はこのマウスホイールが曲者。スクロールホイールを右に押すとホイールがクリックされてしまいます。あれ、ホイール右でスイッチあったっけ?と勘違いしてしまいました。個体差だと良いのですが・・。
ケーブル
黒色の疑似パラコードケーブル。内部のシールド線が残っているのでほんのちょっと芯のあるケーブルです。やっぱりガチのパラコードに比べるとやや重いし硬い。
しかし、このケーブルは初期ケーブルとしては最高クラスの性能だと思います。かなりパラコードに近くて、付け替える必要性はあまり感じません。
カラーの種類
G-wolves Hati には様々なカラーリングが存在します。結構いろんな色が出ています。
ソフトウェア
「G-wolves Hati HT-M 3360」にはDPIやマクロなどの細かな設定ができるソフトウェアがあります。公式サイトのダウンロードページからソフトウェアをダウンロードして使用しましょう。
- プロファイル切り替え
- DPI設定
- ポーリングレート
- LOD
- マクロ
などの調整ができます。
プロファイルは複数作成して保存しておけますが、ゲームごとに切り替えるシステムはありません。
DPIステージの数を制限できるので、使わない感度があったら減らすことで無駄にDPIボタンをクリックする回数が減ります。
G-wolves Hati を他のマウスと比較
絶妙に分かりにくいですが・・。左が「Model O-」、中が「Hati HT-M 3360」、右が「Model O」です。サイズ・重さの順番に左から並んでいます。
Model O-はかなりロープロファイルですが、HatiとModel Oは高さがそこそこあります。また、なんとなく見えるとは思うのですが、Model Oはペタッとしているのに対し、Hatiは丸みを帯びたシェイプとなっています。
こう見ると、G-wolves Hati のサイドボタンが比較的高い位置にあることが分かります。これくらい高い方が実は良いのかも。
この3つを選ぶ基準としては以下のような感じです。
- Model O:RGB・大きめサイズ
- Hati:光らない・軽くて大きめサイズ
- Model O-:RGB・軽くて小さめサイズ
持ち方とそれぞれの使用感
有線・軽量化された G Pro ワイヤレス って印象。
丸みのあるトップシェルのシェイプがフィットするので、かぶせ持ちやつかみ持ちでグリップ感があります。
60gという軽さですが寸法は大きめに作られているので、制限なく快適に使えるでしょう。そのうえ値段も安いときたもんですから強すぎるぞ「G-wolves Hati」。
かぶせ持ち | つかみ持ち | つまみ持ち |
---|---|---|
◯ | ◎ | ◯ |
かぶせ持ち・つかみ持ちがかなりイケる
標準的なサイズの手なら、かぶせ持ちしても問題なくいけるはず。高さが結構あるため、手のひらが机にベタっとついてしまうようなことは少ないと思います。
かぶせ持ちが適応する軽量ゲーミングマウスって割とレアなので、G-wolves Hati は良い選択肢です。つかみ持ちも良い感じ。
つまみ持ちは基本的にどんなマウスでもいけるので、もちろん問題なし。
レビューまとめ
- 良かったところ
-
- 60gという軽さ
- 持ちやすい左右対称シェイプ
- 大きめで押しやすいサイドボタン
- 超高性能な擬似パラコードケーブル
- 高さがあってかぶせ持ちもOK
- 付属品が盛り沢山
- 低価格
- イマイチなところ
-
- ホイール周りのクオリティがもうひとつ
- クリックがもう少しクリスピーだとよかった
- RGBなし
こんなところです。
予想以上にクオリティが高くてビックリです。G-wolvesなめてた。付属品が盛り沢山についてくるのもG-wolvesくらいです。
予備のパラコードケーブル1式ついてくるってそんなことある?!マウスフィートも2式予備がきますからね。末長く使えるマウスですよという意志の表れなのか、耐久値はあんまり保証してないよって話なのか・・。
いずれにせよ、価格的にはかなり優しいですし、レビュー段階でのクオリティはかなり高いものです。ただしホイール周りのビルドクオリティはいまひとつ。
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