MENU
ゲームギーク
デバイスレビュアー
ゲーミングデバイスレビューをする「GameGeek」の管理人。トータルで180個くらいはレビューしてきました。レビューなどの依頼はお問い合わせかツイッターまで

GRAPHT GR2532DML-BK-SL / Aero M9TQ レビュー

GRAPHT GR2532DML-BK-SL レビュー

GRAPHTから、WQHDx320HzでQD-Mini LEDなのに安いゲーミングモニター「GR2532DML-BK-SL」と、モニターアーム「Aero M9TQ」が届きました。

今回のポイントは、モニターの型番末尾にある「SL」。これはスタンドレスモデルを意味します。

正直、これを見た瞬間についに来たかと思いました。

モニターアーム運用が前提の人間にとって、純正スタンドはほぼ不要です。使わないどころか、保管にも困る存在。そこを切り捨てて3,000円安くした判断は、かなりユーザー目線だと感じます。

すでに価格設定が攻めているモデルなのに、さらに下げてくる。この時点で、製品の立ち位置がはっきりしています。

タップできるもくじ

動画で見てみる

Aero M9TQ モニターアームの印象

GRAPHT (グラフト)
¥14,980 (2025/12/22 21:08時点 | Amazon調べ)

スタンドレスモデルに合わせて、Aero M9TQも併せて使用しました。

取り付け自体は一般的なクランプ式で、構造もオーソドックス。組み立て後の印象としては、必要な性能をきちんと満たすアームという評価です。

私がモニターアームを見る際の基準は大きく3つあります。

ポイント
  • チルトがへたらず、かつ調整しやすいか
  • アームの可動がスムーズで、余計な力を必要としないか
  • 十分に低い位置まで下げられるか

このアームは、3点目を除けば概ねクリア。

メカニカルスプリング式ゆえ、下側アームのジョイント位置がやや高く、上下可動域には制限があります。これはスプリングの耐久性を考慮した設計で、同系統のアームに共通する特性ですね。

テンションゲージが視覚的に確認できる点は便利で、24.5インチクラスであれば調整も難しくありません。

ケーブルマネジメントは完全に隠すタイプではなく、下部に吊るす構造ですが、取り回しの自由度は高くて個人的には好印象です。

総じて、派手さはないけど長く使える実用的なアームという立ち位置です。

GR2532DML-BK-SL モニター本体について

楽天ビック(ビックカメラ×楽天)
¥51,980 (2025/12/22 21:10時点 | 楽天市場調べ)

スペックと第一印象

本機は24.5インチ・WQHD(2560×1440)解像度、QD-Mini LED(1152ゾーン)、Fast IPS、最大320Hz、応答速度最速1ms、HDR1000相当という、かなり欲張った構成です。

24.5インチでWQHDという点はやや珍しく、FPS用途ではオーバースペックにも感じますが、使わなければFHD相当に落とせばいいだけ。選択肢があること自体が価値です。

デザインはベゼルが細く、やや厚みのある筐体。両サイドの背面LEDは好みが分かれますが、私は即オフにしました。正直、なくていい機能です。

端子表記が見やすい位置にあるのは好印象。操作は物理ボタン5つですが、キャンセルと電源が近く、誤操作しやすい点はマイナスです。リモコン対応していれば、完成度はもう一段上がったと思います。

画質・表示性能

QD-MiniLEDらしく、黒の沈み込みとコントラストは非常に優秀です。ローカルディミングをオンにすると、通常のエッジ型バックライトとは明らかに階調表現が変わります。

色再現性も高く、ゲーム映像はかなりリッチ。いわゆる勝つためのモニターというより、没入感と競技性を両立させたい人向けのチューニングです。

HDRについても、Display HDR1000認証こそありませんが、明暗差の表現は十分。HDRコンテンツを一度体験すると、SDRには戻りづらくなるレベルの差を感じました。

リフレッシュレート

最大320Hzという設定は絶妙です。

360Hzほどハードルが高くなく、それでいて240Hzとの差は体感しやすい。PC性能とのバランスも現実的。

応答速度

オーバードライブは5段階。

320Hz運用ではOD3がベストバランスで、わずかなオーバーシュートはあるものの、総合的な反応速度は最速でした。

トップスピード設定は明確にオーバーシュート過多で非推奨です。

入力遅延

OSLTT測定による入力遅延
  • ローカルディミングOFF時:約1.7ms
  • ON時:約2.4ms

いずれも実用上まったく問題ないレベル。

競技FPSではローカルディミングOFF、映像重視ならON、という使い分けが現実的です。

残像低減(MPCS TECH)

MPCS TECHは、Mini LEDの輝度を活かした残像低減技術。OFFとの差は明確で、低設定でも十分効果を感じます。

中〜高設定が最も見やすく、超低遅延モードではLEVEL2が最適解。輝度は多少下がりますが、それでも十分明るく、総合的にはかなり完成度の高い実装です。

OSDと使い勝手

OSDは項目数が多く、設定自由度は高い反面、画像補正系が深い階層にある点はやや不便。

プロファイルは15種類ありますが、実用的には数個を作り込んで切り替える運用が現実的でしょう。

DDC/CI対応でPC側から輝度調整できるのは便利ですが、できればもう少しOSD全体をソフトから触れたら理想的です。

総評

価格は…
  • スタンドモデル:54,980円
  • スタンドレスモデル:51,980円

このスペック構成でこの価格は、正直かなり攻めています。

これまで超高リフレッシュレート特化型モニターを使ってきましたが、実際に活かせるゲームは限られていました。

その点、GR2532DML高リフレッシュレート・高コントラスト・広色域をバランス良く成立させたモデルです。

競技性と映像体験の両立を狙うなら、非常に完成度の高い選択肢。素直にめちゃくちゃ良いモニターだと感じました。

楽天ビック(ビックカメラ×楽天)
¥51,980 (2025/12/22 21:10時点 | 楽天市場調べ)

提供: MSY株式会社

GRAPHT GR2532DML-BK-SL レビュー

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

  • URLをコピーしました!
タップできるもくじ