GENKI Covert Dock Mini レビュー。超小型で持ち運びが楽なスイッチ用最強ドック
GENKIから発売されているスイッチ用の小型ドック「GENKI Covert Dock Mini」をレビューしていきます。
スイッチをテレビとかモニターにつなげているけど、邪魔だなぁ…とか、いちいち片付けるの面倒だな…と思ったことあるんじゃないでしょうか。
私はそこまでスイッチをドックに繋げないのですが、つなげようとした時にわざわざ準備してACアダプターつなげるのがメンドクサイんですよ。
でも今回紹介する「GENKI Covert Dock Mini」はコンセントにさして放置しておけばケーブルをまとめるだけですし、でかいACアダプター使わないですみます。
普段からドック据え置きにしてる人にはあまり意味のない製品かもしれませんが、持ち運びする人や、都度片付ける人には最高のドックになるでしょう。
概要とスペック
GENKIというブランドですが日本の会社ではなく海外発です。
2018年当時、スイッチではBluetoothオーディオがサポートされていませんでしたが、その時にスイッチ専用のBluetoothオーディオアダプターを開発しています。
これが結構良い作りだったんですよね。今や本体でBluetoothに対応していますが、低遅延なaptX-LLに対応するためには上記のようなアダプターが必要なので、需要がないわけではありません。
以来スイッチをメインに様々なゲーム用アクセサリーを開発しているわけですが、今回紹介していくのはスイッチのドックを置き換えてしまう小型ドック。
少し前にKickstarterのクラウドファンディングでGENKIのイヤホンを支援したのですが、その際にアドオンとして売られていたものです。
日本では販売されていないようです。いずれ発売するとは思いますが、現状通常のGENKI DockのみAmazonで購入可能です。
スイッチ購入時に付属してくる大きくてゴツいドックに比べると遥かにコンパクトで使い勝手が良いので、スイッチを持ち運ぶ頻度が高い人には特におすすめしたいアクセサリーです。
外箱。
フタを開けると注意書き。USB3.1ケーブルを使えとのことです。
- Dock Mini 本体
- USB3.1ケーブル
- クイックガイド
- ステッカー
デザイン
黒い表面は艶あり仕上げとなっていて、端子はHDMIとUSB-Cの2つ。
USB-CにはSwitchなどのデバイスを接続、HDMIはモニターへと接続します。
この部分、速攻で傷つきますが気にしたら負けです。
白い部分はマット仕上げ。GENKIのロゴが彫られています。
LEDインジケーターあり。
あれですね、コンセントにさしてるわけなので普段から確認するわけもなく、壊れてないか確認する程度かな。
非常にコンパクトで手のひらサイズ。
プラグは収納可能になっていて持ち運びにも便利です。
ポケットに忍ばせても違和感ないです。まぁ忍ばせないけど。
テーブル下に吊るしているラックに電源タップ置いてるのでちょっと煩雑ですが、HDMIとUSB-Cを接続してコンセントにさすとLEDランプが点灯して使えます。
ケーブル
ケーブルはUSB-C to C。
片方はストレート端子ですが、もう一方はL字端子になっています。
これはSwitchでの使用がメインで意識されているため、接続した時に無理なテンションがかからないようにする工夫ですね。
編組タイプでけっこう硬めです。
模様は白とグレーの斑で、他のケーブルと差別化できて良いかも。
GENKI Dock Miniの特徴
ポケットサイズで邪魔しない
とにかくサイズです。小さい小さい小さい。
標準ドックと比べるとこんなに違います。
- 標準:177 x 102 x 53 mm
- GENKI:43 x 33 x 34 mm
体積でいうと約20倍違います。20倍…?
これで4K30Pだなんて…ウ…ウワアアァァってな感じです。
さらに標準ドックは大きめACアダプターを接続するので、コンセント周りも渋滞してとっても邪魔な感じなんですよ。
GENKI Covert Dock Miniは本体自体がプラグのついたアダプターなので差し込むだけで終わり。
ダメ押しでiPhone純正の5Wアダプターと比較。
それよりもわりと大きいですが、そもそもこの純正アダプターがすごい小さいのでそんない大きくないですよ。
ちなみに重さも測ってみましたが50gでした。
標準ドックは324.5gだったので、約6.5倍ほど違います。
4Kで出力可能
Switchでは宝の持ち腐れではありますが、4K30Pの出力に対応しています。
前作のDockではフルHDが限界だったためその点進歩したと言えますね。
4K60Pじゃないのは惜しいと言えば惜しいですけど、このサイズにどんだけ求めるのよって話もあるので、普通に十分な性能だと思います。
スプラトゥーン3では街は30fps、試合は60fpsとなりますが、60fpsは問題なく出ています。
街、なんで30なんだろ…ガクガクで酔いますね。むしろ30もない気がするけど…。
充電は問題ない
コンセントタイプのデバイスなので電源供給の心配はいりません。
というか、HDMIケーブルを接続しなければただの電源アダプターになるので充電用に使えます。
USB-Cポートは20Wなので、モニタースタイルのゲームプレイ&充電は余裕でした。
USB端子がない影響
元々のドックにあった端子がないため、不便になります。
- USB-A端子が3つ
- USB-C端子が1つ(AC用)
Dock MiniではHDMIによる映像の出力しかできません。
でどんなことができなくなるのかの例。
- LANケーブルをUSBに変換して有線インターネットを使う
- プロコンを有線で充電しながら使う
- 2.4GHzワイヤレスドングルを接続する
無線で接続してるなら問題ありませんし、プロコンは別で充電すればOK。
USB端子が減るというデメリットはあるものの、いずれも代用が効くので問題ないかなと思います。
ですがUSB端子が絶対外せない方、例えばスプラトゥーンガチ勢で有線LANが必須な場合はこのMiniは諦めて通常サイズのCovert Dockを買いましょう。
その他の不便な部分
モニターが遠いとケーブルが必要かも
本機はアダプターからHDMIを接続するので、コンセントとモニターの距離感次第ではちょっと不便。
別途長いHDMIケーブルを買い足す、もしくは電源タップを近づける必要があるかもしれません。
スイッチの置き場が微妙
また、スイッチ側にUSB-Cを接続するとスイッチを寝かることになるので、通常のドックのように収まりの良い見え方にはなりません。
私は普通のドック邪魔だなと思ってますので、寝かせた状態でも横のラックあたりにポンッと置いて気にしてないですけど。
代わりになるドック
現在「GENKI Covert Dock Mini」はステルスローンチで、単品販売していないようです。
売られてないんじゃどうしようもないので、代わりになり得るドックを調べました。
日本で購入できるGENKI製品に「Covert Dock」があるんですけど、個人的にはこっちの方がいいかもって思うくらいの小型ドックでした。
サイズはMiniと比べて比較的大きく、フルHDしか対応していませんが、USB端子が1つあるという利点があります。
有線LANを使いたい場合もこっちじゃないかなと。使ったことないので保証できませんが、少なくともUSB端子のないMiniよりは希望があります。
また、出力が30Wあるため、例えばSteamdeckに繋ごうとしているならこちらの方が充電面で不安がなくなるかも。
でもPCなくてSteamdeck買う人なんているのかな…普通にゲーミングPC買った方がいいと思う。
もう1つの選択肢
この前友人宅にスイッチを持ち込んでゲームをしたのですが、1人の友人がこのドックを買ってきてました。
これはこれで良いと思います。HDMIとモニターの位置を近くできますし。
ただし、USB-Cで十分な電力を供給できる純正のアダプター、もしくは45W以上を供給できるものが求められます。
小型化を求めようとするとアダプター自体もそこそこ高くなります。
友人はこんなの使ってました。65Wだったかな?45Wでも商品紹介的には問題ないはず。
これ高いけど色んなデバイスの充電が早くなるし小型で持ち運びやすいのでおすすめです。
レビューまとめ
以上「GENKI Covert Dock Mini」のレビューでした。
特にレビューする気もなかったんだけど、スプラトゥーン3発売じゃん!よし、友達の家に持ってくか!ってなったので折角だからレビューしました。
- ガチで小さい
- 携帯製ばつぐん
- その割に4K30Pだと?!
- 充電アダプターの代わりになる
- USB端子がない
- モニターとの距離が遠い
- 価格はちょっと高め
このサイズで標準ドックの代わりになるなら余裕で買いでしょう。
とはいっても使い分けかなってところはあります。
例えば有線LANとか2.4GHzヘッドセット使ってる人は絶対USB端子がいるわけなので、Miniよりも通常のCovert Dockじゃないとダメですよね。
私は上記のどれも使わないしめんどくさがりなので、このCovert Dock Miniをコンセントにぶっさして使う時だけSwitchをつなぐ…というスタイルで幸せになれそうです。