
GALLERIA XA7R-67XT レビュー。優秀なミドルレンジ帯ゲーミングPC

ドスパラから発売されている6700XTを搭載したBTOゲーミングPCの「GALLERIA XA7R-67XT」の実機レビューをしていきます。

デザインや機能性をチェックしながら、ベンチマークテストで性能についても確認していきます
タップできるもくじ
概要とスペック
「GALLERIA XA7R-67XT
特徴
- Ryzen 7 3700X搭載
- ミドルレンジの RX 6700 XT
- SSDはほどほど速い512GB
- メモリは16GBと丁度良い容量
- 拡張性の高いミドルタワー
- 750Wゴールド認証電源
- 価格的にはやや安め
- 出荷が速い
- 容量をもうちょっと増やしたい
- 負荷下ではCPU温度がかなり高くなる
税込で189,979円と、RTX3060シリーズのモデルと似たような値段帯になる本モデル。3060と同等か、時には3070に匹敵するような性能を発揮します。1440pを対象にしているだけあってフルHDでもeスポーツ系は軒並み良いFPSが出ます。
グラフィックボードの品薄で危機的状況な中こういった新しいモデルが投入されるのはとても嬉しいことです。
メモリやSSDは標準的な容量が積まれているのでこのままでも安心。
CPU | Ryzen 7 3700x |
グラボ | Radeon RX 6700 XT |
チップセット | B550 |
メモリ | 16GB |
SSD | 512GB |
HDD | なし |
光学ドライブ | なし |
電源 | 750W ゴールド |
ケース | SKケース(ATX) |
サイズ | 220 x 440 x 480 mm |
重量 | 約14kg |
無線LAN | なし(カスタマイズ可能) |
LAN | ギガビットLANポート |
ファン | 14cm 静音FAN |
保証 | 1年 |
値段 | 189,979円(税込) |
外観とデザイン
ここに記載されている内部構造やパーツたちは記事投稿時点にドスパラからお借りしたモデルを元にレビューしています。場合によってはパーツに変更などが起きる可能性もあるため、購入する際はスペックをよくご確認下さい。


「GALLERIA XA7R-67XT
eスポーツ系のFPSで安定して144Hzで遊びたい方におすすめです。
SKケースは拡張性のあるミドルタワータイプで、それなりに大きいです。冷却性能が考えられている設計で、左サイドは一部がアクリルパネルとなっており中が透けてパーツが見えるようになっています。


フロントパネルのインターフェース。この斜めになっているデザインはコネクタが差しやすくてストレスがなく優秀です。
- 電源
- リセット
- USB3.2-A x 4
- オーディオ入出力
USBポートは4つ。オーディオ入出力もあるのでヘッドセットをわざわざ背面に接続しなくても済みます。


電源ボタンはLEDで光るため、パソコンのオフ・オンがすぐに分かります。












各サイドからの見た目。画像をクリックすると拡大できます。
フロント側にある青いブルーのメッシュは通気口。底は脚とインシュレーターにより底上げされていて、さらに取り外しできるエアフィルターが備わっています。


背面上部にあるマザーボードのインターフェース。右側は14cmのリアファンです。
- PS/2
- USB3.1 Gen1 x 6
- HDMI(使わない)
- LAN
- 音声
USBは合計6口ですが、全てUSB3.1となっています。ここにあるHDMIポートは使用しませんので注意。


- DisplayPort x 3
- HDMI x 1
ディスプレイポートが3口、HDMIが1口と豊富な端子数。トリプルディスプレイやVR接続も問題なさそうです。


一番下は電源ユニット。◯がオフ、ーがオンです。
内部構造をチェック


ケース内部はこの通り。比較的隙間はありますが配線はケース内を横断しています。グラフィックボードはそこまで重くないため、リジッドカードサポートという支え金具は付属しません。
マザーボードは「ASRock B550 TW」を採用。




CPUファンはAMDクーラーですが、なんと光ります。内部は青色、外周はRGBでウェーブする感じ。
アクリル越しに外から光る様子を眺められます。これでこそアクリルパネルの意義があるってもんですね。


メモリスロットは2つ。DDR4-3200の8GBが2枚ざしで16GBです。今までは2666が主流でしたが、メモリのクロック数も上がってきました。
自分でさらに増設する場合は、同じクロック数のメモリ2枚セットを購入してスロット1と3にさせばOK。


グラフィックボードは「ASRock AMD Radeon RX 6700 XT Challenger D 12GB」搭載。薄型のデュアルファンタイプ。






NVMe M.2 SSDはグラボの奥に隠れています。ヒートシンクを外すと「Intel SSD 660p」がお目見え。512GBと容量はそこそこですが、スピードは速くありません。
本マザーボードはM.2スロットが2つあり、1つはGen4に対応しているので高速なSSDを搭載することができます。残念ながらカスタマイズアップグレードには現状Gen4対応のSSDがなさそうですので、自分で買って取り付けると良いでしょう。
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ちなみにM.2のGen3ソケットとSATA3の5・6ポートは排他処理されるようなので注意です。


グラボの下には3.5インチベイが2つ。SSDやHDDはここに2台まで設置可能。


正面から見て右のサイドパネルをあけてみました。


電源は750Wのゴールド。モジュールタイプではありません。
温度変化
3dmark TimeSpyのベンチマークを行った際の温度変化です。最も高いと思われる数値をチェック。


CPUの温度は最高で93度をマーク。CPUに高負荷がかかるとめちゃくちゃ熱くなります。


グラフィックボードは最高で73度になりました。妥当な温度だと思いますが、デュアルファンならもう少し冷えるかなと期待しました。
ゲームのベンチマーク


ゲーミングPCとして最も気になるゲームのベンチマークスコアについて見ていきます。
「Radeon RX 6700 XT」は1440pでのゲーミングを見据えたミドルレンジクラスのグラフィックボードです。ゲームによってはRTXシリーズとの差がまばら。3070を超えることもあれば、3060程度のこともあります。
RTXシリーズが転売でとんでもない値段になっているなら、定価でこのグラボを買う方が断然コスパが良いです。
下記スコアはMSI Afterburnerを使って、実際にプレイしたゲームのfpsをログに記録し、その平均値を書き出したものです。
いずれもフルHD・グラフィック最高品質でプレイ。ベンチマークがあるもの以外は、トレーニングモードではなく実際に1試合ゲームをして計測しました。
ベンチ | スコア / 平均fps |
---|---|
CINEBENCH R20 | 4328 pt |
3dmark Timespy | 11122 |
VALORANT | 183.3 fps |
Apex Legends | 151.2 fps |
LoL | 221.6 fps |
Fortnite | 150.2 fps |
PUBG | 114.8 fps |
Overwatch | 195.2 fps |
Cyberpunk 2077 | 52.4 fps |
Borderlands 3 | 85.02 fps |
アサクリヴァルハラ | 107 fps |
FF XIV | 17286 |
FF XV | 11055 |
ここでリストにしている数値はいずれも当サイトの実測値です。ベンチマークは環境や計測方法によっても変化があるので参考程度にしてください
eスポーツ系ゲームで安定して100fps超え。グラフィック設定最高での計測となりますので、設定を低く抑えればさらに伸びます。144Hzモニターが活かせます。


Apex Legendsを他のグラフィックボードと比べてみると平均fps値はこのような結果になりました。いずれもグラフィック設定は最高です。144Hzモニターを使っても十分快適にプレイできます。
アサクリヴァルハラではそれなりに高いfpsが出ましたが、Cyberpunkのウルトラ設定では50fpsちょっと。レイトレーシングでプレイするのはかなり厳しそうな印象。これらのシングルプレイヤーゲームは60fps出てれば全然問題ありません。
SSD


NVMe M.2 で高速なはずなのですが、読み込みは1828MB/s止まりと、書き込みは994MB/sと遅めです。大体他のモデルに組み込まれているやつは3,000MB/sくらい出るので、残念ながらIntel 660pが遅いっぽいです。
SATA SSDよりも速いのでそこまで悲観することはないと思いつつも、折角Gen4に対応しているので爆速なGen4SSDに取り替えるのがおすすめです。
おすすめのカスタマイズ
本構成でおすすめのカスタマイズです。しなくても特に問題ありません。
- 必要なら無線LAN+Bluetooth
SSDとメモリは自分で揃えて取り付けるのが推奨。
無線LANはデフォルトでは組み込まれていませんので、必要に応じてカスタマイズしましょう。
レビューまとめ
- 良いところ
-
- RX 6700 XT で高パフォーマンス
- 16GBの3200MHzメモリ
- SSDの容量は512GB
- M.2のスロットは2つ
- 背面のUSBは全て3.1
- 拡張性のあるミドルタワー
- グラボ売り切れ地獄の救世主
- 出荷が爆速
- イマイチなところ
-
- カスタマイズは割高
- SSDは遅く、Gen4が活かせていない
RX 6700 XT搭載型の「GALLERIA XA7R-67XT
3060対応~3070の中間地点のパワーで20万円を切りますので、しっかりおすすめできるPCです。