
GALLERIA XA7C-R38 レビュー。RTX3080搭載のコスパ抜群PC

ドスパラで販売しているサードウェーブのGALLERIAシリーズ、Core i7-12700とRTX 3080を搭載したBTOゲーミングPC「GALLERIA XA7C-R38」の実機レビューをしていきます。

デザインや機能性をチェックしながら、ベンチマークテストで性能についても確認していきます
タップできるもくじ
概要とスペック
「GALLERIA XA7C-R38
特徴
- Core i7-12700搭載
- RTX 3080 グラボ搭載
- NVMe M.2 1TB
- メモリは16GBと平均水準
- 拡張性の高いミドルタワー
- 出荷が爆速
第12世代Intel CPUと、ハイエンド寄りとなるRTX 3080を搭載しているPC。
レイトレーシングやDLSSに対応しています。
さらにスペック的にかなり高めなので4Kゲームも快適。
有名なFPSでフレームレートをフルHDで検証したので、まずは参考用にざっくりと結果を書いておきます。
ゲーム | fps |
---|---|
Apex Legends | 191.1 fps |
VALORANT | 361 fps |
Fortnite | 198.5 fps |
VALORANTのような動作が軽いゲームなんかはぶっちぎりのfpsが期待できます。心配の必要皆無。
ApexやFortniteでもかなりのfpsが見込め、画質を少し調整すれば240fps安定です。240Hzモニターや360Hzモニターのフル活用を期待できるスペック。
メモリは16GB、SSDは1TBとしっかり標準ラインです。足りないと思ったら自分で増設するなりカスタマイズで追加するのがおすすめです。
CPU | Core i7-12700 |
グラボ | RTX 3080 |
チップセット | H670 |
メモリ | 16GB |
SSD | 1TB |
HDD | なし |
クーラー | 静音空冷ファン |
光学ドライブ | なし |
電源 | 750W ゴールド |
ケース | SKケース(ATX) |
サイズ | 220 x 440 x 480 mm |
重量 | 約14kg |
無線LAN | なし(カスタマイズ可能) |
LAN | 1Gb 対応LANポート |
ファン | 14cm 静音FAN x 3 |
保証 | 1年 |
値段 | 279,980円(税込) |
外観とデザイン
注意事項
ここに記載されている内部構造やパーツたちは記事投稿時点にドスパラからお借りしたモデルを元にレビューしています。
場合によってはパーツに変更などが起きたり、価格が上下したりする可能性もあります。購入する際はよくご確認下さい。
SKケースに関する基本的なデザインは別途レビュー記事をご覧ください。


背面マザーボードの端子盤。
USB-Aが7つ、USB-Cが1つと数は十分に備わっています。
- USB2.0 x 2
- USB3.2 Gen1 Type-A x 4
- USB3.1 Gen2 Type-A x 1
- USB3.1 Gen2 Type-C x 1
- 1ギガビットLANポート
- 音声
ここにもHDMIポートなどはありますが、モニターケーブルはグラフィックボードへ接続しないと意味がないので「使用不可」とかなり圧のあるステッカーが貼られてます。


グラフィックボードの入力端子。DPが3つ、HDMIが1つの合計4つ。トリプルディスプレイやVRなどのセットアップにも万全な数。
- DisplayPort x 3
- HDMI x 1


フロント側のUSB端子は4つとも全て USB 3.2 Gen1 Type-A です。
左端の四角いボタンが電源。右端にオーディオジャックあり。
斜めになっているのでケーブルがさしやすいです。
内部構造をチェック
ケースの内部パーツについて見ていきます。


正面から向かって左サイドのパネルを取り外しました。


CPUクーラーはDEEP COOLのサイドフロークーラー。
カスタマイズでScythe虎徹Mk2や水冷などにアップグレードできます。


そのすぐ右隣に位置するのがDDR4-3200のメモリ。8GBx2枚でトータル16GB、スロット2と4にささっています。


グラフィックボードは「MSI GeForce RTX 3080 VENTUS 3X Plus 10GB LHR」です。
仮想通貨のマイニングパフォーマンスを抑えたライトハッシュレート(LHR)タイプで、よく冷えるトリプルファン型。


重いグラボを支えるリジッドカードサポート。


グラフィックボードの真上、クーラーの後ろに隠れているのがM.2 SSDスロットで、中身は1TBとそれなりの容量。


3.5インチマウントトレイが2つ。HDDなどをここに2台設置可能です。


フロントには光学ドライブ用のトレイあり。


逆サイドのパネルを開けました。


電源ユニットは「SilverStone ET750」。
モジュールタイプではありません。
ゲームのベンチマーク


ゲーミングPCとして最も気になるゲームのベンチマークスコアを見ていきます。
ベンチマークスコアの計測について
ベンチ | スコア / 平均fps |
---|---|
VALORANT | 361 fps |
Apex Legends | 191.1 fps |
LoL | 302.9 fps |
Fortnite | 198.5 fps |
PUBG | 187.6 fps |
Overwatch | 249.7 fps |
Escape from Tarkov | 97.4 fps |
原神 | 60 fps(上限60) |
Cyberpunk 2077 | 163 fps |
モンハンライズ | 259.7 fps |
FF 14 暁のフィナーレ | 27398 (196.5 fps) |
FF 15 | 14958(フルHD) 7470(4K) |
VALORANTやLoLのような軽いゲームでは最高画質のままでも360Hzモニターで遊べます。
Apexはスポットシャドウディテール「極」で165fps前後でしたが、これはめちゃくちゃ重いので「最高」で計測しています。ほぼ最高設定で191fps出るので、適当にグラフィック微調整すれば240fpsが見込めます。
Fortniteは200fps程度でており、最高設定で遊んでも240Hzモニターが活かせそうですね。
オーバーウォッチやモンハンライズは最高画質で240fps近く安定しますので、360Hzを視野に入れられそうです。
FF14は暁のベンチマークソフトで200fps弱でていますので、240Hzモニターが役立ちます。
このPCのスペックを活かすなら少なくとも240Hzモニターはあった方が良いですね。Valorantとかで遊ぶなら360Hzを目指しても良さそうですけど。
レイトレーシングのスコア
レイトレーシングをオンにした性能をチェックします。
レイトレーシングとは
ベンチ | 平均fps |
---|---|
Cyberpunk 2077 | 124.4 fps |
重いゲームのCyberpunkではレイトレーシング+DLSSオンでかなりのfpsを確保できます。
144Hモニターで遊べるなら十分に快適と言っていいでしょう。
CINEBENCH R23のスコア


ベンチ | スコア |
---|---|
CPU | 14864 pts |
CPU (Single Core) | 1844 pts |
MP Ratio | 8.06 x |
3DMarkのスコア
定番ベンチマークソフトである「3DMark」で計測したスコア各種です。
ベンチ | スコア |
---|---|
フルHD Fire Strike | 上位2% 31838 |
4K Fire Strike Ultra | 上位13% 10520 |
WQHD Time Spy | 上位11% 16400 |
WQHD Port Royal | 上位50% 10822 |


「Fire Strike」はDirectX11用のベンチマークで、フルHDゲームの一般的な性能を測ります。フレームレートは平均203.9fpsとなりました。


「Fire Strike UItra」は4K UHD解像度のゲーミング性能を測るベンチマーク。平均56.2fpsと悪くない数値。


「Time Spy」はDirectX12用のベンチマークで、WQHD解像度でレンダリングする重めなゲーム向けの性能を計測します。結果は平均109.8fpsでした。


「Port Royal」はレイトレーシング性能を計測する最も重いベンチマークで、WQHD解像度。フレームレートは平均50.1fpsとそこそこ高い結果に。
PCMark10のスコア
様々なタスクでPCの性能をテストする「PCMark10」でのパフォーマンステスト結果です。


ベンチ | スコア |
---|---|
Essentials | 10552 |
Productivity | 10144 |
Digital Content Creation | 13841 |
トータルスコア | 上位2% 8173 |
各項目の説明
日常的な作業はもちろん快適ですし、ビデオ通話やメディア編集なども良好です。
Blenderのベンチマーク
無料の3DCGソフト「Blender」でベンチマークテスト。




シーン | CPU | GPU |
---|---|---|
monster | 113.43 | 2476.32 |
junkshop | 64.36 | 1423.00 |
classroom | 50.00 | 1220.53 |
スコア | 上位62% 227.79 | 上位7% 5119.84 |
CPUとGPUでそれぞれのシーンのレンダリング速度をスコア測定しています。
SSD


NVMe M.2で高速なSSD。読み込みは3560MB/s、書き込みは3082MB/sでした。
マザーボード自体はGen4 SSD対応ですが初期に搭載されているものはGen3で、スピードは普通くらいです。
おすすめのカスタマイズ
購入時に行えるカスタマイズでおすすめなものです。
カスタマイズするなら
- SSDをGen.4対応のものへ
- 無線LAN追加
初期でついているSSDはGen.3ですが、本構成はGen.4の高速なSSDに対応しています。
OSがインストールされることもあってクローンすると割と面倒。最初からGen.4にした方が楽。値段は+5,000円くらい。
無線LAN+Bluetoothはアンテナがちょっと邪魔だけどあると後々便利なのでおすすめ。
レビューまとめ
GALLERIA XA7C-R38


メリット
- レイトレ・DLSS対応
- 4Kでもバリバリ遊べるスペック
- 240fps~360fps狙いで遊べる
- 拡張性の高いミドルタワー
- 出荷が速い
デメリット
- メモリもSSDも普通クラス
- 電源ちょっと少なめ
Core i7-12700とRTX3080を搭載した「GALLERIA XA7C-R38
多くのFPSゲームにおいて240Hz相当で快適なプレイが楽しめますし、軽めのゲームなら360fpsでも遊べます。
240Hz↑のモニターはそれだけでけっこういい値段がするのだけ出費がかさむのでネック。
4Kでのゲームも楽しめますので、そちらも視野に入っている方はこれくらいのクラスのPCを買っておくと後悔しないでしょう。